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魔姫の章
79.溜め息
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「はぁ………」
昨日から何度目になるのか分からない溜め息が、小さな口から漏れる。
時刻は既に昼時、今朝は元気が無く朝食の席にも顔を出さなかったが、今も空腹感は全く無い。
昨夜、夕食の席でエリーゼから語られたアルトとセリナの話。
アルト、ビリー、エリーゼの三人と賢者セリナは同郷であるウルスス村出身で、アルトとセリナは恋人であるという事。
その事実を聞いたノエルは何も言葉が出てこず、ただただ悲しみだけが襲って来た。
「はぁ………」
昨夜から、出てくるのは今の様な溜め息ばかり。無意識に出て来るので、本人に溜め息をついている自覚は無い。
グレノールの宿屋で初めてアルトを見たノエルは、身体が痺れる程の衝撃を受けた。
幼い頃から思い描いていた、まるで王子様の様な男の子が実際に目の前に現れたのだ。
ノエルは一瞬にして目も心もアルトに奪われ、アルトに一目惚れしたと自分でも自覚した。
「アルト君………」
実際に話してみても、嫌な所など一つも無い好青年。顔も綺麗、心も綺麗、さらに剣士としてまだ駆け出しなのに、兄レックも認める程の腕前。しかも伝説の魔剣まで持っている。
こんな、お伽噺の中から出て来た様な存在が他にいるだろうか?いや、絶対に居ないだろう。
「はぁ………アルト君………」
昨夜はいつものビリーの誘いを断り、アルトを思って一人自慰行為に耽った。
童顔で身体も子供っぽい体型のノエルだが、何故か昔から性的な事に興味があった。
初めて自慰行為をしたのは十歳の時。いつも想像上の王子様を考えながらしていた。
しかし、未だに身体は正真正銘の処女。兄のレックやビリーの前で全裸をさらけ出し、胸やアソコを舐められたり、ビリーの陰茎を咥えたりしているが、挿入だけは許していない。
それは、初めては本当に好きになった人に捧げるという、ノエルにとって自分の中で唯一譲れない矜持であり、その相手はアルトにと決めていた。
しかしそのアルトには恋人が居た。それも、自分如きではどう頑張っても太刀打ち出来ない、絶世の美少女。さらには世界中の人々の希望である賢者。
片やお伽噺の中から出て来た様な王子様みたいな美青年。
片や同じお伽噺から飛び出して来た様な、女神様みたいな美少女。
世界中探しても、この二人以上にお似合いの恋人同士など存在しない。昨夜その事実をいきなり突き付けられたノエルは、告白すらしていないのに失恋してしまった。
「はぁ………辛いよぉ………」
生まれて初めて恋をし、生まれて初めて失恋をした。恋とはこんなにも素晴らしいものなのだと世界が輝いて見えた一方で、失恋とはこんなにも辛いのかと世界が真っ暗になってしまった。
「エリーゼちゃんは………ずっとこんな気持ちに………?」
仲良くなった同い年の少女エリーゼ。本人から聞いた訳ではないが、エリーゼがアルトの事を好きな事ぐらい見ていれば分かる。
最近アルトと知り合った自分とは違い、エリーゼは幼い頃からアルトと同じ時間を過ごして来た。エリーゼがいつからアルトに想いを寄せていたのかは分からないが、昨日今日の話ではあるまい。
きっと何年も前から、もしかしたら物心が付く以前から好きだったのかもしれない。それほどまでに想っていても、エリーゼの恋はついに実らなかった。
「うぅ………あんな美少女………反則だよぉ……」
賢者セリナ。人混みの後ろの方から遠巻きに見ただけだが、思わず女の自分ですら見惚れてしまう美しさだった。
まさにアルトとお似合いのセリナだが、そんな二人を傍で見ていたエリーゼはどんな気持ちだったのだろうか。
きっと何度も諦めて、でも諦めきれずに苦しんで来たのだろう。それが何年も続いて、今も続いているのだ。
「わたしだったら………堪えられたかなぁ……」
いっそう、ダメ元で告白していたかもしれない。苦しい思いを何年も続けるくらいなら、自分から幕を下ろしたかもしれない。
しかしエリーゼはそれをしなかった。未だに幕は開けられたまま、ずっとアルトに想いを寄せている。
他の男に抱かれながらでも、心は常にアルトを想い続けている。それは誰でも簡単に出来る事では無い。
「凄いなぁ………」
エリーゼを凄いと思う一方で、エリーゼの気持ちも分かる。
これがアルト以外の男なら、自分もエリーゼも、きっとすぐに諦められただろう。だが、アルトは簡単に諦められる様な存在では無いのだ。
「はぁ………そろそろ動かなくちゃ………」
王都へは辿り着いた。泊まる部屋も見つかったし、現在はその部屋の中。なので旅をしていた時と違って、急いで何かをする必要は無い。別に一日中部屋に篭ってウジウジしていても誰の迷惑にもならない。
とは言え、昨夜からずっとウジウジしっぱなしだ。このままだと、明日になっても明後日になっても立ち直れない気がした。
「何か………食べなくちゃ」
腹は減っていないが、昨夜食べたきり何も食べていない。昨夜だって、少し食べただけでエリーゼの話を聞いた後は何も口を付けていない。このままでは倒れてしまうかもしれない。
「はぁ………」
もはや呼吸をする程に自然に出て来る溜め息をつきながら、モソモソと服を着替える。
部屋着を脱ぐと、あまり高くない双丘が顔を出した。何となくペタペタと触りながら、いつかアルトが言っていたアルトの好みの女性像を思い出す。
胸の小さい女性の方がいいとか、内向的で静かな女性がいいとか言っていたが、あれも全てはーーーーー
「賢者様の事だったんだね………」
あの時は、もしかして自分の事では?と内心で喜んでいたが、それは勘違いだったのだ。
アルトの口から語られた好きな女性像とは、全ては賢者セリナの事。それ以外に好きな女性など居ないという事の裏返しだった。
「賢者様も………小さいのかぁ………」
かなりどうでも良い感想を口にするノエル。ただ何となく、アルトの好きなセリナが自分との共通点が多い気がして少し嬉しかった。
きっと、何度もアルトに抱かれたのだろう。小さな胸をアルトに優しく触られ、舐められ、アルトの舌は更に身体の下の方へーーーー
そんな想像をしながら、ノエルは胸に伸びていた自分の手で自身の身体をなぞる。自分の指をアルトの舌に見立てて。
それは腹部へと到達し、更に下へ。そしてノエルの指は彼女の履いている下着に到達する。
「ここから………どうするんだろう……」
アルトならどうするのか。そのまま下着を脱がすのか、それとも最初は下着の上からその舌を這わすのか。
結局分からずに、ノエルは下着の中に手を滑らせる。指先にはつるつるとした恥丘の感触。子供の様に未成熟なノエルの身体。恥丘には、まだ産毛すら生えていない。
恥丘をなぞりながら、更に下へと指を進めるノエル。そして、あと僅かで指先が秘豆に触れそうになったその瞬間ーーーー
「な、何してるんだろわたし………」
突然我にかえって、下着の中から手を引き抜く。これから着替えて昼食へと行く筈が、もう少しで自慰行為に変わってしまう所だった。
自分の行動に羞恥心を覚えて、頬を桜色に染めながら手早く着替えるノエル。姿見の前に立つと、全く元気の無い自分の顔が出迎えた。
「はぁ………」
最後にもう一度溜め息をつき、ドアノブに手をかける。ブンブンと顔を横に振り、気持ちを無理やり切り替えて、ノエルはドアを開けたーーーーー
昨日から何度目になるのか分からない溜め息が、小さな口から漏れる。
時刻は既に昼時、今朝は元気が無く朝食の席にも顔を出さなかったが、今も空腹感は全く無い。
昨夜、夕食の席でエリーゼから語られたアルトとセリナの話。
アルト、ビリー、エリーゼの三人と賢者セリナは同郷であるウルスス村出身で、アルトとセリナは恋人であるという事。
その事実を聞いたノエルは何も言葉が出てこず、ただただ悲しみだけが襲って来た。
「はぁ………」
昨夜から、出てくるのは今の様な溜め息ばかり。無意識に出て来るので、本人に溜め息をついている自覚は無い。
グレノールの宿屋で初めてアルトを見たノエルは、身体が痺れる程の衝撃を受けた。
幼い頃から思い描いていた、まるで王子様の様な男の子が実際に目の前に現れたのだ。
ノエルは一瞬にして目も心もアルトに奪われ、アルトに一目惚れしたと自分でも自覚した。
「アルト君………」
実際に話してみても、嫌な所など一つも無い好青年。顔も綺麗、心も綺麗、さらに剣士としてまだ駆け出しなのに、兄レックも認める程の腕前。しかも伝説の魔剣まで持っている。
こんな、お伽噺の中から出て来た様な存在が他にいるだろうか?いや、絶対に居ないだろう。
「はぁ………アルト君………」
昨夜はいつものビリーの誘いを断り、アルトを思って一人自慰行為に耽った。
童顔で身体も子供っぽい体型のノエルだが、何故か昔から性的な事に興味があった。
初めて自慰行為をしたのは十歳の時。いつも想像上の王子様を考えながらしていた。
しかし、未だに身体は正真正銘の処女。兄のレックやビリーの前で全裸をさらけ出し、胸やアソコを舐められたり、ビリーの陰茎を咥えたりしているが、挿入だけは許していない。
それは、初めては本当に好きになった人に捧げるという、ノエルにとって自分の中で唯一譲れない矜持であり、その相手はアルトにと決めていた。
しかしそのアルトには恋人が居た。それも、自分如きではどう頑張っても太刀打ち出来ない、絶世の美少女。さらには世界中の人々の希望である賢者。
片やお伽噺の中から出て来た様な王子様みたいな美青年。
片や同じお伽噺から飛び出して来た様な、女神様みたいな美少女。
世界中探しても、この二人以上にお似合いの恋人同士など存在しない。昨夜その事実をいきなり突き付けられたノエルは、告白すらしていないのに失恋してしまった。
「はぁ………辛いよぉ………」
生まれて初めて恋をし、生まれて初めて失恋をした。恋とはこんなにも素晴らしいものなのだと世界が輝いて見えた一方で、失恋とはこんなにも辛いのかと世界が真っ暗になってしまった。
「エリーゼちゃんは………ずっとこんな気持ちに………?」
仲良くなった同い年の少女エリーゼ。本人から聞いた訳ではないが、エリーゼがアルトの事を好きな事ぐらい見ていれば分かる。
最近アルトと知り合った自分とは違い、エリーゼは幼い頃からアルトと同じ時間を過ごして来た。エリーゼがいつからアルトに想いを寄せていたのかは分からないが、昨日今日の話ではあるまい。
きっと何年も前から、もしかしたら物心が付く以前から好きだったのかもしれない。それほどまでに想っていても、エリーゼの恋はついに実らなかった。
「うぅ………あんな美少女………反則だよぉ……」
賢者セリナ。人混みの後ろの方から遠巻きに見ただけだが、思わず女の自分ですら見惚れてしまう美しさだった。
まさにアルトとお似合いのセリナだが、そんな二人を傍で見ていたエリーゼはどんな気持ちだったのだろうか。
きっと何度も諦めて、でも諦めきれずに苦しんで来たのだろう。それが何年も続いて、今も続いているのだ。
「わたしだったら………堪えられたかなぁ……」
いっそう、ダメ元で告白していたかもしれない。苦しい思いを何年も続けるくらいなら、自分から幕を下ろしたかもしれない。
しかしエリーゼはそれをしなかった。未だに幕は開けられたまま、ずっとアルトに想いを寄せている。
他の男に抱かれながらでも、心は常にアルトを想い続けている。それは誰でも簡単に出来る事では無い。
「凄いなぁ………」
エリーゼを凄いと思う一方で、エリーゼの気持ちも分かる。
これがアルト以外の男なら、自分もエリーゼも、きっとすぐに諦められただろう。だが、アルトは簡単に諦められる様な存在では無いのだ。
「はぁ………そろそろ動かなくちゃ………」
王都へは辿り着いた。泊まる部屋も見つかったし、現在はその部屋の中。なので旅をしていた時と違って、急いで何かをする必要は無い。別に一日中部屋に篭ってウジウジしていても誰の迷惑にもならない。
とは言え、昨夜からずっとウジウジしっぱなしだ。このままだと、明日になっても明後日になっても立ち直れない気がした。
「何か………食べなくちゃ」
腹は減っていないが、昨夜食べたきり何も食べていない。昨夜だって、少し食べただけでエリーゼの話を聞いた後は何も口を付けていない。このままでは倒れてしまうかもしれない。
「はぁ………」
もはや呼吸をする程に自然に出て来る溜め息をつきながら、モソモソと服を着替える。
部屋着を脱ぐと、あまり高くない双丘が顔を出した。何となくペタペタと触りながら、いつかアルトが言っていたアルトの好みの女性像を思い出す。
胸の小さい女性の方がいいとか、内向的で静かな女性がいいとか言っていたが、あれも全てはーーーーー
「賢者様の事だったんだね………」
あの時は、もしかして自分の事では?と内心で喜んでいたが、それは勘違いだったのだ。
アルトの口から語られた好きな女性像とは、全ては賢者セリナの事。それ以外に好きな女性など居ないという事の裏返しだった。
「賢者様も………小さいのかぁ………」
かなりどうでも良い感想を口にするノエル。ただ何となく、アルトの好きなセリナが自分との共通点が多い気がして少し嬉しかった。
きっと、何度もアルトに抱かれたのだろう。小さな胸をアルトに優しく触られ、舐められ、アルトの舌は更に身体の下の方へーーーー
そんな想像をしながら、ノエルは胸に伸びていた自分の手で自身の身体をなぞる。自分の指をアルトの舌に見立てて。
それは腹部へと到達し、更に下へ。そしてノエルの指は彼女の履いている下着に到達する。
「ここから………どうするんだろう……」
アルトならどうするのか。そのまま下着を脱がすのか、それとも最初は下着の上からその舌を這わすのか。
結局分からずに、ノエルは下着の中に手を滑らせる。指先にはつるつるとした恥丘の感触。子供の様に未成熟なノエルの身体。恥丘には、まだ産毛すら生えていない。
恥丘をなぞりながら、更に下へと指を進めるノエル。そして、あと僅かで指先が秘豆に触れそうになったその瞬間ーーーー
「な、何してるんだろわたし………」
突然我にかえって、下着の中から手を引き抜く。これから着替えて昼食へと行く筈が、もう少しで自慰行為に変わってしまう所だった。
自分の行動に羞恥心を覚えて、頬を桜色に染めながら手早く着替えるノエル。姿見の前に立つと、全く元気の無い自分の顔が出迎えた。
「はぁ………」
最後にもう一度溜め息をつき、ドアノブに手をかける。ブンブンと顔を横に振り、気持ちを無理やり切り替えて、ノエルはドアを開けたーーーーー
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