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剣士の章
完結記念.わたしの王子様※
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あまりの恥ずかしさと、これからする事への期待から既に顔を真っ赤に染めているのは桃色の髪の美少女。
「えっと……宜しくねノエル」
「は、はひっ!」
アルトの部屋のアルトのベッドに腰掛けるのは、部屋の主人であるアルトとそのアルトの第五婦人になった人族の少女ノエル。
初めてグレノールの街で出会い、一目惚れしてしまったあの日から早数ヶ月、遂に愛しのアルトに抱いて貰える日が来たのだ。
「はは……緊張してる?」
「う、うん……」
正直緊張などというレベルではない程に、ノエルの心臓は早鐘のように鳴り響いている。
幼い頃から想像して来た王子様、そんな自分の想像すらを超える男の子が目の前のアルト。王子様どころか魔王様として再会を果たしたアルトだ。
「俺もまだそんなに経験ある訳じゃないけど……出来る限り優しくするから」
アルトの優しい言葉がノエルの心に染み渡る。その言葉一つだけで鼻の奥にツンとしたものが込み上げて来る。
「うん。ありがとうアルト君」
そしてノエルは目を閉じる。アルトにキスをして欲しくて、目を閉じてアルトの唇を待つ。そんなノエルの肩に優しく手を置くと、アルトはノエルに顔を近づける。そしてーーーー
「ん………んん……」
ノエルの唇に柔らかい感触が訪れる。アルトの柔らかくて温かな唇の感触が、ノエルを幸せで満たしてゆく。
本当は自分の初めてを捧げたかった相手、しかしそれは叶わずに初めてはビリーに奪われてしまった。
悔しくて、悲しかったあの日の思い。アルトに告白し、その返事も聞けないまま離れ離れになってしまった。それがまたこうして再会出来て、娶って貰って、キスまでしてくれるなんてとても信じられなかった。
「アルト……君……」
唇を離すアルトとノエル。キス一つでノエルの目は蕩けたように垂れ下がり、アルトを求める。そんなノエルの表情を見てアルトも興奮が高まり、ノエルの部屋着を優しく脱がせた。
現れたのは白くてきめ細やかなノエルの肌と、控えめだが柔らかそうな双丘、小さくて可愛い薄桃色の蕾。華奢な腰回りと、純白の下着から伸びる足は細くてスベスベしている。
「綺麗な身体だねノエル」
「は……恥ずかしい………」
今まで兄のレックやビリーに何度も裸を見られたが、誰かに裸を見られるのがこんなにも恥ずかしいのは初めてだ。それは相手が愛しのアルトだからで、この貧相な身体を見てアルトがどう思っているのかと考えると気が気ではない。
そんなノエルをゆっくりとベッドに横たえ、アルトはノエルの首筋に唇を押し当てる。
「はうっ!」
まるで身体中に電流でも流れたかのような刺激が、ノエルの身体の中を駆け巡る。アルトの熱い舌がノエル首筋、肩、そして胸へと優しく這う度に、ノエルは我慢出来ずに甘い声を上げた。
「あっ、はっ、はっ……んッ……」
舌はノエルの緩やかな丘をゆっくりと駆け上がり、丘の頂に鎮座する薄桃色の果実に到達する。その瞬間、ノエルの身体が仰け反る。
「ああっ!あっ、はっ、はッああぁ」
舌でコロコロと刺激されたり、口に含んで優しく吸ったりを繰り返すアルト。ノエルが気持ち良くなる為に、何度も何度も乳首を優しく愛撫する。
「ノエル、気持ちいい?」
「き、気持ち……いっ……ああっんんッ!」
元々乳首が敏感なノエルは、アルトの愛撫で昇り詰めてゆく。今までレック、サリー、ビリーに身体を愛撫されて来たが、こんなにも気持ちのいい愛撫は初めてだった。
自分でする時はいつだってアルトにされていると想像し、自分の指をアルトの指や舌に見立てて、アルトに抱かれている想像をしながら自慰に耽った。アルトと出会ってからした自慰行為で、アルト以外の男を想像した事など一度も無い。毎回必ずアルトにされている想像をしていただけに、実際にアルトに愛撫されると今までの思いが一気に溢れ返る。
「はぁはぁ……も、もうだめ……わたしもう……ああっ」
ギュッと目を閉じるノエル。絶頂てしまう。アルトに絶頂ところを見られてしまう。
しかし到底抗う事など出来ないノエルは、下肢に力を入れた。そしてーーーー
「イクッ!イッちゃうよぉぉーーっ!!あああぁぁぁーーーッ!!」
ビクビクと痙攣するノエルの小さな身体。自慰では胸だけで絶頂する事もあるが、誰かの愛撫で乳首だけで絶頂するのは初めての経験だった。それほどアルトの愛撫が気持ち良くて、快感と同時に多幸感が押し寄せる。
身体が痙攣し荒い呼吸を繰り返すノエルを見て、アルトはノエルが絶頂に至った事を悟る。ノエルを気持ち良くさせあげれている事に満足しながらも、ノエルを気遣って一度愛撫を止める。
既に下着の中では痛いくらいに膨張した自分のモノが、先端から滲み出る透明な液で下着を汚していた。ノエルが落ち着くまでの間に、自分も服を脱ぎ始めるアルト。そんなアルトを、ノエルが荒い呼吸を繰り返しながら、薄目を開けて見つめる。
やがて、全てを脱ぎ終えたアルトの身体が、ノエルの視界に映り込む。鍛え抜かれた身体と、大きく硬くそそり立つアルトの陰茎。
(あれが……アルト君の……)
それを見て恥ずかしさよりも、こんな貧相な身体でもちゃんと興奮して大きくなっている事に対しての喜びが込み上げて来る。
大きさ的には自ら『巨根』と自負していた兄レックや、その小さな口で何度も咥えたビリーのに比べれば若干劣るが、色は赤黒かった兄に比べると桃色をしていて綺麗だし、全体的な大きさの割には亀頭が小さくてバランスの悪かったビリーのに比べて、アルトのは亀頭が大き過ぎず小さ過ぎずにバランスが良い。
大きさでは二人には敵わないが、色も形も二人のより綺麗で、何となくアルトらしいなとノエルは思った。
「ノエル、そろそろ続きいい……?」
「うん……もう大丈夫だよ」
ノエルからの返事を聞き、ノエルの下着に手を掛けるアルト。すると下着の中央には舟形の染みが出来ていて、既にノエルの膣内からは大量の愛液が溢れている事が伺い知れる。
思わず唾を飲み込むアルト。そしてそのままノエルの下着を足首まで下げ、足首から抜き取った。
細いノエルの太ももに手を掛け、ゆっくりと足を開くアルトの視界に飛び込んで来たのは、今まで見た事もない程に濡れそぼった少女の性器。
「凄い……濡れやすいんだねノエル」
「うう………恥ずかしい………」
小さな膣口からはトロトロと透明な蜜が溢れ出し、ノエルの綺麗な陰唇がテカテカと濡れていた。
華奢で幼い筈のノエルの身体のその一部分だけを見れば、それはしっかりと大人の女性であり、その扇情的な光景がノエルという少女全体を艶かしく映し出す。
これだけ濡れていればもう愛撫の必要も無いとも思うアルトだが、ノエルの蜜の味が知りたくてその秘裂に舌を這わせる。
「あうっ!あっ、はっ、あっ、ああっ!」
少し舐めただけで大量の蜜がアルトの口内へと運ばれる。それは甘酸っぱくとても甘美なノエルの味。リティアともエルマーともミミリとも違うノエルだけの味。
「あっ、はっ……はっ、あっ……」
何度も夢中で舌を往復させるアルト。その度に大量の蜜が膣口から溢れ出し、アルトの口の周りをベタベタにしてゆくが、それでもアルトは止めない。
「ああっアルト君……ッ!き、気持ちい………」
アルトの舌が秘裂を往復する度にピクピクと反応するノエルの身体。もうすっかり準備は整い、たっぷりとノエルの蜜を味わったアルトは最大に膨張した自らのモノをノエルの膣口へと充てがおうとする。するとノエルはハッと顔を上げ、上体を起こした。
「ノエル?」
「待ってアルト君……わたしもアルト君を気持ち良くしてあげたい」
ノエルはそう言うと、アルトの陰茎に顔を近づける。そして竿の部分を手で優しく握ると、舌をちろりと出してアルトの亀頭を舐め始めた。
「うっ……ノ、ノエル……そんな事を……」
亀頭を誰かに舐められるなど初めての経験なアルトは、その気持ち良さに悶絶してしまう。尚もアルトの亀頭に舌を這わせるノエルだが、一通り舐めると今度はその小さな口を大きく開けて、アルトの陰茎を咥え込む。そして顔を上下に動かし始めた。
「んっ……ん……じゅる……んん……じゅぷ」
「う……あ……気持ちいい……ノエル……」
膣内とは違った快感がアルトの陰茎に押し寄せる。ノエルの温かい口の中で、ノエルの小さな舌がウネウネと動き回る。ノエルが顔を上下させる度にカリの部分が刺激され、アルトはあっという間に射精感を覚えた。と同時に、こんな小さな女の子が一生懸命自分のモノを咥えているその光景に背徳感を覚え、それが逆にアルトを興奮させる。ノエルの口内でさらに硬く、大きく膨張する陰茎。それを懸命に咥えるノエル。
このままではノエルの口内に射精してしまうと、焦ったアルトはノエルの肩に手を置く。
「まっ、待ってノエル!」
アルトに肩を掴まれ、陰茎を咥えたまま上目でアルトを見上げるノエル。そしてそのままアルトに話し掛ける。
「ふぉーひはほ、あうふぉふん?(どうしたの、アルト君?)」
「いや……このままじゃ射精ちゃうから……そろそろいいよ」
「ふぁひへううお?(射精していいよ?)」
「……最初はちゃんとノエルの膣内に射精したいんだ」
その言葉に胸がキュンと高鳴るノエル。そんなに想ってくれている事がこの上無く嬉しかった。そしてアルトの陰茎から口を離すと、自分からベッドに横たわる。
それを合図に再び亀頭をノエルの膣口に充てがうアルト。先ほどよりも大きく、そして硬くなっていた。
「挿れるよノエル」
「うん……もっと気持ち良くしてアルト君……」
膣口に充てがった瞬間、大量に溢れ出たノエルの愛液がアルトの陰茎に絡みつく。たっぷりと濡れそぼった小さくて狭いノエルの膣口は、アルトがゆっくり腰を落とすとその亀頭を飲み込んでいった。まるで、自分から招き入れているかのように、アルトの陰茎がズブズブと飲み込まれてゆく。
「ああッ!ア、アルト君のが入って………んんっ!」
「うっ……凄いぬるぬるして……」
エルマーに次いで小さなノエルの身体だが、膣はエルマーほど浅くはなく、アルトの陰茎を全て飲み込む。ちょうど全て入ったところで、最奥である子宮に到達したアルトの陰茎は、温かなノエルの膣壁に締め付けられて快感が身体中を駆け巡る。
「気持ちいいよノエル……苦しくない?」
「……うん。アルト君のあったかい……」
二度目だと聞いていたが、全く痛がる素振りを見せないノエル。それどころか、目は先ほどから蕩けて垂れ下がり、キスした後に見せた表情と同じ表情を浮かべている。
アルトと繋がっている歓び、女としての悦び、アルトに大事にされている喜び、そんな思いがノエルの身体を甘やかに溶かしていた。
「動いてもいい?ゆっくり動くから」
「うん。ゆっくりじゃなくても大丈夫だよ。アルト君が気持ち良くなるならわたし………」
ノエルに許可を貰い、ゆっくりと抽挿を開始するアルト。優しく、ノエルの小さな身体に負担が掛からないように、ゆっくりと腰を動かす。
「あっ……ああっ……はっ、はっ……」
アルトが中で動く度に、ビリーよりも大きなカリがノエルの気持ち良い所を擦りあげてゆく。ビリーに処女を奪われた時も、破瓜の痛みの後は不覚にも快感を感じてしまったが、今アルトからもたらされている快感はあの時の比ではない。
アルトの硬くなった陰茎はノエルの膣内で優しく動き、自分を労ってくれているアルトの想いがノエルにも伝わる。それが快感となって、ノエルの小さな身体に高波となって押し寄せ、膣内では大量の愛液が分泌される。
「んんっああっ!ア、アルト君……き、気持ち……いい?」
「はぁはぁ……気持ちいいよノエル……ノエルはどう……?」
「す……すごく良くて……あっ、あっ……あ、頭がボーッとして……んあっ!」
大量に溢れたノエルの愛液がアルトの陰茎に絡みつき、結合部からはジュッジュッと卑猥な水音が響く。
アルトが腰を一番奥まで埋めると、アルトの硬くなった亀頭がノエルの子宮を優しく叩く。その快感が定期的に押し寄せ、ノエルはアルトよりも先に絶頂へと達してしまう。
「ああっアルト……君……!イ……イッちゃう!あんっ!ああっはあ………ッ!」
「いいよ……先にイッてノエル……」
「あうっ……ア、アルト君と一緒に……ああっだめだめだめ!」
ビクンッと大きく身体が跳ね上がるノエル。アルトと一緒に達したかったが、あまりの快感に抗う事が出来ずに一人で達してしまった。
「はぁはぁはぁはぁ……ああっ……」
荒い呼吸を繰り返しながら、覚束ない視界の中で何とかアルトの顔を見つめる。そこには、ノエルが達したので腰の動きを止めてノエルを見つめるアルトの綺麗な顔。
ああ、何て愛おしいのだろう。こんなにも誰かを好きになれるなんて想像した事も無かった。いつも妄想していた理想の王子様ですら、こんなに愛おしいなんて感じた事も無かった。
「はぁはぁ……ご…ごめんねアルト君……」
ノエルが申し訳なさそうに謝ると、アルトは優しく微笑んでくれた。大抵の男性というのは、女性が先に絶頂に達しても抽挿を止めてなどくれない。自分も射精する為に腰を振り続けるものだが、アルトは自分に押し寄せる射精感を前にしても、ノエルを気遣って抽挿を止めてくれた。
女性にとって絶頂に達している最中に更なる快感を与えられるのは、時に激しい苦痛となって襲い掛かって来る。アルトがそんな知識を持っていたかどうかは分からないが、自分の判断で止めてくれたのだ。その気遣いがノエルには堪らなく嬉しかったし、逆に申し訳無かった。
「大丈夫だよ。ノエルが落ち着いたらでいいから」
「もう……平気だよ。動いてアルト君」
「本当に?無理してない?」
今度はノエルが優しく微笑む。この人の為なら、どんな無理だって耐えられる。この人からもたらされる快感は、それがどんなに強い快感でも苦痛になどならない。それは全て幸せとなって押し寄せるだろう。
「うん。アルト君の精液……わたしの中にください」
その言葉を聞き、アルトが再び腰を動かす。優しく、ゆっくりと。
「あっ、はっ、はッ……アルト君……も、もっと早く……あんっ!」
「はぁはぁ……分かった」
ノエルに促され、抽挿の速度を上げるアルト。ノエルの膣壁に亀頭を刺激され、自ずと射精感が増してゆく。
「はあぁっ!ああっ、アルト君!あっ、ああっ……!」
「くっ……そろそろ射精すよノエル……!」
「う……んっ……いっぱい……いっぱい出して………ああっ、はっ、あっ、」
「はぁはぁ……イクよノエル!ああっ!」
「わ、わたしもまた……ああっイクッイクッ!あああぁぁぁーーーーッ!!」
ビュルビュルと、ノエルの最奥で射精するアルト。陰茎がノエルの膣内で生き物のように震え、ノエルの身体に強い快感を与える。その快感に言葉すら出せないノエルは、先ほどよりも大きく身体が跳ね上がり、そしてそのまま意識を手放した。
ーーそして約半刻後。
「………幸せ……夢みたい」
アルトと同じ布団に横になるノエル。隣ではアルトが、ノエルに優しい笑顔を向けている。
「夢じゃないよ。俺はノエルの傍に居る」
アルトの言葉の一つ一つが、ノエルの心の中に染み込んでゆく。勇気を出して告白したあの日。その後ビリーに騙されて処女を失ったあの日。アルトが自分の前から姿を消したあの日。
「うん。わたしもずっとアルト君の傍に居たい」
「居てよ。ずっと俺の傍に」
「………それが、あの時の告白の返事……?」
少し悪戯っぽく訊ねるノエルに、アルトは思わず苦笑してしまう。
あの日ノエルに用意していた返事は、実は全く違うものだ。いつかセリナの事を完全に吹っ切れたら、その時はノエルを好きになる努力をする。だからその日まで待って欲しいと、そう伝えようとしたのだ。
「はは……実は本当の返事は違ったんだけど……別にもういいかな」
もうアルトの知る、アルトの事を覚えているかつてのセリナは何処にも居ない。彼女はこれから、何もかも真っ白な状態で第二の人生を歩む。きっといつか誰かを好きになり、誰かと愛を育んで、幸せな人生を送るだろう。それがアルトの望みでもあるし、セリナを幸せに出来なかった分、五人の妻達を幸せにすると誓った。誰も不幸にする事なく、皆を平等に愛すると誓ったのだ。だから、ノエルにもちゃんと伝えなくてはならない。
「ノエル」
「ん………?」
「愛してるよ」
「!!!!!」
ノエルの顔が一瞬で真っ赤に染まる。妻にはして貰ったが、こうして面と向かって愛してるなどと言われたのは初めてだ。あのアルトに。世界一素敵なアルトに、こんな普通の女が愛してるなどと言われたのだ。もうそれだけで、今までの人生の辛かった事が全て吹き飛ぶくらいに嬉しかった。
「わ……わたしも……」
「うん。知ってるよ」
「愛してるアルト君!」
言わずにはいられない。何度でも声を大にして言いたい。
「ありがとうノエル」
「愛……してる……アルト君……」
気づくと涙がボロボロと零れ落ちていた。声を大にするどころか、涙声になってしまっていた。
そんなノエルの涙を、アルトが優しく指ですくい上げる。そしてノエルの頭を優しく撫でた。
「わたし……アルト君に出会えて良かった……」
ある日突然現れた青年は、理想の王子様など相手にもならない素敵な青年でした。
青年はやがて魔王となり、人族と魔族が共存出来る世界へと変える為の道を照らしました。
そんな魔王の妻の一人が、何の取り柄も無い内気な女の子でした。
女の子は魔王の妻の一人として、末永く幸せに暮らしました。
「出来過ぎだよ……こんな物語なんて……」
「ん?何か言ったノエル?」
「ううん……何でもないよ。それよりもアルト君……一回で満足出来た……?」
何やら先ほどから、腹部に硬いモノが当たっているのに気づくノエル。それがアルトのモノだと分かるのに時間は必要無かった。
「えっと……実は………」
「ふふ………じゃあ今度はお口でしてあげるね。アルト君気持ち良さそうだったし」
「え!?でもそれってノエルの口の中に……」
「うん。いっぱい射精して。アルト君の味、わたし知りたいから」
「いい!?き、汚くない!?」
「汚くないよ?アルト君だってわたしの……あ、愛液いっぱい舐めたじゃない……」
「あ、うん……美味しかった……」
「だから今度はわたしの番ね!じゃあ失礼して………」
モゾモゾと布団に潜るノエル。その直後、アルトが悶絶の表情を浮かべる。
「ノ、ノエル……そんなに吸っちゃ……うあ……ああっ」
その後、部屋の中にはアルトの切なそうな声が響き渡ったのだったーーーーー
※何とか今日一日で書き終えました(笑)明日はエリーゼのアフター書きます。
「えっと……宜しくねノエル」
「は、はひっ!」
アルトの部屋のアルトのベッドに腰掛けるのは、部屋の主人であるアルトとそのアルトの第五婦人になった人族の少女ノエル。
初めてグレノールの街で出会い、一目惚れしてしまったあの日から早数ヶ月、遂に愛しのアルトに抱いて貰える日が来たのだ。
「はは……緊張してる?」
「う、うん……」
正直緊張などというレベルではない程に、ノエルの心臓は早鐘のように鳴り響いている。
幼い頃から想像して来た王子様、そんな自分の想像すらを超える男の子が目の前のアルト。王子様どころか魔王様として再会を果たしたアルトだ。
「俺もまだそんなに経験ある訳じゃないけど……出来る限り優しくするから」
アルトの優しい言葉がノエルの心に染み渡る。その言葉一つだけで鼻の奥にツンとしたものが込み上げて来る。
「うん。ありがとうアルト君」
そしてノエルは目を閉じる。アルトにキスをして欲しくて、目を閉じてアルトの唇を待つ。そんなノエルの肩に優しく手を置くと、アルトはノエルに顔を近づける。そしてーーーー
「ん………んん……」
ノエルの唇に柔らかい感触が訪れる。アルトの柔らかくて温かな唇の感触が、ノエルを幸せで満たしてゆく。
本当は自分の初めてを捧げたかった相手、しかしそれは叶わずに初めてはビリーに奪われてしまった。
悔しくて、悲しかったあの日の思い。アルトに告白し、その返事も聞けないまま離れ離れになってしまった。それがまたこうして再会出来て、娶って貰って、キスまでしてくれるなんてとても信じられなかった。
「アルト……君……」
唇を離すアルトとノエル。キス一つでノエルの目は蕩けたように垂れ下がり、アルトを求める。そんなノエルの表情を見てアルトも興奮が高まり、ノエルの部屋着を優しく脱がせた。
現れたのは白くてきめ細やかなノエルの肌と、控えめだが柔らかそうな双丘、小さくて可愛い薄桃色の蕾。華奢な腰回りと、純白の下着から伸びる足は細くてスベスベしている。
「綺麗な身体だねノエル」
「は……恥ずかしい………」
今まで兄のレックやビリーに何度も裸を見られたが、誰かに裸を見られるのがこんなにも恥ずかしいのは初めてだ。それは相手が愛しのアルトだからで、この貧相な身体を見てアルトがどう思っているのかと考えると気が気ではない。
そんなノエルをゆっくりとベッドに横たえ、アルトはノエルの首筋に唇を押し当てる。
「はうっ!」
まるで身体中に電流でも流れたかのような刺激が、ノエルの身体の中を駆け巡る。アルトの熱い舌がノエル首筋、肩、そして胸へと優しく這う度に、ノエルは我慢出来ずに甘い声を上げた。
「あっ、はっ、はっ……んッ……」
舌はノエルの緩やかな丘をゆっくりと駆け上がり、丘の頂に鎮座する薄桃色の果実に到達する。その瞬間、ノエルの身体が仰け反る。
「ああっ!あっ、はっ、はッああぁ」
舌でコロコロと刺激されたり、口に含んで優しく吸ったりを繰り返すアルト。ノエルが気持ち良くなる為に、何度も何度も乳首を優しく愛撫する。
「ノエル、気持ちいい?」
「き、気持ち……いっ……ああっんんッ!」
元々乳首が敏感なノエルは、アルトの愛撫で昇り詰めてゆく。今までレック、サリー、ビリーに身体を愛撫されて来たが、こんなにも気持ちのいい愛撫は初めてだった。
自分でする時はいつだってアルトにされていると想像し、自分の指をアルトの指や舌に見立てて、アルトに抱かれている想像をしながら自慰に耽った。アルトと出会ってからした自慰行為で、アルト以外の男を想像した事など一度も無い。毎回必ずアルトにされている想像をしていただけに、実際にアルトに愛撫されると今までの思いが一気に溢れ返る。
「はぁはぁ……も、もうだめ……わたしもう……ああっ」
ギュッと目を閉じるノエル。絶頂てしまう。アルトに絶頂ところを見られてしまう。
しかし到底抗う事など出来ないノエルは、下肢に力を入れた。そしてーーーー
「イクッ!イッちゃうよぉぉーーっ!!あああぁぁぁーーーッ!!」
ビクビクと痙攣するノエルの小さな身体。自慰では胸だけで絶頂する事もあるが、誰かの愛撫で乳首だけで絶頂するのは初めての経験だった。それほどアルトの愛撫が気持ち良くて、快感と同時に多幸感が押し寄せる。
身体が痙攣し荒い呼吸を繰り返すノエルを見て、アルトはノエルが絶頂に至った事を悟る。ノエルを気持ち良くさせあげれている事に満足しながらも、ノエルを気遣って一度愛撫を止める。
既に下着の中では痛いくらいに膨張した自分のモノが、先端から滲み出る透明な液で下着を汚していた。ノエルが落ち着くまでの間に、自分も服を脱ぎ始めるアルト。そんなアルトを、ノエルが荒い呼吸を繰り返しながら、薄目を開けて見つめる。
やがて、全てを脱ぎ終えたアルトの身体が、ノエルの視界に映り込む。鍛え抜かれた身体と、大きく硬くそそり立つアルトの陰茎。
(あれが……アルト君の……)
それを見て恥ずかしさよりも、こんな貧相な身体でもちゃんと興奮して大きくなっている事に対しての喜びが込み上げて来る。
大きさ的には自ら『巨根』と自負していた兄レックや、その小さな口で何度も咥えたビリーのに比べれば若干劣るが、色は赤黒かった兄に比べると桃色をしていて綺麗だし、全体的な大きさの割には亀頭が小さくてバランスの悪かったビリーのに比べて、アルトのは亀頭が大き過ぎず小さ過ぎずにバランスが良い。
大きさでは二人には敵わないが、色も形も二人のより綺麗で、何となくアルトらしいなとノエルは思った。
「ノエル、そろそろ続きいい……?」
「うん……もう大丈夫だよ」
ノエルからの返事を聞き、ノエルの下着に手を掛けるアルト。すると下着の中央には舟形の染みが出来ていて、既にノエルの膣内からは大量の愛液が溢れている事が伺い知れる。
思わず唾を飲み込むアルト。そしてそのままノエルの下着を足首まで下げ、足首から抜き取った。
細いノエルの太ももに手を掛け、ゆっくりと足を開くアルトの視界に飛び込んで来たのは、今まで見た事もない程に濡れそぼった少女の性器。
「凄い……濡れやすいんだねノエル」
「うう………恥ずかしい………」
小さな膣口からはトロトロと透明な蜜が溢れ出し、ノエルの綺麗な陰唇がテカテカと濡れていた。
華奢で幼い筈のノエルの身体のその一部分だけを見れば、それはしっかりと大人の女性であり、その扇情的な光景がノエルという少女全体を艶かしく映し出す。
これだけ濡れていればもう愛撫の必要も無いとも思うアルトだが、ノエルの蜜の味が知りたくてその秘裂に舌を這わせる。
「あうっ!あっ、はっ、あっ、ああっ!」
少し舐めただけで大量の蜜がアルトの口内へと運ばれる。それは甘酸っぱくとても甘美なノエルの味。リティアともエルマーともミミリとも違うノエルだけの味。
「あっ、はっ……はっ、あっ……」
何度も夢中で舌を往復させるアルト。その度に大量の蜜が膣口から溢れ出し、アルトの口の周りをベタベタにしてゆくが、それでもアルトは止めない。
「ああっアルト君……ッ!き、気持ちい………」
アルトの舌が秘裂を往復する度にピクピクと反応するノエルの身体。もうすっかり準備は整い、たっぷりとノエルの蜜を味わったアルトは最大に膨張した自らのモノをノエルの膣口へと充てがおうとする。するとノエルはハッと顔を上げ、上体を起こした。
「ノエル?」
「待ってアルト君……わたしもアルト君を気持ち良くしてあげたい」
ノエルはそう言うと、アルトの陰茎に顔を近づける。そして竿の部分を手で優しく握ると、舌をちろりと出してアルトの亀頭を舐め始めた。
「うっ……ノ、ノエル……そんな事を……」
亀頭を誰かに舐められるなど初めての経験なアルトは、その気持ち良さに悶絶してしまう。尚もアルトの亀頭に舌を這わせるノエルだが、一通り舐めると今度はその小さな口を大きく開けて、アルトの陰茎を咥え込む。そして顔を上下に動かし始めた。
「んっ……ん……じゅる……んん……じゅぷ」
「う……あ……気持ちいい……ノエル……」
膣内とは違った快感がアルトの陰茎に押し寄せる。ノエルの温かい口の中で、ノエルの小さな舌がウネウネと動き回る。ノエルが顔を上下させる度にカリの部分が刺激され、アルトはあっという間に射精感を覚えた。と同時に、こんな小さな女の子が一生懸命自分のモノを咥えているその光景に背徳感を覚え、それが逆にアルトを興奮させる。ノエルの口内でさらに硬く、大きく膨張する陰茎。それを懸命に咥えるノエル。
このままではノエルの口内に射精してしまうと、焦ったアルトはノエルの肩に手を置く。
「まっ、待ってノエル!」
アルトに肩を掴まれ、陰茎を咥えたまま上目でアルトを見上げるノエル。そしてそのままアルトに話し掛ける。
「ふぉーひはほ、あうふぉふん?(どうしたの、アルト君?)」
「いや……このままじゃ射精ちゃうから……そろそろいいよ」
「ふぁひへううお?(射精していいよ?)」
「……最初はちゃんとノエルの膣内に射精したいんだ」
その言葉に胸がキュンと高鳴るノエル。そんなに想ってくれている事がこの上無く嬉しかった。そしてアルトの陰茎から口を離すと、自分からベッドに横たわる。
それを合図に再び亀頭をノエルの膣口に充てがうアルト。先ほどよりも大きく、そして硬くなっていた。
「挿れるよノエル」
「うん……もっと気持ち良くしてアルト君……」
膣口に充てがった瞬間、大量に溢れ出たノエルの愛液がアルトの陰茎に絡みつく。たっぷりと濡れそぼった小さくて狭いノエルの膣口は、アルトがゆっくり腰を落とすとその亀頭を飲み込んでいった。まるで、自分から招き入れているかのように、アルトの陰茎がズブズブと飲み込まれてゆく。
「ああッ!ア、アルト君のが入って………んんっ!」
「うっ……凄いぬるぬるして……」
エルマーに次いで小さなノエルの身体だが、膣はエルマーほど浅くはなく、アルトの陰茎を全て飲み込む。ちょうど全て入ったところで、最奥である子宮に到達したアルトの陰茎は、温かなノエルの膣壁に締め付けられて快感が身体中を駆け巡る。
「気持ちいいよノエル……苦しくない?」
「……うん。アルト君のあったかい……」
二度目だと聞いていたが、全く痛がる素振りを見せないノエル。それどころか、目は先ほどから蕩けて垂れ下がり、キスした後に見せた表情と同じ表情を浮かべている。
アルトと繋がっている歓び、女としての悦び、アルトに大事にされている喜び、そんな思いがノエルの身体を甘やかに溶かしていた。
「動いてもいい?ゆっくり動くから」
「うん。ゆっくりじゃなくても大丈夫だよ。アルト君が気持ち良くなるならわたし………」
ノエルに許可を貰い、ゆっくりと抽挿を開始するアルト。優しく、ノエルの小さな身体に負担が掛からないように、ゆっくりと腰を動かす。
「あっ……ああっ……はっ、はっ……」
アルトが中で動く度に、ビリーよりも大きなカリがノエルの気持ち良い所を擦りあげてゆく。ビリーに処女を奪われた時も、破瓜の痛みの後は不覚にも快感を感じてしまったが、今アルトからもたらされている快感はあの時の比ではない。
アルトの硬くなった陰茎はノエルの膣内で優しく動き、自分を労ってくれているアルトの想いがノエルにも伝わる。それが快感となって、ノエルの小さな身体に高波となって押し寄せ、膣内では大量の愛液が分泌される。
「んんっああっ!ア、アルト君……き、気持ち……いい?」
「はぁはぁ……気持ちいいよノエル……ノエルはどう……?」
「す……すごく良くて……あっ、あっ……あ、頭がボーッとして……んあっ!」
大量に溢れたノエルの愛液がアルトの陰茎に絡みつき、結合部からはジュッジュッと卑猥な水音が響く。
アルトが腰を一番奥まで埋めると、アルトの硬くなった亀頭がノエルの子宮を優しく叩く。その快感が定期的に押し寄せ、ノエルはアルトよりも先に絶頂へと達してしまう。
「ああっアルト……君……!イ……イッちゃう!あんっ!ああっはあ………ッ!」
「いいよ……先にイッてノエル……」
「あうっ……ア、アルト君と一緒に……ああっだめだめだめ!」
ビクンッと大きく身体が跳ね上がるノエル。アルトと一緒に達したかったが、あまりの快感に抗う事が出来ずに一人で達してしまった。
「はぁはぁはぁはぁ……ああっ……」
荒い呼吸を繰り返しながら、覚束ない視界の中で何とかアルトの顔を見つめる。そこには、ノエルが達したので腰の動きを止めてノエルを見つめるアルトの綺麗な顔。
ああ、何て愛おしいのだろう。こんなにも誰かを好きになれるなんて想像した事も無かった。いつも妄想していた理想の王子様ですら、こんなに愛おしいなんて感じた事も無かった。
「はぁはぁ……ご…ごめんねアルト君……」
ノエルが申し訳なさそうに謝ると、アルトは優しく微笑んでくれた。大抵の男性というのは、女性が先に絶頂に達しても抽挿を止めてなどくれない。自分も射精する為に腰を振り続けるものだが、アルトは自分に押し寄せる射精感を前にしても、ノエルを気遣って抽挿を止めてくれた。
女性にとって絶頂に達している最中に更なる快感を与えられるのは、時に激しい苦痛となって襲い掛かって来る。アルトがそんな知識を持っていたかどうかは分からないが、自分の判断で止めてくれたのだ。その気遣いがノエルには堪らなく嬉しかったし、逆に申し訳無かった。
「大丈夫だよ。ノエルが落ち着いたらでいいから」
「もう……平気だよ。動いてアルト君」
「本当に?無理してない?」
今度はノエルが優しく微笑む。この人の為なら、どんな無理だって耐えられる。この人からもたらされる快感は、それがどんなに強い快感でも苦痛になどならない。それは全て幸せとなって押し寄せるだろう。
「うん。アルト君の精液……わたしの中にください」
その言葉を聞き、アルトが再び腰を動かす。優しく、ゆっくりと。
「あっ、はっ、はッ……アルト君……も、もっと早く……あんっ!」
「はぁはぁ……分かった」
ノエルに促され、抽挿の速度を上げるアルト。ノエルの膣壁に亀頭を刺激され、自ずと射精感が増してゆく。
「はあぁっ!ああっ、アルト君!あっ、ああっ……!」
「くっ……そろそろ射精すよノエル……!」
「う……んっ……いっぱい……いっぱい出して………ああっ、はっ、あっ、」
「はぁはぁ……イクよノエル!ああっ!」
「わ、わたしもまた……ああっイクッイクッ!あああぁぁぁーーーーッ!!」
ビュルビュルと、ノエルの最奥で射精するアルト。陰茎がノエルの膣内で生き物のように震え、ノエルの身体に強い快感を与える。その快感に言葉すら出せないノエルは、先ほどよりも大きく身体が跳ね上がり、そしてそのまま意識を手放した。
ーーそして約半刻後。
「………幸せ……夢みたい」
アルトと同じ布団に横になるノエル。隣ではアルトが、ノエルに優しい笑顔を向けている。
「夢じゃないよ。俺はノエルの傍に居る」
アルトの言葉の一つ一つが、ノエルの心の中に染み込んでゆく。勇気を出して告白したあの日。その後ビリーに騙されて処女を失ったあの日。アルトが自分の前から姿を消したあの日。
「うん。わたしもずっとアルト君の傍に居たい」
「居てよ。ずっと俺の傍に」
「………それが、あの時の告白の返事……?」
少し悪戯っぽく訊ねるノエルに、アルトは思わず苦笑してしまう。
あの日ノエルに用意していた返事は、実は全く違うものだ。いつかセリナの事を完全に吹っ切れたら、その時はノエルを好きになる努力をする。だからその日まで待って欲しいと、そう伝えようとしたのだ。
「はは……実は本当の返事は違ったんだけど……別にもういいかな」
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「ノエル」
「ん………?」
「愛してるよ」
「!!!!!」
ノエルの顔が一瞬で真っ赤に染まる。妻にはして貰ったが、こうして面と向かって愛してるなどと言われたのは初めてだ。あのアルトに。世界一素敵なアルトに、こんな普通の女が愛してるなどと言われたのだ。もうそれだけで、今までの人生の辛かった事が全て吹き飛ぶくらいに嬉しかった。
「わ……わたしも……」
「うん。知ってるよ」
「愛してるアルト君!」
言わずにはいられない。何度でも声を大にして言いたい。
「ありがとうノエル」
「愛……してる……アルト君……」
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「わたし……アルト君に出会えて良かった……」
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青年はやがて魔王となり、人族と魔族が共存出来る世界へと変える為の道を照らしました。
そんな魔王の妻の一人が、何の取り柄も無い内気な女の子でした。
女の子は魔王の妻の一人として、末永く幸せに暮らしました。
「出来過ぎだよ……こんな物語なんて……」
「ん?何か言ったノエル?」
「ううん……何でもないよ。それよりもアルト君……一回で満足出来た……?」
何やら先ほどから、腹部に硬いモノが当たっているのに気づくノエル。それがアルトのモノだと分かるのに時間は必要無かった。
「えっと……実は………」
「ふふ………じゃあ今度はお口でしてあげるね。アルト君気持ち良さそうだったし」
「え!?でもそれってノエルの口の中に……」
「うん。いっぱい射精して。アルト君の味、わたし知りたいから」
「いい!?き、汚くない!?」
「汚くないよ?アルト君だってわたしの……あ、愛液いっぱい舐めたじゃない……」
「あ、うん……美味しかった……」
「だから今度はわたしの番ね!じゃあ失礼して………」
モゾモゾと布団に潜るノエル。その直後、アルトが悶絶の表情を浮かべる。
「ノ、ノエル……そんなに吸っちゃ……うあ……ああっ」
その後、部屋の中にはアルトの切なそうな声が響き渡ったのだったーーーーー
※何とか今日一日で書き終えました(笑)明日はエリーゼのアフター書きます。
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