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魔姫の章
閑話.ノエルのお仕事 中編
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冒険者ギルドに一人訪れた駆け出し冒険者のノエル。思えばグレノールでも王都でも、一人で冒険者ギルドに足を運んだのは今回が初めてだった。いつも常にレックとサリーが一緒だったから。
ホールには既にちらほらと冒険者の姿があった。壁に貼られた依頼書を眺めたり、談笑したりしているが、そのうちの何人かがノエルに気が付いて声を掛けて来る。
「あれ?久しぶりだよね?あれ以来ギルドに来ないからどうしたのかと思ってたよ」
「は、はあ……少し色々とありまして……」
いきなり知らない者達に話し掛けられ、心細くなるノエル。よく知らない冒険者達が何故ノエルに話し掛けて来るのか、それは初めてこの王都冒険者ギルドに来た際に、かなり目立ってしまったからである。
目立った原因はアルトと彼が持つ魔剣なのだが、当然そんなアルトと同じパーティのノエル達も皆から一目置かれる存在になってしまった。特にノエルは王都の冒険者の中でも数の少ない”僧女”なので、ノエルを自分達のパーティに勧誘したい冒険者は大勢居る。もちろんノエルが美少女なのもその一助を担っているが、本人は気付いていない。
「今日は一人?あの魔剣持ったのは一緒じゃないの?」
冒険者の質問に、暗い表情を浮かべるノエル。一緒も何も、アルトはもう王都には居ない。それが現実なのだ。
「あ……ご、ごめん。何か訳ありなんだね」
「馬鹿お前………ごめんな、こいつが変な事言って。な、なんなら今日は俺達と組む?地下水路に大型のネズミが大量発生したから狩りに行くんだけど」
「あはは……いえ、わたしじゃあお役に立てませんから」
「そんな事無いって!君って僧女だろ?回復職なんて貴重だし、居てくれると助かるよ」
何とかノエルをパーティに入れたい一心で熱心に勧誘するが、ノエルは首を横に振る。
「ごめんなさい。今は一人で活動したいんです」
断られたからには無理に勧誘出来ない。それは冒険者達の中でも暗黙のルールだ。破れば、周りから冷たい目で見られてしまう。
「そっか……じゃあまた機会があれば宜しく!」
最後にノエルにそう告げて、冒険者達は離れて行った。これでようやく掲示板を見に行けるノエルは、掲示板に向かって歩きながら安堵する。
(はあ……緊張した……断るってこんなに勇気いるんだ……)
今までは周りに流されるだけで、自分の意見を主張したり、頼まれた事を断ったりなど出来なかった。しかし今、ちゃんと断る事が出来てホッとしている。これを機にもっと自分を変えるのだと決心を強める。
「えっと、どんな依頼あるのかな」
張り出されている依頼書を端から見ていく。人探しや獣退治、力仕事や薬草の採取など、依頼は多岐に及んでいる。
「うーん……わたしが一人でも出来そうな依頼は………」
どれもこれも、ノエル一人では達成困難な依頼ばかりだった。人探しも獣退治も絶対に無理だし、力仕事など以ての外だ。薬草の採取も近くの森に行かないとならないので、一人では心細い。
そんな中、ノエルの目に付いた依頼書があった。
「えっと、条件は【天浄魔法】を使用出来る僧女……?」
それは教会からの依頼だった。僧女で、なおかつ【天浄魔法】を使用出来る者。使用経験があると尚良いと書かれている。報酬も高めだった。
(天浄魔法ならいつもサリーさんに……最近はエリーゼちゃんにも)
いつも膣内で射精されて帰って来るサリーと、何度かレックに射精されたエリーゼに天浄魔法を使用しているノエル。あの日以来、エリーゼは誰ともしていないらしく、その事で自分の元に来る事は無くなった。
またサリーもあの日以来、天浄魔法をお願いしに来なくなった。あのサリーに限って禁欲生活をしているとはとても思えないので、誰か男と性行為をしても外に射精させているのか、もしかしたら教会で高い金を払って天浄魔法を掛けて貰っているのかもしれない。
(わたし……こんな所でもサリーさんに気を使わせてたんだ……)
ノエルの精神状態を鑑みて、流石のサリーもノエルに天浄魔法を掛けてとは言えなかったのだろう。そこに思い至り、何となくサリーに対して申し訳無い気持ちになった。
(この依頼が終わったら、サリーさんに来てもいいよって伝えよう)
そしてノエルは依頼書を剥がすと、真っ直ぐに受付カウンターへと向かって歩き出した。
■■■
冒険者ギルドから来たノエルを見て、教会のシスターは驚きを隠せなかった。
【天浄魔法】とはどうしたって、女性の膣口に指を入れなければ十分な効果を発揮出来ない。中途半端な掛け方では体内に浄化しきれなかった精液が残り、妊娠してしまう危険があるのだ。なので天浄魔法はしっかりと膣口から膣内に指を入れなければならないのだが、これは言うほど簡単な事ではない。
「えーと……本当に貴女が………?その若さで……?」
困惑するシスター。まさかこんなに若い僧女が来るなど、想像すらしていなかった。
見ず知らずの女性の膣口に指を入れるという行為は、やはり恥ずかしさや嫌悪感が付きまとう。なので教会のシスターの中でも天浄魔法を会得している者、または魔法の経験者というのはそれほど多くは無い。会得に関しては早くても二十代半ばぐらいから。しっかりと心が成熟して初めて会得に踏み切る。
稀に十代で会得する者も居るが、いざ使用する段になると及び腰になり、結局はある程度歳を重ねて初めて出来るのが普通だ。
「はい。宜しくお願いします」
それなのに、目の前の僧女はどういう事だろうか。見た感じ、まだ成人すらしていないのではと思える程の童顔と、小柄な身体。当然成人していないと称号は授からないので成人はしているのだろうが、それにしたって若すぎる。
「あの……不躾な質問ですけど、貴女のご年齢は如何ほどでしょうか?」
「十五歳です。今年成人して冒険者になりました。これが冒険者プレートです」
確かに冒険者プレート。Fランクの冒険者プレートに間違いない。
「あの……そのお年で天浄魔法を……?」
「はい。祖母が僧女でしたので、祖母が使用出来る魔法は大体教えて貰って……」
思わず目眩がして来るシスター。こんな幼い少女に天浄魔法を教えるなど、とんでもない祖母だと思った。もちろん口には出さないが。
「ま、まあ良いでしょう。ではこちらに、まずは手本をお見せ致します」
教会で天浄魔法を掛ける場合、ただ掛けて終わりでは無い。まずは教会を訪れた女性が主神に懺悔し、そしてシスターが魔法を掛ける。それが終わると、シスターによる説法(というか説教)が始まり、それが終わって初めて教会を後に出来るのだ。サリーはこの最後の説教が苦手だと以前に言っていた。
シスターに着いて部屋に入ると、椅子に女性が座っていた。部屋には椅子が二脚と、簡素なベッドが置いてある。部屋の中に居た女性は、ノエルよりも少し年上の清純そうな少女。とてもそういう事をする人物には見えない。
「お待たせ致しました。では主に懺悔を」
シスターに促され、少女が両手を胸の前で合わせ目を閉じる。
「主よ、身体を穢してしまった事を深くお詫び申し上げます」
少女が懺悔をする。それを見てノエルは、自分も懺悔しなくてはならないのではという気持ちになる。自分とてこの少女と同じ事をしたのだ。たまたま自分で天浄魔法を使えるからと言うだけで、身体を穢してしまったという点においては、この少女と何一つ変わらない。
「ではベッドに。下着を脱いで寝てください」
再びシスターに促され、少女は下着を脱ぐ。あまりにも恥ずかしいのか、顔は真っ赤に染まり、下着を脱ぐ手は震えている。それでも何とか脱ぎ、ベッドに横になった。恥丘にはしっかりと毛が生えている。
「膝を少し立てて……そうです。では参ります」
シスターが懐から小瓶を取り出す。蓋を開けると、甘い良い香りが漂った。小瓶の中には何やら液体が入っていて、シスターは小瓶に指を入れた。
「植物性の人体に無害なオイルです。滑りを良くしないと痛みを伴いますから」
確かに通常の何もない乾いた状態で膣口に指を入れれば、痛みを伴う。それを緩和する為に指に滑りを良くするオイルを付けたのだ。
シスターは少女の膣口に指を充てがうと、少しずつ中へと入れていく。少女は懸命に口を手で押さえ、異物が混入して来る感覚を我慢していた。
シスターの指が半分ほど入った所でそれ以上の挿入を止め、魔法を行使する。
「参ります。天浄魔法」
シスターの指から魔法が放出され、少女の体内の精液を浄化していく。そして魔法が終わるとシスターは指をゆっくりと引き抜き、一度退出した。おそらく手を洗いに行ってるのだろう。その間に少女は下着を身に着け、再び椅子に座る。
「うぅ……ぐすっ……うぅぅ……」
椅子に座ると、少女は手で顔を覆って泣き出した。どうやら何か事情がありそうだが、シスターの手前勝手に話をする訳にもいかない。
それから程なくしてシスターが戻って来た。シスターは少女の向かいの椅子に腰掛けると、少女に向かって説法を始める。
「良いですか?乙女が無闇に殿方に身体を晒すのは主の教えに反する行為でありーーーー」
シスターの説法は何だか自分に向けて言われているようで、ノエルは思わず苦笑してしまう。自分に出来そうな依頼たったから受けたのだが、本当にこんな自分がこの依頼を受けても良かったのだろうか?そんな考えが頭をよぎる。
程なくしてシスターの説法が終わると、少女は何度も頭を下げて帰って行った。しかしあの涙が気になるノエル。もしかしたら彼女も自分同様、好きでもない男に無理やり………などと考えていると、シスターに次の部屋に連れて行かれた。そこも同じ造りで、やはり椅子が二脚とベッドが一つ。中に居たのはやはり同じ歳か少し上ぐらいの若い少女。
そもそも今回の依頼は、最近急に若い女性が天浄魔法を掛けて貰いに教会を訪れる事が多くなり、教会のシスター達だけでは対処しきれなくなったからである。
天浄魔法はそれなりに魔力を消費する。シスターの仕事は天浄魔法だけでは無いので、そればかりに魔力を使う訳にもいかないのだ。
そんなシスターの代わりに、今度はノエルが実際にやってみる。それを見ながらシスターは、本当にこんな若い少女が天浄魔法など出来るのかと半信半疑で見つめていた。
しかしノエルは全く躊躇する事無く、少女の膣口に指を入れ天浄魔法を掛けた。それを見て驚きを隠せないシスター。
その後も、ノエルは何人もの女性に天浄魔法を掛け、遂にはシスターを納得させた。魔力量も多いので、シスターはノエルに明日も来て欲しいと告げ、ノエルも快く了承した。
こうして、ノエルの一人での初めての仕事は一日目を終えたのである。
ホールには既にちらほらと冒険者の姿があった。壁に貼られた依頼書を眺めたり、談笑したりしているが、そのうちの何人かがノエルに気が付いて声を掛けて来る。
「あれ?久しぶりだよね?あれ以来ギルドに来ないからどうしたのかと思ってたよ」
「は、はあ……少し色々とありまして……」
いきなり知らない者達に話し掛けられ、心細くなるノエル。よく知らない冒険者達が何故ノエルに話し掛けて来るのか、それは初めてこの王都冒険者ギルドに来た際に、かなり目立ってしまったからである。
目立った原因はアルトと彼が持つ魔剣なのだが、当然そんなアルトと同じパーティのノエル達も皆から一目置かれる存在になってしまった。特にノエルは王都の冒険者の中でも数の少ない”僧女”なので、ノエルを自分達のパーティに勧誘したい冒険者は大勢居る。もちろんノエルが美少女なのもその一助を担っているが、本人は気付いていない。
「今日は一人?あの魔剣持ったのは一緒じゃないの?」
冒険者の質問に、暗い表情を浮かべるノエル。一緒も何も、アルトはもう王都には居ない。それが現実なのだ。
「あ……ご、ごめん。何か訳ありなんだね」
「馬鹿お前………ごめんな、こいつが変な事言って。な、なんなら今日は俺達と組む?地下水路に大型のネズミが大量発生したから狩りに行くんだけど」
「あはは……いえ、わたしじゃあお役に立てませんから」
「そんな事無いって!君って僧女だろ?回復職なんて貴重だし、居てくれると助かるよ」
何とかノエルをパーティに入れたい一心で熱心に勧誘するが、ノエルは首を横に振る。
「ごめんなさい。今は一人で活動したいんです」
断られたからには無理に勧誘出来ない。それは冒険者達の中でも暗黙のルールだ。破れば、周りから冷たい目で見られてしまう。
「そっか……じゃあまた機会があれば宜しく!」
最後にノエルにそう告げて、冒険者達は離れて行った。これでようやく掲示板を見に行けるノエルは、掲示板に向かって歩きながら安堵する。
(はあ……緊張した……断るってこんなに勇気いるんだ……)
今までは周りに流されるだけで、自分の意見を主張したり、頼まれた事を断ったりなど出来なかった。しかし今、ちゃんと断る事が出来てホッとしている。これを機にもっと自分を変えるのだと決心を強める。
「えっと、どんな依頼あるのかな」
張り出されている依頼書を端から見ていく。人探しや獣退治、力仕事や薬草の採取など、依頼は多岐に及んでいる。
「うーん……わたしが一人でも出来そうな依頼は………」
どれもこれも、ノエル一人では達成困難な依頼ばかりだった。人探しも獣退治も絶対に無理だし、力仕事など以ての外だ。薬草の採取も近くの森に行かないとならないので、一人では心細い。
そんな中、ノエルの目に付いた依頼書があった。
「えっと、条件は【天浄魔法】を使用出来る僧女……?」
それは教会からの依頼だった。僧女で、なおかつ【天浄魔法】を使用出来る者。使用経験があると尚良いと書かれている。報酬も高めだった。
(天浄魔法ならいつもサリーさんに……最近はエリーゼちゃんにも)
いつも膣内で射精されて帰って来るサリーと、何度かレックに射精されたエリーゼに天浄魔法を使用しているノエル。あの日以来、エリーゼは誰ともしていないらしく、その事で自分の元に来る事は無くなった。
またサリーもあの日以来、天浄魔法をお願いしに来なくなった。あのサリーに限って禁欲生活をしているとはとても思えないので、誰か男と性行為をしても外に射精させているのか、もしかしたら教会で高い金を払って天浄魔法を掛けて貰っているのかもしれない。
(わたし……こんな所でもサリーさんに気を使わせてたんだ……)
ノエルの精神状態を鑑みて、流石のサリーもノエルに天浄魔法を掛けてとは言えなかったのだろう。そこに思い至り、何となくサリーに対して申し訳無い気持ちになった。
(この依頼が終わったら、サリーさんに来てもいいよって伝えよう)
そしてノエルは依頼書を剥がすと、真っ直ぐに受付カウンターへと向かって歩き出した。
■■■
冒険者ギルドから来たノエルを見て、教会のシスターは驚きを隠せなかった。
【天浄魔法】とはどうしたって、女性の膣口に指を入れなければ十分な効果を発揮出来ない。中途半端な掛け方では体内に浄化しきれなかった精液が残り、妊娠してしまう危険があるのだ。なので天浄魔法はしっかりと膣口から膣内に指を入れなければならないのだが、これは言うほど簡単な事ではない。
「えーと……本当に貴女が………?その若さで……?」
困惑するシスター。まさかこんなに若い僧女が来るなど、想像すらしていなかった。
見ず知らずの女性の膣口に指を入れるという行為は、やはり恥ずかしさや嫌悪感が付きまとう。なので教会のシスターの中でも天浄魔法を会得している者、または魔法の経験者というのはそれほど多くは無い。会得に関しては早くても二十代半ばぐらいから。しっかりと心が成熟して初めて会得に踏み切る。
稀に十代で会得する者も居るが、いざ使用する段になると及び腰になり、結局はある程度歳を重ねて初めて出来るのが普通だ。
「はい。宜しくお願いします」
それなのに、目の前の僧女はどういう事だろうか。見た感じ、まだ成人すらしていないのではと思える程の童顔と、小柄な身体。当然成人していないと称号は授からないので成人はしているのだろうが、それにしたって若すぎる。
「あの……不躾な質問ですけど、貴女のご年齢は如何ほどでしょうか?」
「十五歳です。今年成人して冒険者になりました。これが冒険者プレートです」
確かに冒険者プレート。Fランクの冒険者プレートに間違いない。
「あの……そのお年で天浄魔法を……?」
「はい。祖母が僧女でしたので、祖母が使用出来る魔法は大体教えて貰って……」
思わず目眩がして来るシスター。こんな幼い少女に天浄魔法を教えるなど、とんでもない祖母だと思った。もちろん口には出さないが。
「ま、まあ良いでしょう。ではこちらに、まずは手本をお見せ致します」
教会で天浄魔法を掛ける場合、ただ掛けて終わりでは無い。まずは教会を訪れた女性が主神に懺悔し、そしてシスターが魔法を掛ける。それが終わると、シスターによる説法(というか説教)が始まり、それが終わって初めて教会を後に出来るのだ。サリーはこの最後の説教が苦手だと以前に言っていた。
シスターに着いて部屋に入ると、椅子に女性が座っていた。部屋には椅子が二脚と、簡素なベッドが置いてある。部屋の中に居た女性は、ノエルよりも少し年上の清純そうな少女。とてもそういう事をする人物には見えない。
「お待たせ致しました。では主に懺悔を」
シスターに促され、少女が両手を胸の前で合わせ目を閉じる。
「主よ、身体を穢してしまった事を深くお詫び申し上げます」
少女が懺悔をする。それを見てノエルは、自分も懺悔しなくてはならないのではという気持ちになる。自分とてこの少女と同じ事をしたのだ。たまたま自分で天浄魔法を使えるからと言うだけで、身体を穢してしまったという点においては、この少女と何一つ変わらない。
「ではベッドに。下着を脱いで寝てください」
再びシスターに促され、少女は下着を脱ぐ。あまりにも恥ずかしいのか、顔は真っ赤に染まり、下着を脱ぐ手は震えている。それでも何とか脱ぎ、ベッドに横になった。恥丘にはしっかりと毛が生えている。
「膝を少し立てて……そうです。では参ります」
シスターが懐から小瓶を取り出す。蓋を開けると、甘い良い香りが漂った。小瓶の中には何やら液体が入っていて、シスターは小瓶に指を入れた。
「植物性の人体に無害なオイルです。滑りを良くしないと痛みを伴いますから」
確かに通常の何もない乾いた状態で膣口に指を入れれば、痛みを伴う。それを緩和する為に指に滑りを良くするオイルを付けたのだ。
シスターは少女の膣口に指を充てがうと、少しずつ中へと入れていく。少女は懸命に口を手で押さえ、異物が混入して来る感覚を我慢していた。
シスターの指が半分ほど入った所でそれ以上の挿入を止め、魔法を行使する。
「参ります。天浄魔法」
シスターの指から魔法が放出され、少女の体内の精液を浄化していく。そして魔法が終わるとシスターは指をゆっくりと引き抜き、一度退出した。おそらく手を洗いに行ってるのだろう。その間に少女は下着を身に着け、再び椅子に座る。
「うぅ……ぐすっ……うぅぅ……」
椅子に座ると、少女は手で顔を覆って泣き出した。どうやら何か事情がありそうだが、シスターの手前勝手に話をする訳にもいかない。
それから程なくしてシスターが戻って来た。シスターは少女の向かいの椅子に腰掛けると、少女に向かって説法を始める。
「良いですか?乙女が無闇に殿方に身体を晒すのは主の教えに反する行為でありーーーー」
シスターの説法は何だか自分に向けて言われているようで、ノエルは思わず苦笑してしまう。自分に出来そうな依頼たったから受けたのだが、本当にこんな自分がこの依頼を受けても良かったのだろうか?そんな考えが頭をよぎる。
程なくしてシスターの説法が終わると、少女は何度も頭を下げて帰って行った。しかしあの涙が気になるノエル。もしかしたら彼女も自分同様、好きでもない男に無理やり………などと考えていると、シスターに次の部屋に連れて行かれた。そこも同じ造りで、やはり椅子が二脚とベッドが一つ。中に居たのはやはり同じ歳か少し上ぐらいの若い少女。
そもそも今回の依頼は、最近急に若い女性が天浄魔法を掛けて貰いに教会を訪れる事が多くなり、教会のシスター達だけでは対処しきれなくなったからである。
天浄魔法はそれなりに魔力を消費する。シスターの仕事は天浄魔法だけでは無いので、そればかりに魔力を使う訳にもいかないのだ。
そんなシスターの代わりに、今度はノエルが実際にやってみる。それを見ながらシスターは、本当にこんな若い少女が天浄魔法など出来るのかと半信半疑で見つめていた。
しかしノエルは全く躊躇する事無く、少女の膣口に指を入れ天浄魔法を掛けた。それを見て驚きを隠せないシスター。
その後も、ノエルは何人もの女性に天浄魔法を掛け、遂にはシスターを納得させた。魔力量も多いので、シスターはノエルに明日も来て欲しいと告げ、ノエルも快く了承した。
こうして、ノエルの一人での初めての仕事は一日目を終えたのである。
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