世界で一番美少女な許嫁が勇者に寝取られた新米剣士の受難な日々

綾瀬 猫

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賢者の章

4.初めての………※

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 手が震えていた。


 物心つくずっと以前から、一緒にいた少女。

 毎日一緒に遊び、一緒に笑い、一緒に泣き、気が付くといつも手を繋いでいた少女。

 そんなセリナを、一人の女性として意識したのは、つい二年前の事。


「ねぇアルト………わたし達って…………………………結構お似合い…………だと思わない………?」


 顔を真っ赤に染めて、当時十三歳だったセリナは懸命に言葉を絞り出した。
 その時の表情が、仕草が、とても愛しく感じたのを今でも覚えている。
 そしてその日から、二人は幼馴染から恋人へと立場を変えた。


 
「本当に……大丈夫?」
「…………うん」


 大丈夫かとセリナに訊ねるアルトだが、自分の方こそ手が震えていて、よほど大丈夫じゃないのかもしれなかった。

 それでも、その震える手で何とかセリナの服を脱がす。すると、小ぶりだが形の良い張りのある双丘が目の前に現れた。

 咄嗟に手で隠すセリナ。やはり恥ずかしいのか、顔を真っ赤に染めて視線を彷徨わせる。


「………見てもいい?」


 今度は声が震えるアルト。服を脱がせた時に一瞬見えたが、もっとじっくりと見たい。


「……………うん」


 セリナは覚悟を決め、胸を隠していた腕をゆっくりと降ろす。そしてギュッの目を閉じた。


 きっとアルトは今、自分の胸を凝視しているだろう。
 先ほど見たエリーゼの胸よりも、自分の胸は二周りは小さい。それをアルトがどう思っているのか、どう感じたのかーーーー、それを考えると気が気では無いセリナ。


「き、綺麗だ…………」


 それは素直なアルトの感想だった。

 確かに大きくは無いが、きめ細やかな真っ白い肌。頂点の突起は、エリーゼのよりも色の薄い桃色。その薄桃色の突起の周り、いわゆる乳輪も小さく、左右のバランスもとても良い。


「へ………変じゃ………ない?」


 セリナも震える声で、相変わらず目を固く閉じながらアルトに訊ねる。


「全然………凄く綺麗だよセリナ」


 その言葉を聞き、ゆっくりと目を開けるセリナ。アルトも顔を上げ、セリナの目を見つめる。


「セリナ………」


 アルトの熱を帯びた視線を受け、再び目を閉じるセリナ。それを合図に、二人は唇を重ねた。


「…………………」


 キスは今までに、何度かした事があった。しかし今夜のキスは、これまでしてきたキスではなく、その先に進みたい。

 秘密基地でのビリーとエリーゼは、舌を絡めていた。自分も、自分達もあのキスをーーーーー


「…………ん……」


 恐る恐る、セリナの唇に舌を押し付けるアルト。一瞬セリナの身体が強張るのを感じたが、セリナはゆっくりと口を開け、アルトの舌を迎え入れた。


「ぁ………ん……………」


 ゆっくりと、そしてねっとりと舌を絡め合うアルトとセリナ。アルトはそのまま、セリナを布団に寝かせた。


「ん………んん………」


 ちゅぷちゅぷと、口の中で音が生まれる。唾液が分泌され、お互いの口内に唾液を送り合う二人。

 
「は……ぁ…………」


 そしてようやく唇を離すと、セリナの瞳には涙が溜まっていた。

 初めての濃厚なキス。ただ舌を絡めているだけの行為なのに、セリナはとても大きな幸福感と、僅かな快楽を感じていた。


「セリナ………!」


 そんなセリナが愛おしくて、アルトはセリナの細い首に顔をうずめる。アルトの唇がセリナの首に触れ、セリナは再びギュッと目を閉じた。


「……………ッ」


 ビリーがそうしていた様に、アルトはセリナの首に舌を這わせる。確かエリーゼはそれで嬌声を上げ始めた。ならばセリナもーーーー


「ーーーーッ」


 しかしセリナは、自分の口を手で塞ぐ。声が出ない様に、やらしい声をアルトに聞かれない様に。


 アルトの舌は、首筋からセリナの華奢な肩へと到達する。そこから軌道を修正し、徐々に胸の方へ。


「~~~~ッ」


 出そうになる声を何度も飲み込み、目を閉じ続けるセリナ。そこに、遂にアルトの舌がセリナの小さな胸へと到達する。

 そのまま、アルトの舌は一点を目指して丘を駆け上る。
 そして遂に頂へと至り、そこに鎮座する薄桃色の突起をーーーーーー口に含んだ。


「ーーーーんんッ!!」


 堪えきれずに漏れ出すセリナの声。尚もアルトはセリナの乳首を舌で転がしたり、弱く吸ってみたりする。


「ぁ………ああ……!」


 身体を仰け反らせ、膝を立てるセリナ。かなり息が荒くなっていた。

 ひとしきりセリナの綺麗な乳首を味わったアルトの舌は、そのまま下降を再開する。
 全く無駄な肉が無いのに柔らかい腹部、綺麗な臍の周りを経由して括れた腰へと寄り道。

 その度にセリナの口からは嬌声が漏れ、身体を何度もくねらせる。
 そして遂に、下着へと到達した。ここから先に進むには、先ずは下着を脱がさなければならない。


「セリナ………下着………取るよ……?」


 相変わらず声が震えていて、自分でも情けないと思うアルトだが、もはや気にしている余裕など無い。
 
 大事なセリナ。愛しいセリナ。お互い初めてだからと、後で言い訳などしたくない。だからどんなに気が早っていても、慎重に、そして優しく。


「うん………」


 口に当てていたセリナの手は、今は顔全体を隠すように手のひらで覆っている。そうしていないと、恥ずかし過ぎて消えてしまいそうだったから。


 セリナからの了承を貰い、アルトは先ほどよりも震える手でセリナの下着の紐を指先で掴む。そしてゆっくりと、紐を引いた。

 スルスルと下着の紐が緩んで行く。そして片側の紐が完全に解けた。

 
 このまま布を捲るだけで、セリナの一番大事な所が姿を現す。しかしアルトはそうせず、もう片方の紐を再び指で掴んだ。

 ふと視線を上げると、顔を手で覆っているセリナ。小ぶりだが綺麗な双丘は露わになっていて、薄桃色の頂点が濡れているのは、先ほど自分が何度も口に含んだから。

 
 思わず唾を飲み込もうとして、口の中がカラカラに渇いている事に気付く。
 相当に緊張しているのだ。自分も、そしてセリナも。

 再びスルスルと、下着の紐を引くアルト。少しずつ少しずつ、セリナの下着の紐が緩んで行く。

 既に自分の下着の中では、陰茎ペニスがガチガチに固まり、狭い下着の中で行き場を無くしている。
 その膨張の具合は、先ほど秘密基地の窓からビリーとエリーゼの行為を覗いていた時以上だった。

 そしていつの間にか、下着の中が濡れていて冷たい。
 セリナの身体に舌を這わせていた間、アルトの男性器からは常に透明で粘り気のある液が分泌していた。それが下着を濡らしたのだ。
 
 改めて見ると、セリナの白い布地の下着は濡れている様子は無い。それは厚手の布地の下着だから浸透していないだけなのか、それとも濡れる程の快楽は感じていないのかーーーーー


 色々と頭の中を駆け巡っていたアルトだが、遂に下着の紐が解けた。あとは下着を捲るだけで、セリナの全てを見る事が出来る。


「紐……解けたよ……」
「……………………うん」
「見ても…………いい?」
「……………………うん」


 セリナの身体が小刻みに震えている。きっと、想像を絶する恥ずかしさを我慢しているのだ。
 それも、全て自分の為に。今夜、今この時、二人で一線を越える為に。


 一度深く深呼吸をして、アルトはセリナの下着をーーーーー脱がした。







 
 

 


 
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