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対決:自称魔王VS設定魔王2
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自称魔王=ベルファーと火花を散らした。
先にベルファーが仕掛けて来たのが好都合。
ここからは、設定上最強で無敵の魔王の力を、いかんなく発揮できる。
(それじゃあやるぞ、カガヤキ!)
俺はカガヤキの設定を思い出す。
確か友人Aと友人Bと空騒ぎで考えたネタだ。
俺が纏めたとはいえ、VTuberだとその設定はキャラでしかない。
どんな魔法が使えるんだっけ? 思いだせ、確か……
カチッ
「ん?」
俺はヘッドホンの右上部に付いたボタンを押していた。
体が無意識に勝手に動いた感覚だ。
一体何が起きた? と思ったのも一瞬で、急に視界に色付きフィルターが入る。
如何やらヘッドホンの設定、バイザーモードがオンになったらしい。
「流石特注仕様のヘッドホン。バイザーモードってことは、検索を使える」
「さっきからなにを言っている」
「ああ、少し待って。相手するから。えーっと、確か、あっこれだ」
視線でバイザーモードの検索機能を使った。
早速出て来た設定上最強・宙の魔王:カガヤキ・トライスティルの設定。
その中でも今欲しいのは、カガヤキ・トライスティルの魔法だ。
「星に関する魔法なのは覚えてたけど、まさかコンパス座以外にこんなにたくさんあるなんて……改めてみると、凄いな」
俺は一人で達観してしまった。
そんな中、健気に待ってくれていたベルファーも苛立っている。
舞おうとしての器と言うべきか、何と言うべきか、せっかちな性格をしていた。
「おい、まだか!」
「いや、大体分かったからいいよ。さぁ、やろうか……γ星の雷撃!」
俺は右腕を振り上げ、魔法を唱えた。
ベルファーの真上に小さな光の玉が現れると、一気に膨れ上がり、魔法陣を描く。
バチバチと紫の稲妻を放出すると、魔法陣から何本もの雷を落とした。
ゴロゴロゴロゴロ……バシュン! バシュン、バシュン!!
「この程度か……」
「まあ、だろうけど」
ベルファーは全身から炎を出した。
怒りの炎と言うべきか、雷が落ちて直撃する前に、雷を焼き払った。
あまりにもファンタジー。あまりにも異次元。俺は喉の奥が乾くと、ベルファーの本気を目の当たりにする。
「やっぱり手は抜けないか」
「手を抜くだと? いい加減にしろ、カガヤキ。本気でかかって来い、この我を殺す程な」
「殺す程、ねぇ」
それだとまるで、俺が殺人鬼みたいだ。
流石にそこまで非道にも非常にもなり切れない。
だけどカガヤキならどうだろうか? カガヤキは魔王の力を持った人間。
もし、魔王の力が残っているのなら、それは本当に設定上じゃない本物の魔王にでも……
「お前が殺す気になれないのなら、我が殺してやろう。光栄に思うがいい、ベルボルケーノ!」
「ボルケーノ? マグマはヤバいって」
ベルファーはファイア→フレイム→ボルケーノのと着実に強化している。
現れた魔法陣からは、大量のマグマが流れ込む。
まるで激流だ。部屋中を覆い尽くす程で、立っていられない熱に侵される。
「あ、熱い……」
「我の魔法は炎そのもの。あらゆる水を蒸発させ、塵も残さぬ。我を熱く、燃え滾らせろ。本気で殺せ、殺せるものなら殺してみよ!」
「ったく、自殺願望なんて厄介だな。そんなことしたら、俺が幇助したことになるだろ」
「そんな難しい言葉、我は知らん」
「なんでそこだけ知らないんだよ!」
俺のツッコミが冴え渡った。
代わりにベルボルケーノのマグマ攻撃に飲み込まれてしまう。
全身が熱い。流石に耐えられない……ことも無いが、身動きが取れない。
なんとかしないと本気で溶かされる。殺される。切羽詰まる中、俺はベルファーをガチで憎しむと、殺す程本気になるしかなかった。
先にベルファーが仕掛けて来たのが好都合。
ここからは、設定上最強で無敵の魔王の力を、いかんなく発揮できる。
(それじゃあやるぞ、カガヤキ!)
俺はカガヤキの設定を思い出す。
確か友人Aと友人Bと空騒ぎで考えたネタだ。
俺が纏めたとはいえ、VTuberだとその設定はキャラでしかない。
どんな魔法が使えるんだっけ? 思いだせ、確か……
カチッ
「ん?」
俺はヘッドホンの右上部に付いたボタンを押していた。
体が無意識に勝手に動いた感覚だ。
一体何が起きた? と思ったのも一瞬で、急に視界に色付きフィルターが入る。
如何やらヘッドホンの設定、バイザーモードがオンになったらしい。
「流石特注仕様のヘッドホン。バイザーモードってことは、検索を使える」
「さっきからなにを言っている」
「ああ、少し待って。相手するから。えーっと、確か、あっこれだ」
視線でバイザーモードの検索機能を使った。
早速出て来た設定上最強・宙の魔王:カガヤキ・トライスティルの設定。
その中でも今欲しいのは、カガヤキ・トライスティルの魔法だ。
「星に関する魔法なのは覚えてたけど、まさかコンパス座以外にこんなにたくさんあるなんて……改めてみると、凄いな」
俺は一人で達観してしまった。
そんな中、健気に待ってくれていたベルファーも苛立っている。
舞おうとしての器と言うべきか、何と言うべきか、せっかちな性格をしていた。
「おい、まだか!」
「いや、大体分かったからいいよ。さぁ、やろうか……γ星の雷撃!」
俺は右腕を振り上げ、魔法を唱えた。
ベルファーの真上に小さな光の玉が現れると、一気に膨れ上がり、魔法陣を描く。
バチバチと紫の稲妻を放出すると、魔法陣から何本もの雷を落とした。
ゴロゴロゴロゴロ……バシュン! バシュン、バシュン!!
「この程度か……」
「まあ、だろうけど」
ベルファーは全身から炎を出した。
怒りの炎と言うべきか、雷が落ちて直撃する前に、雷を焼き払った。
あまりにもファンタジー。あまりにも異次元。俺は喉の奥が乾くと、ベルファーの本気を目の当たりにする。
「やっぱり手は抜けないか」
「手を抜くだと? いい加減にしろ、カガヤキ。本気でかかって来い、この我を殺す程な」
「殺す程、ねぇ」
それだとまるで、俺が殺人鬼みたいだ。
流石にそこまで非道にも非常にもなり切れない。
だけどカガヤキならどうだろうか? カガヤキは魔王の力を持った人間。
もし、魔王の力が残っているのなら、それは本当に設定上じゃない本物の魔王にでも……
「お前が殺す気になれないのなら、我が殺してやろう。光栄に思うがいい、ベルボルケーノ!」
「ボルケーノ? マグマはヤバいって」
ベルファーはファイア→フレイム→ボルケーノのと着実に強化している。
現れた魔法陣からは、大量のマグマが流れ込む。
まるで激流だ。部屋中を覆い尽くす程で、立っていられない熱に侵される。
「あ、熱い……」
「我の魔法は炎そのもの。あらゆる水を蒸発させ、塵も残さぬ。我を熱く、燃え滾らせろ。本気で殺せ、殺せるものなら殺してみよ!」
「ったく、自殺願望なんて厄介だな。そんなことしたら、俺が幇助したことになるだろ」
「そんな難しい言葉、我は知らん」
「なんでそこだけ知らないんだよ!」
俺のツッコミが冴え渡った。
代わりにベルボルケーノのマグマ攻撃に飲み込まれてしまう。
全身が熱い。流石に耐えられない……ことも無いが、身動きが取れない。
なんとかしないと本気で溶かされる。殺される。切羽詰まる中、俺はベルファーをガチで憎しむと、殺す程本気になるしかなかった。
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