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魔姫の章
111.過去
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あれはミミリが十歳の時だった。リティアの父が魔王に選ばれ、リティアが学園を去ってもうすぐ一年になるという頃。
雨の降る日の夜遅く、突然ミミリの家のドアを叩く者が居た。家族全員何ごとかと顔を見合わせ、父と母、そしてミミリがドアの前まで向かった。
ミミリの家は裕福で、父は妻を三人娶った。つまり、ミミリには生みの母が一人、義理の母が二人居て、ミミリは第二婦人の一人目の子だった。
そんなミミリの家は他でも珍しい程に家族仲が良く、婦人同士でやっかみも無い賑やかで穏やかな家だった。父に子供は六人居たが全員女子だったのも逆に良かった。もし一人でも男子が産まれていたら、もっとギクシャクしていたかもしれないからだ。
六人の姉妹の中で、ミミリが年長だった。義理の母である第一婦人よりも、ミミリの母の方が早く身籠ったからだ。
ミミリはその生まれつきとも言える屈託のない明るさで、姉妹達のみならず義理母達にも好かれ、家族の中では中心的な存在だった。
ミミリの父は、子供達が七歳になると順番に魔法学園に入学させた。
試験を好成績で合格すれば授業料も半額以下になるのだが、残念ながらミミリにはそこまでの魔法の才能は無かった。とは言え、決められた入学費用を納めれば誰でも入学出来るので、裕福なミミリの家はミミリを含め、姉妹達は七歳になるとみんな入学させて貰えた。
魔法学園と言っても、何も魔法の授業だけでは無い。中には武術の授業もあり、ミミリは剣の授業で頭角を現して行った。とは言え魔法の授業はからっきしで、学園に入学して知り合ったリティアとエルマーに、よく魔法を教えて貰っていた。二人は五歳で入学した魔法の才女達だった。
「えへへ、いつもありがとうリティアちゃん、エルマーちゃん!」
「ミミリちゃん、本当に魔法苦手だよね~」
「でも剣の腕前は凄いです。今度わたしにも教えてくださいミミリちゃん」
「もちろんいいよーっ!」
まだリティアにもエルマーにもミミリちゃんと呼ばれていた幼少期。ミミリにとっては宝物の様な思い出。
こんな凄い二人に囲まれて、毎日がキラキラと輝いていたあの頃。何処に行くにも、何をするにも三人で行動していた学園生活。
しかしそんな楽しい学園生活は、徐々に終焉へと向かう。彼女達が九歳の時、およそ百五十年ぶりに魔王が誕生した。それはリティアの父だった。
魔姫となったリティアは、アカデミーを去って魔王城で暮らす事になった。そして魔姫であるリティアには、一般の者はおいそれと会う事が叶わなくなった。
リティアがアカデミーを去って半年ほどすると、エルマーの様子がおかしくなった。目に見えて元気が無くなり、目つきも徐々に鋭くなっていった。あんなに穏やかで優しい目をしていたのに。
ミミリはエルマーにどうしたのかと訊ねてみた。するとエルマーは痛々しい表情を浮かべながら、「最近……母の具合が良くないんです」と答えた。つまり、その為にエルマーは心を痛めているのだとミミリは解釈し、それならエルマーの母親の具合が良くなれば、エルマーもまた元気になるだろうと、ミミリはエルマーの母の快復を祈った。
そしてそこから更に半年後のある雨の日の夜、ミミリの家のドアを激しく叩く音が家中に響きわたった。ミミリと母、義理母二人と父がドアの前に立ち、どちら様ですかと訊ねるとーーーー
「ミミリさんと同じアカデミーに通うエルマーと言います。お願い………どうか助けてください!」
「エルマーちゃん!?」
今まで聞いた事も無いようなエルマーの切羽詰まった声。ミミリは急いでドアを開けた。
そこには………泣き腫らした目でガタガタと身体を震わせる小柄なエルマーが、雨に濡れて立ち尽くしていたーーーーー
■■■
「エルマーちゃん?エルマーちゃん聞こえてる!?」
先ほどから何度もエルマーの名を呼ぶミミリ。しかしエルマーはミミリの声が聞こえないのか、正面の人物を殺気の篭った目で見つめている。
「もしかして……あの人がエルマーちゃんの言ってたーーー」
あの日、エルマーがミミリの家のドアを叩いたあの日、エルマーはミミリと家族達に全てを語った。
「お母さんが……死にました」
真っ青な顔で、絶望の表情を浮かべながらエルマーは呟いた。そして、ポツリポツリと語り始めた。
ーーわたしには母と、義理の母が一人居る。義理の母は第二婦人で、わたしの母は第一婦人。わたしは………幼い頃から義理の母に嫌われていた。
父はわたしを可愛がってくれた。義理の母は男の子を産んだが、何故か弟よりもわたしの方を可愛がってくれた。それが、義理母には納得いかないし、許せなかったらしい。
わたしは五歳で見事魔法学園に合格した。通常、アカデミーへの入学は七歳からなのだけど、試験を好成績で合格すれば七歳以下でも入学が認められる。わたしは父の期待に応えたかったから頑張って合格した。
しかし、そんな事も義理母には面白くなかったのだろう。わたしがアカデミーに入学した頃から、義理母の嫌がらせが始まった。
最初は小言から。少しずつエスカレートしていって、辛い用事を言い渡されたり、それが出来ないと暴力を奮われたりした。
わたしは母に相談した。母はとても温厚な女性だったが、わたしの話を聞いて義理母にそういう事は止める様に言ってくれた。でも義理母は「そんな事していない」の一点張り。終いには「あの子が嘘をついて私を貶めようとしている」とまで言い出し、母は何も言えなくなった。
それでも、わたしと母は父に愛されていたので、多少辛くても我慢出来た。父と母と三人で居る時は凄く幸せだった。
そんな光景が、更に義理母の恨みを買う事になる。たまに義理母が物凄い剣幕で母に文句を言っている姿を見る様になった。その表情はまるで悪鬼の様で、子供心にとても恐ろしかった。
義理母はターゲットをわたしだけではなく、わたし達親子に変更した。わたしは相変わらず嫌がらせを受け、母も事あるごとに文句を言われ、半年ほど前には温厚で優しい母は病床に耽ってしまった。
日に日にやつれていく母。医者に診せたかったが、医者代は高い。二歳年下の弟は今年七歳でアカデミーに入学した。あまり裕福ではない我が家には、母を医者に診せるお金は出せなかったのだろう。父も栄養を取っていれば治ると、現実逃避をしてしまった。
わたしは毎日母に回復魔法を掛けた。でも、回復魔法で心の病は治せない。僅かに体力を回復させるだけだった。
そして先日、遂に母は帰らぬ人となった。わたしと父は悲しみに明け暮れた。父の前では義理母も泣いていたが、そんなの嘘だと誰よりもわたしが理解している。
直接的にでは無かったとしても、母は義理母のせいで身体を壊した。その結果死んでしまったのだから、母を殺したのは義理母だ。
でもこの時、わたしは何も分かっていなかった。心を病んだくらいでは、人はそう簡単には死なない。母が死んだのは別の理由だったのだ。
「夕方……夕食を運ぶ為に厨房へ行きました。そこには義理母が居て……ブツブツと何か呟いていました」
「まったく……やっと死んでくれたわあの女………随分と時間が掛かったけど、これも毎日食事に毒を入れたお陰ね」
毒と聞いて、わたしは戦慄した。身体中の血が沸騰しそうになり、目の前が真っ黒になりかけた。
「二人同時に死んだら不自然だから生かしておいたけど……次はあの子の番ね、うふふふふふふふふふふふふふ」
その時見た義理母は、身の毛が総毛立つほど気持ちの悪い笑顔を貼り付けていた。
そして直感的に理解した。このままこの家に居ればーーーーー、母と同じ様にあの女に殺されてしまうと。
わたしは着の身着のまま家から逃げ出した。そして気が付くと………ミミリの家のドアを思い切り叩いていた。
雨の降る日の夜遅く、突然ミミリの家のドアを叩く者が居た。家族全員何ごとかと顔を見合わせ、父と母、そしてミミリがドアの前まで向かった。
ミミリの家は裕福で、父は妻を三人娶った。つまり、ミミリには生みの母が一人、義理の母が二人居て、ミミリは第二婦人の一人目の子だった。
そんなミミリの家は他でも珍しい程に家族仲が良く、婦人同士でやっかみも無い賑やかで穏やかな家だった。父に子供は六人居たが全員女子だったのも逆に良かった。もし一人でも男子が産まれていたら、もっとギクシャクしていたかもしれないからだ。
六人の姉妹の中で、ミミリが年長だった。義理の母である第一婦人よりも、ミミリの母の方が早く身籠ったからだ。
ミミリはその生まれつきとも言える屈託のない明るさで、姉妹達のみならず義理母達にも好かれ、家族の中では中心的な存在だった。
ミミリの父は、子供達が七歳になると順番に魔法学園に入学させた。
試験を好成績で合格すれば授業料も半額以下になるのだが、残念ながらミミリにはそこまでの魔法の才能は無かった。とは言え、決められた入学費用を納めれば誰でも入学出来るので、裕福なミミリの家はミミリを含め、姉妹達は七歳になるとみんな入学させて貰えた。
魔法学園と言っても、何も魔法の授業だけでは無い。中には武術の授業もあり、ミミリは剣の授業で頭角を現して行った。とは言え魔法の授業はからっきしで、学園に入学して知り合ったリティアとエルマーに、よく魔法を教えて貰っていた。二人は五歳で入学した魔法の才女達だった。
「えへへ、いつもありがとうリティアちゃん、エルマーちゃん!」
「ミミリちゃん、本当に魔法苦手だよね~」
「でも剣の腕前は凄いです。今度わたしにも教えてくださいミミリちゃん」
「もちろんいいよーっ!」
まだリティアにもエルマーにもミミリちゃんと呼ばれていた幼少期。ミミリにとっては宝物の様な思い出。
こんな凄い二人に囲まれて、毎日がキラキラと輝いていたあの頃。何処に行くにも、何をするにも三人で行動していた学園生活。
しかしそんな楽しい学園生活は、徐々に終焉へと向かう。彼女達が九歳の時、およそ百五十年ぶりに魔王が誕生した。それはリティアの父だった。
魔姫となったリティアは、アカデミーを去って魔王城で暮らす事になった。そして魔姫であるリティアには、一般の者はおいそれと会う事が叶わなくなった。
リティアがアカデミーを去って半年ほどすると、エルマーの様子がおかしくなった。目に見えて元気が無くなり、目つきも徐々に鋭くなっていった。あんなに穏やかで優しい目をしていたのに。
ミミリはエルマーにどうしたのかと訊ねてみた。するとエルマーは痛々しい表情を浮かべながら、「最近……母の具合が良くないんです」と答えた。つまり、その為にエルマーは心を痛めているのだとミミリは解釈し、それならエルマーの母親の具合が良くなれば、エルマーもまた元気になるだろうと、ミミリはエルマーの母の快復を祈った。
そしてそこから更に半年後のある雨の日の夜、ミミリの家のドアを激しく叩く音が家中に響きわたった。ミミリと母、義理母二人と父がドアの前に立ち、どちら様ですかと訊ねるとーーーー
「ミミリさんと同じアカデミーに通うエルマーと言います。お願い………どうか助けてください!」
「エルマーちゃん!?」
今まで聞いた事も無いようなエルマーの切羽詰まった声。ミミリは急いでドアを開けた。
そこには………泣き腫らした目でガタガタと身体を震わせる小柄なエルマーが、雨に濡れて立ち尽くしていたーーーーー
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「エルマーちゃん?エルマーちゃん聞こえてる!?」
先ほどから何度もエルマーの名を呼ぶミミリ。しかしエルマーはミミリの声が聞こえないのか、正面の人物を殺気の篭った目で見つめている。
「もしかして……あの人がエルマーちゃんの言ってたーーー」
あの日、エルマーがミミリの家のドアを叩いたあの日、エルマーはミミリと家族達に全てを語った。
「お母さんが……死にました」
真っ青な顔で、絶望の表情を浮かべながらエルマーは呟いた。そして、ポツリポツリと語り始めた。
ーーわたしには母と、義理の母が一人居る。義理の母は第二婦人で、わたしの母は第一婦人。わたしは………幼い頃から義理の母に嫌われていた。
父はわたしを可愛がってくれた。義理の母は男の子を産んだが、何故か弟よりもわたしの方を可愛がってくれた。それが、義理母には納得いかないし、許せなかったらしい。
わたしは五歳で見事魔法学園に合格した。通常、アカデミーへの入学は七歳からなのだけど、試験を好成績で合格すれば七歳以下でも入学が認められる。わたしは父の期待に応えたかったから頑張って合格した。
しかし、そんな事も義理母には面白くなかったのだろう。わたしがアカデミーに入学した頃から、義理母の嫌がらせが始まった。
最初は小言から。少しずつエスカレートしていって、辛い用事を言い渡されたり、それが出来ないと暴力を奮われたりした。
わたしは母に相談した。母はとても温厚な女性だったが、わたしの話を聞いて義理母にそういう事は止める様に言ってくれた。でも義理母は「そんな事していない」の一点張り。終いには「あの子が嘘をついて私を貶めようとしている」とまで言い出し、母は何も言えなくなった。
それでも、わたしと母は父に愛されていたので、多少辛くても我慢出来た。父と母と三人で居る時は凄く幸せだった。
そんな光景が、更に義理母の恨みを買う事になる。たまに義理母が物凄い剣幕で母に文句を言っている姿を見る様になった。その表情はまるで悪鬼の様で、子供心にとても恐ろしかった。
義理母はターゲットをわたしだけではなく、わたし達親子に変更した。わたしは相変わらず嫌がらせを受け、母も事あるごとに文句を言われ、半年ほど前には温厚で優しい母は病床に耽ってしまった。
日に日にやつれていく母。医者に診せたかったが、医者代は高い。二歳年下の弟は今年七歳でアカデミーに入学した。あまり裕福ではない我が家には、母を医者に診せるお金は出せなかったのだろう。父も栄養を取っていれば治ると、現実逃避をしてしまった。
わたしは毎日母に回復魔法を掛けた。でも、回復魔法で心の病は治せない。僅かに体力を回復させるだけだった。
そして先日、遂に母は帰らぬ人となった。わたしと父は悲しみに明け暮れた。父の前では義理母も泣いていたが、そんなの嘘だと誰よりもわたしが理解している。
直接的にでは無かったとしても、母は義理母のせいで身体を壊した。その結果死んでしまったのだから、母を殺したのは義理母だ。
でもこの時、わたしは何も分かっていなかった。心を病んだくらいでは、人はそう簡単には死なない。母が死んだのは別の理由だったのだ。
「夕方……夕食を運ぶ為に厨房へ行きました。そこには義理母が居て……ブツブツと何か呟いていました」
「まったく……やっと死んでくれたわあの女………随分と時間が掛かったけど、これも毎日食事に毒を入れたお陰ね」
毒と聞いて、わたしは戦慄した。身体中の血が沸騰しそうになり、目の前が真っ黒になりかけた。
「二人同時に死んだら不自然だから生かしておいたけど……次はあの子の番ね、うふふふふふふふふふふふふふ」
その時見た義理母は、身の毛が総毛立つほど気持ちの悪い笑顔を貼り付けていた。
そして直感的に理解した。このままこの家に居ればーーーーー、母と同じ様にあの女に殺されてしまうと。
わたしは着の身着のまま家から逃げ出した。そして気が付くと………ミミリの家のドアを思い切り叩いていた。
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