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皇女との邂逅の章
179.将来の皇后様
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朝、五人は窓から差し込む陽光によって目覚める。どうやら行為の最中に疲れて寝てしまったらしく、未来と愛莉は全裸だった。
「おはよ………」
「あら、おはようミク」
リーシャとサフィーとエストは、ちゃんと寝間着を着てから寝たらしく、全裸なのは未来と愛莉だけだった。
「ごめん、今すぐ服着るね」
「別に気にしてないわよアイリ。もう今さらでしょ?」
若干の恥ずかしさとバツの悪さを感じて急いで服を着ようとする愛莉だが、サフィーがそんな事を言ってくれたのでゆっくりと下着を身に着ける。全身が未来の唾液と自分の汗、愛液でベタベタするのはいつもの事。
「う~……ベタベタするよ~、お風呂入りたいよ~」
未来の発言を受けて、未来以外の四人が顔を見合わせる。そう言えば、ここは立派な大浴場が備わっているマクスウェル家の別荘だ。ファルディナの自分達の宿屋や、移動の際に立ち寄った街の宿屋とは違い、屋敷内に風呂があるのだ。
ファナの大衆浴場は夕方にならないと営業が始まらないので、身体がベタベタな時はいつもタオル(愛莉が肌触りの良いタオルを錬金術で大量に作って、魔法鞄に収納してある)を濡らして身体を拭くだけだったが、ここでならーーーーー
「ちなみにだけどエスト、この時間でもお風呂って入れたりする?」
ブラジャーを身に着けようとした手を止めて、愛莉がエストに訊ねる。エストの視界には、愛莉の柔らかな胸と何度見ても綺麗な薄桃色の乳首が視界に映り込んでいた。
「あ、うん、多分大丈夫だと思う。こんな朝早くから清掃はしてないと思うから……」
「決まりね。どうせ全員身体ベタベタなんでしょ?」
「そ、そうね、せっかくだから頂戴しましょうか。今日から皇………リズも加わるのだし、身体は綺麗にしておかなくてはね」
それはリーシャの言う通りだなと全員思った。流石に愛液の匂いがするとは思わないが、汗の臭いまでは否定出来ない。いくら今日から同じパーティになるとは言え、相手は帝国の第一皇女リズ。身体を綺麗にしてから会うのは最低限の礼儀だろう。
「よーしっ!じゃあ早速お風呂にレッツゴーッ!!」
「あんたはまず服着なさいよミク!」
未だに全裸の未来がベッドの上で胡座をかいている。角度によっては、陰毛まではっきりと見えるので、流石に目のやり場に困ったサフィーが、頬を染めながら未来に声を上げる。
そんなサフィーを見た未来は、にひひと笑いながら立ち上がる。すると全裸のままサフィーに近づき、からかうように言った。
「おやおや、そんなに真っ赤になって。もしかしてあたしの裸に興奮したのかなサフィーちゃん?」
「な、何言ってるのよ!?そんな訳無いでしょ!」
「五人でしたあの日以来、サフィーとしてないもんねー。そろそろあたしの肌が恋しくなったんじゃない?」
「ば、馬っ鹿じゃないの!?全然そんな事無いし!」
「ホントにー?あの時はあたしとエストに責められてめっちゃ激しくイッてたじゃん?」
「見くびらないでよね!昨日はあたしがエストを何度もイかせたんだから!すっごい気持ち良さそうな声を出してたんだから!」
「ほほう?それはどのようにして?」
「ふふーん、聞きたい?なら聞かせてあげるわ。こう、指先でエストの乳首をクリクリッて刺激しながら、アソコを何度も舐めてーーーー」
「サフィーちゃん……もう……やめてぇ………」
顔を耳まで真っ赤に染めたエストが、自分の顔を手で覆って恥ずかしそうに俯いている。そんな三人の様子をリーシャは苦笑しながら見つめ、愛莉は一瞥もくれずにそそくさと服を着る。そしてベッドに脱ぎ散らかしてある未来の下着を手に取ると、それを未来に渡した。
「はい未来。早く服着てね」
何となく謎の圧力を感じた未来は、黙って愛莉から下着を受け取ると、ポツリと呟くように返事をした。
「はい……ふざけてごめんなさい」
珍しく殊勝な未来の姿を見て、目の前のサフィーも真顔になりーーーー
「あたしもすいませんでした」
と、何故か二人揃って愛莉に頭を下げたのだった。
■■■
「はぁ……帝都に来てから美味しい物しか食べてない……」
豪華な朝食を食べながら、未来が感無量といった表情で今の自分の幸せを呟く。
「ははは!それにしてもミクはいつも気持ちいい食いっぷりだな!それだけ食ってそんなに細いのは羨ましいんじゃないかメルテ?」
「まったくですわお父様!ミクさん!どうすればそんなに素晴らしい体型を維持出来るのですか!?」
「それはねー、とにかく身体を動かす事だね!運動して運動して、そしたらお腹空くから食べて食べて、食べたらまた運動するの!それを繰り返すだけだからチョー簡単!」
何やら何時ぞやも聞いた話だなと思いながら、食事を口に運ぶ愛莉達。帝都に来て二度目の朝、朝食の席にはクローバーの五人以外に、エストの家族であるマクスウェル家の皆も食事の席を共にしている。
「それは……簡単とは言えないかと……」
「んー、でもメルちゃんだって十分細いじゃん。それ以上細くなってどうするの?」
「そ、そうでしょうか?細いですかわたし?」
「うん。前にお風呂でも見たけど、無駄なお肉付いてないし、おっぱいだってあたしより大きいし、肌も綺麗だし、お尻だって形がーーーー」
「「うおっほん!!」」
クローバーの五人に加え、エストの姉メルティーナと母リアーナ。女性が七人も居る食事の席だが、若干二名ほど男性も居る。
「いやですわ……聞いてたのですかお父様、お兄様………」
「いやお前……そりゃ聞こえるだろうよ……」
「ははは……僕には少し刺激の強い内容だったかな………」
エストの父である東地区の辺境伯クレバーは苦笑いを浮かべ、兄のフィリッツは目が泳いでいる。
未来とメルティーナの話が一段落した所で、エストが徐ろにメルティーナに話し掛けた。
「あの、メルテお姉様……婚約者のお相手聞きました。まさか皇太子殿下でしたとは露知らず………」
「え?あ、うん、そうなのよね……まさかわたしなんかをお選びになってくださるなんて………」
そう恥ずかしそうに答えながらも、嬉しそうに表情を綻ばせるメルティーナ。それを見たエストは嬉しくなると同時に、ホッと胸を撫で下ろす。
もしかすると政略結婚かと思っていたのだが、姉の嬉しそうな表情を見る限り、どうやらメルティーナ自身も皇太子のファレナスを慕っているようだ。
たとえ政略結婚であっても、結果的に愛し合う二人が結ばれるのであれば歓迎すべき事だ。無論、今回の婚約は政略ではなくファレナス自身がメルティーナを選んだ結果なのだが。
「おおっ!おめでとうメルちゃん!それで式はいつなの!?」
「気、気が早いですよミクさん……それはその……殿下のご都合もありますので……」
「つまりメルさんは、将来の皇后様という事になるのですよね?」
「は、はい……リーシャさんの言う通りです。わたしなどに務まるかどうか………」
「メルさんなら大丈夫よ。陰ながら応援してるわ」
「ありがとうございますサフィーさん。でも、出来れば堂々と応援して欲しいです」
クスクスと笑い合うクローバーの五人とメルティーナ。よくよく考えれば、将来の皇后様とこうして仲良く同じ卓で食事をしているのだから、物凄い状況だと言える。
「まあ、表立ってわ流石に無理よ。あたしなんてただの冒険者の一人にしか過ぎないんだから」
「いや、案外そうでもないと思うぞ?」
サフィーの発言を聞いて、クレバーが何やら含みのある表情でそんな事を言う。そして近くに立つ執事に何事かを耳打ちすると、執事はその場を後にした。
状況が全く飲み込めないクローバーの五人は首を傾げる。そしてそのまま待つと、執事がワゴンを押して戻って来た。
ワゴンの上には、大量の手紙のような物が乗っていた。
「お父様……これはもしかして……」
「開けてみな。中に手紙が入ってる」
五人全員で、各々が手にした手紙の封を切る。この世界の文字はそれほど複雑ではなかったので、実は未来と愛莉もある程度の読み書きは出来るようになっていた。なので、手紙を読み始める。
「えっとなになに、『この度は突然このような文を送ります事をお許しください。皇帝陛下より、リズリット皇女殿下が加入する冒険者パーティが、帝都にも名が轟く高名なクローバーの皆様の元だとのお話があり、ささやかではありますが我がハーモンド家において、記念の祝宴を開きたく思います。是非ともご一考くださり、出席致してくださる事を一族皆ご期待しております』…………何これ?」
とても畏まった文面、一体何だと言うのか。と言うか、いつからクローバーは帝都に名が轟く高名なパーティになったというのか。
「まあざっくり言うとパーティーの招待状だな」
「こっちはフェルナンド家って書いてある」
「こっちはレベラント家よ……」
「まさか……これ全部そうなの……?嘘でしょ……!?」
昨夜の皇帝アルベルトの放った言葉をクローバーの皆に伝えるクレバー。あの言葉によって、クローバーは皇帝に気に入られたパーティ、そして皇女リズリットが加入するパーティとして、貴族達の注目の的へと変貌したのだと説明する。
「どいつもこいつも、クローバーとお近づきになりたくて仕方ないんだよ。もうこの国の貴族でクローバーに一目置いてない奴なんて居ねぇ。今この国で一番注目されてる冒険者がお前達クローバーって訳だ」
次から次へと、自分達の知らない間にクローバーの名前が大きくなる。そんな状況を肌で感じて、頭が痛くなる少女達だった。
「おはよ………」
「あら、おはようミク」
リーシャとサフィーとエストは、ちゃんと寝間着を着てから寝たらしく、全裸なのは未来と愛莉だけだった。
「ごめん、今すぐ服着るね」
「別に気にしてないわよアイリ。もう今さらでしょ?」
若干の恥ずかしさとバツの悪さを感じて急いで服を着ようとする愛莉だが、サフィーがそんな事を言ってくれたのでゆっくりと下着を身に着ける。全身が未来の唾液と自分の汗、愛液でベタベタするのはいつもの事。
「う~……ベタベタするよ~、お風呂入りたいよ~」
未来の発言を受けて、未来以外の四人が顔を見合わせる。そう言えば、ここは立派な大浴場が備わっているマクスウェル家の別荘だ。ファルディナの自分達の宿屋や、移動の際に立ち寄った街の宿屋とは違い、屋敷内に風呂があるのだ。
ファナの大衆浴場は夕方にならないと営業が始まらないので、身体がベタベタな時はいつもタオル(愛莉が肌触りの良いタオルを錬金術で大量に作って、魔法鞄に収納してある)を濡らして身体を拭くだけだったが、ここでならーーーーー
「ちなみにだけどエスト、この時間でもお風呂って入れたりする?」
ブラジャーを身に着けようとした手を止めて、愛莉がエストに訊ねる。エストの視界には、愛莉の柔らかな胸と何度見ても綺麗な薄桃色の乳首が視界に映り込んでいた。
「あ、うん、多分大丈夫だと思う。こんな朝早くから清掃はしてないと思うから……」
「決まりね。どうせ全員身体ベタベタなんでしょ?」
「そ、そうね、せっかくだから頂戴しましょうか。今日から皇………リズも加わるのだし、身体は綺麗にしておかなくてはね」
それはリーシャの言う通りだなと全員思った。流石に愛液の匂いがするとは思わないが、汗の臭いまでは否定出来ない。いくら今日から同じパーティになるとは言え、相手は帝国の第一皇女リズ。身体を綺麗にしてから会うのは最低限の礼儀だろう。
「よーしっ!じゃあ早速お風呂にレッツゴーッ!!」
「あんたはまず服着なさいよミク!」
未だに全裸の未来がベッドの上で胡座をかいている。角度によっては、陰毛まではっきりと見えるので、流石に目のやり場に困ったサフィーが、頬を染めながら未来に声を上げる。
そんなサフィーを見た未来は、にひひと笑いながら立ち上がる。すると全裸のままサフィーに近づき、からかうように言った。
「おやおや、そんなに真っ赤になって。もしかしてあたしの裸に興奮したのかなサフィーちゃん?」
「な、何言ってるのよ!?そんな訳無いでしょ!」
「五人でしたあの日以来、サフィーとしてないもんねー。そろそろあたしの肌が恋しくなったんじゃない?」
「ば、馬っ鹿じゃないの!?全然そんな事無いし!」
「ホントにー?あの時はあたしとエストに責められてめっちゃ激しくイッてたじゃん?」
「見くびらないでよね!昨日はあたしがエストを何度もイかせたんだから!すっごい気持ち良さそうな声を出してたんだから!」
「ほほう?それはどのようにして?」
「ふふーん、聞きたい?なら聞かせてあげるわ。こう、指先でエストの乳首をクリクリッて刺激しながら、アソコを何度も舐めてーーーー」
「サフィーちゃん……もう……やめてぇ………」
顔を耳まで真っ赤に染めたエストが、自分の顔を手で覆って恥ずかしそうに俯いている。そんな三人の様子をリーシャは苦笑しながら見つめ、愛莉は一瞥もくれずにそそくさと服を着る。そしてベッドに脱ぎ散らかしてある未来の下着を手に取ると、それを未来に渡した。
「はい未来。早く服着てね」
何となく謎の圧力を感じた未来は、黙って愛莉から下着を受け取ると、ポツリと呟くように返事をした。
「はい……ふざけてごめんなさい」
珍しく殊勝な未来の姿を見て、目の前のサフィーも真顔になりーーーー
「あたしもすいませんでした」
と、何故か二人揃って愛莉に頭を下げたのだった。
■■■
「はぁ……帝都に来てから美味しい物しか食べてない……」
豪華な朝食を食べながら、未来が感無量といった表情で今の自分の幸せを呟く。
「ははは!それにしてもミクはいつも気持ちいい食いっぷりだな!それだけ食ってそんなに細いのは羨ましいんじゃないかメルテ?」
「まったくですわお父様!ミクさん!どうすればそんなに素晴らしい体型を維持出来るのですか!?」
「それはねー、とにかく身体を動かす事だね!運動して運動して、そしたらお腹空くから食べて食べて、食べたらまた運動するの!それを繰り返すだけだからチョー簡単!」
何やら何時ぞやも聞いた話だなと思いながら、食事を口に運ぶ愛莉達。帝都に来て二度目の朝、朝食の席にはクローバーの五人以外に、エストの家族であるマクスウェル家の皆も食事の席を共にしている。
「それは……簡単とは言えないかと……」
「んー、でもメルちゃんだって十分細いじゃん。それ以上細くなってどうするの?」
「そ、そうでしょうか?細いですかわたし?」
「うん。前にお風呂でも見たけど、無駄なお肉付いてないし、おっぱいだってあたしより大きいし、肌も綺麗だし、お尻だって形がーーーー」
「「うおっほん!!」」
クローバーの五人に加え、エストの姉メルティーナと母リアーナ。女性が七人も居る食事の席だが、若干二名ほど男性も居る。
「いやですわ……聞いてたのですかお父様、お兄様………」
「いやお前……そりゃ聞こえるだろうよ……」
「ははは……僕には少し刺激の強い内容だったかな………」
エストの父である東地区の辺境伯クレバーは苦笑いを浮かべ、兄のフィリッツは目が泳いでいる。
未来とメルティーナの話が一段落した所で、エストが徐ろにメルティーナに話し掛けた。
「あの、メルテお姉様……婚約者のお相手聞きました。まさか皇太子殿下でしたとは露知らず………」
「え?あ、うん、そうなのよね……まさかわたしなんかをお選びになってくださるなんて………」
そう恥ずかしそうに答えながらも、嬉しそうに表情を綻ばせるメルティーナ。それを見たエストは嬉しくなると同時に、ホッと胸を撫で下ろす。
もしかすると政略結婚かと思っていたのだが、姉の嬉しそうな表情を見る限り、どうやらメルティーナ自身も皇太子のファレナスを慕っているようだ。
たとえ政略結婚であっても、結果的に愛し合う二人が結ばれるのであれば歓迎すべき事だ。無論、今回の婚約は政略ではなくファレナス自身がメルティーナを選んだ結果なのだが。
「おおっ!おめでとうメルちゃん!それで式はいつなの!?」
「気、気が早いですよミクさん……それはその……殿下のご都合もありますので……」
「つまりメルさんは、将来の皇后様という事になるのですよね?」
「は、はい……リーシャさんの言う通りです。わたしなどに務まるかどうか………」
「メルさんなら大丈夫よ。陰ながら応援してるわ」
「ありがとうございますサフィーさん。でも、出来れば堂々と応援して欲しいです」
クスクスと笑い合うクローバーの五人とメルティーナ。よくよく考えれば、将来の皇后様とこうして仲良く同じ卓で食事をしているのだから、物凄い状況だと言える。
「まあ、表立ってわ流石に無理よ。あたしなんてただの冒険者の一人にしか過ぎないんだから」
「いや、案外そうでもないと思うぞ?」
サフィーの発言を聞いて、クレバーが何やら含みのある表情でそんな事を言う。そして近くに立つ執事に何事かを耳打ちすると、執事はその場を後にした。
状況が全く飲み込めないクローバーの五人は首を傾げる。そしてそのまま待つと、執事がワゴンを押して戻って来た。
ワゴンの上には、大量の手紙のような物が乗っていた。
「お父様……これはもしかして……」
「開けてみな。中に手紙が入ってる」
五人全員で、各々が手にした手紙の封を切る。この世界の文字はそれほど複雑ではなかったので、実は未来と愛莉もある程度の読み書きは出来るようになっていた。なので、手紙を読み始める。
「えっとなになに、『この度は突然このような文を送ります事をお許しください。皇帝陛下より、リズリット皇女殿下が加入する冒険者パーティが、帝都にも名が轟く高名なクローバーの皆様の元だとのお話があり、ささやかではありますが我がハーモンド家において、記念の祝宴を開きたく思います。是非ともご一考くださり、出席致してくださる事を一族皆ご期待しております』…………何これ?」
とても畏まった文面、一体何だと言うのか。と言うか、いつからクローバーは帝都に名が轟く高名なパーティになったというのか。
「まあざっくり言うとパーティーの招待状だな」
「こっちはフェルナンド家って書いてある」
「こっちはレベラント家よ……」
「まさか……これ全部そうなの……?嘘でしょ……!?」
昨夜の皇帝アルベルトの放った言葉をクローバーの皆に伝えるクレバー。あの言葉によって、クローバーは皇帝に気に入られたパーティ、そして皇女リズリットが加入するパーティとして、貴族達の注目の的へと変貌したのだと説明する。
「どいつもこいつも、クローバーとお近づきになりたくて仕方ないんだよ。もうこの国の貴族でクローバーに一目置いてない奴なんて居ねぇ。今この国で一番注目されてる冒険者がお前達クローバーって訳だ」
次から次へと、自分達の知らない間にクローバーの名前が大きくなる。そんな状況を肌で感じて、頭が痛くなる少女達だった。
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