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剣士の章
147.今宵君と4※
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「えっと……アルト……?」
リティアの膣内に亀頭の半分ほどを挿れた所で、我慢出来ずに射精してしまったアルトは、あまりの情けなさに思わず項垂れてしまう。
「うう……ごめん………」
だがこれは、誰もアルトを攻める事など出来ないだろう。
精通し、性欲的にはピーク真っ只中の十代半ばの青年が一ヶ月もの間、機能不全に陥っていたのだ。その間も精液は体内で作られているのに、それを吐き出す術も無く溜め込んでいた。
そしてようやく吐き出す為の機能が戻り、最初に触れたのがリティアという超絶美少女の性器。経験すらした事の無いアルトが、その感触に我慢など出来る筈がなかった。
リティアがそんな項垂れるアルトの陰茎に目を向けると、それはまだ大きいままだ。いくら性行為の知識に乏しいリティアでも、本当に満足したのならもっと小さくなるものでは?と思いアルトに声を掛ける。
「アルト……もう満足した……の?」
「………え?」
「えっと……アルトの……まだ大きいままだから」
顔を真っ赤に染めてアルトの陰茎に視線を送るリティア。昂ぶった男性器など、本当はこうして見ているだけでも恥ずかしくて鼓動が激しくなる。だが、目の前のソレは他ならぬ大好きなアルトのだ。だから目を背けたりしないで、ちゃんと状態を確認しなくてはとリティアなりに頑張っているのだ。
「出来れば……もう一度したい」
アルトがそう正直に告げると、リティアは優しく微笑んだ。リティアとて、これで満足などしていない。もちろん性欲の話では無く、アルトと繋がると決めた以上、こんな中途半端は嫌だった。ちゃんと全部、アルトのを全部挿れて欲しい。
そしてそれはアルトも同じだ。まだリティアの処女膜にすら到達していない。リティアと繋がった証を、リティアと一つになったという証をちゃんとリティアの身体に刻みたい。だから、情けないのを承知でもう一度リティアの足を広げ、全く衰える事の無いソレを再びリティアの膣口へと充てがった。
「さっき、痛かった……?」
「ん~……少しだけ。ゆっくりしてくれれば多分大丈夫だと思う」
「分かった。出来るだけゆっくりするから」
そして再び挿入を開始する。ゆっくり、ゆっくりとリティアの膣口にアルトの亀頭が飲み込まれてゆく。
「うぅ……痛……ぃ………」
苦悶の表情を浮かべて痛がるリティアだが、まだそんなに入っていない。だがこのままではリティアが可哀想なので、アルトは一度挿入を止めてリティアが落ち着くのを待つ。
「はぁはぁ……ごめんねアルト……」
「気にしないで。焦る事なんて無いんだ」
「うん……ね、お願いがあるの」
「ん……何?」
アルトが訊ねると、リティアは目尻に涙を溜めて両手を広げた。
「抱きしめて欲しいの……抱きしめながら……進んでくれる……?」
アルトはフッと微笑むと、リティアに覆いかぶさる。そしてそのまま優しくリティアを抱きしめた。その際に、先ほどリティアの身体にかけてしまった自分の精液が自身の身体にも付着したが、そんな事どうでも良かった。
アルトの胸に、リティアの胸の鼓動が直接伝わって来る。それは結構な早鐘を打っており、リティアの緊張が直に伝わって来るが、次第に鼓動の速度は落ち着いて来た。
「温かい……ありがとうアルト」
「うん。もう少しこのまま?」
「ううん、もう大丈夫だから……進んで?」
耳元でリティアにそう言われ、再び挿入を開始するアルト。今度はリティアも先ほどよりは痛がらず、アルトの性器が少しずつ飲み込まれてゆく。そしてようやく亀頭が全て飲み込まれ、更に少し進むと何やら抵抗を感じた。
「うっ………」
ビクッと反応するリティアの身体。快感にではなく、痛みに反応した感じだ。そしてアルトはソコにあるものがリティアの処女膜である事を悟る。再び挿入を止めて、リティアに優しく声を掛けた。
「きっと……ここからが一番痛いと思う。どうする?」
「うっ……はぁはぁ……もちろん……最後まで……」
「……分かった。でも無理ならちゃんと言ってね?」
「…………うん」
ゆっくり、今までで一番ゆっくりと陰茎を進めるアルト。そしてアルトの陰茎に押され、リティアの膣壁に根を張った処女膜が、少しずつ剥がれてゆく。
「~~~~ッ痛ぁぁ………ッ!!」
「リティア?」
「だ、大丈夫……だよ……?」
完全に声が涙声だったが、リティアはリティアで懸命に頑張っているのだ。ならば自分は、少しでもリティアに痛みを与えない様にしなくては。その思いを胸に、更に陰茎を進めるアルト。その度にプチプチという感触と共にリティアの処女膜が剥がれてゆく。そしてーーーーー
「うっ……入った……」
抵抗が無くなり、するりとリティアの膣奥まで入るアルトの男性器。リティアは荒い呼吸を繰り返して痛みに耐えている。
「はぁはぁはぁ……あうっ……」
「リティア……?」
「はぁはぁ……うん………やっと……繋がれたねアルト……えへへ」
リティアの瞳から涙が流れ、頬を伝って布団に染み込む。リティアにとっても初めてだったが、もちろんアルトにとっても初めて女性と繋がった瞬間。
あの日、セリナとこうなる筈だったのが、運悪く最後まで進めなかった。あれから今日までの間、本当に色々な事があった。
ビリーとエリーゼがしているのを覗き、自分で昂ぶるモノを鎮めた。
王都への移動中は、宿屋で一人セリナを想いながら欲情を鎮めた。
王都の勇者の屋敷でセリナと勇者がしている所を見て、触ってもいないのに欲情の全てを吐き出した。
次の日、告白してくれたノエルとビリーがしているのを見て、心の中では雨が降り注いだ。
その後エリーゼに部屋へと連れ込まれ、エリーゼに求められたが一切の欲情は湧かなかった。
そして逃げる様に王都を飛び出し、北へ北へと移動した。その先に待つ『原始の森』で魔狼に襲われ死にかけた。
咄嗟の所で命を助けてくれたのは、今繋がっている黒髪の美少女。
それから一緒に試練を乗り越え、彼女を助けたい、彼女に協力したいと思って一緒に行動を始めた。
初めて訪れた魔族領で、魔族の温かさに触れた。この世界を変えたいと本気で思った。
リティアの兄である魔王クレイを倒し、自分が魔王になった。そしてリティアとお互いに気持ちを確かめ合って今に至る。
本当に色々な事があった。あの『成人の儀』の日から、まだたったの三ヶ月。でもそれは、永遠とも思えるほど長く苦しい三ヶ月だった。その苦しみ悲しみが今、ようやく終わった様な気がした。
「リティアの中……温かいよ」
「うん……アルトのも……凄く温かい」
ずっとこうしたかった。早く経験したかった。
セリナとしたかった。エリーゼとしているビリーが羨ましかった。
セリナとしている勇者が羨ましかった。セリナが勇者としていて悲しかった。
ノエルとビリーがしていて悲しかった。エリーゼに誘われたのに反応しなかった自分自身が辛かった。
それも、全てはこの時の為だったのかもしれない。セリナと繋がれなかった事も、セリナが勇者の元へ行ってしまった事も、ノエルがビリーとしていた事も、エリーゼの前で反応しなくなっていた自分の性器も、全ては今この時、リティアと初めてを共有する為だったのかもしれない。
「リティア……少し動いてもいいかな……?」
「うん。だいぶ落ち着いて来たから……でもゆっくりね……?」
アルトがゆっくりと抽挿を開始する。リティアの膣内でヌルヌルとした膣壁がアルトの陰茎を締め付ける。そのあまりの気持ち良さに、まさに経験した事の無い快感に、アルトは一瞬で射精感を覚える。
「あっ……ン……アルト………ああ……」
「うっ……ごめんリティア………こんなの……」
我慢出来る筈が無い。ほんの少し腰を動かしただけでアルトは既に限界に達していたが、アルトに挿入されてどうしていいのか良く分からないリティアが、アルトの腰に自身の細い足をギュッと巻きつけていた。なので、アルトは陰茎を抜くに抜けない。
「リ、リティア……ヤバい……射精る………は、離しーーーー」
「え………?アルト……?」
「うっ!」
そのままリティアの膣内に射精するアルト。リティアの奥でアルトの陰茎がビクビクと脈動し、それがリティアの膣内に快感をもたらす。
「あうっ!あ……ああ………ッ!」
悶えた表情を浮かべるリティア。そんなリティアの膣内に、アルトはこの日二度目となる射精を終わらせる。射精した後で、自分は何と言うことをしてしまったのだという自責にとらわれる。
このままではリティアは子を宿してしまうかもしれない。まだ将来の約束すらしていないのに、何という事をしてしまったのか。
「んんっ……アルトの………凄く熱い………」
まさか自分の中で先ほどの白い体液を放出されると思っていなかったリティアだが、不思議と嬉しい気持ちが込み上げて来る。知識の無いリティアでも、それが子種である事ぐらいは知っている。つまりアルトは、自分との間に子供を望んでいて射精してくれたのだと思った所で、ふと先ほどの状況を思い返す。
確かアルトが射精する時………と言うか今もだが、アルトの腰に足を巻きつけている。
それは緊張と、どんな体勢で抱かれていれば良いのか分からずに何となくそうしてしまったのだが、もしかしてアルトはそのせいで、自分のモノを抜くに抜けなかったのではないだろうか?そう思ったのだ。
「はぁはぁ……リティア……」
「えっと……中で……いっぱい出たねアルト………」
「………うん。抜こうと思ったんだけど……」
やっぱりかと、思わず顔が引き攣るリティア。アルトはちゃんと外に射精そうとしたのだ。それがこうして自分が足を巻きつけているせいで叶わずに中で射精する事になってしまったらしい。
もちろんリティア本人は全然構わないのだが、アルトが自分との間に子供を欲しているのかどうかなど分からない。もしも子供が出来てしまったら………
「ちゃんと責任取るから」
「…………え?」
「子供。出来たら一緒に育てよう」
「アルト……それって………」
「ずっと……一生リティアの傍に居たい」
再び涙が零れ落ちるリティア。それはつまり、一緒に子供を作り育て、共に歩んで行こう、結婚しようという事だ。
「うん………嬉しい………嬉しいアルト………」
まだ出会って数週間。それなのに、何故お互いこんなにも惹かれ合い、互いを求め合うのだろうか。だが、リティアにはその理由が何となく分かっていた。
あの日から考えていた、アルトがあの色欲の神の遺跡に現れた理由。遺跡の中に入れず困っていたタイミングで現れ、試練を突破し、父の仇である兄をも倒した人族の青年。
この青年との出会いは、きっと偶然では無い。それは必然であり、きっと生まれた時から既に決まっていた運命。だからこそ、こんなにも惹かれ合う。出会って僅か数週間で、将来の約束までしてしまう。
「アルトの……まだ………」
大きく硬いままだ。リティアの膣内でそれは、まだ少しも形を変えていない。
「ごめん……リティアの中が気持ち良すぎて……」
クスッと笑うリティア。もう結婚の約束までしたのだ。何度でも、アルトの気が済むまでしよう。子供が出来たっていいし、出来なくたっていい。アルトの温もりを感じていられるならいつまでだってーーーーー
リティアの膣内に亀頭の半分ほどを挿れた所で、我慢出来ずに射精してしまったアルトは、あまりの情けなさに思わず項垂れてしまう。
「うう……ごめん………」
だがこれは、誰もアルトを攻める事など出来ないだろう。
精通し、性欲的にはピーク真っ只中の十代半ばの青年が一ヶ月もの間、機能不全に陥っていたのだ。その間も精液は体内で作られているのに、それを吐き出す術も無く溜め込んでいた。
そしてようやく吐き出す為の機能が戻り、最初に触れたのがリティアという超絶美少女の性器。経験すらした事の無いアルトが、その感触に我慢など出来る筈がなかった。
リティアがそんな項垂れるアルトの陰茎に目を向けると、それはまだ大きいままだ。いくら性行為の知識に乏しいリティアでも、本当に満足したのならもっと小さくなるものでは?と思いアルトに声を掛ける。
「アルト……もう満足した……の?」
「………え?」
「えっと……アルトの……まだ大きいままだから」
顔を真っ赤に染めてアルトの陰茎に視線を送るリティア。昂ぶった男性器など、本当はこうして見ているだけでも恥ずかしくて鼓動が激しくなる。だが、目の前のソレは他ならぬ大好きなアルトのだ。だから目を背けたりしないで、ちゃんと状態を確認しなくてはとリティアなりに頑張っているのだ。
「出来れば……もう一度したい」
アルトがそう正直に告げると、リティアは優しく微笑んだ。リティアとて、これで満足などしていない。もちろん性欲の話では無く、アルトと繋がると決めた以上、こんな中途半端は嫌だった。ちゃんと全部、アルトのを全部挿れて欲しい。
そしてそれはアルトも同じだ。まだリティアの処女膜にすら到達していない。リティアと繋がった証を、リティアと一つになったという証をちゃんとリティアの身体に刻みたい。だから、情けないのを承知でもう一度リティアの足を広げ、全く衰える事の無いソレを再びリティアの膣口へと充てがった。
「さっき、痛かった……?」
「ん~……少しだけ。ゆっくりしてくれれば多分大丈夫だと思う」
「分かった。出来るだけゆっくりするから」
そして再び挿入を開始する。ゆっくり、ゆっくりとリティアの膣口にアルトの亀頭が飲み込まれてゆく。
「うぅ……痛……ぃ………」
苦悶の表情を浮かべて痛がるリティアだが、まだそんなに入っていない。だがこのままではリティアが可哀想なので、アルトは一度挿入を止めてリティアが落ち着くのを待つ。
「はぁはぁ……ごめんねアルト……」
「気にしないで。焦る事なんて無いんだ」
「うん……ね、お願いがあるの」
「ん……何?」
アルトが訊ねると、リティアは目尻に涙を溜めて両手を広げた。
「抱きしめて欲しいの……抱きしめながら……進んでくれる……?」
アルトはフッと微笑むと、リティアに覆いかぶさる。そしてそのまま優しくリティアを抱きしめた。その際に、先ほどリティアの身体にかけてしまった自分の精液が自身の身体にも付着したが、そんな事どうでも良かった。
アルトの胸に、リティアの胸の鼓動が直接伝わって来る。それは結構な早鐘を打っており、リティアの緊張が直に伝わって来るが、次第に鼓動の速度は落ち着いて来た。
「温かい……ありがとうアルト」
「うん。もう少しこのまま?」
「ううん、もう大丈夫だから……進んで?」
耳元でリティアにそう言われ、再び挿入を開始するアルト。今度はリティアも先ほどよりは痛がらず、アルトの性器が少しずつ飲み込まれてゆく。そしてようやく亀頭が全て飲み込まれ、更に少し進むと何やら抵抗を感じた。
「うっ………」
ビクッと反応するリティアの身体。快感にではなく、痛みに反応した感じだ。そしてアルトはソコにあるものがリティアの処女膜である事を悟る。再び挿入を止めて、リティアに優しく声を掛けた。
「きっと……ここからが一番痛いと思う。どうする?」
「うっ……はぁはぁ……もちろん……最後まで……」
「……分かった。でも無理ならちゃんと言ってね?」
「…………うん」
ゆっくり、今までで一番ゆっくりと陰茎を進めるアルト。そしてアルトの陰茎に押され、リティアの膣壁に根を張った処女膜が、少しずつ剥がれてゆく。
「~~~~ッ痛ぁぁ………ッ!!」
「リティア?」
「だ、大丈夫……だよ……?」
完全に声が涙声だったが、リティアはリティアで懸命に頑張っているのだ。ならば自分は、少しでもリティアに痛みを与えない様にしなくては。その思いを胸に、更に陰茎を進めるアルト。その度にプチプチという感触と共にリティアの処女膜が剥がれてゆく。そしてーーーーー
「うっ……入った……」
抵抗が無くなり、するりとリティアの膣奥まで入るアルトの男性器。リティアは荒い呼吸を繰り返して痛みに耐えている。
「はぁはぁはぁ……あうっ……」
「リティア……?」
「はぁはぁ……うん………やっと……繋がれたねアルト……えへへ」
リティアの瞳から涙が流れ、頬を伝って布団に染み込む。リティアにとっても初めてだったが、もちろんアルトにとっても初めて女性と繋がった瞬間。
あの日、セリナとこうなる筈だったのが、運悪く最後まで進めなかった。あれから今日までの間、本当に色々な事があった。
ビリーとエリーゼがしているのを覗き、自分で昂ぶるモノを鎮めた。
王都への移動中は、宿屋で一人セリナを想いながら欲情を鎮めた。
王都の勇者の屋敷でセリナと勇者がしている所を見て、触ってもいないのに欲情の全てを吐き出した。
次の日、告白してくれたノエルとビリーがしているのを見て、心の中では雨が降り注いだ。
その後エリーゼに部屋へと連れ込まれ、エリーゼに求められたが一切の欲情は湧かなかった。
そして逃げる様に王都を飛び出し、北へ北へと移動した。その先に待つ『原始の森』で魔狼に襲われ死にかけた。
咄嗟の所で命を助けてくれたのは、今繋がっている黒髪の美少女。
それから一緒に試練を乗り越え、彼女を助けたい、彼女に協力したいと思って一緒に行動を始めた。
初めて訪れた魔族領で、魔族の温かさに触れた。この世界を変えたいと本気で思った。
リティアの兄である魔王クレイを倒し、自分が魔王になった。そしてリティアとお互いに気持ちを確かめ合って今に至る。
本当に色々な事があった。あの『成人の儀』の日から、まだたったの三ヶ月。でもそれは、永遠とも思えるほど長く苦しい三ヶ月だった。その苦しみ悲しみが今、ようやく終わった様な気がした。
「リティアの中……温かいよ」
「うん……アルトのも……凄く温かい」
ずっとこうしたかった。早く経験したかった。
セリナとしたかった。エリーゼとしているビリーが羨ましかった。
セリナとしている勇者が羨ましかった。セリナが勇者としていて悲しかった。
ノエルとビリーがしていて悲しかった。エリーゼに誘われたのに反応しなかった自分自身が辛かった。
それも、全てはこの時の為だったのかもしれない。セリナと繋がれなかった事も、セリナが勇者の元へ行ってしまった事も、ノエルがビリーとしていた事も、エリーゼの前で反応しなくなっていた自分の性器も、全ては今この時、リティアと初めてを共有する為だったのかもしれない。
「リティア……少し動いてもいいかな……?」
「うん。だいぶ落ち着いて来たから……でもゆっくりね……?」
アルトがゆっくりと抽挿を開始する。リティアの膣内でヌルヌルとした膣壁がアルトの陰茎を締め付ける。そのあまりの気持ち良さに、まさに経験した事の無い快感に、アルトは一瞬で射精感を覚える。
「あっ……ン……アルト………ああ……」
「うっ……ごめんリティア………こんなの……」
我慢出来る筈が無い。ほんの少し腰を動かしただけでアルトは既に限界に達していたが、アルトに挿入されてどうしていいのか良く分からないリティアが、アルトの腰に自身の細い足をギュッと巻きつけていた。なので、アルトは陰茎を抜くに抜けない。
「リ、リティア……ヤバい……射精る………は、離しーーーー」
「え………?アルト……?」
「うっ!」
そのままリティアの膣内に射精するアルト。リティアの奥でアルトの陰茎がビクビクと脈動し、それがリティアの膣内に快感をもたらす。
「あうっ!あ……ああ………ッ!」
悶えた表情を浮かべるリティア。そんなリティアの膣内に、アルトはこの日二度目となる射精を終わらせる。射精した後で、自分は何と言うことをしてしまったのだという自責にとらわれる。
このままではリティアは子を宿してしまうかもしれない。まだ将来の約束すらしていないのに、何という事をしてしまったのか。
「んんっ……アルトの………凄く熱い………」
まさか自分の中で先ほどの白い体液を放出されると思っていなかったリティアだが、不思議と嬉しい気持ちが込み上げて来る。知識の無いリティアでも、それが子種である事ぐらいは知っている。つまりアルトは、自分との間に子供を望んでいて射精してくれたのだと思った所で、ふと先ほどの状況を思い返す。
確かアルトが射精する時………と言うか今もだが、アルトの腰に足を巻きつけている。
それは緊張と、どんな体勢で抱かれていれば良いのか分からずに何となくそうしてしまったのだが、もしかしてアルトはそのせいで、自分のモノを抜くに抜けなかったのではないだろうか?そう思ったのだ。
「はぁはぁ……リティア……」
「えっと……中で……いっぱい出たねアルト………」
「………うん。抜こうと思ったんだけど……」
やっぱりかと、思わず顔が引き攣るリティア。アルトはちゃんと外に射精そうとしたのだ。それがこうして自分が足を巻きつけているせいで叶わずに中で射精する事になってしまったらしい。
もちろんリティア本人は全然構わないのだが、アルトが自分との間に子供を欲しているのかどうかなど分からない。もしも子供が出来てしまったら………
「ちゃんと責任取るから」
「…………え?」
「子供。出来たら一緒に育てよう」
「アルト……それって………」
「ずっと……一生リティアの傍に居たい」
再び涙が零れ落ちるリティア。それはつまり、一緒に子供を作り育て、共に歩んで行こう、結婚しようという事だ。
「うん………嬉しい………嬉しいアルト………」
まだ出会って数週間。それなのに、何故お互いこんなにも惹かれ合い、互いを求め合うのだろうか。だが、リティアにはその理由が何となく分かっていた。
あの日から考えていた、アルトがあの色欲の神の遺跡に現れた理由。遺跡の中に入れず困っていたタイミングで現れ、試練を突破し、父の仇である兄をも倒した人族の青年。
この青年との出会いは、きっと偶然では無い。それは必然であり、きっと生まれた時から既に決まっていた運命。だからこそ、こんなにも惹かれ合う。出会って僅か数週間で、将来の約束までしてしまう。
「アルトの……まだ………」
大きく硬いままだ。リティアの膣内でそれは、まだ少しも形を変えていない。
「ごめん……リティアの中が気持ち良すぎて……」
クスッと笑うリティア。もう結婚の約束までしたのだ。何度でも、アルトの気が済むまでしよう。子供が出来たっていいし、出来なくたっていい。アルトの温もりを感じていられるならいつまでだってーーーーー
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