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聖女の章
52.告白
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夢を見ているのかと思いました。セリナが突然、わたくしにキスをしてと言って目を閉じたのです。
思わず固まってしまうわたくし。以前も今も、冗談で言っただけなのに(半分は本気でしたけど)セリナは冗談とは受け取らなかったみたいです。
いえ、そもそも真面目なセリナだからこそ、こんな時にわたくしが冗談を言う筈なんてないと思ったのかもしれません。
とは言え、今のこの状況はわたくしにとっては、まさに夢の様な状況。
ウルスス村で初めて見た時には既に、わたくしの心はセリナに奪われていました。だって、こんなに美しい顔の少女なのですよ?性別を超えて恋い焦がれました。
そんなセリナから表情が消えたのは一週間前のあの日から。結局わたくしは何も出来ず、ただ彼女の帰りを待つことしか出来ませんでした。
そして案の定、彼女は見るのも痛々しい表情で帰って来ました。その瞬間から、わたくしの戦いは始まりました。
何とかセリナを救うべく、わたくしは何度も心が折れそうになりながらもセリナを元気付けました。とてもわたくしの言葉が彼女に響いているとは思えませんでしたけど、何もしないなんて出来なかった。
サージャさんにも、セリナを救えるのはわたくしだけだと励ましのお言葉を頂きました。
そんなわたくしの頑張りの成果なのか、或いは許嫁の彼を想うセリナの強い心からなのかは分かりませんが、二日前に変化が起きました。
セリナの表情が少し変わり、そして自分からわたくしに言ってくれたのです。「いつもありがとう」と。
その瞬間、これまでの五日間の努力が報われた気がしました。そして、わたくしのやって来た事は間違いでは無かったと素直に思えたのです。
その日から、セリナの変化は続きました。次の日の訓練では、初めて新しい魔法を会得したのです。
訓練が始まってから、一つも魔法を覚えられなかったセリナ。当たり前です。いくら”賢者”とは言え、あんな精神状態でまともな訓練など出来る筈もありません。もしもセリナがまともな精神状態でしたら、きっと今頃新しい魔法を十も二十も会得していましたわ。
六日目の夜、つまり昨夜です。セリナは初めて目を泣き腫らさずに帰って来ました。でも、やはり表情は暗く不安そうでしたが、わたくしの顔を見て、少し安心した表情に変わりました。それが凄く嬉しかったと同時に、きっとセリナの笑顔を取り戻してみせると再度誓ったのです。
そして今夜。セリナがぎこちないながらも、わたくしに向かって微笑んでくれました。その瞬間、涙が溢れて止まりませんでした。
やっと、やっとセリナが微笑んでくれた。それはまだ笑顔とは呼べるものではありませんでしたが、それでもやっと前に進めた気がしました。
そして今の状況です。セリナが目を閉じてわたくしからのキスを待っています。
嬉しい反面、不安が襲って来ました。だってセリナには恋い焦がれる愛しの許嫁が居るのですよ?それなのに、何故わたくしにキスをせがむのでしょうか………
「セリナ………あの、ほ、本当によろしいのですか……?」
「うん………お願いフィリア」
「あの……自分で言っておいて大変恐縮なのですけど………理由をお聞かせ願いませんか?」
そう。理由が分からないのです。もしかしたらわたくしは思い違いをしているのかもしれません。
セリナは元気になったのではなく、壊れてしまったのかもしれません。心が擦り切れて、全てがどうでもよくなって、こんな事をしているのかもしれません。
もしもそうなら、キスなど出来る筈もありません。何としてもセリナを元のセリナに戻して差し上げなくては!
そう思っていると、セリナがスーッと目を開けました。そしてわたくしを見て、顔を赤くして………何やらモジモジしています。
え…………?まさかこの反応って…………え?
「あのね………フィリアには迷惑かもしれないけど………」
セリナの声が震えているのが分かります。それはきっと、言い難い事を言わなければならないから…………?
「フィリアに優しくされて………ずっとフィリアに寄り添って貰って………あの、気が付いたらね………」
わ、わたくしの顔まで赤くなってきました!
え?セ、セリナ?何を言おうとしているのですか?
「フィリアの事………好きになってて……」
「ふ、ふぇ!?」
変な声が出ましたわ!え?え?え?嘘でしょ?
「だから……フィリアにキスして欲しいの………」
こんなに胸の鼓動が激しいのは生まれて初めてですわ。まさか………セ、セリナが?こんなに美しいセリナがわたくしの事を………好き?
「あ、あの、それはつまり……わたくしを………あ、愛していると………?」
「…………………」
無言でコクリと頷くセリナ。顔が耳まで真っ赤なのが見て分かります。でもきっと、わたくしもそうなのでしょう。
「す、凄く、物凄く嬉しいのですけど、セリナには許嫁がいらっしゃるのですよね?」
わたくしがそう言うと、セリナの表情が一転して真剣な表情に変わりました。
「うん。もちろんアルトの事はずっと好き。わたしはきっとアルトが居ないと生きていけないと思う」
その真剣な瞳に、何故か吸い寄せられる感覚がしました。彼女は今、必死で自分と向き合っています。
「でも、フィリアを好きだっていうこの気持ちも本物なの。だって……貴女の事を考えると凄く幸せな気持ちになるから」
狐につままれるというのは、こういう時に使う言葉なのでしょう。わたくしが全く予想すらしていなかった、でもこれ以上無いほどに嬉しい言葉を、セリナはわたくしにくれました。
きっと、セリナが一番に想うのは今もこれからも変わらずに許嫁だけでしょう。わたくしとセリナは、魔王討伐までの付き合い。その後はお別れする事になります。
でも、それでも良いと思います。わたくしを想ってくれる事でセリナがこれからも前を向いて歩いて行けるのなら………わたしくは期間限定の恋人でも良いのです。
「セリナの気持ち………とても嬉しく頂戴いたしました。では、わたくしの気持ちも受け取ってください」
「フィリア………ありがとう」
再び目を閉じるセリナ。そんなセリナに顔を近づけながら、わたくしも目を閉じました。そしてーーーー
「ん…………」
重なる唇と唇。セリナの柔らかい唇の感触が、わたくしの唇に伝わります。
嗚呼………何て甘美な瞬間なのでしょうか。こんなに幸せな瞬間がこの世にあったなんて、わたくしは初めて知りました。
キスとは、こんなにも気持ち良くて、こんなにも幸せなのですね。
やがてどちらともなく唇を離します。目を開けたセリナの目は、とても蕩けていました。きっとわたくしも同じ目をしているのでしょう。
「フィリアの唇………柔らかい」
「ふふ……わたくしのファーストキスですわよセリナ。初めてが貴女で良かった」
「…………え?」
驚いた表情を浮かべるセリナ。きっと唇など、勇者様にとっくに奪われているのだと思ったのでしょう。
「唇だけは勇者様に捧げなかったのです。わたくしなりの意地ですわ」
わたくしが悪戯っぽくそう言うと、セリナの瞳から涙がポロポロと零れ落ちました。
「セリナ?」
「わた、わたしも……!アルトとは何度もしたけど、あの人には唇を奪われない様にしてて………わたし必死で………」
セリナもそうだったのですね。その気高い精神で、唇だけは必死に守った。あんなに心が擦り切れた状態で………とても凄い事だと思いました。
「頑張ったのですねセリナ。わたくしは………そんな貴女を尊敬いたしますわ」
「フィリア…………ッ!」
涙をポロポロと零しながら、セリナが再び唇を重ねて来ました。
わたくしもセリナの唇を自分の唇で受け止め、やがてわたくし達は抱き合いながらベッドに倒れ込みました。
思わず固まってしまうわたくし。以前も今も、冗談で言っただけなのに(半分は本気でしたけど)セリナは冗談とは受け取らなかったみたいです。
いえ、そもそも真面目なセリナだからこそ、こんな時にわたくしが冗談を言う筈なんてないと思ったのかもしれません。
とは言え、今のこの状況はわたくしにとっては、まさに夢の様な状況。
ウルスス村で初めて見た時には既に、わたくしの心はセリナに奪われていました。だって、こんなに美しい顔の少女なのですよ?性別を超えて恋い焦がれました。
そんなセリナから表情が消えたのは一週間前のあの日から。結局わたくしは何も出来ず、ただ彼女の帰りを待つことしか出来ませんでした。
そして案の定、彼女は見るのも痛々しい表情で帰って来ました。その瞬間から、わたくしの戦いは始まりました。
何とかセリナを救うべく、わたくしは何度も心が折れそうになりながらもセリナを元気付けました。とてもわたくしの言葉が彼女に響いているとは思えませんでしたけど、何もしないなんて出来なかった。
サージャさんにも、セリナを救えるのはわたくしだけだと励ましのお言葉を頂きました。
そんなわたくしの頑張りの成果なのか、或いは許嫁の彼を想うセリナの強い心からなのかは分かりませんが、二日前に変化が起きました。
セリナの表情が少し変わり、そして自分からわたくしに言ってくれたのです。「いつもありがとう」と。
その瞬間、これまでの五日間の努力が報われた気がしました。そして、わたくしのやって来た事は間違いでは無かったと素直に思えたのです。
その日から、セリナの変化は続きました。次の日の訓練では、初めて新しい魔法を会得したのです。
訓練が始まってから、一つも魔法を覚えられなかったセリナ。当たり前です。いくら”賢者”とは言え、あんな精神状態でまともな訓練など出来る筈もありません。もしもセリナがまともな精神状態でしたら、きっと今頃新しい魔法を十も二十も会得していましたわ。
六日目の夜、つまり昨夜です。セリナは初めて目を泣き腫らさずに帰って来ました。でも、やはり表情は暗く不安そうでしたが、わたくしの顔を見て、少し安心した表情に変わりました。それが凄く嬉しかったと同時に、きっとセリナの笑顔を取り戻してみせると再度誓ったのです。
そして今夜。セリナがぎこちないながらも、わたくしに向かって微笑んでくれました。その瞬間、涙が溢れて止まりませんでした。
やっと、やっとセリナが微笑んでくれた。それはまだ笑顔とは呼べるものではありませんでしたが、それでもやっと前に進めた気がしました。
そして今の状況です。セリナが目を閉じてわたくしからのキスを待っています。
嬉しい反面、不安が襲って来ました。だってセリナには恋い焦がれる愛しの許嫁が居るのですよ?それなのに、何故わたくしにキスをせがむのでしょうか………
「セリナ………あの、ほ、本当によろしいのですか……?」
「うん………お願いフィリア」
「あの……自分で言っておいて大変恐縮なのですけど………理由をお聞かせ願いませんか?」
そう。理由が分からないのです。もしかしたらわたくしは思い違いをしているのかもしれません。
セリナは元気になったのではなく、壊れてしまったのかもしれません。心が擦り切れて、全てがどうでもよくなって、こんな事をしているのかもしれません。
もしもそうなら、キスなど出来る筈もありません。何としてもセリナを元のセリナに戻して差し上げなくては!
そう思っていると、セリナがスーッと目を開けました。そしてわたくしを見て、顔を赤くして………何やらモジモジしています。
え…………?まさかこの反応って…………え?
「あのね………フィリアには迷惑かもしれないけど………」
セリナの声が震えているのが分かります。それはきっと、言い難い事を言わなければならないから…………?
「フィリアに優しくされて………ずっとフィリアに寄り添って貰って………あの、気が付いたらね………」
わ、わたくしの顔まで赤くなってきました!
え?セ、セリナ?何を言おうとしているのですか?
「フィリアの事………好きになってて……」
「ふ、ふぇ!?」
変な声が出ましたわ!え?え?え?嘘でしょ?
「だから……フィリアにキスして欲しいの………」
こんなに胸の鼓動が激しいのは生まれて初めてですわ。まさか………セ、セリナが?こんなに美しいセリナがわたくしの事を………好き?
「あ、あの、それはつまり……わたくしを………あ、愛していると………?」
「…………………」
無言でコクリと頷くセリナ。顔が耳まで真っ赤なのが見て分かります。でもきっと、わたくしもそうなのでしょう。
「す、凄く、物凄く嬉しいのですけど、セリナには許嫁がいらっしゃるのですよね?」
わたくしがそう言うと、セリナの表情が一転して真剣な表情に変わりました。
「うん。もちろんアルトの事はずっと好き。わたしはきっとアルトが居ないと生きていけないと思う」
その真剣な瞳に、何故か吸い寄せられる感覚がしました。彼女は今、必死で自分と向き合っています。
「でも、フィリアを好きだっていうこの気持ちも本物なの。だって……貴女の事を考えると凄く幸せな気持ちになるから」
狐につままれるというのは、こういう時に使う言葉なのでしょう。わたくしが全く予想すらしていなかった、でもこれ以上無いほどに嬉しい言葉を、セリナはわたくしにくれました。
きっと、セリナが一番に想うのは今もこれからも変わらずに許嫁だけでしょう。わたくしとセリナは、魔王討伐までの付き合い。その後はお別れする事になります。
でも、それでも良いと思います。わたくしを想ってくれる事でセリナがこれからも前を向いて歩いて行けるのなら………わたしくは期間限定の恋人でも良いのです。
「セリナの気持ち………とても嬉しく頂戴いたしました。では、わたくしの気持ちも受け取ってください」
「フィリア………ありがとう」
再び目を閉じるセリナ。そんなセリナに顔を近づけながら、わたくしも目を閉じました。そしてーーーー
「ん…………」
重なる唇と唇。セリナの柔らかい唇の感触が、わたくしの唇に伝わります。
嗚呼………何て甘美な瞬間なのでしょうか。こんなに幸せな瞬間がこの世にあったなんて、わたくしは初めて知りました。
キスとは、こんなにも気持ち良くて、こんなにも幸せなのですね。
やがてどちらともなく唇を離します。目を開けたセリナの目は、とても蕩けていました。きっとわたくしも同じ目をしているのでしょう。
「フィリアの唇………柔らかい」
「ふふ……わたくしのファーストキスですわよセリナ。初めてが貴女で良かった」
「…………え?」
驚いた表情を浮かべるセリナ。きっと唇など、勇者様にとっくに奪われているのだと思ったのでしょう。
「唇だけは勇者様に捧げなかったのです。わたくしなりの意地ですわ」
わたくしが悪戯っぽくそう言うと、セリナの瞳から涙がポロポロと零れ落ちました。
「セリナ?」
「わた、わたしも……!アルトとは何度もしたけど、あの人には唇を奪われない様にしてて………わたし必死で………」
セリナもそうだったのですね。その気高い精神で、唇だけは必死に守った。あんなに心が擦り切れた状態で………とても凄い事だと思いました。
「頑張ったのですねセリナ。わたくしは………そんな貴女を尊敬いたしますわ」
「フィリア…………ッ!」
涙をポロポロと零しながら、セリナが再び唇を重ねて来ました。
わたくしもセリナの唇を自分の唇で受け止め、やがてわたくし達は抱き合いながらベッドに倒れ込みました。
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