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◇49 種明かしのお時間です(オロチコンダ編)
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三人は、オロチコンダを倒した。
あっさりとした幕引きだったけれど、やったことは壮大だった。
何だか、悪いことをした気にしかならない。絶対に、現実では起きてはいけないことばかりだった。
「終わったね」
「うん。なんか火も消えちゃったね」
「跡形もないね。元通りになってるよ」
「それもそうだ。私たちが立ち去れば、どのみちオロチコンダは再び時間をおいて、リスポーンするだろう」
「そ、そっか。なんだか、居た堪れないね」
「居た堪れない? どこがだ。私たちは、成し遂げたんだぞ」
「成し遂げたの?」
「うわぁ!」
急にフェルノが叫んだ。
すると突然、アキラの前にウインドウ画面がポップアウトした。
飛び跳ねそうになるが、そこにはこう書かれていた。
『congratulation! the first subjugation party 『毒大蛇の討伐者』を獲得しました。報酬として、毒大蛇の牙を贈ります』
「なんかいっぱい書いてあるよ?」
「えーっと、the first subjug…… 何?」
「初討伐プレイヤーってことだ。直訳過ぎて、読みにくいな」
「そうなの? って、本当に初討伐だったんだ!」
「だから言っていただろ」
「言ってたっけ?」
フェルノは完全に忘れていた。
Nightは、アキラとフェルノに話していたんだ。
しかしこのアイテムは如何使えばいいのやら? 正直、使い道が全くではないが、ほぼほぼない。
「それで、今回の討伐。あれってどうやったの?」
「毒液をぶっかけた」
「そうじゃないよ。如何して、糸を引っ張っただけで、壁から毒液が出てきたのかって話」
「そんなもの、この洞窟の仕組みだ。オロチコンダの毒とこの洞窟に流れる毒とは違う。それに気が付けば早い話だ」
「そうだったの?」
「そう言えば、如何してそんなことがわかったのさー」
「炎だ」
「「炎?」」
そう言えば、炎はすり抜けていた。
如何して体を守るぬめりが、炎で取れたのかな?
「まずこの洞窟に流れている毒、そしてオロチコンダの体液の毒は酸性を持っていた。これにより、物体を溶かすが、体に塗られた毒はその毒に耐えるための毒。しかし蝋のようになっていて、炎で溶けた。如何して溶けたのか。それがわかったのか。簡単な話だ。こいつは洞窟の壁辺には近づいていない、つまり近づけなかったんだ」
「近づけない? でも、毒液がある洞窟に暮らしてたんだよ」
「それは安全だからだ。一応ゲーム性以外にも、理屈はまかり通るようにしてあるからな。それを加味すれば、見えてくる話だ」
「そうなのかな? あっ、でも炎で溶けてからは毒液で死んじゃったんだよね? だったら、ぬめりには毒を防ぐ効果があったってことだよね」
「確かに」
「あの毒液にはカモフラージュの効果もある。自分も同じ毒を持っているという、錯覚を起こすためにな。しかし、これを突きつけておけば、より全て丸め込まれるはずだ」
「それって?」
「毒液の存在。あれはこの岩盤から染み出しているものだ。つまり、洞窟内部の水分と混ざり合った毒が、巾着の中に入っていた接触性の起爆物に反応して、爆破。一気に、毒液が噴出して、オロチコンダは死んだことになる。それが、今回の種明かしだ」
なるほどと思った。
すると、アキラは洞窟の壁を見た。確かに内部ではなく、石から染み出していた。
もしかして、毒素を内包した石? そう言えば、そう言うのがあった気がする。
「うーん、よくわかんなくなってきた」
「もしかして空気の水分に、毒が混ざっちゃったとか?」
「それはない。こいつは水蒸気には含まれていないからな。そうだったら、既に溶け始めている」
「うーん。ねえ、もう帰ろうよ」
「そうだな。これ以上いても無駄だ」
Nightはそう言いだした。
それを聞いた二人は首を縦に振ると、洞窟の外に出ることにした。
それに、これ以上ここにいる理由はない。三人は、なんだか疲れていた。
あっさりとした幕引きだったけれど、やったことは壮大だった。
何だか、悪いことをした気にしかならない。絶対に、現実では起きてはいけないことばかりだった。
「終わったね」
「うん。なんか火も消えちゃったね」
「跡形もないね。元通りになってるよ」
「それもそうだ。私たちが立ち去れば、どのみちオロチコンダは再び時間をおいて、リスポーンするだろう」
「そ、そっか。なんだか、居た堪れないね」
「居た堪れない? どこがだ。私たちは、成し遂げたんだぞ」
「成し遂げたの?」
「うわぁ!」
急にフェルノが叫んだ。
すると突然、アキラの前にウインドウ画面がポップアウトした。
飛び跳ねそうになるが、そこにはこう書かれていた。
『congratulation! the first subjugation party 『毒大蛇の討伐者』を獲得しました。報酬として、毒大蛇の牙を贈ります』
「なんかいっぱい書いてあるよ?」
「えーっと、the first subjug…… 何?」
「初討伐プレイヤーってことだ。直訳過ぎて、読みにくいな」
「そうなの? って、本当に初討伐だったんだ!」
「だから言っていただろ」
「言ってたっけ?」
フェルノは完全に忘れていた。
Nightは、アキラとフェルノに話していたんだ。
しかしこのアイテムは如何使えばいいのやら? 正直、使い道が全くではないが、ほぼほぼない。
「それで、今回の討伐。あれってどうやったの?」
「毒液をぶっかけた」
「そうじゃないよ。如何して、糸を引っ張っただけで、壁から毒液が出てきたのかって話」
「そんなもの、この洞窟の仕組みだ。オロチコンダの毒とこの洞窟に流れる毒とは違う。それに気が付けば早い話だ」
「そうだったの?」
「そう言えば、如何してそんなことがわかったのさー」
「炎だ」
「「炎?」」
そう言えば、炎はすり抜けていた。
如何して体を守るぬめりが、炎で取れたのかな?
「まずこの洞窟に流れている毒、そしてオロチコンダの体液の毒は酸性を持っていた。これにより、物体を溶かすが、体に塗られた毒はその毒に耐えるための毒。しかし蝋のようになっていて、炎で溶けた。如何して溶けたのか。それがわかったのか。簡単な話だ。こいつは洞窟の壁辺には近づいていない、つまり近づけなかったんだ」
「近づけない? でも、毒液がある洞窟に暮らしてたんだよ」
「それは安全だからだ。一応ゲーム性以外にも、理屈はまかり通るようにしてあるからな。それを加味すれば、見えてくる話だ」
「そうなのかな? あっ、でも炎で溶けてからは毒液で死んじゃったんだよね? だったら、ぬめりには毒を防ぐ効果があったってことだよね」
「確かに」
「あの毒液にはカモフラージュの効果もある。自分も同じ毒を持っているという、錯覚を起こすためにな。しかし、これを突きつけておけば、より全て丸め込まれるはずだ」
「それって?」
「毒液の存在。あれはこの岩盤から染み出しているものだ。つまり、洞窟内部の水分と混ざり合った毒が、巾着の中に入っていた接触性の起爆物に反応して、爆破。一気に、毒液が噴出して、オロチコンダは死んだことになる。それが、今回の種明かしだ」
なるほどと思った。
すると、アキラは洞窟の壁を見た。確かに内部ではなく、石から染み出していた。
もしかして、毒素を内包した石? そう言えば、そう言うのがあった気がする。
「うーん、よくわかんなくなってきた」
「もしかして空気の水分に、毒が混ざっちゃったとか?」
「それはない。こいつは水蒸気には含まれていないからな。そうだったら、既に溶け始めている」
「うーん。ねえ、もう帰ろうよ」
「そうだな。これ以上いても無駄だ」
Nightはそう言いだした。
それを聞いた二人は首を縦に振ると、洞窟の外に出ることにした。
それに、これ以上ここにいる理由はない。三人は、なんだか疲れていた。
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