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魔姫の章
102.守ってあげます
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アルトの言葉を聞き、色欲の神フォーゼリアは思案する。
数千年待ち、ようやく現れた試練の合格者。それは魔族ではなく人族の青年だったが、それは瑣末な事だ。問題は、このアルトが試験に合格した事と、魔剣『黒鳳凰』を持っている事である。
間違いなくアルトがこの場に居るのは、黒鳳凰に導かれたから。だとすれば、アルトはこの『紫の核』の力を手にするべきだ。だって、アルトが持つ黒鳳凰を作ったのはーーーーー
「ふむ、ではこういうのはどうだろうか?君がこの力を手に入れ、リティアに協力するというのは」
「………………え?」
「フォーゼリア様?」
フォーゼリアの提案を聞き、思わず呆けるアルトとリティア。人族が魔族に協力するなど、長い歴史を紐解いても皆無である。そんな事が本当に許されるというのだろうか。
「フフ、せっかくこうして一緒に試練を合格した仲だ。人族だ魔族だと言って、別に君たち自身が憎み合っている訳では無いだろう?」
「……………………」
それはもちろんそうだ。アルトにとって魔族とは憎むべき相手では無い。そもそもリティア達魔族には初めて会ったのだし、命だって助けて貰った。
エルマーはよく分からないが、リティアもミミリもとても好意的に接してくれているのが伝わって来る。リティア達にとっても人族など未知の存在だろうに、無条件に助けてくれて普通に接してくれた。
それに比べ同じ人族でも、勇者に許嫁を寝取られ、許嫁は自分から勇者を求め、幼馴染に酷い罵声を浴びせられ、告白してくれた娘はその幼馴染に抱かれていた。
同じ種族なのに、何度も裏切られた。大切な人達に裏切られた。だから、誰も信じられなくなった。一人になった。一人になって無茶をした。その結果死にかけたのだが、魔族の少女達に救われた。
「あはは………大丈夫ですよアルトさん。これはわたしの問題ですから…………アルトさんをこれ以上巻き込むなんてーーーー」
「リティアは………俺にどうして欲しい?」
気が付くと、そんな事を訊ねていた。
「え…………?」
「俺の助けが必要?それとも………勇者と同じ人族の助けなんて要らない?」
勇者。勇者アリオン。セリナを奪った憎むべき相手。そしてそのアリオンは、リティアの父の命も脅かす存在。
(俺は人族だ。だから本来なら勇者の妨げになる行動を取るなんて、あってはならない事なんだ)
人族の希望である勇者。人族である以上、勇者は祀り上げる存在であり、尊敬し憧れる存在である。
しかしアルトにとっての勇者とは、憎むべき存在。最愛の許嫁であるセリナを奪った憎むべき相手。同じ人族だが、アルトの中に勇者を敬う気持ちなど一切無い。
だからもし、リティアが協力して欲しいと願うのならば、喜んで協力する。種族は違えど、古の時代より共存出来なかった人族と魔族であっても、そんな事は関係ない。
(何故だろう………もう誰とも行動を共にしたいなんて思えなかったのに………)
何故か、リティアに対してはそういう感情が湧いて来ない。純粋に、手助けしたい、助けてあげたいと心からそう思う。
どうしてだろう。命を助けられたから?同じ試練を受けたから?違う種族だから?それとも、自分の恥ずかしい過去を全て見られたから?
そう言えば、あんなに恥ずかしい過去を見られたのに、こうして普通に話せている。本来ならお互い相手の顔も見られない程に恥ずかしい思いをしている筈なのに、普通に接する事が出来ている。
「いえ………アルトさんは悪い人じゃない事ぐらい分かってます」
「それなら遠慮なく言って。リティアは俺にどうして欲しい?」
違う。どうして欲しいかではなく、自分がリティアを助けたいのだ。それなのに上から目線でそう訊ねるのは、あまりにも傲慢だ。
「ごめん、どうして欲しいじゃなくて………」
「アルトさん……?」
「………手伝わせてくれないかな」
そうだ、それが偽ざる本音。リティアに手を貸したい、リティアを助けたいと望んでいる。
彼女に恋心を抱いているとか、そういう訳では無い。そんなに単純な理由ではなく、もっと自分本意な理由。
リティアを手助けする事で、自分の存在意義を見出そうとしている。リティアと行動を共にする事で、自分を奮い立たせようとしている。
「俺なんかで良ければ………手伝わせて欲しい」
誰も信じらない。誰も信じないと思いながらも心の奥底では、寂しさに震えている。本当は誰かと一緒に居たい、誰かに寄り添っていたいと叫んでいる。
でも誰を信じていいのか分からない。誰かを信じてまた裏切られるのが怖い。だから誰とも一緒に居られない。
「あの……本当にいいんですか?きっと凄く大変ですよ?」
「いいんだ。仮にこれで命を落としたとしても………それで構わないって思う」
父を助ける為に命を掛けているリティア。力を手に入れ、あの勇者に立ち向かって行こうとしているリティア。
心が震えている。こんなに可憐な少女が、父の為に命を投げ売ってでも勇者と戦おうとしている。そんな少女が、仲間を裏切るだろうか?土壇場になって逃げ出したり、仲間を捨てたりするだろうか?
「駄目ですよ、死んじゃ駄目です。そんな覚悟の方はお断りです」
「え………………」
「死なないって約束してください。危なくなったらわたしを見捨てて逃げるって約束してください」
見捨てて逃げる?
「そんな事………」
出来る筈が無い。大切な人達に裏切られた自分が、よりにも寄って誰かを裏切るなど出来る筈が無い。それでは、裏切った者達と同じになってしまうではないか。
「ふふ、アルトさんは優しいですからそんな真似出来ないですよね」
「………ごめん。それは約束出来ない」
「じゃあ……わたしがアルトさんを守ってあげます。だから一緒に来てください」
「………は?」
リティアの言葉に思わず呆けるアルト。守ってあげます?守って貰う?誰が?誰に?
「あっはははははは!これは傑作だね!リティアに守って貰うアルト。それは是非とも見ていたいね!」
「…………そんな情けないのなんてごめんだ」
リティアに守ってあげますと言われ、フォーゼリアに大笑いされ、アルトは『紫の核』に手を伸ばす。もう、ごちゃごちゃと考えるのはごめんだと言わんばかりに。
「じゃあ、一緒に強くなりましょう」
そしてリティアも手を伸ばす。その瞬間『紫の核』が眩い光を発し、その光はアルトとリティアの身体の中に吸い込まれてゆく。
「うっ!…………なんだこれ………身体が……」
「はい……っ……身体に力がみなぎって………」
二人の体内に吸い込まれた『紫の核』が、二人に力をもたらす。それは本来得意としている力を何倍にも引き出し、身体の強度、身体能力も飛躍的に向上させる。
「それが神から与えられた力だよ。身体能力は常人を凌駕し、君たちが持つ本来の才能を底上げする。アルトなら剣技、リティアは魔力だね」
「凄い……自分でも魔力が上がっているのが分かります」
「これが……”救世の三職”と同等の力………」
その身に宿して初めて分かる。いかに救世の三職が化物じみた力を持っているのかが。
そしてあのセリナが、これ程の力を宿しているという事実に驚く。先ほどまでの自分とセリナでは、まさに住む世界が違っていたのだ。それなのに心の何処かで同等なつもりでいた自分が恥ずかしい。これ程の力を得たならば、弱い自分など見切られても仕方なかったのかもしれない。
(言い訳だ。セリナはそんな事で判断なんてしない。単純に…………俺よりも勇者に魅力を感じたんだ)
セリナが勇者の何処に惹かれたのか。それはセリナにしか分からないし、今更それを考える意味は無い。でも確かなのは、勇者もセリナも常人とはかけ離れた場所に立って居るという事実。この景色と同じ景色を見られる者は常人には存在しないだろう。
「フフフ、これでも神だからねボクは。そして君たちに教えておく事がある。実は全敗の魔族に肩入れしている神はボクの他にもう一人居てね、ボクの試練を合格した君たちはその神の試練を受ける権利があるんだ」
「もう一人の…………」
「神様…………?」
つまり、この力と同等の力を更に得られるかもしれないと言う事。勇者と戦うのであれば、それは絶対に得ておきたい力。受けておきたい試練。
「その神の名はゾライオス。”憎悪の神”ゾライオスだ」
フォーゼリアの口にした神の名が、アルトとリティアの耳に流れ込んで行った。
数千年待ち、ようやく現れた試練の合格者。それは魔族ではなく人族の青年だったが、それは瑣末な事だ。問題は、このアルトが試験に合格した事と、魔剣『黒鳳凰』を持っている事である。
間違いなくアルトがこの場に居るのは、黒鳳凰に導かれたから。だとすれば、アルトはこの『紫の核』の力を手にするべきだ。だって、アルトが持つ黒鳳凰を作ったのはーーーーー
「ふむ、ではこういうのはどうだろうか?君がこの力を手に入れ、リティアに協力するというのは」
「………………え?」
「フォーゼリア様?」
フォーゼリアの提案を聞き、思わず呆けるアルトとリティア。人族が魔族に協力するなど、長い歴史を紐解いても皆無である。そんな事が本当に許されるというのだろうか。
「フフ、せっかくこうして一緒に試練を合格した仲だ。人族だ魔族だと言って、別に君たち自身が憎み合っている訳では無いだろう?」
「……………………」
それはもちろんそうだ。アルトにとって魔族とは憎むべき相手では無い。そもそもリティア達魔族には初めて会ったのだし、命だって助けて貰った。
エルマーはよく分からないが、リティアもミミリもとても好意的に接してくれているのが伝わって来る。リティア達にとっても人族など未知の存在だろうに、無条件に助けてくれて普通に接してくれた。
それに比べ同じ人族でも、勇者に許嫁を寝取られ、許嫁は自分から勇者を求め、幼馴染に酷い罵声を浴びせられ、告白してくれた娘はその幼馴染に抱かれていた。
同じ種族なのに、何度も裏切られた。大切な人達に裏切られた。だから、誰も信じられなくなった。一人になった。一人になって無茶をした。その結果死にかけたのだが、魔族の少女達に救われた。
「あはは………大丈夫ですよアルトさん。これはわたしの問題ですから…………アルトさんをこれ以上巻き込むなんてーーーー」
「リティアは………俺にどうして欲しい?」
気が付くと、そんな事を訊ねていた。
「え…………?」
「俺の助けが必要?それとも………勇者と同じ人族の助けなんて要らない?」
勇者。勇者アリオン。セリナを奪った憎むべき相手。そしてそのアリオンは、リティアの父の命も脅かす存在。
(俺は人族だ。だから本来なら勇者の妨げになる行動を取るなんて、あってはならない事なんだ)
人族の希望である勇者。人族である以上、勇者は祀り上げる存在であり、尊敬し憧れる存在である。
しかしアルトにとっての勇者とは、憎むべき存在。最愛の許嫁であるセリナを奪った憎むべき相手。同じ人族だが、アルトの中に勇者を敬う気持ちなど一切無い。
だからもし、リティアが協力して欲しいと願うのならば、喜んで協力する。種族は違えど、古の時代より共存出来なかった人族と魔族であっても、そんな事は関係ない。
(何故だろう………もう誰とも行動を共にしたいなんて思えなかったのに………)
何故か、リティアに対してはそういう感情が湧いて来ない。純粋に、手助けしたい、助けてあげたいと心からそう思う。
どうしてだろう。命を助けられたから?同じ試練を受けたから?違う種族だから?それとも、自分の恥ずかしい過去を全て見られたから?
そう言えば、あんなに恥ずかしい過去を見られたのに、こうして普通に話せている。本来ならお互い相手の顔も見られない程に恥ずかしい思いをしている筈なのに、普通に接する事が出来ている。
「いえ………アルトさんは悪い人じゃない事ぐらい分かってます」
「それなら遠慮なく言って。リティアは俺にどうして欲しい?」
違う。どうして欲しいかではなく、自分がリティアを助けたいのだ。それなのに上から目線でそう訊ねるのは、あまりにも傲慢だ。
「ごめん、どうして欲しいじゃなくて………」
「アルトさん……?」
「………手伝わせてくれないかな」
そうだ、それが偽ざる本音。リティアに手を貸したい、リティアを助けたいと望んでいる。
彼女に恋心を抱いているとか、そういう訳では無い。そんなに単純な理由ではなく、もっと自分本意な理由。
リティアを手助けする事で、自分の存在意義を見出そうとしている。リティアと行動を共にする事で、自分を奮い立たせようとしている。
「俺なんかで良ければ………手伝わせて欲しい」
誰も信じらない。誰も信じないと思いながらも心の奥底では、寂しさに震えている。本当は誰かと一緒に居たい、誰かに寄り添っていたいと叫んでいる。
でも誰を信じていいのか分からない。誰かを信じてまた裏切られるのが怖い。だから誰とも一緒に居られない。
「あの……本当にいいんですか?きっと凄く大変ですよ?」
「いいんだ。仮にこれで命を落としたとしても………それで構わないって思う」
父を助ける為に命を掛けているリティア。力を手に入れ、あの勇者に立ち向かって行こうとしているリティア。
心が震えている。こんなに可憐な少女が、父の為に命を投げ売ってでも勇者と戦おうとしている。そんな少女が、仲間を裏切るだろうか?土壇場になって逃げ出したり、仲間を捨てたりするだろうか?
「駄目ですよ、死んじゃ駄目です。そんな覚悟の方はお断りです」
「え………………」
「死なないって約束してください。危なくなったらわたしを見捨てて逃げるって約束してください」
見捨てて逃げる?
「そんな事………」
出来る筈が無い。大切な人達に裏切られた自分が、よりにも寄って誰かを裏切るなど出来る筈が無い。それでは、裏切った者達と同じになってしまうではないか。
「ふふ、アルトさんは優しいですからそんな真似出来ないですよね」
「………ごめん。それは約束出来ない」
「じゃあ……わたしがアルトさんを守ってあげます。だから一緒に来てください」
「………は?」
リティアの言葉に思わず呆けるアルト。守ってあげます?守って貰う?誰が?誰に?
「あっはははははは!これは傑作だね!リティアに守って貰うアルト。それは是非とも見ていたいね!」
「…………そんな情けないのなんてごめんだ」
リティアに守ってあげますと言われ、フォーゼリアに大笑いされ、アルトは『紫の核』に手を伸ばす。もう、ごちゃごちゃと考えるのはごめんだと言わんばかりに。
「じゃあ、一緒に強くなりましょう」
そしてリティアも手を伸ばす。その瞬間『紫の核』が眩い光を発し、その光はアルトとリティアの身体の中に吸い込まれてゆく。
「うっ!…………なんだこれ………身体が……」
「はい……っ……身体に力がみなぎって………」
二人の体内に吸い込まれた『紫の核』が、二人に力をもたらす。それは本来得意としている力を何倍にも引き出し、身体の強度、身体能力も飛躍的に向上させる。
「それが神から与えられた力だよ。身体能力は常人を凌駕し、君たちが持つ本来の才能を底上げする。アルトなら剣技、リティアは魔力だね」
「凄い……自分でも魔力が上がっているのが分かります」
「これが……”救世の三職”と同等の力………」
その身に宿して初めて分かる。いかに救世の三職が化物じみた力を持っているのかが。
そしてあのセリナが、これ程の力を宿しているという事実に驚く。先ほどまでの自分とセリナでは、まさに住む世界が違っていたのだ。それなのに心の何処かで同等なつもりでいた自分が恥ずかしい。これ程の力を得たならば、弱い自分など見切られても仕方なかったのかもしれない。
(言い訳だ。セリナはそんな事で判断なんてしない。単純に…………俺よりも勇者に魅力を感じたんだ)
セリナが勇者の何処に惹かれたのか。それはセリナにしか分からないし、今更それを考える意味は無い。でも確かなのは、勇者もセリナも常人とはかけ離れた場所に立って居るという事実。この景色と同じ景色を見られる者は常人には存在しないだろう。
「フフフ、これでも神だからねボクは。そして君たちに教えておく事がある。実は全敗の魔族に肩入れしている神はボクの他にもう一人居てね、ボクの試練を合格した君たちはその神の試練を受ける権利があるんだ」
「もう一人の…………」
「神様…………?」
つまり、この力と同等の力を更に得られるかもしれないと言う事。勇者と戦うのであれば、それは絶対に得ておきたい力。受けておきたい試練。
「その神の名はゾライオス。”憎悪の神”ゾライオスだ」
フォーゼリアの口にした神の名が、アルトとリティアの耳に流れ込んで行った。
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