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魔姫の章
109.蓄積
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あれからどれくらい歩いただろうか。
進む度に増える分かれ道、上へと伸びる階段、下へと続く階段。たとえどんなに腕の良いレンジャーが居たとしても、この遺跡を一度歩いただけで完璧にマッピングするなど不可能だろう。
それこそ、空間を把握する魔法でも使用しなければ、自分の足と目だけで位置を把握する事など絶対に出来ない。したがってアルト達の取った方法は、分かれ道や階段に差し掛かった時にリティアの魔法で目印を残しておく事。
「この光魔法の効果は大体一日ぐらい。それ以上時間が経つと消えちゃうの」
魔法で構築された小さな光の球。それを宙に浮かべておく事で、目印代わりにしたのだ。辺りが真っ暗闇なこの遺跡では、遠くからでも目印が分かるので光魔法は正にうってつけだった。
そしてどうやらこの遺跡、迷路は複雑だがモンスターは居ないらしい。これだけ歩き回って一度も遭遇していないし、気配すら感じない。
「ふむふむ、でも油断大敵だね!絶対居ないとは言えないもんね!」
ミミリの言う通り、気配を感じないだけで闇に乗じたモンスターなどが居るかもしれない。皆が油断した所で襲い掛かって来る可能性もあるので、誰も気は緩めないで歩き続けた。
しかし、皆の空気は未だに張り詰めている。それは先のアルトのエルマーの感情を剥き出しにした口論によるもので、あれ以来二人は全く口を利いていない。お互い、口を開けば相手に対して罵声しか出て来ない事を理解しているからなのだが、何故か口を開かなくても怒りは蓄積していった。
「うへぇ……また下りの階段だよぉ………」
げんなりとするミミリ。此処まで階段の昇り降りは多々あったが、下りの階段の方が目に見えて多い。つまり、着実に下へ下へと進んでいる事を意味し、それは同時に地上から遠ざかる事を意味する。流石のミミリでも不安にはなるらしい。
「そうだね……でも進まないと」
リティアがミミリの後ろから声を掛ける。しかしどことなく不安そうな声音だった。普段地上で暮らす人族や魔族にとって、これだけ地下深くに潜るというのは本能的に恐怖を感じてしまう。
大丈夫だろうか、ちゃんと帰れるのだろうか、そんな不安が皆の心に常に付きまとうのだ。
「これで良しっと……じゃあ行こっか」
リティアが光魔法の球を浮かべる。この遺跡に入って以来、リティアは常に魔法を使用しっぱなしであるのだが、紫の核で魔力が跳ね上がったリティアは、魔力の強さだけではなく体内の魔力量も飛躍的に増えた。なので、まだまだ魔力が尽きる事はない。
「ほいほーい、んじゃ行こっか。ほらほらアルト君も元気良くね!」
「…………分かった」
何故だろうか。全く気にならなかったミミリの声がいやに癪に障る。何故いつもこんなに元気なのだろうか。何がそんなに楽しいのだろうか。
(くそ………飲まれるなアルト。きっとこの遺跡のせいだ)
頭では分かっているのに、心の中はザワザワとざわめき、ドロドロとしたどす黒い感情が渦巻いている。
そもそも、自分は何故こんな所に居るのだろう。本来なら今頃は王都で冒険者をやっていた筈だ。レック達と冒険者稼業を勤しんでいた筈なのだ。それなのに、一人で逃げる様に王都を出る事になってしまったのはーーーーー
(ビリーのせいだ。あいつが……あいつが俺を嘲笑ったから………ッ!)
グッと拳を握りしめるアルト。そして思い出すのは、ビリーとノエルが身体を重ねていたあの日の事。
(大体ノエルもノエルだ。俺に好きだと言っておきながら、何でビリーなんかと)
たとえビリーが無理やりしたのだとしても、その前にもっと抵抗するなり出来た筈だ。無理やりなら、もっと悲鳴を上げるなりしていた筈だ。それなのに部屋に入った時のノエルは、黙ってビリーに抱かれていた。しかも嬌声を我慢する事も出来ていなかった。
(みんな同じだ。みんな自分の事しか考えてない)
それは………あのセリナでさえも。
(元はと言えば………全てはあの日から始まった………ッ)
勇者アリオンに抱かれている最愛の女性セリナ。
自分という許嫁が居ながら、十五年も同じ村で同じ年月を過ごし、何年も恋人として一緒に居て、それなのに僅かひと月やそこらで勇者にその身を捧げたセリナ。
二人の間に何があったのか、何故そうなったのかなど、もうどうでもいい。結果としてセリナは裏切ったのだ。
(許せない………今まで考えない様にしていたけど、絶対に許せない…………ッ!!)
こっちはこんなにもセリナだけを想って毎日を過ごして来た。セリナが居てくれるなら他には何も望まなかった。それなのに………それなのにーーーーー
(でも本当に許せないのは…………)
セリナの身体を好き勝手に貪り続けたあの男。セリナの初めてを奪い、セリナの心を奪い、セリナの自尊心まで奪って行ったあの勇者。
(あいつ………最後にあいつは俺に………ッ!!)
ボタボタと血が流れていた。自分の唇を強く噛みすぎて、唇から出血していた。しかし誰も、自分ですらその事に気が付かない。何の痛みも感じない。
(勇者アリオン………必ずこの手で…………)
更に強く拳を握りしめたその時、隣で歩いているミミリが声を上げた。先ほど降りた階段は既に終わっていて、今は通路を一直線に歩いている所だった。
「あれ?あれって扉じゃない?って言うか扉だよね!?」
全員顔を上げて前方を見る。リティアが道を照らす閃光の魔法で前方を照らした。
「本当だ、扉があるね」
「だよねだよね!?扉だよね!?」
興奮するミミリ。すでにどれぐらいこの遺跡内を歩き続けたのかは時間の感覚が麻痺していて定かではないが、扉があったのは初めてである。扉があるという事は、そこが部屋である可能性が高い。どうしたって期待してしまうのは仕方のない事だ。
「早く!早く行ってみよ!?」
「あ、待ってミミリ!」
ミミリが扉へ向かって走って行く。その姿を見て苦笑するリティアとエルマー。しかしアルトは(自分勝手な行動して)と、ミミリに対して怒りが込み上げて来る。
普段なら絶対に有り得ない怒りの感情。しかしアルト自身、既に自分の感情に疑問を抱く事すらしない。『憎悪の神の試練』は、確実にアルトの心を蝕んでいた。
そして扉に到着するアルト達。扉の前では先に到着したミミリが、扉に触れたり上から下まで眺めたりと、思いつく事を色々と試している。
「どうしたのミミリ?扉、開かなそう?」
「あ、リティアちゃん。ううん、多分押せば開くと思うよ」
先に着いたのはいいが、流石に皆を待たずに勝手に開ける訳にもいかないので、扉を調べていたらしい。しかしその結果、特に何の変哲も無い扉だと分かり安堵していた。
「そっか。じゃあ開けてみよっか」
「うんうん!みんなで押してみよ!?」
ミミリの言葉を受け、全員扉に手を掛ける。そしてミミリの「せ~の!」という元気な掛け声を合図に全員で扉を押した。するとーーーーーー
「………部屋だね」
「うん。真っ暗だね」
リティアが【閃光】の魔法で部屋の中を照らす。すると突然、部屋全体が明るくなった。色欲の神の遺跡と同じく、壁や床、天井全体が淡く発光しているのだ。
「明るくなった!」
「うん。これって色欲の神の遺跡と同じーーーー」
「我が試練へよく来た若者たちよ」
辺りを見回すアルト達の耳に、聞き慣れない男の声が流れ込んで来た。
「誰だ……?」
「あっ、あそこです!」
エルマーが指を差す方を見ると、真っ赤な装束に身を包んだ黒髪の男が目を閉じて立っていた。
「黒髪………魔族?」
「どうでしょう………こんな所に居るという事は………」
「如何にも。我が名はゾライオス、憎悪の神ゾライオスなり」
ゾライオスの低い声がアルト達の耳へと届く。何処までも低いその声はしかし穏やかで、とても”憎悪の神”などとは思えない程である。
「お初にお目にかかりますゾライオス様。わたしはリティア、今代魔王の娘リティアです」
「知っている。更なる力を求める者達よ、見事我が試練を越えてみせるがいい」
ゾライオスはそう言うと、静かに両手を上に上げた。するとゾライオスの前に二人の人物が現れる。
「ッッ!!!」
「な…………ッ!?」
その人物を見て顔色を変えたのはーーーーー
「勇者………アリオンッ!!」
「………何で貴女がここに……ッ!!」
勇者アリオンに対して怒りの表情を浮かべるアルトと、突如現れた女性に対して同じく怒りの表情を浮かべるエルマーだった。
進む度に増える分かれ道、上へと伸びる階段、下へと続く階段。たとえどんなに腕の良いレンジャーが居たとしても、この遺跡を一度歩いただけで完璧にマッピングするなど不可能だろう。
それこそ、空間を把握する魔法でも使用しなければ、自分の足と目だけで位置を把握する事など絶対に出来ない。したがってアルト達の取った方法は、分かれ道や階段に差し掛かった時にリティアの魔法で目印を残しておく事。
「この光魔法の効果は大体一日ぐらい。それ以上時間が経つと消えちゃうの」
魔法で構築された小さな光の球。それを宙に浮かべておく事で、目印代わりにしたのだ。辺りが真っ暗闇なこの遺跡では、遠くからでも目印が分かるので光魔法は正にうってつけだった。
そしてどうやらこの遺跡、迷路は複雑だがモンスターは居ないらしい。これだけ歩き回って一度も遭遇していないし、気配すら感じない。
「ふむふむ、でも油断大敵だね!絶対居ないとは言えないもんね!」
ミミリの言う通り、気配を感じないだけで闇に乗じたモンスターなどが居るかもしれない。皆が油断した所で襲い掛かって来る可能性もあるので、誰も気は緩めないで歩き続けた。
しかし、皆の空気は未だに張り詰めている。それは先のアルトのエルマーの感情を剥き出しにした口論によるもので、あれ以来二人は全く口を利いていない。お互い、口を開けば相手に対して罵声しか出て来ない事を理解しているからなのだが、何故か口を開かなくても怒りは蓄積していった。
「うへぇ……また下りの階段だよぉ………」
げんなりとするミミリ。此処まで階段の昇り降りは多々あったが、下りの階段の方が目に見えて多い。つまり、着実に下へ下へと進んでいる事を意味し、それは同時に地上から遠ざかる事を意味する。流石のミミリでも不安にはなるらしい。
「そうだね……でも進まないと」
リティアがミミリの後ろから声を掛ける。しかしどことなく不安そうな声音だった。普段地上で暮らす人族や魔族にとって、これだけ地下深くに潜るというのは本能的に恐怖を感じてしまう。
大丈夫だろうか、ちゃんと帰れるのだろうか、そんな不安が皆の心に常に付きまとうのだ。
「これで良しっと……じゃあ行こっか」
リティアが光魔法の球を浮かべる。この遺跡に入って以来、リティアは常に魔法を使用しっぱなしであるのだが、紫の核で魔力が跳ね上がったリティアは、魔力の強さだけではなく体内の魔力量も飛躍的に増えた。なので、まだまだ魔力が尽きる事はない。
「ほいほーい、んじゃ行こっか。ほらほらアルト君も元気良くね!」
「…………分かった」
何故だろうか。全く気にならなかったミミリの声がいやに癪に障る。何故いつもこんなに元気なのだろうか。何がそんなに楽しいのだろうか。
(くそ………飲まれるなアルト。きっとこの遺跡のせいだ)
頭では分かっているのに、心の中はザワザワとざわめき、ドロドロとしたどす黒い感情が渦巻いている。
そもそも、自分は何故こんな所に居るのだろう。本来なら今頃は王都で冒険者をやっていた筈だ。レック達と冒険者稼業を勤しんでいた筈なのだ。それなのに、一人で逃げる様に王都を出る事になってしまったのはーーーーー
(ビリーのせいだ。あいつが……あいつが俺を嘲笑ったから………ッ!)
グッと拳を握りしめるアルト。そして思い出すのは、ビリーとノエルが身体を重ねていたあの日の事。
(大体ノエルもノエルだ。俺に好きだと言っておきながら、何でビリーなんかと)
たとえビリーが無理やりしたのだとしても、その前にもっと抵抗するなり出来た筈だ。無理やりなら、もっと悲鳴を上げるなりしていた筈だ。それなのに部屋に入った時のノエルは、黙ってビリーに抱かれていた。しかも嬌声を我慢する事も出来ていなかった。
(みんな同じだ。みんな自分の事しか考えてない)
それは………あのセリナでさえも。
(元はと言えば………全てはあの日から始まった………ッ)
勇者アリオンに抱かれている最愛の女性セリナ。
自分という許嫁が居ながら、十五年も同じ村で同じ年月を過ごし、何年も恋人として一緒に居て、それなのに僅かひと月やそこらで勇者にその身を捧げたセリナ。
二人の間に何があったのか、何故そうなったのかなど、もうどうでもいい。結果としてセリナは裏切ったのだ。
(許せない………今まで考えない様にしていたけど、絶対に許せない…………ッ!!)
こっちはこんなにもセリナだけを想って毎日を過ごして来た。セリナが居てくれるなら他には何も望まなかった。それなのに………それなのにーーーーー
(でも本当に許せないのは…………)
セリナの身体を好き勝手に貪り続けたあの男。セリナの初めてを奪い、セリナの心を奪い、セリナの自尊心まで奪って行ったあの勇者。
(あいつ………最後にあいつは俺に………ッ!!)
ボタボタと血が流れていた。自分の唇を強く噛みすぎて、唇から出血していた。しかし誰も、自分ですらその事に気が付かない。何の痛みも感じない。
(勇者アリオン………必ずこの手で…………)
更に強く拳を握りしめたその時、隣で歩いているミミリが声を上げた。先ほど降りた階段は既に終わっていて、今は通路を一直線に歩いている所だった。
「あれ?あれって扉じゃない?って言うか扉だよね!?」
全員顔を上げて前方を見る。リティアが道を照らす閃光の魔法で前方を照らした。
「本当だ、扉があるね」
「だよねだよね!?扉だよね!?」
興奮するミミリ。すでにどれぐらいこの遺跡内を歩き続けたのかは時間の感覚が麻痺していて定かではないが、扉があったのは初めてである。扉があるという事は、そこが部屋である可能性が高い。どうしたって期待してしまうのは仕方のない事だ。
「早く!早く行ってみよ!?」
「あ、待ってミミリ!」
ミミリが扉へ向かって走って行く。その姿を見て苦笑するリティアとエルマー。しかしアルトは(自分勝手な行動して)と、ミミリに対して怒りが込み上げて来る。
普段なら絶対に有り得ない怒りの感情。しかしアルト自身、既に自分の感情に疑問を抱く事すらしない。『憎悪の神の試練』は、確実にアルトの心を蝕んでいた。
そして扉に到着するアルト達。扉の前では先に到着したミミリが、扉に触れたり上から下まで眺めたりと、思いつく事を色々と試している。
「どうしたのミミリ?扉、開かなそう?」
「あ、リティアちゃん。ううん、多分押せば開くと思うよ」
先に着いたのはいいが、流石に皆を待たずに勝手に開ける訳にもいかないので、扉を調べていたらしい。しかしその結果、特に何の変哲も無い扉だと分かり安堵していた。
「そっか。じゃあ開けてみよっか」
「うんうん!みんなで押してみよ!?」
ミミリの言葉を受け、全員扉に手を掛ける。そしてミミリの「せ~の!」という元気な掛け声を合図に全員で扉を押した。するとーーーーーー
「………部屋だね」
「うん。真っ暗だね」
リティアが【閃光】の魔法で部屋の中を照らす。すると突然、部屋全体が明るくなった。色欲の神の遺跡と同じく、壁や床、天井全体が淡く発光しているのだ。
「明るくなった!」
「うん。これって色欲の神の遺跡と同じーーーー」
「我が試練へよく来た若者たちよ」
辺りを見回すアルト達の耳に、聞き慣れない男の声が流れ込んで来た。
「誰だ……?」
「あっ、あそこです!」
エルマーが指を差す方を見ると、真っ赤な装束に身を包んだ黒髪の男が目を閉じて立っていた。
「黒髪………魔族?」
「どうでしょう………こんな所に居るという事は………」
「如何にも。我が名はゾライオス、憎悪の神ゾライオスなり」
ゾライオスの低い声がアルト達の耳へと届く。何処までも低いその声はしかし穏やかで、とても”憎悪の神”などとは思えない程である。
「お初にお目にかかりますゾライオス様。わたしはリティア、今代魔王の娘リティアです」
「知っている。更なる力を求める者達よ、見事我が試練を越えてみせるがいい」
ゾライオスはそう言うと、静かに両手を上に上げた。するとゾライオスの前に二人の人物が現れる。
「ッッ!!!」
「な…………ッ!?」
その人物を見て顔色を変えたのはーーーーー
「勇者………アリオンッ!!」
「………何で貴女がここに……ッ!!」
勇者アリオンに対して怒りの表情を浮かべるアルトと、突如現れた女性に対して同じく怒りの表情を浮かべるエルマーだった。
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