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剣士の章
156.助けて
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それは凄まじい剣戟の応酬だった。
剣と剣がぶつかり合う音が絶え間なく辺りに響き渡るが、肝心の剣は早すぎて誰の目にも見えない。
現在この場で二人の剣戟を目で追えているのは僅かに三人だけ。勇者アリオン、剣聖サージャ、そしてミミリ。
「うひょお!?アルト君も凄いけど、あのおじさんも凄いね!」
二人の剣戟の応酬に興奮気味なのはミミリ。目で追えているからこそ、二人の剣の腕が良く分かるのだ。
「そうですか。わたしには全然見えないので正直よく分かりません」
一方こちらは全く目で追えないエルマー。何となく凄いのは伝わってくるが、それは漠然としたものに過ぎない。
「アルト……頑張って」
祈りながらアルトを見つめるリティア。負けるとは思っていないが、アルトの身体に傷一つだって付いて欲しくない。
(さすが……剣王の二つ名は伊達じゃない)
闘気では圧倒的に勝っているのに、剣王レグレスはそんなハンデなど無いかのようにアルトに肉薄してくる。一撃一撃が速く、そして巧い。こちらが上手く捌いたと思った次の瞬間には、僅かな死角を縫って攻撃してくる。こちらが死角から攻撃すれば、それを起点にカウンターを仕掛けて来る。
魔王クレイと戦った時と状況が同じだ。あの時は自分が魔王に挑む立場で、闘気では圧倒的に負けていたが剣技では勝っていたので最終的に勝利する事が出来た。今の状況はまさしくあの時と同じ。魔王と挑戦者、それぞれの配役が変わっただけだ。
(油断は出来ない。こっちも全力でーーー)
そう決意したその瞬間ーーーー
『アルトさん』
頭の中に女性の声が響いた。
(何だ今の……?女の人の声?)
幻聴だろうか?それにしてはやけにはっきりと聴こえた。
『アルトさん、わたくしです。フィリアです』
「ーーーーッ!?」
今度はよりはっきりと聴こえた。そして自分はフィリアだと確かにそう名乗った。
(フィリア?聖女フィリア?)
戦いながら、一瞬だけフィリアの姿を確認するアルト。彼女はセリナの手を握りながら、じっとこちらを見ていた。フィリアも、アルトがこちらを確認した事で自分の声が彼に届いている事を悟る。
『これは【念話】という魔法です。わたくしの思っている事を、直接頭の中に送り込む魔法です。どうかそのまま聞いてください』
フィリアの説明で理解するアルト。正直この戦いの中では気が散るが、わざわざこうして語りかけて来るという事は、間違いなくセリナの事だろうと思い、声に耳を傾ける。
『貴方には全てお話ししなくてはなりません。勇者の加護の事、夜伽の事、そして……わたくしとセリナの関係を………』
一つ一つ、フィリアはアルトに説明を始める。王都に到着した初日の夜に、勇者の加護を受ける為にセリナがアリオンに処女を奪われた事。その後、一週間連続でアリオンに夜伽を強要され、望まぬまま彼に身体を捧げた事。
その事でセリナの心は限界まで擦り減り、このままでは自死してしまうという所まで追い込まれた事。
『わたくしはそんなセリナを救いたくて………彼女と身体の関係を結びました』
「ッ!!」
それはアルトにしてみれば思ってすらいなかった事実。セリナは勇者に抱かれる事に耐えかねて、同性であるフィリアに逃げたのだ。彼女に救いを求めたのだ。
そしてフィリアは続きを語る。それからは毎晩のようにセリナと身体を重ねた事。そのせいでセリナはいつしか快楽の虜になってしまった事。
『あの日、アルトさんが見たセリナは……わたくしのせいなのです……わたくしがセリナに快楽を植え付けてしまいました』
その結果、勇者アリオンからもたらされる快楽を自分から求めたのだと。だがそれは決して、勇者自身を求めた訳ではない。セリナは今も変わらずにアルトを愛し続けている、アリオンに対して僅かな好感すら抱いていない。
『わたくしなど、セリナの心が元に戻る為の道具で良かった………ですがセリナは……』
アルト一色だったセリナの心に、いつしか自分も同居するようになってしまったのだとフィリアは語る。
その結果、アルトだけを愛していた筈のセリナは、アルトとフィリアの両方を愛してしまうという、歪な感情になってしまった。
『わたくしはセリナの心を救いたい、そしてセリナが笑顔を取り戻した時、救えたと思っていました。ですが違ったのです……救ったと思っていたセリナの心は……後から作られた別の心。セリナの本当の心は………きっとあの日、処女を奪われた日にとっくに壊れてしまっていた』
最近では変な妄想を口にするという。自分とアルトとの子供をフィリアと一緒に育てるだとか、フィリアもアルトに子供を作ってもらいなよだとか、悲しくて聞くに耐えない妄想を口にするのだと言う。
『わたくしでは……セリナの壊れた心は救えません………だからどうかお願いします………セリナを……助けて……ッ!!』
静かに涙を流すフィリア。誰もが戦いに夢中で気が付いていないが、アルトだけはその涙に気が付いた。
「…………ッ」
柄を握る手に力が入る。ようやく、全てを知る事が出来た。真実を知る事が出来た。
それは自分が予想していた真実よりも何倍も残酷で、何倍も痛みを伴う真実だった。でもだからこそ、アルトは決心する。
「くっ……急に威力が上がったなアルト……!」
「終わりにしましょう。俺にはやる事がある」
それはまさに神速とも呼べる一撃。純粋な剣技では並ぶ者の居ない剣王レグレスですら反応出来なかったアルトの一撃。そしてそれは高い金属音を辺りに撒き散らし、レグレスの手から赤餓狼を弾き飛ばす。飛ばされた魔剣はレグレスの後方へと弧を描きながらと飛び、地面に突き刺さった。
途端に、冒険者達からどよめきとも悲鳴ともつかない声が漏れる。
自分達の中ではまさに最強の男だったギルドマスターの剣王レグレスが、あんなに若い青年剣士に負けたのだ。その光景が信じられなくて、中には地面に膝を付く冒険者も居た。
「ふう……まさかルドルの弟子に負けるなんてな。あの野郎……とんでもない弟子を持ったもんだ」
「師匠よりも強かったですよレグレスさん。って言っても、師匠の本気見た事ないけど」
「そりゃあな。十年も前に引退した奴に劣ってたら剣王なんて二つ名は返上しなきゃならん」
そう言ってお互いふっと笑みを零す。しかしアルトはすぐに表情を引き締め、勇者アリオンに視線を送った。そんなアルトにレグレスが声を掛ける。
「勇者を………殺すのか?」
「…………はい」
「そうか………」
そのまま踵を返し、アルトの元を去るレグレス。去り際にアリオンの横を通りかかり、アリオンに声を掛ける。
「相手は強い。ご武運を」
「やれやれ……剣王も地に落ちたものだ」
アリオンの言葉を聞きながら、レグレスはそれ以上何も言わずに冒険者達の元へと戻った。戻るとレグレスの健闘を讃える声や、無事で良かったという涙の滲んだ声などがアリオンの耳に届く。
(ふん。まるで茶番だね)
アルトを睨み付けながら、アリオンは皆に指示を出す。
「サージャ、君はあの細身の剣士の相手だ。フィリアはサージャのサポート」
「分かったわ」
「はい……分かりましたわ」
「セリナ、君はあの美少女の相手だ。出来るね?」
しかしアリオンが声を掛けてもセリナは上の空で、小さく「アルト……アルト……」と呟いている。そんなセリナを見て、アリオンに苛立ちが募ってゆく。
「本当に……忌々しい男だ。だが………」
本当は、王都で会った時に殺してやりたかった。しかし勇者は人族に危害を加える事が出来ない。故に別のやり方でアルトに絶望を与えたのだが、またこうして目の前に現れ、性懲りもなくセリナの心を奪おうとしていると、アリオンの目にはそう映っていた。
「やっと君を殺せる時が来たよ。君という鬱陶しい存在をこの世から消せる時がね」
その独り言は誰の耳にも届かない程に小さな声だった。サージャやフィリアの耳にはアリオンがブツブツと独り言を言ってるだけにしか聞こえない。
「さあ行こうか!聖戦の始まりだ!」
そして自分の相手の元へと散る勇者一行。そんな中、セリナだけはその場から動かずに今もアルトをじっと見つめていたのだったーーーー
剣と剣がぶつかり合う音が絶え間なく辺りに響き渡るが、肝心の剣は早すぎて誰の目にも見えない。
現在この場で二人の剣戟を目で追えているのは僅かに三人だけ。勇者アリオン、剣聖サージャ、そしてミミリ。
「うひょお!?アルト君も凄いけど、あのおじさんも凄いね!」
二人の剣戟の応酬に興奮気味なのはミミリ。目で追えているからこそ、二人の剣の腕が良く分かるのだ。
「そうですか。わたしには全然見えないので正直よく分かりません」
一方こちらは全く目で追えないエルマー。何となく凄いのは伝わってくるが、それは漠然としたものに過ぎない。
「アルト……頑張って」
祈りながらアルトを見つめるリティア。負けるとは思っていないが、アルトの身体に傷一つだって付いて欲しくない。
(さすが……剣王の二つ名は伊達じゃない)
闘気では圧倒的に勝っているのに、剣王レグレスはそんなハンデなど無いかのようにアルトに肉薄してくる。一撃一撃が速く、そして巧い。こちらが上手く捌いたと思った次の瞬間には、僅かな死角を縫って攻撃してくる。こちらが死角から攻撃すれば、それを起点にカウンターを仕掛けて来る。
魔王クレイと戦った時と状況が同じだ。あの時は自分が魔王に挑む立場で、闘気では圧倒的に負けていたが剣技では勝っていたので最終的に勝利する事が出来た。今の状況はまさしくあの時と同じ。魔王と挑戦者、それぞれの配役が変わっただけだ。
(油断は出来ない。こっちも全力でーーー)
そう決意したその瞬間ーーーー
『アルトさん』
頭の中に女性の声が響いた。
(何だ今の……?女の人の声?)
幻聴だろうか?それにしてはやけにはっきりと聴こえた。
『アルトさん、わたくしです。フィリアです』
「ーーーーッ!?」
今度はよりはっきりと聴こえた。そして自分はフィリアだと確かにそう名乗った。
(フィリア?聖女フィリア?)
戦いながら、一瞬だけフィリアの姿を確認するアルト。彼女はセリナの手を握りながら、じっとこちらを見ていた。フィリアも、アルトがこちらを確認した事で自分の声が彼に届いている事を悟る。
『これは【念話】という魔法です。わたくしの思っている事を、直接頭の中に送り込む魔法です。どうかそのまま聞いてください』
フィリアの説明で理解するアルト。正直この戦いの中では気が散るが、わざわざこうして語りかけて来るという事は、間違いなくセリナの事だろうと思い、声に耳を傾ける。
『貴方には全てお話ししなくてはなりません。勇者の加護の事、夜伽の事、そして……わたくしとセリナの関係を………』
一つ一つ、フィリアはアルトに説明を始める。王都に到着した初日の夜に、勇者の加護を受ける為にセリナがアリオンに処女を奪われた事。その後、一週間連続でアリオンに夜伽を強要され、望まぬまま彼に身体を捧げた事。
その事でセリナの心は限界まで擦り減り、このままでは自死してしまうという所まで追い込まれた事。
『わたくしはそんなセリナを救いたくて………彼女と身体の関係を結びました』
「ッ!!」
それはアルトにしてみれば思ってすらいなかった事実。セリナは勇者に抱かれる事に耐えかねて、同性であるフィリアに逃げたのだ。彼女に救いを求めたのだ。
そしてフィリアは続きを語る。それからは毎晩のようにセリナと身体を重ねた事。そのせいでセリナはいつしか快楽の虜になってしまった事。
『あの日、アルトさんが見たセリナは……わたくしのせいなのです……わたくしがセリナに快楽を植え付けてしまいました』
その結果、勇者アリオンからもたらされる快楽を自分から求めたのだと。だがそれは決して、勇者自身を求めた訳ではない。セリナは今も変わらずにアルトを愛し続けている、アリオンに対して僅かな好感すら抱いていない。
『わたくしなど、セリナの心が元に戻る為の道具で良かった………ですがセリナは……』
アルト一色だったセリナの心に、いつしか自分も同居するようになってしまったのだとフィリアは語る。
その結果、アルトだけを愛していた筈のセリナは、アルトとフィリアの両方を愛してしまうという、歪な感情になってしまった。
『わたくしはセリナの心を救いたい、そしてセリナが笑顔を取り戻した時、救えたと思っていました。ですが違ったのです……救ったと思っていたセリナの心は……後から作られた別の心。セリナの本当の心は………きっとあの日、処女を奪われた日にとっくに壊れてしまっていた』
最近では変な妄想を口にするという。自分とアルトとの子供をフィリアと一緒に育てるだとか、フィリアもアルトに子供を作ってもらいなよだとか、悲しくて聞くに耐えない妄想を口にするのだと言う。
『わたくしでは……セリナの壊れた心は救えません………だからどうかお願いします………セリナを……助けて……ッ!!』
静かに涙を流すフィリア。誰もが戦いに夢中で気が付いていないが、アルトだけはその涙に気が付いた。
「…………ッ」
柄を握る手に力が入る。ようやく、全てを知る事が出来た。真実を知る事が出来た。
それは自分が予想していた真実よりも何倍も残酷で、何倍も痛みを伴う真実だった。でもだからこそ、アルトは決心する。
「くっ……急に威力が上がったなアルト……!」
「終わりにしましょう。俺にはやる事がある」
それはまさに神速とも呼べる一撃。純粋な剣技では並ぶ者の居ない剣王レグレスですら反応出来なかったアルトの一撃。そしてそれは高い金属音を辺りに撒き散らし、レグレスの手から赤餓狼を弾き飛ばす。飛ばされた魔剣はレグレスの後方へと弧を描きながらと飛び、地面に突き刺さった。
途端に、冒険者達からどよめきとも悲鳴ともつかない声が漏れる。
自分達の中ではまさに最強の男だったギルドマスターの剣王レグレスが、あんなに若い青年剣士に負けたのだ。その光景が信じられなくて、中には地面に膝を付く冒険者も居た。
「ふう……まさかルドルの弟子に負けるなんてな。あの野郎……とんでもない弟子を持ったもんだ」
「師匠よりも強かったですよレグレスさん。って言っても、師匠の本気見た事ないけど」
「そりゃあな。十年も前に引退した奴に劣ってたら剣王なんて二つ名は返上しなきゃならん」
そう言ってお互いふっと笑みを零す。しかしアルトはすぐに表情を引き締め、勇者アリオンに視線を送った。そんなアルトにレグレスが声を掛ける。
「勇者を………殺すのか?」
「…………はい」
「そうか………」
そのまま踵を返し、アルトの元を去るレグレス。去り際にアリオンの横を通りかかり、アリオンに声を掛ける。
「相手は強い。ご武運を」
「やれやれ……剣王も地に落ちたものだ」
アリオンの言葉を聞きながら、レグレスはそれ以上何も言わずに冒険者達の元へと戻った。戻るとレグレスの健闘を讃える声や、無事で良かったという涙の滲んだ声などがアリオンの耳に届く。
(ふん。まるで茶番だね)
アルトを睨み付けながら、アリオンは皆に指示を出す。
「サージャ、君はあの細身の剣士の相手だ。フィリアはサージャのサポート」
「分かったわ」
「はい……分かりましたわ」
「セリナ、君はあの美少女の相手だ。出来るね?」
しかしアリオンが声を掛けてもセリナは上の空で、小さく「アルト……アルト……」と呟いている。そんなセリナを見て、アリオンに苛立ちが募ってゆく。
「本当に……忌々しい男だ。だが………」
本当は、王都で会った時に殺してやりたかった。しかし勇者は人族に危害を加える事が出来ない。故に別のやり方でアルトに絶望を与えたのだが、またこうして目の前に現れ、性懲りもなくセリナの心を奪おうとしていると、アリオンの目にはそう映っていた。
「やっと君を殺せる時が来たよ。君という鬱陶しい存在をこの世から消せる時がね」
その独り言は誰の耳にも届かない程に小さな声だった。サージャやフィリアの耳にはアリオンがブツブツと独り言を言ってるだけにしか聞こえない。
「さあ行こうか!聖戦の始まりだ!」
そして自分の相手の元へと散る勇者一行。そんな中、セリナだけはその場から動かずに今もアルトをじっと見つめていたのだったーーーー
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