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第5章
9回裏①/シャワールームの決着
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<9回裏の守備前>
あけぼの高校は、守備につく前にベンチ前で円陣を組んだ。円陣の中には松村理事長の姿もあった。はじめに君島監督からマモルの状態についての話があった。
「野田の件だが、念のために検査はするが、意識はずっとしっかりしてるので大丈夫だろうと連絡があった」
「おお」
「よかった」
チームメイトの輪に安堵の表情が広がった。
「野田の後は、北村キイチ、お前にマウンドを任せたい」
「はい」
キイチは一際大きな声で答えた。
「投げてくれるか、頼むぞキイチ」
「はい、任せてください」
君島監督の言葉に、キイチは胸を張って答えた。
「それからもうひとつ。松村理事長から大事な話がある。理事長お願いします」
監督は、恭しく理事長に話を振る。そのバトンを受けた理事長は、大きく息を吐いて声を潜めて話し始めた。
「皆さん、ナイスゲームです。優勝まであと一歩のところでこの話をすることに、私自身躊躇がないわけではありませんが、ここまで本当によく頑張ってくれた皆さんにだからこそ、話しておきたいと思います」
松村理事長は選手一人一人の顔を見ながら、ここでまた一呼吸おいた。
「君島うの君のことです」
「君島?」
「なんだ、なんだ」
「君島の怪我、大ごとなのか?」
チームメイトたちが騒ついた。そのざわめきを貫くように、松村理事長の声がこう告げた。
「君島君は女性です」
騒めきが大きな渦になり、動揺に変わる。
「静かに聞け」
佐藤キャプテンが場を引き締める。一瞬で全員が黙った。
「ありがとう、佐藤君」
佐藤キャプテン自身、この話は全く知らなかった。いや気づいていたのかも知れない。うのとバッテリーを組んでいて、これまでに切ないほど愛おしい気持ちになったことは、一度や二度ではなかった。誰に相談することも出来なかった。当然、その気持ちをうのに打ち明けることも出来ずに悶々としていたが、これでその理由がはっきりわかった。
「このチームがここまで来られたのは、君島君の力が大きかったことは、皆さんも良く分かっていると思います。しかし、彼女が女である以上、我々が大きなルール違反をしていることは事実です。よってこの試合が終了次第、私はこの件を大会本部に申告し裁定を受けることにします。よって、優勝しても甲子園には行けないと思います」
理事長の言葉に、再びざわめきが大きくなる。佐藤キャプテンが、再びそれを遮った。
「みんな聞いてくれ。俺も今この話を初めて聞いた、正直ショックを受けている。だが、よく考えてくれ。君島抜きで、俺たちはここまで勝ちあがれたと思うか?あの日、君島がチームに加わってから、俺たちは変わった。そしてこの大会一戦一戦を勝ち抜いて来た中で、俺たちは強くなれたんだと思う。俺は。俺は、君島に感謝したい。それだけだ。心から感謝したい......」
「俺もそう思う」
キイチだ。
「確かに、しかもそれが女の子って、さ、何かすげえな」
「ありがとう、佐藤キャプテン、ありがとう、皆さん。きっと君島君も皆さんのその気持ちを知れば、今までの苦しみから解放されることと思います。それからもうひとつ。私は大会本部にこの件を申告と同時に、提案をしてきます。それは女子選手の登録を認めるべきだという提案です。君島選手がこの大会の出場全選手の中でも突出した成績を残したことは曲げようのない事実です。そして野球という接触プレーの少ない競技においては、男性と女性という観点で線を引く意味がないことを、彼女は身をもって証明してくれたと確信しています」
「その通り」「君島ならむしろ男以上だろう」選手たちも同調する。
「今年がダメでも、来年は我らが君島うのを、晴れて甲子園に連れて行きたい、いや行かせてやりたい、このチームでやりませんか?」
「やろう」「やりましょう」「俺、留年する」盛りあがる選手たち。君島監督が締めに入る。
「ありがとうございました、理事長。この話は、元々私の不甲斐なさにも理由の一端がありました。しかし、うのは、ここまでやってくれた。よし、みんな。とにかくこの回、何が何でも守り切ってこい。優勝を、野田と君島に届けるぞ!」
「おっしゃー」「いくぞー」「おー」
あけぼのの長い円陣が解けて、いよいよ最後のわかたか学園の攻撃、9回裏が始まった。
<シャワールーム>
突然の松村理事長の登場に、驚いたのは山本先生だけではない。花畑弟もうのも、時間が止まったかのように動きを止めた。
「テメエは誰だ?そもそもどうやってここに入って来たんだ」
「はじめましてですかね。私はあけぼの高校の理事長の松村といいます。君のことはよく知ってますよ、花畑くん。私は魔法使いじゃありませんからね、そのドアから鍵を開けて入ってきましたよ」
松村理事長はシャワールームの鍵を見せながらそう言った。
「あけぼのの理事長?だったら話は分かってんだろう。俺はあけぼのを失格にする重大な秘密を握ってるんだ。俺を怒らせたら困るんじゃないのか。うの、お前からも言ってやれ」
「理事長先生、わたし、みんなの、い、いえ、みんな、わたしのせいなの」
「君島くん、もういいんですよ。あけぼの高校はこの試合終了後、大会本部にあなたが女の子であることを申告します。それにもう、チームのみんなには話をしてきましたから」
「な、何だと......」
「......」
「理事長、そんなことをしたら、うのちゃんの甲子園が」
「山本先生、あなたは本当に良くやってくれました。救護室の様子、見てましたよ。大活躍でしたね。感謝してますよ」
理事長が山本先生にウインクをする。ああ、やっぱりこの男は食えない。このスタジアムにも全部通じていたってわけね。
「花畑くん、もうあなたが君島くんにマウントを取る理由は全て消えました。さっさと君島くんから離れなさい」
「君島くん、あなたは本当によく頑張りましたね。本当は、本部への申告は君が甲子園で優勝してからと思っていたのですが、そこまでは甘くありませんでしたね。花畑兄弟は、やはり強大でした。ハッハッハ。山本先生、ここは笑うとこですよ」
松村理事長は、山本先生にかなり気を遣っているようだ。確かにもし山本先生がいなければ、今までも、そして今日も、このくらいのことでは済まなかっただろう。
「君島くん、あなたの活躍は、もはや誰にも握りつぶせないほど大きなものになりました。来年はね、あなたに胸を張って甲子園で勝ってきてもらおうと思っています」
「それは、どういうことですか?」
「今回の話、大会本部の役員の一部には内々で話をしてあります。もしもあけぼの高校が甲子園の切符を掴んだならば、来年以降の女子選手の登録を正式に前向きに検討するとことをね。私としては本当はさっきも言った通り、甲子園で優勝してから、華々しく発表するつもりでしたがね」
「そんなこと、そう簡単にうまくいくもんか」
花畑弟が悔しげに口を挟んだ。
「花畑くん、あなたの登場は全くもって計算外でした。野球も大したものですが、悪知恵と女性の扱いもどうしてなかなかのものですね。脱帽です。あなたが出て来なければ、今頃、試合は大差であけぼのの勝ちで終わり、あけぼのは更に強くなって甲子園で旋風を巻き起こしたことでしょう。でも、あなたも認めないといけないことがひとつあります。もう分かっていると思いますが、それは君島うのという野球選手のことです。どうですか。来年、甲子園を賭けてもう一度勝負してみたいと思いませんか?この君島うのと」
試合では完膚なきまでにやられ、弱味につけこんでもうのは決して屈しなかった。裸にしてやろうとしたのも、うのに自分を認めさせるには、もはや貶める以外にないと思ったからだ。
「花畑、来年、もう一度勝負しないか?」
うのが口を開いた。
「もし、お前が勝ったら」
「俺が勝ったら」
「さっきの続きをやらせてやるよ」
「うのちゃん!」
「フォッフォッフォッ」
「さっきの続きって、ホントか?ホントにホントにか?嘘は無しだぞ」
花畑弟の顔が高校生2年生のそれになった。
「そのかわり。もし、それまでに他の女子とこんなことをしたのが分かったら約束は無し。いいな」
「お前こそ、他の男に大事なとこ見られるなよ」
「あなたみたいに無理矢理な人が出てきたら、保証出来ないけど、その時は守ってくれる?」
「当たり前だ、俺が絶対に守ってやる」
そう言った花畑弟は、周りが笑いを堪えていることに気付いて顔を赤くした。完全に嵌められている。
「さあ、話は終わりです。最終回をみんなで見に行きましょう。グランドではあなた達の仲間が、まだ死力を尽くして戦っていますよ」
理事長の言葉に、その場にいた全員が大きく頷いた。
(続く)
あけぼの高校は、守備につく前にベンチ前で円陣を組んだ。円陣の中には松村理事長の姿もあった。はじめに君島監督からマモルの状態についての話があった。
「野田の件だが、念のために検査はするが、意識はずっとしっかりしてるので大丈夫だろうと連絡があった」
「おお」
「よかった」
チームメイトの輪に安堵の表情が広がった。
「野田の後は、北村キイチ、お前にマウンドを任せたい」
「はい」
キイチは一際大きな声で答えた。
「投げてくれるか、頼むぞキイチ」
「はい、任せてください」
君島監督の言葉に、キイチは胸を張って答えた。
「それからもうひとつ。松村理事長から大事な話がある。理事長お願いします」
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「皆さん、ナイスゲームです。優勝まであと一歩のところでこの話をすることに、私自身躊躇がないわけではありませんが、ここまで本当によく頑張ってくれた皆さんにだからこそ、話しておきたいと思います」
松村理事長は選手一人一人の顔を見ながら、ここでまた一呼吸おいた。
「君島うの君のことです」
「君島?」
「なんだ、なんだ」
「君島の怪我、大ごとなのか?」
チームメイトたちが騒ついた。そのざわめきを貫くように、松村理事長の声がこう告げた。
「君島君は女性です」
騒めきが大きな渦になり、動揺に変わる。
「静かに聞け」
佐藤キャプテンが場を引き締める。一瞬で全員が黙った。
「ありがとう、佐藤君」
佐藤キャプテン自身、この話は全く知らなかった。いや気づいていたのかも知れない。うのとバッテリーを組んでいて、これまでに切ないほど愛おしい気持ちになったことは、一度や二度ではなかった。誰に相談することも出来なかった。当然、その気持ちをうのに打ち明けることも出来ずに悶々としていたが、これでその理由がはっきりわかった。
「このチームがここまで来られたのは、君島君の力が大きかったことは、皆さんも良く分かっていると思います。しかし、彼女が女である以上、我々が大きなルール違反をしていることは事実です。よってこの試合が終了次第、私はこの件を大会本部に申告し裁定を受けることにします。よって、優勝しても甲子園には行けないと思います」
理事長の言葉に、再びざわめきが大きくなる。佐藤キャプテンが、再びそれを遮った。
「みんな聞いてくれ。俺も今この話を初めて聞いた、正直ショックを受けている。だが、よく考えてくれ。君島抜きで、俺たちはここまで勝ちあがれたと思うか?あの日、君島がチームに加わってから、俺たちは変わった。そしてこの大会一戦一戦を勝ち抜いて来た中で、俺たちは強くなれたんだと思う。俺は。俺は、君島に感謝したい。それだけだ。心から感謝したい......」
「俺もそう思う」
キイチだ。
「確かに、しかもそれが女の子って、さ、何かすげえな」
「ありがとう、佐藤キャプテン、ありがとう、皆さん。きっと君島君も皆さんのその気持ちを知れば、今までの苦しみから解放されることと思います。それからもうひとつ。私は大会本部にこの件を申告と同時に、提案をしてきます。それは女子選手の登録を認めるべきだという提案です。君島選手がこの大会の出場全選手の中でも突出した成績を残したことは曲げようのない事実です。そして野球という接触プレーの少ない競技においては、男性と女性という観点で線を引く意味がないことを、彼女は身をもって証明してくれたと確信しています」
「その通り」「君島ならむしろ男以上だろう」選手たちも同調する。
「今年がダメでも、来年は我らが君島うのを、晴れて甲子園に連れて行きたい、いや行かせてやりたい、このチームでやりませんか?」
「やろう」「やりましょう」「俺、留年する」盛りあがる選手たち。君島監督が締めに入る。
「ありがとうございました、理事長。この話は、元々私の不甲斐なさにも理由の一端がありました。しかし、うのは、ここまでやってくれた。よし、みんな。とにかくこの回、何が何でも守り切ってこい。優勝を、野田と君島に届けるぞ!」
「おっしゃー」「いくぞー」「おー」
あけぼのの長い円陣が解けて、いよいよ最後のわかたか学園の攻撃、9回裏が始まった。
<シャワールーム>
突然の松村理事長の登場に、驚いたのは山本先生だけではない。花畑弟もうのも、時間が止まったかのように動きを止めた。
「テメエは誰だ?そもそもどうやってここに入って来たんだ」
「はじめましてですかね。私はあけぼの高校の理事長の松村といいます。君のことはよく知ってますよ、花畑くん。私は魔法使いじゃありませんからね、そのドアから鍵を開けて入ってきましたよ」
松村理事長はシャワールームの鍵を見せながらそう言った。
「あけぼのの理事長?だったら話は分かってんだろう。俺はあけぼのを失格にする重大な秘密を握ってるんだ。俺を怒らせたら困るんじゃないのか。うの、お前からも言ってやれ」
「理事長先生、わたし、みんなの、い、いえ、みんな、わたしのせいなの」
「君島くん、もういいんですよ。あけぼの高校はこの試合終了後、大会本部にあなたが女の子であることを申告します。それにもう、チームのみんなには話をしてきましたから」
「な、何だと......」
「......」
「理事長、そんなことをしたら、うのちゃんの甲子園が」
「山本先生、あなたは本当に良くやってくれました。救護室の様子、見てましたよ。大活躍でしたね。感謝してますよ」
理事長が山本先生にウインクをする。ああ、やっぱりこの男は食えない。このスタジアムにも全部通じていたってわけね。
「花畑くん、もうあなたが君島くんにマウントを取る理由は全て消えました。さっさと君島くんから離れなさい」
「君島くん、あなたは本当によく頑張りましたね。本当は、本部への申告は君が甲子園で優勝してからと思っていたのですが、そこまでは甘くありませんでしたね。花畑兄弟は、やはり強大でした。ハッハッハ。山本先生、ここは笑うとこですよ」
松村理事長は、山本先生にかなり気を遣っているようだ。確かにもし山本先生がいなければ、今までも、そして今日も、このくらいのことでは済まなかっただろう。
「君島くん、あなたの活躍は、もはや誰にも握りつぶせないほど大きなものになりました。来年はね、あなたに胸を張って甲子園で勝ってきてもらおうと思っています」
「それは、どういうことですか?」
「今回の話、大会本部の役員の一部には内々で話をしてあります。もしもあけぼの高校が甲子園の切符を掴んだならば、来年以降の女子選手の登録を正式に前向きに検討するとことをね。私としては本当はさっきも言った通り、甲子園で優勝してから、華々しく発表するつもりでしたがね」
「そんなこと、そう簡単にうまくいくもんか」
花畑弟が悔しげに口を挟んだ。
「花畑くん、あなたの登場は全くもって計算外でした。野球も大したものですが、悪知恵と女性の扱いもどうしてなかなかのものですね。脱帽です。あなたが出て来なければ、今頃、試合は大差であけぼのの勝ちで終わり、あけぼのは更に強くなって甲子園で旋風を巻き起こしたことでしょう。でも、あなたも認めないといけないことがひとつあります。もう分かっていると思いますが、それは君島うのという野球選手のことです。どうですか。来年、甲子園を賭けてもう一度勝負してみたいと思いませんか?この君島うのと」
試合では完膚なきまでにやられ、弱味につけこんでもうのは決して屈しなかった。裸にしてやろうとしたのも、うのに自分を認めさせるには、もはや貶める以外にないと思ったからだ。
「花畑、来年、もう一度勝負しないか?」
うのが口を開いた。
「もし、お前が勝ったら」
「俺が勝ったら」
「さっきの続きをやらせてやるよ」
「うのちゃん!」
「フォッフォッフォッ」
「さっきの続きって、ホントか?ホントにホントにか?嘘は無しだぞ」
花畑弟の顔が高校生2年生のそれになった。
「そのかわり。もし、それまでに他の女子とこんなことをしたのが分かったら約束は無し。いいな」
「お前こそ、他の男に大事なとこ見られるなよ」
「あなたみたいに無理矢理な人が出てきたら、保証出来ないけど、その時は守ってくれる?」
「当たり前だ、俺が絶対に守ってやる」
そう言った花畑弟は、周りが笑いを堪えていることに気付いて顔を赤くした。完全に嵌められている。
「さあ、話は終わりです。最終回をみんなで見に行きましょう。グランドではあなた達の仲間が、まだ死力を尽くして戦っていますよ」
理事長の言葉に、その場にいた全員が大きく頷いた。
(続く)
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