36 / 316
駆け出し冒険者の章
35.蕾の色
しおりを挟む
夕食を終えた四人が向ったのは、大衆浴場である。本来なら未来と愛莉の二人だけの筈なのだが、何故四人で向っているかと言うとーーーー
「みんなでお風呂行こっ!」
夕食の帰り道、未来が突然そう言い放った。その言葉に顔を見合わせるのは、もちろんリーシャとサフィー。
「えーと……わたしとサフィーも……?」
「もち!だって、いっぱい稼げるようになったらみんなで行くって昨日約束したよね?」
昨日、同じように風呂に誘われた際にリーシャとサフィーは「銅貨五枚の価値があるか微妙」という理由から、皆で風呂に入る事を断った。その時に未来が「じゃあいっぱい稼げるようになったらみんなで行こう」と言って、二人もそれならと了承したのだ。
「そ、そうだったわね……どうするリーシャ……?」
「そうねぇ……約束してしまったのだし……破るのは良くないわよねぇ……」
二人が躊躇するのには、実は銅貨五枚払う以外にも理由があった。初めてこのファルディナに来て数日後、宿屋の女将に聞いて大衆浴場とはどんなものなのかと二人で行ってみたのだが、その時リーシャとサフィー以外にも二人ほど別の客が居た。
年はおそらく二十代半ば頃の、綺麗な二人組。二人はその時初めて、自分達や家族以外の女性の裸を見たのだが、何故か物凄く興奮してしまったのだ。
そして、きっと向こうはこちらの裸になど興味が無いと分かっているのに、見られていると変に意識してしまった。その結果、あの成熟した二人から見て、わたし達の裸はどんな風に映っているのだろうと考えると、恥ずかしくて仕方がなかった。
結局、その二人が出るまでずっと湯船に浸かっていたリーシャとサフィーは、のぼせるまで湯に浸かっていたという苦い経験がある。それを正直に未来と愛莉に打ち明けるとーーーー
「恥ずかしいのなんて最初だけだよ!すぐ慣れるって!」
「気持ちは分かるけどね。でも女の子だし、身体はいつも清潔にしといた方がいいよ?」
と、二人らしい答えが返って来た。特に愛莉の言う女の子だからいつも身体は清潔に、と言うのは何だかとても二人の胸に突き刺さる。もちろん、桶に張った湯で身体を拭くのだって毎日欠かさずに行っている。だから不潔では決してないが、やはり毎日風呂で身体の隅々まで石鹸で洗い、その後は湯に浸かって余分な汚れまで落とすのには到底及ばない。
事実、未来と愛莉からは常に石鹸の清潔な匂いがしている。それに比べると、自分達はどうなのか。もしかしたら未来と愛莉に臭いと思われているのでは?
そう考えると何故か無性に恥ずかしい気持ちになり、結局は了承するリーシャとサフィーだった。
一度宿屋に帰り、着替えを持って再び部屋を出る四人。昨日の事を踏まえ、未来と愛莉は着替えを入れる用の安い布製バッグも今朝購入済みだ。服は元の世界から着ていた服と、同じく今朝購入した現在着ている服しか持っていないので、バッグに入っているのは下着だけだ。
四人で雑談をしながら歩くと、程なくして大衆浴場へと辿り着く。未来は元気良くドアを開け、嬉しそうな表情を浮かべて躊躇無く中へ入った。その後に愛莉、リーシャ、サフィーと続く。
「こんばんはファナさん!ちゃんと来たよー」
「こんばんはー」
「あ、ミクちゃんとアイリちゃん!嬉しい、ほんとに毎日来てくれるんだね!」
カウンターの中に居る受付のファナが、未来と愛莉を見て嬉しそうに顔を綻ばせる。そして、二人の後ろに居る少女達にも気が付いた。
「あれ?お姉さん達って前に一度入りに来てくれたよね?何なに、ミクちゃん達の知り合いだったの?」
「こ……こんばんは……その節は……」
「わ、わたし達、同じ冒険者で同じパーティなの」
「そうそう!今日からリーシャとサフィーも毎日来るから宜しくねファナさん!」
勝手にそう宣言する未来だが、リーシャもサフィーも否定はしない。このパーティならきっと毎日それなりに稼げる筈だし、先ほどの愛莉の言葉を受けて、自分達も二人みたいに常に清潔でいるべきだという思いが芽生えたからだ。
同じパーティでいつも四人で活動する以上は、未来と愛莉に恥をかかせない為にも清潔にしておこうと、本気でそう思ったのだ。
「あはっ、そりゃあ嬉しい!じゃあ二人にも特別に桶と布と石鹸のセットあげるね!」
ファナはそう言って、リーシャとサフィーに例の三点セットを渡す。思わず恐縮してしまう二人だが、ファナが「いいからいいから!」と言うと、頭を下げて受け取った。そのまま四人は脱衣所へと移動する。
「んーっ!やっぱりこの独特の匂いみたいなのがいいよね!銭湯に来た、温泉に来たみたいな感じになるもん!」
「うん。お湯自体には匂いなんて無いのに、こういう所に来ると独特の匂いと湿気があるよね」
そんな会話をしながら服を脱ぎ始める未来と愛莉。脱ぐ事に全く躊躇いが無い二人とは真逆に、かなり躊躇しながら服を脱ぐリーシャとサフィー。しかし自分達だけいつまでも脱がないと変に思われてしまうので、何とか未来達のペースに合わせて服を脱ぐ。そんな時、未来が何かに気付いて声を上げた。
「あれ?他に誰か入ってるみたいだね」
未来の視線の先には、服が入れられた脱衣かごが一つ。白いローブのような服が綺麗に畳まれて入れてある。
「ほんとだ。じゃあ騒がないようにしないとね」
昨日来た時は他の客が誰も居なくて貸し切り状態だった。大きな風呂と貸し切りという状況で、かなりはしゃいでしまった未来と愛莉。もっとも、途中から湯に浸かりながら抱き合ったり、キスをしたりと終始イチャついていたのだが。
そうこうしているうちに、未来と愛莉は服を脱ぎ終えて下着姿になる。現れたのはスポーツで鍛えられた未来の引き締まった細い身体と、愛莉の華奢なのに柔らかそうな身体。二人とも肌はきめ細かく艷やかで、所どころ丸みを帯びていて見ているだけでつい触れてみたくなる、そんな綺麗な体つき。
そんな二人は遂にブラジャーのホックに手を掛け、そのまま外す。そして現れた二人の双丘を前にして、リーシャとサフィーの胸の鼓動が激しくなる。
自分達とは違う蕾の色は綺麗な薄桃色をしている。それがあまりにも綺麗で、そして扇情的で、サフィーはつい凝視してしまった。パンツに手を掛けた未来がその視線に気付く。
「どうしたのサフィー?そんなにじっと見て」
「え…?あ、あ……えっと………き、綺麗な色……だと思って……」
「ん?色?」
顔を見合わせる未来と愛莉。見ると、リーシャもチラチラと二人の胸を交互に見ている。『色』と言ったので、乳首の事を言っているのだと察する未来と愛莉。二人はこくりと頷くと、それぞれリーシャとサフィーの前に立つ。
リーシャの前には愛莉の双丘が、サフィーの前には未来の双丘が目の前に。二人の目は未来と愛莉の胸に釘付けになった。
「色って乳首の事だよね?」
「ち、ちく………そ、そうよ……そんな桃色初めて見たから」
「そうなんだ?リーシャ達はどんな色なの?」
「え!?ど、どんなって………」
再び顔を見合わせる未来と愛莉。そして「にひひ」と笑うと、一歩前へ出てそれぞれの相手の背中に手を回す。
ハッと顔を上げるリーシャとサフィーだが、その時には既に、未来も愛莉も二人のブラのホックを外し、慣れた手つきでブラを抜き取る。慌てて腕で胸を隠すリーシャとサフィーの顔は、真っ赤に染まっていた。
「な、何するのミク!?」
「ア、アイリ……?何でこんな事……」
「「何で隠すの?」」
未来と愛莉の声が見事にハモる。これから皆で風呂に入るのに、この期に及んで胸を隠す意味が良く分からない。どうせ中では誰もが皆、お互い裸を晒すのだから。
そう思った未来は、胸を必死に隠すサフィーの腕を掴む。サフィーが痛がらない程度の力で、少しずつ腕を持ち上げてゆく。
「まっ、待ってミク!ほ、ほんとに駄目だってば……」
「えー、いいじゃん見せてよー」
一方の愛莉もリーシャの腕を掴むが、未来みたいな力は無いので普通にお願いしてみる。
「リーシャのも見たいな。ね、見てもいい?」
「ア、アイリ……?わ、わたし、こういうの本当に恥ずかしくて………」
見るとリーシャの身体がプルプルと震えている。そんなリーシャの耳元に愛莉は唇を近付ける。そしてそのまま、フーッと耳に息を吹きかけた。
「ひゃう!」
その瞬間、リーシャの全身がゾクゾクッと震える。そして一瞬だけ身体の力が抜けた隙に、愛莉はリーシャの腕をヒョイと持ち上げた。目の前には、綺麗で柔らかそうなリーシャの双丘が現れる。
その一方では、サフィーも既に未来に腕を持ち上げられていた。どうやら途中で抵抗を諦めたらしく、今は顔を横に向け、ギュッと目を閉じている。そんなサフィーの蕾は、少し色の薄い朱色のような色。乳首も乳輪も左右均等で大きさもバランスも良く、綺麗な胸だった。
「何だ、こんなに綺麗なら隠す必要無いのに」
愛莉の視界に映るのは、サフィーよりも色鮮やかな透き通った紅色のリーシャの乳首。サフィー同様大きさも左右のバランスも良く、肌の白さと相まって凄く綺麗だった。
「うん。確かにわたし達のとは違う色だけど、凄く綺麗だよね」
そんな二人の声を聞きながら、サフィーとリーシャは顔を耳まで真っ赤に染め、横を向いて目を固く閉じている。そしてーーーー
「いや…ぁ……もうこれ以上………」
「お願い……み、見ないでぇ………」
と、身体を恥ずかしそうに小刻み震わせていた。そんな初めて見る二人の悶えた仕草に、思わず胸がキュンキュンしてしまう未来と愛莉だった。
「みんなでお風呂行こっ!」
夕食の帰り道、未来が突然そう言い放った。その言葉に顔を見合わせるのは、もちろんリーシャとサフィー。
「えーと……わたしとサフィーも……?」
「もち!だって、いっぱい稼げるようになったらみんなで行くって昨日約束したよね?」
昨日、同じように風呂に誘われた際にリーシャとサフィーは「銅貨五枚の価値があるか微妙」という理由から、皆で風呂に入る事を断った。その時に未来が「じゃあいっぱい稼げるようになったらみんなで行こう」と言って、二人もそれならと了承したのだ。
「そ、そうだったわね……どうするリーシャ……?」
「そうねぇ……約束してしまったのだし……破るのは良くないわよねぇ……」
二人が躊躇するのには、実は銅貨五枚払う以外にも理由があった。初めてこのファルディナに来て数日後、宿屋の女将に聞いて大衆浴場とはどんなものなのかと二人で行ってみたのだが、その時リーシャとサフィー以外にも二人ほど別の客が居た。
年はおそらく二十代半ば頃の、綺麗な二人組。二人はその時初めて、自分達や家族以外の女性の裸を見たのだが、何故か物凄く興奮してしまったのだ。
そして、きっと向こうはこちらの裸になど興味が無いと分かっているのに、見られていると変に意識してしまった。その結果、あの成熟した二人から見て、わたし達の裸はどんな風に映っているのだろうと考えると、恥ずかしくて仕方がなかった。
結局、その二人が出るまでずっと湯船に浸かっていたリーシャとサフィーは、のぼせるまで湯に浸かっていたという苦い経験がある。それを正直に未来と愛莉に打ち明けるとーーーー
「恥ずかしいのなんて最初だけだよ!すぐ慣れるって!」
「気持ちは分かるけどね。でも女の子だし、身体はいつも清潔にしといた方がいいよ?」
と、二人らしい答えが返って来た。特に愛莉の言う女の子だからいつも身体は清潔に、と言うのは何だかとても二人の胸に突き刺さる。もちろん、桶に張った湯で身体を拭くのだって毎日欠かさずに行っている。だから不潔では決してないが、やはり毎日風呂で身体の隅々まで石鹸で洗い、その後は湯に浸かって余分な汚れまで落とすのには到底及ばない。
事実、未来と愛莉からは常に石鹸の清潔な匂いがしている。それに比べると、自分達はどうなのか。もしかしたら未来と愛莉に臭いと思われているのでは?
そう考えると何故か無性に恥ずかしい気持ちになり、結局は了承するリーシャとサフィーだった。
一度宿屋に帰り、着替えを持って再び部屋を出る四人。昨日の事を踏まえ、未来と愛莉は着替えを入れる用の安い布製バッグも今朝購入済みだ。服は元の世界から着ていた服と、同じく今朝購入した現在着ている服しか持っていないので、バッグに入っているのは下着だけだ。
四人で雑談をしながら歩くと、程なくして大衆浴場へと辿り着く。未来は元気良くドアを開け、嬉しそうな表情を浮かべて躊躇無く中へ入った。その後に愛莉、リーシャ、サフィーと続く。
「こんばんはファナさん!ちゃんと来たよー」
「こんばんはー」
「あ、ミクちゃんとアイリちゃん!嬉しい、ほんとに毎日来てくれるんだね!」
カウンターの中に居る受付のファナが、未来と愛莉を見て嬉しそうに顔を綻ばせる。そして、二人の後ろに居る少女達にも気が付いた。
「あれ?お姉さん達って前に一度入りに来てくれたよね?何なに、ミクちゃん達の知り合いだったの?」
「こ……こんばんは……その節は……」
「わ、わたし達、同じ冒険者で同じパーティなの」
「そうそう!今日からリーシャとサフィーも毎日来るから宜しくねファナさん!」
勝手にそう宣言する未来だが、リーシャもサフィーも否定はしない。このパーティならきっと毎日それなりに稼げる筈だし、先ほどの愛莉の言葉を受けて、自分達も二人みたいに常に清潔でいるべきだという思いが芽生えたからだ。
同じパーティでいつも四人で活動する以上は、未来と愛莉に恥をかかせない為にも清潔にしておこうと、本気でそう思ったのだ。
「あはっ、そりゃあ嬉しい!じゃあ二人にも特別に桶と布と石鹸のセットあげるね!」
ファナはそう言って、リーシャとサフィーに例の三点セットを渡す。思わず恐縮してしまう二人だが、ファナが「いいからいいから!」と言うと、頭を下げて受け取った。そのまま四人は脱衣所へと移動する。
「んーっ!やっぱりこの独特の匂いみたいなのがいいよね!銭湯に来た、温泉に来たみたいな感じになるもん!」
「うん。お湯自体には匂いなんて無いのに、こういう所に来ると独特の匂いと湿気があるよね」
そんな会話をしながら服を脱ぎ始める未来と愛莉。脱ぐ事に全く躊躇いが無い二人とは真逆に、かなり躊躇しながら服を脱ぐリーシャとサフィー。しかし自分達だけいつまでも脱がないと変に思われてしまうので、何とか未来達のペースに合わせて服を脱ぐ。そんな時、未来が何かに気付いて声を上げた。
「あれ?他に誰か入ってるみたいだね」
未来の視線の先には、服が入れられた脱衣かごが一つ。白いローブのような服が綺麗に畳まれて入れてある。
「ほんとだ。じゃあ騒がないようにしないとね」
昨日来た時は他の客が誰も居なくて貸し切り状態だった。大きな風呂と貸し切りという状況で、かなりはしゃいでしまった未来と愛莉。もっとも、途中から湯に浸かりながら抱き合ったり、キスをしたりと終始イチャついていたのだが。
そうこうしているうちに、未来と愛莉は服を脱ぎ終えて下着姿になる。現れたのはスポーツで鍛えられた未来の引き締まった細い身体と、愛莉の華奢なのに柔らかそうな身体。二人とも肌はきめ細かく艷やかで、所どころ丸みを帯びていて見ているだけでつい触れてみたくなる、そんな綺麗な体つき。
そんな二人は遂にブラジャーのホックに手を掛け、そのまま外す。そして現れた二人の双丘を前にして、リーシャとサフィーの胸の鼓動が激しくなる。
自分達とは違う蕾の色は綺麗な薄桃色をしている。それがあまりにも綺麗で、そして扇情的で、サフィーはつい凝視してしまった。パンツに手を掛けた未来がその視線に気付く。
「どうしたのサフィー?そんなにじっと見て」
「え…?あ、あ……えっと………き、綺麗な色……だと思って……」
「ん?色?」
顔を見合わせる未来と愛莉。見ると、リーシャもチラチラと二人の胸を交互に見ている。『色』と言ったので、乳首の事を言っているのだと察する未来と愛莉。二人はこくりと頷くと、それぞれリーシャとサフィーの前に立つ。
リーシャの前には愛莉の双丘が、サフィーの前には未来の双丘が目の前に。二人の目は未来と愛莉の胸に釘付けになった。
「色って乳首の事だよね?」
「ち、ちく………そ、そうよ……そんな桃色初めて見たから」
「そうなんだ?リーシャ達はどんな色なの?」
「え!?ど、どんなって………」
再び顔を見合わせる未来と愛莉。そして「にひひ」と笑うと、一歩前へ出てそれぞれの相手の背中に手を回す。
ハッと顔を上げるリーシャとサフィーだが、その時には既に、未来も愛莉も二人のブラのホックを外し、慣れた手つきでブラを抜き取る。慌てて腕で胸を隠すリーシャとサフィーの顔は、真っ赤に染まっていた。
「な、何するのミク!?」
「ア、アイリ……?何でこんな事……」
「「何で隠すの?」」
未来と愛莉の声が見事にハモる。これから皆で風呂に入るのに、この期に及んで胸を隠す意味が良く分からない。どうせ中では誰もが皆、お互い裸を晒すのだから。
そう思った未来は、胸を必死に隠すサフィーの腕を掴む。サフィーが痛がらない程度の力で、少しずつ腕を持ち上げてゆく。
「まっ、待ってミク!ほ、ほんとに駄目だってば……」
「えー、いいじゃん見せてよー」
一方の愛莉もリーシャの腕を掴むが、未来みたいな力は無いので普通にお願いしてみる。
「リーシャのも見たいな。ね、見てもいい?」
「ア、アイリ……?わ、わたし、こういうの本当に恥ずかしくて………」
見るとリーシャの身体がプルプルと震えている。そんなリーシャの耳元に愛莉は唇を近付ける。そしてそのまま、フーッと耳に息を吹きかけた。
「ひゃう!」
その瞬間、リーシャの全身がゾクゾクッと震える。そして一瞬だけ身体の力が抜けた隙に、愛莉はリーシャの腕をヒョイと持ち上げた。目の前には、綺麗で柔らかそうなリーシャの双丘が現れる。
その一方では、サフィーも既に未来に腕を持ち上げられていた。どうやら途中で抵抗を諦めたらしく、今は顔を横に向け、ギュッと目を閉じている。そんなサフィーの蕾は、少し色の薄い朱色のような色。乳首も乳輪も左右均等で大きさもバランスも良く、綺麗な胸だった。
「何だ、こんなに綺麗なら隠す必要無いのに」
愛莉の視界に映るのは、サフィーよりも色鮮やかな透き通った紅色のリーシャの乳首。サフィー同様大きさも左右のバランスも良く、肌の白さと相まって凄く綺麗だった。
「うん。確かにわたし達のとは違う色だけど、凄く綺麗だよね」
そんな二人の声を聞きながら、サフィーとリーシャは顔を耳まで真っ赤に染め、横を向いて目を固く閉じている。そしてーーーー
「いや…ぁ……もうこれ以上………」
「お願い……み、見ないでぇ………」
と、身体を恥ずかしそうに小刻み震わせていた。そんな初めて見る二人の悶えた仕草に、思わず胸がキュンキュンしてしまう未来と愛莉だった。
0
お気に入りに追加
746
あなたにおすすめの小説
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる