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剣士の章
151.書物
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朝から大浴場での入浴を済ませたリティア達は一度自分の部屋へと戻った。
その後もう一度アルトの部屋に行こうかなと考えたリティアだったが、既に仕事を初めているメイドも多く、目撃されると恥ずかしいのでやめておいた。
もちろん、昨夜結婚の約束までした仲なのでいずれは全員に知られる事になるのだが、昨日まで処女だった無垢な少女には、周りの視線に耐えられるだけの胆力は無い。
「うぅ……焦らなくても朝ごはんの時に会えるもんね……」
アルトの部屋で目覚め、アルトの部屋を出てからまだそれほど時間は経っていない。それなのに、もう会いたくて仕方がない。アルトの顔が見たい、アルトの声が聞きたい、アルトに抱きしめて欲しい、そんな事ばかり考えて時を過ごす。
そしてようやく朝食の時間になり、リティアは足早に部屋を出た。以前は父と二人で食事をしていた広間へ。エルマーとミミリが魔王城に来てからは、食事の時間に姿を見せなくなった父。きっと娘に気を使っての事だったのだろうが、いつも一緒だった父の姿が無いのは内心寂しかった。そんな事を考えながら広間の扉を開けるとーーーーー
「ーーーーッ」
いつも父が座っていた席に、アルトが座っていた。一瞬だけアルトと父が重なって見えて思わず泣きそうになるリティアだったが、それも本当に一瞬。次の瞬間にはアルトに会えた嬉しさが込み上げて来て、リティアの心を弾ませた。
「お、おはようアルト」
少し照れたような微笑みを浮かべながら、リティアがテーブルに近づく。アルトはすぐにリティアに気付き、同じように照れた表情で返事をした。
「おはようリティア。起きたら居なかったけどよく眠れた?」
「う、うん。ごめんね、お風呂に行ってて……」
「ああ……うん。そうだよね」
ポリポリと頬を掻きながらリティアから視線を逸らすアルト。昨夜のリティアとの行為を思い出したのだ。リティアはそんなアルトを見て、髪が濡れている事に気付く。どうやらアルトも朝食の前に風呂に入って来たらしい。
リティアはアルトの向かいの席に座る。何故かギクシャクとしてしまう二人だが、少し話しているといつものように違和感なく話せるようになった。
しかし周りから見ると幸せそうなオーラが溢れ出ているのが一目瞭然で、広間に入って来たエルマーとミミリが、なかなか二人に近づけずにしばらく棒立ちしてしまったのだった。
■■■
その日は一日中、明日からの遠征の準備に忙殺されてしまったアルト達。今回勇者一行を迎え撃つ遠征に同行する『攻撃魔法研究所』、『生活魔法研究所』の所員達や、アルト達の身の回りの世話をするメイド達も同じように準備で大忙しだった。
そんな中、大量の書物を重ねて運ぶ一人の少女。書物に隠れて姿が見えないので、まるで重ねられた書物に足が生えて移動しているように見えなくもない。
「えっと……大丈夫?」
ちょうどそこに通り掛かったアルトは、書物を運ぶ少女に声を掛ける。
「結構重いです」
「あ、エルマーだったのか」
姿が見えなかったので分からなかったが、大量の書物を運んでいたのはエルマーだったらしい。アルトは急いで上半分ほどの書物を手に取る。
「ふう………軽くなりました、ありがとうございます」
「いや。何処に運ぶのコレ?」
「わたし達が乗る馬車です」
「え、こんなに!?」
確かに目的地である『アルファーム平原』までは、十日以上かかる道程だ。今回は結構な人数で移動するので、もしかすると二週間以上かかる可能性もある。なので暇つぶしに本の類いを持っていきたいのは分かるが、いくら何でも多すぎではないだろうかと思うアルト。
「はい。到着するまでに全部目を通しておいてください」
「……………は?」
目を通しておいてください。つまりこれはエルマーの暇つぶしの為に持って行くのでは無く、アルトに読ませる為に持って行くらしい。いきなりそんな現実を突きつけられ、目を白黒させるアルト。
「全て勇者に関する昔の文献です。貴方の知らない事もたくさん書いてありますから、必ず読んでください」
「勇者の………」
それを聞かされては読まない訳にはいかない。これから勇者一行と戦うのだ、情報は一つでも多いに越した事はない。
「はい。もし読めない文字があれば教えますから」
「分かった、ありがとう」
そのまま書物を持って廊下を歩く二人。エルマーはチラッとアルトを見上げ、恥ずかしそうに口を開く。
「と、ところで……リティアと……そういう仲になったみたいですね」
「うぐっ!だ、誰に聞いたの!?」
「それは………ミミリがリティアに詰め寄って………」
その時にリティアが白状し、自分はその横で聞いていたのだとアルトに告げるエルマー。
「そ、そうなんだ!?まあ……リティアが自分から言ったのなら別に………」
正直物凄く恥ずかしいのだが、どうせ遅かれ早かれ知られてしまうのだ。それに、エルマーとミミリは自分なんかよりもずっとリティアと付き合いが長い。そんな二人にだからこそ、リティアも打ち明けたのだろう。
「お、おめでとうございます」
「あ、ありがとう」
そのまましばらく無言で歩く二人だが、再びエルマーが口を開く。
「そ、それでですね……」
「あ、うん……何?」
「い、いえ……あの……リティアとは……け、結婚するんですよね!?」
いきなり結婚という単語が飛び出して驚くアルトだが、ここははぐらかす場面では無い。本気でリティアを幸せにする決意を、他ならぬエルマーにだからこそ示さなければ。
「うん。今回の勇者との戦いが無事に終わったらそうしたいと思っている」
「ず、随分早いんですね……!」
何故か頬を染めるエルマー。だがアルトは真剣な顔で言葉を紡ぐ。
「リティアもそれを望んでいるからね。なのに俺だけがいつまでも決心しないでなんて、そんな恥ずかしい真似はしたくないんだ」
アルトの真剣な眼差しで見つめられて、思わず鼓動が早くなるエルマー。
「そ、そうですか……で、では……わ………」
「…………わ?」
「わ………わた………」
「…………わた?」
何やら言い淀むエルマー。一体どうしたのかとアルトが首を傾げていると、聞き慣れた元気な声が聞こえて来た。
「あーーーっ!!アルト君とエルマーちゃんがラブラブしてる!」
「し、してませんよ!」
慌てて否定するエルマー。否定しつつも顔は熱いし、胸はドキドキするし、何でわたしがアルトなんかに!と、理不尽な怒りが込み上げて来る。それにミミリもミミリだ。こっちの気持ちを知ってるくせに、アルトとラブラブしてるなどと。
「あれ?それ二人で運んでるの?」
「アルト、もう此処でいいです。ほらミミリ、そっちの持ってください」
ミミリにアルトが持っている書物を持つように指示するエルマー。アルトとミミリは顔を見合わせたが、何故かエルマーの機嫌が凄く悪そうなので、二人は言われた通りにする。
「はいミミリ」
「うんうん!アルト君の愛、確かに受け取ったよ!」
「いや、愛とかじゃないから」
「ほら、早く行きますよミミリ」
ズンズンと歩き出すエルマー。ミミリは急いで追いつき、横に並んで歩く。
「エルマーちゃん、何で怒ってるの?」
「怒ってません!」
「え~、怒ってるよ~」
「だから怒ってーーーまあいいです。それよりアルトとリティア、勇者との戦いが終わったらすぐに結婚するらしいですよ」
「え、ホントに!?あ、それってーーーー」
会話をしながらアルトから遠ざかって行くエルマーとミミリ。そんな二人の背中を、アルトは再び首を傾げながら見つめるのだった。
その後もう一度アルトの部屋に行こうかなと考えたリティアだったが、既に仕事を初めているメイドも多く、目撃されると恥ずかしいのでやめておいた。
もちろん、昨夜結婚の約束までした仲なのでいずれは全員に知られる事になるのだが、昨日まで処女だった無垢な少女には、周りの視線に耐えられるだけの胆力は無い。
「うぅ……焦らなくても朝ごはんの時に会えるもんね……」
アルトの部屋で目覚め、アルトの部屋を出てからまだそれほど時間は経っていない。それなのに、もう会いたくて仕方がない。アルトの顔が見たい、アルトの声が聞きたい、アルトに抱きしめて欲しい、そんな事ばかり考えて時を過ごす。
そしてようやく朝食の時間になり、リティアは足早に部屋を出た。以前は父と二人で食事をしていた広間へ。エルマーとミミリが魔王城に来てからは、食事の時間に姿を見せなくなった父。きっと娘に気を使っての事だったのだろうが、いつも一緒だった父の姿が無いのは内心寂しかった。そんな事を考えながら広間の扉を開けるとーーーーー
「ーーーーッ」
いつも父が座っていた席に、アルトが座っていた。一瞬だけアルトと父が重なって見えて思わず泣きそうになるリティアだったが、それも本当に一瞬。次の瞬間にはアルトに会えた嬉しさが込み上げて来て、リティアの心を弾ませた。
「お、おはようアルト」
少し照れたような微笑みを浮かべながら、リティアがテーブルに近づく。アルトはすぐにリティアに気付き、同じように照れた表情で返事をした。
「おはようリティア。起きたら居なかったけどよく眠れた?」
「う、うん。ごめんね、お風呂に行ってて……」
「ああ……うん。そうだよね」
ポリポリと頬を掻きながらリティアから視線を逸らすアルト。昨夜のリティアとの行為を思い出したのだ。リティアはそんなアルトを見て、髪が濡れている事に気付く。どうやらアルトも朝食の前に風呂に入って来たらしい。
リティアはアルトの向かいの席に座る。何故かギクシャクとしてしまう二人だが、少し話しているといつものように違和感なく話せるようになった。
しかし周りから見ると幸せそうなオーラが溢れ出ているのが一目瞭然で、広間に入って来たエルマーとミミリが、なかなか二人に近づけずにしばらく棒立ちしてしまったのだった。
■■■
その日は一日中、明日からの遠征の準備に忙殺されてしまったアルト達。今回勇者一行を迎え撃つ遠征に同行する『攻撃魔法研究所』、『生活魔法研究所』の所員達や、アルト達の身の回りの世話をするメイド達も同じように準備で大忙しだった。
そんな中、大量の書物を重ねて運ぶ一人の少女。書物に隠れて姿が見えないので、まるで重ねられた書物に足が生えて移動しているように見えなくもない。
「えっと……大丈夫?」
ちょうどそこに通り掛かったアルトは、書物を運ぶ少女に声を掛ける。
「結構重いです」
「あ、エルマーだったのか」
姿が見えなかったので分からなかったが、大量の書物を運んでいたのはエルマーだったらしい。アルトは急いで上半分ほどの書物を手に取る。
「ふう………軽くなりました、ありがとうございます」
「いや。何処に運ぶのコレ?」
「わたし達が乗る馬車です」
「え、こんなに!?」
確かに目的地である『アルファーム平原』までは、十日以上かかる道程だ。今回は結構な人数で移動するので、もしかすると二週間以上かかる可能性もある。なので暇つぶしに本の類いを持っていきたいのは分かるが、いくら何でも多すぎではないだろうかと思うアルト。
「はい。到着するまでに全部目を通しておいてください」
「……………は?」
目を通しておいてください。つまりこれはエルマーの暇つぶしの為に持って行くのでは無く、アルトに読ませる為に持って行くらしい。いきなりそんな現実を突きつけられ、目を白黒させるアルト。
「全て勇者に関する昔の文献です。貴方の知らない事もたくさん書いてありますから、必ず読んでください」
「勇者の………」
それを聞かされては読まない訳にはいかない。これから勇者一行と戦うのだ、情報は一つでも多いに越した事はない。
「はい。もし読めない文字があれば教えますから」
「分かった、ありがとう」
そのまま書物を持って廊下を歩く二人。エルマーはチラッとアルトを見上げ、恥ずかしそうに口を開く。
「と、ところで……リティアと……そういう仲になったみたいですね」
「うぐっ!だ、誰に聞いたの!?」
「それは………ミミリがリティアに詰め寄って………」
その時にリティアが白状し、自分はその横で聞いていたのだとアルトに告げるエルマー。
「そ、そうなんだ!?まあ……リティアが自分から言ったのなら別に………」
正直物凄く恥ずかしいのだが、どうせ遅かれ早かれ知られてしまうのだ。それに、エルマーとミミリは自分なんかよりもずっとリティアと付き合いが長い。そんな二人にだからこそ、リティアも打ち明けたのだろう。
「お、おめでとうございます」
「あ、ありがとう」
そのまましばらく無言で歩く二人だが、再びエルマーが口を開く。
「そ、それでですね……」
「あ、うん……何?」
「い、いえ……あの……リティアとは……け、結婚するんですよね!?」
いきなり結婚という単語が飛び出して驚くアルトだが、ここははぐらかす場面では無い。本気でリティアを幸せにする決意を、他ならぬエルマーにだからこそ示さなければ。
「うん。今回の勇者との戦いが無事に終わったらそうしたいと思っている」
「ず、随分早いんですね……!」
何故か頬を染めるエルマー。だがアルトは真剣な顔で言葉を紡ぐ。
「リティアもそれを望んでいるからね。なのに俺だけがいつまでも決心しないでなんて、そんな恥ずかしい真似はしたくないんだ」
アルトの真剣な眼差しで見つめられて、思わず鼓動が早くなるエルマー。
「そ、そうですか……で、では……わ………」
「…………わ?」
「わ………わた………」
「…………わた?」
何やら言い淀むエルマー。一体どうしたのかとアルトが首を傾げていると、聞き慣れた元気な声が聞こえて来た。
「あーーーっ!!アルト君とエルマーちゃんがラブラブしてる!」
「し、してませんよ!」
慌てて否定するエルマー。否定しつつも顔は熱いし、胸はドキドキするし、何でわたしがアルトなんかに!と、理不尽な怒りが込み上げて来る。それにミミリもミミリだ。こっちの気持ちを知ってるくせに、アルトとラブラブしてるなどと。
「あれ?それ二人で運んでるの?」
「アルト、もう此処でいいです。ほらミミリ、そっちの持ってください」
ミミリにアルトが持っている書物を持つように指示するエルマー。アルトとミミリは顔を見合わせたが、何故かエルマーの機嫌が凄く悪そうなので、二人は言われた通りにする。
「はいミミリ」
「うんうん!アルト君の愛、確かに受け取ったよ!」
「いや、愛とかじゃないから」
「ほら、早く行きますよミミリ」
ズンズンと歩き出すエルマー。ミミリは急いで追いつき、横に並んで歩く。
「エルマーちゃん、何で怒ってるの?」
「怒ってません!」
「え~、怒ってるよ~」
「だから怒ってーーーまあいいです。それよりアルトとリティア、勇者との戦いが終わったらすぐに結婚するらしいですよ」
「え、ホントに!?あ、それってーーーー」
会話をしながらアルトから遠ざかって行くエルマーとミミリ。そんな二人の背中を、アルトは再び首を傾げながら見つめるのだった。
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