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一章出会いと旅立ち
第十二話:氷の支配者カルチャーブリザード
しおりを挟むゼクス、ラクス、アマルフィは、ミラーマンを倒し、鏡の迷宮を抜け出した後、次なる試練に向かっていた。彼らはさらに奥深く進み、寒さが厳しくなるにつれて、気を引き締めていた。
アマルフィ「次は氷の力を操る敵が出てくる予感がするわ…何か冷たくて、凍てつくような力を感じる。」
ゼクス「俺たちはここで止まるわけにはいかない。どんな敵が現れても、前に進むしかない。」
三人は進み、次に辿り着いた部屋は、壁一面が氷に覆われていた。天井からは氷の結晶が下がり、部屋全体に冷気が満ちている。すると、突然、部屋の中心に冷たい風が吹き始め、氷の嵐が渦巻き、巨大な影が現れた。
???「この地に足を踏み入れる者たちよ…お前たちはここで凍りつき、永遠に氷の中で眠ることになる。」
ラクス「この声…!」
影が完全に現れると、それは氷に包まれた巨人の姿だった。冷たい風と共に氷の力を放ち、その目は冷酷で何者も寄せ付けない威圧感が漂っていた。
ゼクス「お前が次の敵か…!」
氷の巨人は笑い声を上げた。
巨人「我が名はカルチャーブリザード。この地の支配者であり、ガイム様の意志を体現する存在だ。貴様らは、この凍てついた世界で永遠に囚われることになる。」
アマルフィ「カルチャーブリザード…!氷の力を操る敵か!」
カルチャーブリザードは手をかざすと、周囲の氷が一層強くなり、部屋全体が凍りつき始めた。床が凍りつき、ゼクスたちの動きが鈍くなっていく。
ゼクス「くっ、この氷…動けない!」
カルチャーブリザード「さあ、この冷たい世界で凍りつけ!お前たちに抗う力はない!」
巨人は巨大な氷の刃を生成し、それを振り下ろしてゼクスに襲いかかった。ゼクスは剣で防ごうとしたが、氷の刃は想像以上に強力で、彼を押し返した。
ラクス「ゼクス、下がって!このままじゃやられる!」
アマルフィはアポストロフを引き絞り、氷の防御を突破しようと水の矢を放った。しかし、氷の力が強すぎて、水の矢は空中で凍りついてしまった。
アマルフィ「水の力が…通じない!」
カルチャーブリザードは冷笑を浮かべ、さらに氷の力を強めていった。ゼクスたちは次第に動けなくなり、冷気に体が蝕まれていく。
カルチャーブリザード「この地で氷に抗うことなどできぬ。お前たちも、この氷の力の前にひれ伏すがいい。」
ゼクスは剣を握りしめ、必死に耐えながら考えを巡らせていた。
ゼクス「どうすれば…この氷を打ち破ることができるんだ…?」
ラクス「何か方法があるはずよ!ゼクス、あんたなら必ず見つけられる!」
アマルフィもまた、氷の嵐に立ち向かいながら叫んだ。
アマルフィ「私たちは一人じゃない!一緒に戦って、氷の力を突破しよう!」
ゼクスはその言葉に勇気をもらい、もう一度剣を握りしめた。笑いの剣が再び微かに輝き始め、その光が少しずつ強くなっていった。
ゼクス「笑いの剣…お前の力を俺に貸してくれ。氷の力に負けるわけにはいかない…!」
カルチャーブリザードは再び氷の刃を振り下ろし、ゼクスに向かって襲いかかってきた。しかし、ゼクスの剣が一瞬強く輝き、氷の刃を受け止めた。
カルチャーブリザード「何…!?この剣が氷を…!」
ゼクスはそのまま剣を振り上げ、カルチャーブリザードに向かって全力で斬りつけた。笑いの剣が氷の防御を打ち破り、巨人の体に深く食い込んだ。
ゼクス「今だ、ラクス、アマルフィ!」
ラクスはすかさずルーンアルバトロスを振り下ろし、カルチャーブリザードに追撃を加えた。
ラクス「くらえ!」
アマルフィもアポストロフに全力を込め、水の力を最大限に発揮して放った。氷の力が次第に弱まり、巨人の動きが鈍くなっていった。
アマルフィ「これで終わりよ!」
ゼクス、ラクス、アマルフィの連携攻撃によって、カルチャーブリザードはその場に崩れ落ちた。氷の力が完全に消え去り、部屋全体が元の状態に戻った。
カルチャーブリザード「ガイム様…私は…ここで…」
巨人は完全に消滅し、静寂が訪れた。
ゼクスは剣を鞘に収め、深く息をついた。
ゼクス「また一つ試練を乗り越えた…でも、これで終わりじゃない。」
アマルフィ「次の敵も強敵よ。でも、私たちは必ずガイムに立ち向かうわ。」
ラクス「そうよ。これからが本番だわ。」
ゼクスたちは再び前に進み始めた。彼らの旅はまだ終わらない。ガイムとの最終決戦に向けて、さらなる強敵が待ち受けているのだった。
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