7 / 7
7話〜解決〜
しおりを挟む
そして一夜が明けた。
今日の予定は牧場に行き見学をすることだ。
「今日も昨日と同じように2人1組での見学だーそうだな時間が掛かるから昨日と同じ人でペアを組んでー」
とあまり寝れなかったのか眠気が混ざった声で先生が指示を出す。
えっ…ちょ、どうしよ…田中くんまた同じ班だ…霞城は不安と困惑でいっぱいになる。昨日のことがあってからは朝田中をみてもテンションがとても低くつまらなそうだったからだ。みんな先に行ってしまい田中と霞城だけになってしまった。
「た、田中くん行こうか…」
霞城は少し声が震えていた。
「………はい。」
田中は下を向き小さく返事を返事をした。
みんなは楽しそうに牧場内を見学しているが二人の間には大きな壁があった。お互い話さず、ただ歩くだけ。霞城は気まずいと感じているのか何かしらの行動をしようとはしている。どうしよう…何も出来ない…。緊張している時のあの特有の感覚が襲ってくる。
「あっ…ナベワリだ…。」
昨日田中くんに教えて貰ったやつだ…。霞城は無意識につぶやく
「……!…」
田中が反応した。
「シャクナゲもあるし、ツルキンバイもある…」
霞城は田中に教えて貰ったものをしっかり覚えていた。
「………」
田中はまだ声を出さない。
「ほら、ナガバモミジイチゴもある。綺麗」
霞城は自然と笑顔で田中に向けるように呟いた。
すると田中は嬉しさと恥ずかしさが混ざった笑顔で口を開いた。
「それはずるいですよ。嫌でも好きになってしまうじゃないですか。」
こっちの台詞だよ…!田中くん...!その笑顔…!
「いやずるいって…別にそのために言ってたわけじゃないし…」
霞城は無駄に反抗してしまった。
「いやいや...そういうところもますます好きになってしまいますよ。」
先程とは全く違う田中だった。
「妄想どうりじゃなくてもいいことがあるんですね。」
「そうだよ田中くん!妄想じゃなくてもいいでしょ?」
といたずら混じりで霞城が聞く。
「はい…いいですね」
こうして、一時はどうなるかと思った事件も無事に終わりました。
そして帰りのバス
「どうしたー?田中、やけにうれしそうだなー?」
「え?別に何も無いけど?」
「いやいやあるだろー?教えろよ
ー!」
「じゃあ加賀の『好きな人』教えたらねー」
「うっ...それは勘弁だなー...」
「それじゃあ言わなーい。」
そんな会話の中、霞城はぐっすり眠っていた。
今日の予定は牧場に行き見学をすることだ。
「今日も昨日と同じように2人1組での見学だーそうだな時間が掛かるから昨日と同じ人でペアを組んでー」
とあまり寝れなかったのか眠気が混ざった声で先生が指示を出す。
えっ…ちょ、どうしよ…田中くんまた同じ班だ…霞城は不安と困惑でいっぱいになる。昨日のことがあってからは朝田中をみてもテンションがとても低くつまらなそうだったからだ。みんな先に行ってしまい田中と霞城だけになってしまった。
「た、田中くん行こうか…」
霞城は少し声が震えていた。
「………はい。」
田中は下を向き小さく返事を返事をした。
みんなは楽しそうに牧場内を見学しているが二人の間には大きな壁があった。お互い話さず、ただ歩くだけ。霞城は気まずいと感じているのか何かしらの行動をしようとはしている。どうしよう…何も出来ない…。緊張している時のあの特有の感覚が襲ってくる。
「あっ…ナベワリだ…。」
昨日田中くんに教えて貰ったやつだ…。霞城は無意識につぶやく
「……!…」
田中が反応した。
「シャクナゲもあるし、ツルキンバイもある…」
霞城は田中に教えて貰ったものをしっかり覚えていた。
「………」
田中はまだ声を出さない。
「ほら、ナガバモミジイチゴもある。綺麗」
霞城は自然と笑顔で田中に向けるように呟いた。
すると田中は嬉しさと恥ずかしさが混ざった笑顔で口を開いた。
「それはずるいですよ。嫌でも好きになってしまうじゃないですか。」
こっちの台詞だよ…!田中くん...!その笑顔…!
「いやずるいって…別にそのために言ってたわけじゃないし…」
霞城は無駄に反抗してしまった。
「いやいや...そういうところもますます好きになってしまいますよ。」
先程とは全く違う田中だった。
「妄想どうりじゃなくてもいいことがあるんですね。」
「そうだよ田中くん!妄想じゃなくてもいいでしょ?」
といたずら混じりで霞城が聞く。
「はい…いいですね」
こうして、一時はどうなるかと思った事件も無事に終わりました。
そして帰りのバス
「どうしたー?田中、やけにうれしそうだなー?」
「え?別に何も無いけど?」
「いやいやあるだろー?教えろよ
ー!」
「じゃあ加賀の『好きな人』教えたらねー」
「うっ...それは勘弁だなー...」
「それじゃあ言わなーい。」
そんな会話の中、霞城はぐっすり眠っていた。
0
お気に入りに追加
5
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
【フリー台本】二人向け(ヤンデレ多め)
しゃどやま
恋愛
二人向けのフリー台本を集めたコーナーです。男女性転換や性別改変、アドリブはご自由に。
別名義しゃってんで投稿していた声劇アプリ(ボイコネ!)が終了したので、お気に入りの台本や未発表台本を投稿させていただきます。どこかに「作・しゃどやま」と記載の上、個人・商用、収益化、ご自由にお使いください。朗読、声劇、動画などにご利用して頂いた場合は感想などからURLを教えていただければ嬉しいのでこっそり見に行きます。※転載(本文をコピーして貼ること)はご遠慮ください。
【男性向けシチュボ】裏社会の後輩に騙されて、同僚の命を盾に人生全てを屈服させられる【フリー台本】
真己
恋愛
「ふふっ、そのかお、とーっても、かわぁいい♡ 剥製にして、飾りたいぐらいです♡♡」
騙してきた裏社会の後輩に、同僚の命を盾に、重い愛で屈服を迫られるフリー台本。
pixiv版フリー台本まとめ https://www.pixiv.net/novel/series/10923558
年上の許嫁女教師は大胆な帰国子女
naomikoryo
恋愛
里崎亨は、高校生活を送る普通の男子高校生。
彼の幼馴染であり、3歳年上の美咲は、アメリカに移住してから数年後に帰国した。
彼女は英語、数学、体育の教員免許を持つ優秀な帰国子女であり、学校で臨時の英語教師として教壇に立つことになった。
久しぶりの再会に胸を躍らせる亨だが、彼女の存在は彼にとって特別なものであり、心の奥に秘めた思いが浮かび上がる。
美咲は大胆でサバサバした性格であり、教室内での彼女の存在感は抜群。亨は、彼女の教え方や魅力に惹かれ、授業中も彼女のことばかり考えてしまう。しかし、彼女が何気なく送るウインクや、思わず触れた手が心に残り、彼の心は高鳴るばかりだ。
ある日、美咲が亨の家庭を訪れ、二人は楽しい時間を過ごす。
その中で、彼女の過去の経験やアメリカでの生活について話が弾む。
気づけば、彼女との距離が徐々に縮まり、思いがけないキスを交わすことに。
亨は彼女に対する想いが募り、年上の彼女が実は自分の許嫁であることに気づく。
二人の関係は、幼馴染から年上の許嫁へと発展し、甘く、時には困難な恋愛模様が描かれていく。
果たして、亨は美咲との関係を深められるのか。
彼女の大胆さと優しさに触れながら、彼自身も成長していく姿が描かれる青春ラブストーリー。
【ヤンデレ鬼ごっこ実況中】
階段
恋愛
ヤンデレ彼氏の鬼ごっこしながら、
屋敷(監禁場所)から脱出しようとする話
_________________________________
【登場人物】
・アオイ
昨日初彼氏ができた。
初デートの後、そのまま監禁される。
面食い。
・ヒナタ
アオイの彼氏。
お金持ちでイケメン。
アオイを自身の屋敷に監禁する。
・カイト
泥棒。
ヒナタの屋敷に盗みに入るが脱出できなくなる。
アオイに協力する。
_________________________________
【あらすじ】
彼氏との初デートを楽しんだアオイ。
彼氏に家まで送ってもらっていると急に眠気に襲われる。
目覚めると知らないベッドに横たわっており、手足を縛られていた。
色々あってヒタナに監禁された事を知り、隙を見て拘束を解いて部屋の外へ出ることに成功する。
だがそこは人里離れた大きな屋敷の最上階だった。
ヒタナから逃げ切るためには、まずこの屋敷から脱出しなければならない。
果たしてアオイはヤンデレから逃げ切ることができるのか!?
_________________________________
7話くらいで終わらせます。
短いです。
途中でR15くらいになるかもしれませんがわからないです。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる