13 / 18
1章 妖怪警察見習いに……?!
8話 女の子同士のガールズトーク?!
しおりを挟む
ハナちゃんが芦木場くんが近くからいなくなった事を念入りに確認してから、
いよいよ完全に女子だけになる。
『芦木場のやつ、ちゃんといなくなったわね。
気配が遠くに行ったわ!さて、何から話そうかしら……』
ハナちゃんは悩むそぶりをしながら、話始める。
初任務で見習いになったばかりなのに、さっそく一人で妖怪といるよ!
ネネもいるから正確には一人じゃないけど。
昨日の今日で妖怪といっしょいるとか、すごく緊張するよ。
ハナちゃん、少し話した印象は普通のどこにでもいそうな、
ただの女の子なんだよね。昨日会った狂骨とは全然違う。
こわいってかんじは全然ない。
『――千晴ちゃん!千晴ちゃん!聞いてる?』
「はっ!ちょっと考え事してた。聞いてなかった、ごめんねハナちゃん」
ハナちゃんに話しかけられて、我に返る……。
『もー!ひどいわ!』
全然、話聞いてなかった……!
ちゃんと聞いてあげないとだよね。
ひいてはこれも任務の現状確認だもんね!
一人でもしっかりしなくちゃ……!
芦木場くんも別行動でしっかり仕事しているだろうし。
ハナちゃんにも失礼だしね!
『それよりも千晴ちゃんは好きな子とかいないの?
学校にイケメンのひとりやふたりいるでしょう!』
「イケメンか~……芦木場……くん……?」
イケメンと言われて、
わたしはふと芦木場くんの顔がよぎって
ボソッと口に出してしまった。
『芦木場?』
恥ずかしいから絶対、口にだして言えないけど、
整った顔で、見た目もかっこいいし、性格も優しいから、
いい人だと思ってはいるんだよね。
実際、クラスだけじゃなくて学校内の女子から人気だし。
人気が出るのわかる。名前をあげるつもりはなかったけど、
つい言ってしまっていた。
『あなた、一番に芦木場のことが出てくるってことは、
芦木場のことが好きなのね!』
「そうなの?千晴!」
「え!そんなんじゃないよ!たまたま思い浮かんだだけだよ!」
わたしはすごい勢いでふたりの意見を反対した。
だって、かっこいいとは思っているけど、
アニメとかマンガが好きでキャラクターが大好きだから、
実在の人を恋愛対象として見たことないもん!
なんか自分で言ってて恥ずかしいけど!事実だよ!
『まあまあ、そんなに否定しないのよ!わたしはね――!』
この後、ハナちゃんは自分の恋愛体験や好きなタイプ、
最近の好きな相手の話をわたしたちがいろいろ聞く前に全部話してくれている。
芦木場くんの話からそれてくれてよかった。
それにしてもハナちゃん、いきいきしてるな。
久しぶりに人と話せてうれしそう。
――30分後。
「――そろそろ時間だぞ~!安芸、帰るぞ~」
「わっ!芦木場くん!びっくりした……」
ハナちゃんの話が盛り上がって、すっかり時間を忘れて話していた。
『もうそんなに時間がたっていたのね。あっという間ね』
「そうだね。普通に楽しんじゃった。ハナちゃんのお話し聞けて楽しかったよ。
今日はありがとう。またお話ししたいな」
『また、いつでも来てね。また、お話ししましょう。
もうあたしたちは友達なんだから!妖怪警察の仕事、頑張ってね千晴ちゃん!』
そう言って、笑顔でハナちゃんと別れた。
ハナちゃんに友達認定してもらえた。
ネネに続いて、二人目?の妖怪の友達ができたよ!
学校を出て、帰り時につく。
芦木場くんが家まで送ってくれることになった。
「初めての任務なのに、一人してごめんな。
でも、楽しめたみたいでよかったよ。」
「普通に楽しんじゃったよ!ちゃんと最近のこととかも聞いたから、
現状報告しないと!そういえば――」
わたしは話している途中だが、ふと先ほど、
ハナちゃんと話してたことを思い出してしまって言葉がとぎれてしまう。
『それは恋よ!千晴ちゃん!あなた、芦木場のことが好きなのよ!』
あぁ~!!思い出さないように芦木場くんと話していたのに!
いっしょにいると、なんか急にすごくドキドキしてきた……!
「ん?どうしたの?急にだまって?」
「えっ!なんでもないよ!報告だよね――」
あんなこと言われたら、意識しちゃうに決まってるじゃん!
好きとか恋とかそんなんじゃないはずなのに~!
明日からどうしたらいいの――!!!
いよいよ完全に女子だけになる。
『芦木場のやつ、ちゃんといなくなったわね。
気配が遠くに行ったわ!さて、何から話そうかしら……』
ハナちゃんは悩むそぶりをしながら、話始める。
初任務で見習いになったばかりなのに、さっそく一人で妖怪といるよ!
ネネもいるから正確には一人じゃないけど。
昨日の今日で妖怪といっしょいるとか、すごく緊張するよ。
ハナちゃん、少し話した印象は普通のどこにでもいそうな、
ただの女の子なんだよね。昨日会った狂骨とは全然違う。
こわいってかんじは全然ない。
『――千晴ちゃん!千晴ちゃん!聞いてる?』
「はっ!ちょっと考え事してた。聞いてなかった、ごめんねハナちゃん」
ハナちゃんに話しかけられて、我に返る……。
『もー!ひどいわ!』
全然、話聞いてなかった……!
ちゃんと聞いてあげないとだよね。
ひいてはこれも任務の現状確認だもんね!
一人でもしっかりしなくちゃ……!
芦木場くんも別行動でしっかり仕事しているだろうし。
ハナちゃんにも失礼だしね!
『それよりも千晴ちゃんは好きな子とかいないの?
学校にイケメンのひとりやふたりいるでしょう!』
「イケメンか~……芦木場……くん……?」
イケメンと言われて、
わたしはふと芦木場くんの顔がよぎって
ボソッと口に出してしまった。
『芦木場?』
恥ずかしいから絶対、口にだして言えないけど、
整った顔で、見た目もかっこいいし、性格も優しいから、
いい人だと思ってはいるんだよね。
実際、クラスだけじゃなくて学校内の女子から人気だし。
人気が出るのわかる。名前をあげるつもりはなかったけど、
つい言ってしまっていた。
『あなた、一番に芦木場のことが出てくるってことは、
芦木場のことが好きなのね!』
「そうなの?千晴!」
「え!そんなんじゃないよ!たまたま思い浮かんだだけだよ!」
わたしはすごい勢いでふたりの意見を反対した。
だって、かっこいいとは思っているけど、
アニメとかマンガが好きでキャラクターが大好きだから、
実在の人を恋愛対象として見たことないもん!
なんか自分で言ってて恥ずかしいけど!事実だよ!
『まあまあ、そんなに否定しないのよ!わたしはね――!』
この後、ハナちゃんは自分の恋愛体験や好きなタイプ、
最近の好きな相手の話をわたしたちがいろいろ聞く前に全部話してくれている。
芦木場くんの話からそれてくれてよかった。
それにしてもハナちゃん、いきいきしてるな。
久しぶりに人と話せてうれしそう。
――30分後。
「――そろそろ時間だぞ~!安芸、帰るぞ~」
「わっ!芦木場くん!びっくりした……」
ハナちゃんの話が盛り上がって、すっかり時間を忘れて話していた。
『もうそんなに時間がたっていたのね。あっという間ね』
「そうだね。普通に楽しんじゃった。ハナちゃんのお話し聞けて楽しかったよ。
今日はありがとう。またお話ししたいな」
『また、いつでも来てね。また、お話ししましょう。
もうあたしたちは友達なんだから!妖怪警察の仕事、頑張ってね千晴ちゃん!』
そう言って、笑顔でハナちゃんと別れた。
ハナちゃんに友達認定してもらえた。
ネネに続いて、二人目?の妖怪の友達ができたよ!
学校を出て、帰り時につく。
芦木場くんが家まで送ってくれることになった。
「初めての任務なのに、一人してごめんな。
でも、楽しめたみたいでよかったよ。」
「普通に楽しんじゃったよ!ちゃんと最近のこととかも聞いたから、
現状報告しないと!そういえば――」
わたしは話している途中だが、ふと先ほど、
ハナちゃんと話してたことを思い出してしまって言葉がとぎれてしまう。
『それは恋よ!千晴ちゃん!あなた、芦木場のことが好きなのよ!』
あぁ~!!思い出さないように芦木場くんと話していたのに!
いっしょにいると、なんか急にすごくドキドキしてきた……!
「ん?どうしたの?急にだまって?」
「えっ!なんでもないよ!報告だよね――」
あんなこと言われたら、意識しちゃうに決まってるじゃん!
好きとか恋とかそんなんじゃないはずなのに~!
明日からどうしたらいいの――!!!
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版

こちら第二編集部!
月芝
児童書・童話
かつては全国でも有数の生徒数を誇ったマンモス小学校も、
いまや少子化の波に押されて、かつての勢いはない。
生徒数も全盛期の三分の一にまで減ってしまった。
そんな小学校には、ふたつの校内新聞がある。
第一編集部が発行している「パンダ通信」
第二編集部が発行している「エリマキトカゲ通信」
片やカジュアルでおしゃれで今時のトレンドにも敏感にて、
主に女生徒たちから絶大な支持をえている。
片や手堅い紙面造りが仇となり、保護者らと一部のマニアには
熱烈に支持されているものの、もはや風前の灯……。
編集部の規模、人員、発行部数も人気も雲泥の差にて、このままでは廃刊もありうる。
この危機的状況を打破すべく、第二編集部は起死回生の企画を立ち上げた。
それは――
廃刊の危機を回避すべく、立ち上がった弱小第二編集部の面々。
これは企画を押しつけ……げふんげふん、もといまかされた女子部員たちが、
取材絡みでちょっと不思議なことを体験する物語である。
R:メルヘンなおばけやしき
stardom64
児童書・童話
ある大雨の日、キャンプに訪れた一人の女の子。
雨宿りのため、近くにあった洋館で一休みすることに。
ちょっぴり不思議なおばけやしきの探検のおはなし☆
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。

お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
山姥(やまんば)
野松 彦秋
児童書・童話
小学校5年生の仲良し3人組の、テッカ(佐上哲也)、カッチ(野田克彦)、ナオケン(犬塚直哉)。
実は3人とも、同じクラスの女委員長の松本いずみに片思いをしている。
小学校の宿泊研修を楽しみにしていた4人。ある日、宿泊研修の目的地が3枚の御札の昔話が生まれた山である事が分かる。
しかも、10年前自分達の学校の先輩がその山で失踪していた事実がわかる。
行方不明者3名のうち、一人だけ帰って来た先輩がいるという事を知り、興味本位でその人に会いに行く事を思いつく3人。
3人の意中の女の子、委員長松本いずみもその計画に興味を持ち、4人はその先輩に会いに行く事にする。
それが、恐怖の夏休みの始まりであった。
山姥が実在し、4人に危険が迫る。
4人は、信頼する大人達に助けを求めるが、その結果大事な人を失う事に、状況はどんどん悪くなる。
山姥の執拗な追跡に、彼らは生き残る事が出来るのか!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる