AIは悪なのか

AIは悪なのか

AIの技術革新や方向性は未知数です。
政治的な要素が含まれているので、筆者個人が一概に白黒つける事は出来ませんが、まずは国際ルールをしっかり定めるべきでしょう。
そのベースが出来て、初めてAIは人間にとって良いツールとなりえる様に思えます。


現状、AIは無法地帯です。
特筆して危惧されているのが芸術関連の分野であり、未だに著作に関する枠が定まっていません。
Aiがパトロールボットで収取した学習データを構築すれば、そのデータは何処から取得したものなのか、膨大なデータの中から検証していく作業が発生します。
その中には類似したものが複数出ていて、著作権利を申し立てない人もいれば抗議する人も出るでしょう。
そこから何を持って誰の著作物なのかを判別するのが難しいものが出てくる可能性があるという話です。
全くオリジナルのものが盗用されるのなら判断は早くなりますが、そうとは限りません。

AIは元々、DX化推進の一部に属しています。
ですから日本政府は積極的にAIやDXの活用場面を推進して諸外国と同水準の企業収益が出せる様に引き上げる指針を建てなければなりません。

そういった意味では、国際情勢ありきが国家指針に繋がっており、実態のAIや雇用に関する問題が疎かになっている部分が散見されます。
実際の所、雇用問題は本当に悪化してからしか手が入らない、手を入れる頃には遅い。
これが日本の政治です。
既に就職氷河期世代が冷や飯を食った状態から脱却が難しい状態に至っているのも、30代前半でテコ入れがあればなんとかなっていたものが40代後半になって政府がバックアップしようとしても無理があるのです。
40代後半でアルバイトレベルの状態の人を再教育して稼げる人材に育成するには絶対的に無理なのです。
こういったリアルな情勢を政治家の先生は真剣に考えているのか、改めて考えて頂きたいと思います。


また、AIは著作侵害や特許関連の分野の問題がクリア出来れば、自動的に学習データに利用される元データは有償化の方向となり、その先にはＡＩを利用する為に利用料金を支払うという行為が発生する事でしょう。
現状、ＡＩは利用者のシェアを獲得する為に無償提供し、その代償として学習データとなる文献や画像を無断で自動収集して構築する実態があります。
無償提供して絶大なシェアをいかに獲得し、そこから「無くてはならないもの」に挿げ替えて色々なものを握って最終的に大きな稼ぎに挿げ替えるのが現代の新たな商売手法です。

この方向性を国際的に何がダメで何が良いのか、ルールを構築していく事が重要かと思えます。
否定するのは簡単なのですが、受け入れた先でも人間が主導権を握る立場で無ければAIを幾ら広めた所で争い事を誘発するだけです。

危険なものや疲弊しかしない作業はＡＩに任せる。
それ以外は人間が主導で握るといった世界にしていくべきではないでしょうか。