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剣士の章
123.可能性
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魔王が死んだ。お父さんが死んだ。その言葉は少なからずアルトを動揺させたが、それよりも崩れ落ちたリティアが心配で、アルトは彼女に駆け寄った。
「リティア!リティア!」
アルトの声が届いているのかいないのか、虚ろな目で虚空を見つめるリティア。それは彼女が、突然自分自身を襲った現実を受け入れられていない証。頭は全ての思考を停止し、心は押しつぶされない様にと空っぽにする。そうしなければ、リティアという少女は悲しみに明け暮れて立ち上がれなくなってしまうから。
リティアにとって今までの原動力とは、父を手助けしたいからというのが全てだった。
ある日魔王として選ばれた父。勇者と戦う事を宿命づけられた優しい父。どんなに膨大な魔力を持っていても、その殆どを魔族の豊かな生活の発展の為に生活魔法の研究に費やした、まさに魔族の鑑のような父。
そんな父を助けたくて、殺されたくなくて、それで挑んだのが今回の色欲の試練。見事その試練に合格し、文献にも載っていなかったもう一つの試練、憎悪の試練にも合格して想像以上の力を手に入れた。
そして、その試練の合格以上に価値があったのは人族の心優しい青年アルトとの出会い。優しく、そして強いアルトも手を貸してくれると言って魔族領まで着いて来てくれた。
さあこれからだ、これから父の元に帰り勇者一行との戦いの準備だと希望を胸にしていた矢先の、まさかの父の訃報。
こんな事があるだろうか。これでは何の為に試練を受けたのか。何の為にアルトにわざわざ魔族領まで着いて来て貰ったのか。
そんなリティア、そしてエルマーとミミリの中に再び『魔族共有意識』が流れ込む。それはリティアの父であるレイゼルが死に、新たな魔王が誕生した事が認識されるもの。
「え………クレイって…………」
「嘘………え……?え……?」
困惑するエルマーとミミリ。二人にどうしたのかと訊ねようとしたアルトの耳に、リティアの声が届いた。
「お兄ちゃん………まさかお兄ちゃんが………」
確かにお兄ちゃんと、そう言った。初耳だったが、どうやらリティアには兄が居たらしい。しかもその兄がーーーーー
「クレイさんが………次の魔王様………?」
「そんな……な、何で………」
アルトには意味が分からなかった。いきなり魔王が死んだ、リティアの父が死んだ、そして次の魔王はリティアがお兄ちゃんと呼ぶ者。
そもそも、何故そんな事がわかるのだろうか。魔族だけの能力『魔族共有意識』を知らないアルトには、リティア達の言っている事の意味がまるで分からなかった。
ただ一つは分かっているのはーーーーー、リティアの心が深く深く沈んで行っているという事実だけだった。
■■■
何とか落ち着いたエルマーとミミリの二人に、事情を説明されるアルト。そこでようやく『魔族共有意識』というものを知り、彼女達が魔王の死や新たな魔王の誕生を認識したのだと理解した。しかし、理解した瞬間に訝しげな表情を浮かべる。
先ずは魔王が何故死んだのか。本来であれば、魔王を倒す者とは人族の勇者の筈だ。もちろん今回はそれを避ける為にリティアが奔走し、自分もそんなリティアに協力しようと現在この魔族領に居るのだが、その魔王が、リティアが救いたいと願っていた父が死んだのであれば、リティアは思いは瓦解する。何故魔王は死んだのだろうか。
「誰かに………殺された?」
あくまで予想だが、一番可能性の高いのはそれだろう。しかし、そんなアルトの言葉はエルマーによって否定される。
「いいえ、魔族である限り魔王様には危害を加えられないと文献で読みました。もちろん魔族以外なら可能ですが、此処は魔族領。現在この魔族領に居る魔族以外の者なんて………」
「アルト君だけだよね………絶対」
それは自分でも思う。長い年月、人族と魔族は交流した事も無く、お互いが未知の存在。この魔族領に来た人族も、今の時代ではアルトだけだろう。同じタイミングで他の人族が来ているとは到底考えられない。
「そっか………だとしたら……病気とか?」
もしかしたら持病か何か、いや、突発的な重病を患った可能性だってある。その場合は魔王だろうが勇者だろうが死んでしまうのではないだろうか?
「その可能性はありますね……でも魔王に選ばれる様な方が、この短期間に病気でというのも少し現実的ではないかも………」
「うん。リティアちゃん言ってたけど、魔王城を出発する時はお父さん元気だったって。行ってらっしゃいってリティアちゃんを力強く抱きしめてくれたって言ってたよ」
ちなみに現在、リティアはアルト達の傍には居ない。しばらく一人にしてあげた方が良いだろうと、馬車の荷台に寝かせてある。すぐに出発するのも憚られた為、今は馬車を停めてリティアに声が届かない場所でこうして三人で話をしているのだ。
「その『魔族共有意識』だっけ?それって魔王が死んだ原因までは分からないの?」
「はい。意識として伝わるのは、魔王様が死んだという事実と、新たな魔王様が誕生したという事実。そして誕生した魔王様の名前と年齢、その姿だけです」
「うん。でもまさかクレイお兄さんが魔王かぁ………クレイお兄さんって確かに強いけど、別に魔力高くなかったのに」
その言葉にピクリと反応するエルマー。そうだ、何故失念していたのだろうか。
魔王に選ばれるのは、魔族の中で最も魔力の高い者の筈。決して戦闘力で選ばれる訳では無い。
つまり、これが本当に主神の采配であれば次の魔王に選ばれる筈だったのは”三魔闘”のバラクーダかリグリット、或いはーーーーー
だが、そうはならずに魔王になったのはクレイ。それほど魔力の高くないクレイ。それが意味する所を考え、エルマーは戦慄する。
リティアの父、魔王レイゼルは病死では無い。彼は殺され、魔王の資格たる『黒の核』を奪われた。その奪った相手こそーーーーー
「エルマー?どうかした?」
「………………え?」
自分の考えに没頭していたエルマーは、アルトの声で顔を上げる。
「顔色が真っ青だけど………」
「…………いえ………何でもありません………」
あくまで予想だ。自分の目で確かめなくては、どんなに辻褄が合っている予想だとしてもそれは真実とは言えない。それに、先ほど自分でも言ったように、魔族である限り魔王に危害は加えられない。だからクレイに父を殺せる筈など無いのだ。
だがもしも………その方法が何処かに存在していたとすれば?リティアに聞いていたので、クレイがレイゼルを憎んでいた事は知っている。つまり彼には動機が存在するのだが、だからと言って本当に父をーーーーー
そう思っていた矢先、後ろから足音が聞こえた。全員そちらに目を向けると、相変わらず虚ろな目をしたリティアがそこに居た。
「リティア………まだ休んでた方が」
「そ、そうだよリティアちゃん!あ、もしかしてお腹空いた………?」
「……………みんなに話があるの」
目はまだ虚ろだったが、声には少し力が戻っていた。そんなリティアの声を聞き、アルト達は顔を見合わせる。
「分かった。でも無理しなくていいから」
今のリティアを見ていると、少し前の自分を思い出すアルト。自分も勇者邸から帰って来た時には、今のリティアの様な目をしていたと思う。ちゃんとみんなの顔は見えているのに、見えているものとは違う何かを見ていたあの時の様に。
「うん。あのね、お父さんが死んじゃったの」
「……………………」
誰も言葉を発しない。いや、発する事が出来ない。何と言葉を返して良いのか分からないのだ。そんなアルト達を前にして、リティアは更に言葉を吐き出す。
「次の魔王はわたしのお兄ちゃんなの。名前はクレイ」
「うん………二人に聞いた」
リティアはアルトを見ながら言っていた。きっとアルトは事情を知らないと思って説明しているのだろう。
「それでね、わたしは新しい”三魔闘”に選ばれたみたいなの」
「……………は?」
「…………え………?」
「リティアちゃん………?」
思わず呆けるアルト、エルマー、ミミリ。全く予想もしていなかったリティアの言葉を聞き、咄嗟に返事が出て来ない。そしてリティアは、そんな三人に対してこう言った。
「わたし、お兄ちゃんと一緒に戦うね」
ーーーーーと。
「リティア!リティア!」
アルトの声が届いているのかいないのか、虚ろな目で虚空を見つめるリティア。それは彼女が、突然自分自身を襲った現実を受け入れられていない証。頭は全ての思考を停止し、心は押しつぶされない様にと空っぽにする。そうしなければ、リティアという少女は悲しみに明け暮れて立ち上がれなくなってしまうから。
リティアにとって今までの原動力とは、父を手助けしたいからというのが全てだった。
ある日魔王として選ばれた父。勇者と戦う事を宿命づけられた優しい父。どんなに膨大な魔力を持っていても、その殆どを魔族の豊かな生活の発展の為に生活魔法の研究に費やした、まさに魔族の鑑のような父。
そんな父を助けたくて、殺されたくなくて、それで挑んだのが今回の色欲の試練。見事その試練に合格し、文献にも載っていなかったもう一つの試練、憎悪の試練にも合格して想像以上の力を手に入れた。
そして、その試練の合格以上に価値があったのは人族の心優しい青年アルトとの出会い。優しく、そして強いアルトも手を貸してくれると言って魔族領まで着いて来てくれた。
さあこれからだ、これから父の元に帰り勇者一行との戦いの準備だと希望を胸にしていた矢先の、まさかの父の訃報。
こんな事があるだろうか。これでは何の為に試練を受けたのか。何の為にアルトにわざわざ魔族領まで着いて来て貰ったのか。
そんなリティア、そしてエルマーとミミリの中に再び『魔族共有意識』が流れ込む。それはリティアの父であるレイゼルが死に、新たな魔王が誕生した事が認識されるもの。
「え………クレイって…………」
「嘘………え……?え……?」
困惑するエルマーとミミリ。二人にどうしたのかと訊ねようとしたアルトの耳に、リティアの声が届いた。
「お兄ちゃん………まさかお兄ちゃんが………」
確かにお兄ちゃんと、そう言った。初耳だったが、どうやらリティアには兄が居たらしい。しかもその兄がーーーーー
「クレイさんが………次の魔王様………?」
「そんな……な、何で………」
アルトには意味が分からなかった。いきなり魔王が死んだ、リティアの父が死んだ、そして次の魔王はリティアがお兄ちゃんと呼ぶ者。
そもそも、何故そんな事がわかるのだろうか。魔族だけの能力『魔族共有意識』を知らないアルトには、リティア達の言っている事の意味がまるで分からなかった。
ただ一つは分かっているのはーーーーー、リティアの心が深く深く沈んで行っているという事実だけだった。
■■■
何とか落ち着いたエルマーとミミリの二人に、事情を説明されるアルト。そこでようやく『魔族共有意識』というものを知り、彼女達が魔王の死や新たな魔王の誕生を認識したのだと理解した。しかし、理解した瞬間に訝しげな表情を浮かべる。
先ずは魔王が何故死んだのか。本来であれば、魔王を倒す者とは人族の勇者の筈だ。もちろん今回はそれを避ける為にリティアが奔走し、自分もそんなリティアに協力しようと現在この魔族領に居るのだが、その魔王が、リティアが救いたいと願っていた父が死んだのであれば、リティアは思いは瓦解する。何故魔王は死んだのだろうか。
「誰かに………殺された?」
あくまで予想だが、一番可能性の高いのはそれだろう。しかし、そんなアルトの言葉はエルマーによって否定される。
「いいえ、魔族である限り魔王様には危害を加えられないと文献で読みました。もちろん魔族以外なら可能ですが、此処は魔族領。現在この魔族領に居る魔族以外の者なんて………」
「アルト君だけだよね………絶対」
それは自分でも思う。長い年月、人族と魔族は交流した事も無く、お互いが未知の存在。この魔族領に来た人族も、今の時代ではアルトだけだろう。同じタイミングで他の人族が来ているとは到底考えられない。
「そっか………だとしたら……病気とか?」
もしかしたら持病か何か、いや、突発的な重病を患った可能性だってある。その場合は魔王だろうが勇者だろうが死んでしまうのではないだろうか?
「その可能性はありますね……でも魔王に選ばれる様な方が、この短期間に病気でというのも少し現実的ではないかも………」
「うん。リティアちゃん言ってたけど、魔王城を出発する時はお父さん元気だったって。行ってらっしゃいってリティアちゃんを力強く抱きしめてくれたって言ってたよ」
ちなみに現在、リティアはアルト達の傍には居ない。しばらく一人にしてあげた方が良いだろうと、馬車の荷台に寝かせてある。すぐに出発するのも憚られた為、今は馬車を停めてリティアに声が届かない場所でこうして三人で話をしているのだ。
「その『魔族共有意識』だっけ?それって魔王が死んだ原因までは分からないの?」
「はい。意識として伝わるのは、魔王様が死んだという事実と、新たな魔王様が誕生したという事実。そして誕生した魔王様の名前と年齢、その姿だけです」
「うん。でもまさかクレイお兄さんが魔王かぁ………クレイお兄さんって確かに強いけど、別に魔力高くなかったのに」
その言葉にピクリと反応するエルマー。そうだ、何故失念していたのだろうか。
魔王に選ばれるのは、魔族の中で最も魔力の高い者の筈。決して戦闘力で選ばれる訳では無い。
つまり、これが本当に主神の采配であれば次の魔王に選ばれる筈だったのは”三魔闘”のバラクーダかリグリット、或いはーーーーー
だが、そうはならずに魔王になったのはクレイ。それほど魔力の高くないクレイ。それが意味する所を考え、エルマーは戦慄する。
リティアの父、魔王レイゼルは病死では無い。彼は殺され、魔王の資格たる『黒の核』を奪われた。その奪った相手こそーーーーー
「エルマー?どうかした?」
「………………え?」
自分の考えに没頭していたエルマーは、アルトの声で顔を上げる。
「顔色が真っ青だけど………」
「…………いえ………何でもありません………」
あくまで予想だ。自分の目で確かめなくては、どんなに辻褄が合っている予想だとしてもそれは真実とは言えない。それに、先ほど自分でも言ったように、魔族である限り魔王に危害は加えられない。だからクレイに父を殺せる筈など無いのだ。
だがもしも………その方法が何処かに存在していたとすれば?リティアに聞いていたので、クレイがレイゼルを憎んでいた事は知っている。つまり彼には動機が存在するのだが、だからと言って本当に父をーーーーー
そう思っていた矢先、後ろから足音が聞こえた。全員そちらに目を向けると、相変わらず虚ろな目をしたリティアがそこに居た。
「リティア………まだ休んでた方が」
「そ、そうだよリティアちゃん!あ、もしかしてお腹空いた………?」
「……………みんなに話があるの」
目はまだ虚ろだったが、声には少し力が戻っていた。そんなリティアの声を聞き、アルト達は顔を見合わせる。
「分かった。でも無理しなくていいから」
今のリティアを見ていると、少し前の自分を思い出すアルト。自分も勇者邸から帰って来た時には、今のリティアの様な目をしていたと思う。ちゃんとみんなの顔は見えているのに、見えているものとは違う何かを見ていたあの時の様に。
「うん。あのね、お父さんが死んじゃったの」
「……………………」
誰も言葉を発しない。いや、発する事が出来ない。何と言葉を返して良いのか分からないのだ。そんなアルト達を前にして、リティアは更に言葉を吐き出す。
「次の魔王はわたしのお兄ちゃんなの。名前はクレイ」
「うん………二人に聞いた」
リティアはアルトを見ながら言っていた。きっとアルトは事情を知らないと思って説明しているのだろう。
「それでね、わたしは新しい”三魔闘”に選ばれたみたいなの」
「……………は?」
「…………え………?」
「リティアちゃん………?」
思わず呆けるアルト、エルマー、ミミリ。全く予想もしていなかったリティアの言葉を聞き、咄嗟に返事が出て来ない。そしてリティアは、そんな三人に対してこう言った。
「わたし、お兄ちゃんと一緒に戦うね」
ーーーーーと。
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