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13 東の巫女 13※

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 エトワールに太ももを掴まれ、左右に開かれた自分の足。母に買って貰った純白のショーツは既に脱がされていて、もはや何も身につけてはいない。
 
 つまりこの状況が意味するのは、誰にも見せた事の無い、自分でも見た事の無い、女性にとって一番恥ずかしくて一番大事な場所を、エトワールに見られているという事実。
 この世で自分のソコを初めて見たのは大好きなロアではなく、今日初めて会ったエトワールという総領主の嫡男であるという現実。

 極度の羞恥心と絶望で、全身の血が沸騰しそうだった。胸を見られた時にも感じた、身を焼き尽くされそうな羞恥心と絶望だが、今はそれを容易く凌駕する程の羞恥心、そして絶望感と悲しみ。
 

 (やだ……やだやだやだ!お願い……誰か助けて!………もう許して………)


 何故ロアでは無いのか。この身体の隅々を初めて見るのが、自分の全てを見せる相手が何故ロアでは無くエトワールなのか。
 何も見たく無い、エトワールに顔を見られたくないと今も腕で目元を隠しているが、その腕は自分の涙で濡れていた。
 悔しくて、悲しくて、恥ずかしくて、やるせなくて、不安で、ロアを思うと申し訳なくて、切なくて、もう自分でも把握できない様々な感情が渦巻いて、混ぜ合わさって、全身を掻き乱してーーーーーー


「うっ……うぅ………」


 気づけば涙だけが後から後からとめど無く溢れて、自分の腕を濡らしていた。
 
 エトワールに罪は無い。エトワールが悪い訳では無い。彼とて望んで『英雄』になった訳では無い。でも『英雄』に選ばれたから使命を全うしようとして、そして現在の状況になっている。









 そんな風に割り切れるほど、ミリリアは大人では無い。


 まだ17歳の、まだまだ多感で失敗も間違いも数多く侵してしまう、そんな当たり前な年頃だ。いくら『巫女』に選ばれたからといって、それが使命だからと簡単に全てを諦められる程、達観などしていない。
 好きな人は好きだし、ずっと一緒に居たい。そこに理屈など無いし、好きでも無い人に身体を捧げるなんて嫌で当たり前だ。そんな当たり前の感情を持っている普通の少女なのだ。


 ぶんぶんと首を振るミリリア。やっぱり無理だ。いくら使命だからと言って、それが運命だからと言って、素直に従うなんて出来ない。
 やっぱり初めてを捧げる相手は、誰に何と言われようとも、『巫女』なのに!と、世界中の人々から罵倒されようとも、両親にすら恨まれようとも、それでも初めてはロアがいい。


 (ロア……ロア………わたし……やっぱりロアじゃないとーーーーー)


 その瞬間、ミリリアの全身に衝撃が走った。


「……ひゃう!!」


 突然、下半身からビリビリッと、その直後には全身に得も言えぬ感覚が駆け巡った。


 (え……なに………?)


 今まで感じた事の無い感覚に戸惑うミリリア。だが確かに、何か途轍もない感覚が全身を駆け巡った。
 いや、その衝撃の正体は実は気づいている。だが、それを認めたくないのか、或いは今まで感じた事の無い感覚なので本当に理解していないのか、もはや自分でも分からない。
 
 だがーーーーー



 ぴちゅ……くちゅ…くちゅ…………


「ひあぁっ!!ぁ……な、なに………?」


 ずっと目元を覆っていた腕をついにずらし、視線を下半身へと向けるミリリア。すると、自分の太ももの間に、鮮やかな金色の髪色の頭が見えた。
 
 自分の股の間に見える金髪の頭。つまり、それが意味する状況とはーーーーー


「やぁ……やめ……そ、そん所………んうっ!」


 全身を駆け巡る感覚とは別に、先ほどからアソコに感じるのは、生暖かい柔らかな感触。この状況、この場面から考えるに、いや……考える必要すらおそらく無い。これは間違い無くエトワールが……信じられない事に秘部を舌でーーーーー


「やめ……やめ……て……あうっ!だ、だめ……です……………んんっ!」


 自分の股から、ぴちゃぴちゃと水音が聞こえてくる。何て事だろうか……誰にも見せた事の無い、一番恥ずかしくて大事な場所を見られただけで無く、あまつさえその大事な場所を舐められている。
 普段、排尿している不衛生な箇所を、次期総領主である上級貴族のエトワールが顔をうずめて舌を這わせている。


 これは本当に現実なのだろうか。性行為の知識がほとんど皆無なミリリアにとっては今現在、自分の置かれている状況、目に見えている光景に対してまともな思考が出来ないでいる。
 だって、男性が女性のアソコを舐めるなんて…………想像すらしていなかった。それも相手は次期総領主のエトワール。大陸屈指の上級貴族。
 

「くちゅ……ぴちょ……はぁ…ふぅ」


 その上級貴族のエトワールは、半ば我を忘れてミリリアの肉芽を舐めるのに夢中だ。それほど好きでは無かったクンニリズム、どうしても傾倒出来なかった性行為だが、何故か今はこんなにも興奮している。
 どんなに美しい貴族令嬢相手でも、常に何処か冷めていたエトワールの感情と性欲は、『巫女』であるミリリアを相手に、かつて無い程に高まり、そして荒々しく昂っている。


「はぁっ……あぁ!……んんっ……いやっ……やめ……、ひうっ……!」


 足の先からは脳天まで、ビリビリと痺れるような感覚がミリリアを襲う。かつて感じた事の無い感覚、だがそれはーーーーーー


(だめ………ダメ………何これ……恥ずかしいのに………嫌なのに………何でこんなーーー)

  
 気持ちいいのだろうか。


 エトワールの愛撫によってピッタリと閉じていた小陰唇は、まるで蕾が花開くが如くその花弁が徐々に開いてゆく。
 花弁の奥に見えるソコは、鮮やかな桃色の膣肉。生まれて初めての刺激を与えられた女穴からは、少しずつ甘い蜜が流れ出て来ている。
 その蜜に誘われるように、開いた蜜壺に舌を這わせるエトワール。


 ぴちゅぴちゅ……くちゅ………


「あっうっ……!や……やめ……あぁ……や……ぁ……」


 ミリリア本人の匂いが染み込んだベッドのシーツをギュッと掴み、生まれて初めて与えられる快感に必死に耐える。


(やだ……こんなの……嫌なのに………)


 相手はロアでは無いのに、今日初めて会った男性で、それは自分のような庶民には雲の上の存在で、だが何の感情も抱いていない相手。東地区の次期総領主の肩書、整った顔立ちは、貴族の中でも注目の的だろう。
 しかしミリリアにとって、ロア以外の男性に恋愛感情どころか、僅かな乙女心すら抱く事は無い。それぐらいロアの事を想っているし、これからもその気持ちが揺らぐ事など無いと、自分自身確信している。

  

 だがーーーーー、心と身体が必ずしも一致するとは限らない。
 どんなに心が拒絶しても、どんなに心を強く持っても、身体がその思いに応えてくれる訳では無いのだと、ミリリアはその身を持って知る事となる。 


「はぁ……は……んっ……あっ……あぁ」


 今まで出した事も無い甘い声が、勝手に口から漏れ出す。こんな声、出したくないのに………聞かれたくないのに………出さないようにと思えば思うほど、ミリリアの意志とは裏腹に自然と出て来てしまう。


「やっ……あっ、あ……も……やめ……ひうっ」


 アソコに感じる生暖かな感触。エトワールの舌が、ミリリアの女穴から少しずつ流れ出る愛液を、ミリリアにとっては生まれて初めて分泌させた愛液を、舌で掬い取って口内へと運ぶ。
 その瞬間口内いっぱいに広がるのは、未だかつて味わった事の無い甘美な味。ミリリアという類稀なる美少女が初めて流した愛液の味は、とても甘酸っぱく、とても濃厚で、エトワールの脳を痺れさせた。


「はぁ……凄いよミリリア……とても美味しい」


 正直、愛液の味など然程好きでは無い。何とも言えない独特な味と匂いだし、お世辞にも美味しいと感じた事は無い。
 だがミリリアの愛液は違った。もちろん愛液特有の独特な味なのだが、何故か熟した柑橘の汁でも味わっているかのような、そんな爽やかさと濃厚さが入り混じった甘美な蜜の味に感じたのだ。

 この蜜をもっと味わいたい。だが相手は経験の無い17歳の少女。僅かに分泌させた愛液だが、それはすぐに無くなってしまう。つまりは性的な快感と興奮が足りていないと言う事だ。なのでエトワールはーーーーー


「はぁ…はぁ…………ひっ!あっ、やっ、だめ……ソ、ソコは………ッ……んんッ!!」

  
 再びミリリアの陰核クリトリスに舌を這わせるエトワール。今度は先ほどよりも少し強く、そして速く。


「あっ、あっ、ああっ!や、やめ……いっ……ああぁ……ッ!」


 一番敏感な肉芽を刺激されて、ミリリアの華奢な身体が弓なりにしなる。再び全身がビリビリと痺れるような感覚に襲われ、同時に恐ろしいほどの快感が身体の奥から込み上げて来る。


「ひっ……ああっ、や……め……ああっ、あんっ!あんっ!」


 先ほど乳首での愛撫で絶頂した時とは比べ物にならないほどの快感。頭の中は痺れ、目の奥ではチカチカと星が飛ぶ。
 快感が強すぎて、身体の他の感覚が失われてゆく。意識すら不鮮明になりながらも、それでも全身に押し寄せる快感だけは、何故かハッキリと感じる事が出来る。


「あっ、あっ、あんっ!や……ぁ……ぁ………ッッ!!」


 シーツを力いっぱい掴み、下肢にギュッと力が入った次の瞬間ーーーーー


「ああっ………あっ、あああぁぁぁーーーーッ!!!やぁぁんんーーーーーッッ!!!!」


 あっという間に、この日二度目の絶頂を迎えた17歳の美少女巫女だった。




 
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