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『写真』
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『写真』
「多佳子さん、貴之の子供の頃の写真、見る?」
結婚の報告に訪れた実家、その居間の襖を開けつつ放った母幸恵の言葉に、聞き捨てならんと貴之は立ち上がった。
「お袋!何を――」
その言葉を最初に遮ったのはタカコ。彼女が立ち上がりかけ中腰になった貴之の服の裾を掴み尻餅を突かせ、流れる様な動きで背後に現れた妹四人が
「ほらお兄ちゃん!久し振りに来たんだし子供達と遊んであげてよ!」
そう言ってシャツの襟首や袖を掴み、力尽くで隣の部屋へと引き摺って行く。
「見ます!是非見せて下さい!!」
「おい!タカコ!お前等も離せ!!」
目を輝かせ鼻の穴を広げるタカコ、そんな彼女への呼びかけも妹達への抵抗も虚しく、貴之は何処かへと引き摺られ去って行く。居間に残ったのはタカコと幸恵、その幸恵がいそいそと分厚いアルバムを何冊も机の上に置き、タカコはその一冊を手に取り逸る心を抑えつつ、ゆっくりと表紙を開いた。
「うっわ……小さい……」
「これはね、お宮参りの時の写真。これが貴一郎さんでこれが私、私が抱っこしてるのが貴之ね。こっちが私の父と母で、こっちが貴一郎さんのお父さんとお母さん」
「こんなに小さく生まれたのにあんなに大きくなったんですね……生まれた時から二十kg位有ったのかと思ってました」
「そう思うでしょ?でもね、少しばかり早産でね、二千八百gしか無かったのよ、あの子。私達にとっても初めての子供で両家にとっても初孫でしかも男の子でしょ、だからもう皆心配して最初の頃は大騒ぎだったわ」
「そうなんですか……若い頃のお義父さん、貴之さんとそっくりですね」
「そう思うでしょ?貴之は貴一郎さんと気は合わないみたいだけど見た目は瓜二つなのよ。あの子も今の貴一郎さん位の年になったらあんな見た目になってると思うわ」
タカコよりも背が高いとは言えそこ迄背が高いわけでもない幸恵、その彼女が腕に抱く赤ん坊は本当に小さく、黒と薄墨色の祝い着に殆ど埋もれてしまっている。それを見ながらタカコは小さく息を吐き、台紙へと手を掛けて次へと捲る。
「これはね、百日祝いの時の写真、お宮参りの頃に比べてだいぶ顔つきもしっかりして来たでしょ?」
幸恵がそう言いながら指し示すのは、お宮参りの時と同じ祝い着を掛けられた赤ん坊の写真、前には祝い膳が置かれた赤ん坊は生後百日前後とは思えない程のきりりとした一文字眉で、少々険しい面持ちで撮影者へと視線を向けている。
「……多佳子さん?」
「っ……、目と眉は今のまんまなのに……口……唇は山の形……ぶふっ!!」
あまりのちくはぐさに机へと突っ伏し拳で天板をどんどんと叩きながら肩を震わせるタカコ、幸恵はそれを見て目を細め微笑みつつ、次の写真の説明を始めた。
「これはね、七五三、数えで五歳の時ね。着物はお宮参りの時と同じで、それに袴を合わせたの。この着物はこれが最後になったわね、何せどんどん大きなるから、この時ももうだいぶ小さくなってたのよ」
そう言いつつ指し示すのは袴姿の幼子の姿。この頃になると口元もだいぶ引き締まり、目付きの鋭さはほぼ今の貴之と同じ様に見て取れる。しかしそれでも全体的な印象はまだまだ小さな子供で、これが成長するとあれになるのかと思えばまた笑いが込み上げて来る。幸恵はそんなタカコを見て笑みを深めつつまた台紙を捲り
「それでね、これは撮影が長引いちゃってちょっとご機嫌斜めになっちゃったのね」
そう言って並んだ二枚の写真を指し示した。
そこに在ったのは、唇を噛み締め下顎の皮膚が梅干しの様になった泣き顔の貴之と、撮影者がご機嫌をとろうとしたのか千歳飴をしゃぶり口の周りをベタベタにして笑顔の貴之。どちらも今の彼を見ても想像すら出来ない代物で、タカコはそれを見て完全に決壊し、夫の実家で夫の実母の前という事も忘れ畳へと突っ伏し、その後はもう涙を流し身体を痙攣させながら只管に畳を拳で叩くだけとなった。
「お袋!いい加減に――」
「おじちゃーん!お馬さんやってー!!」
「だめー!次はあたしとおままごとするのー!!」
「おじさん!算数の宿題見てってば!もう直ぐ学校始まるんだから!」
「お兄ちゃん!ちゃんと面倒見ててよ!片付け出来ないでしょ!!」
甥姪の猛攻を振り切った貴之が居間へと戻って来て、タカコの状態と机の上に広げられたアルバムの写真を見て幸恵へと声を張り上げる。しかしそれを言い切る前に甥姪に追い付かれ飛び付かれ、更には兄に共の相手を押し付け家事をしていた妹達からも抗議の声が飛んで来た。そしてそのまま総勢十名に纏わりつかれ引き摺られ再び何処かへと去って行き、居間へと残ったのは痙攣して笑い続けるタカコと、それをにこにこと見詰める幸恵だけ。
タカコが何とか持ち直した後も『幼き日の貴之』鑑賞は続き、小学校の入学式の写真では大き過ぎる背負い式の鞄と顔を半分程隠してしまっている帽子にまた笑い、学校の行事等で撮られた数々の写真の中の彼が少しずつ、少しずつ大きくなる様子に目を細めた。
何冊ものアルバム、その最後の一つの最後のページに貼られていたのは二枚の写真、小学校の卒業式と、中学校の入学式。この頃になると今とは比べ様も無く線は細いとは言えど、今の原型がほぼ整った顔立ちと佇まいへと姿を変えている。
「写真はこれが最後ね……小学校の卒業前辺りから少し早めの反抗期でね、この写真も相当あれこれ言って漸く撮った位だったの。中学に入ってからはもうね、貴一郎さんとの関係は日に日に悪くなるばかりで、高校も受験は一応したんだけど、最初から行く気は無かったんでしょうね。卒業式の日に家を出て海兵隊に入っちゃって、それっきりよ」
「お義父さんはやっぱり陸軍へと望まれてたんですか?」
「だと思うわ、あの人も不器用な人だしね、歩み寄りもなかなか出来なくて。あ、でも今はもう違うわよ?今のあの子をとても誇りに思ってる」
「そうですか……それなら、良かった」
しんみりとする二人、その背後で障子が開き、
「ただいま。随分と楽しそうだな」
そう言いながら手に鞄を提げた制服姿の貴一郎が居間へと入って来る。
「あら、貴一郎さん、お帰りなさい」
「お帰りなさい。貴之さんの写真を見せて頂いてました」
「あいつの?ああ、随分懐かしいな。あいつにもこんな時期が有ったんだった。ところで、本人は?」
「貴之さんなら甥っ子君姪っ子ちゃん達に遊ばれてます、宿題も見てるみたいで」
「久し振りに帰って来たからね、下の妹達の子供とは前回は会っていないし、チビ達も嬉しいんだろうね」
そんな事を言いながらシャツのボタンを一つ二つ外した貴一郎がタカコの横へと腰を下ろして胡坐を掻き、三人で写真鑑賞が再開される。そして、その和やかな語らいは貴之の妹達が作った夕飯が運ばれて来る迄続き、タカコにとっては自分の知らなかった貴之の過去を知るという、掛け替えの無い貴重なひと時となった。
貴之はと言えば、こちらは実家に足を踏み入れてからこちらタカコとの時間を満喫出来る機会は皆無で機嫌は刻々と悪くなり、遂に堪忍袋の緒が切れたのかタカコを連れて家を出て温泉宿へと入った。そして個室露天風呂付きの部屋へと籠り、博多へと戻る刻限の当日迄そこから動かず、そこで漸く再会から初めて二人だけの時間を満喫する事が出来た。
七五三での泣き顔と飴をしゃぶりつつの笑顔、その二枚の写真の写しを貰っていたタカコが博多へと戻ってからそれを更に複製し海兵隊基地へとばらまいたのは、それから少し後の話。
「多佳子さん、貴之の子供の頃の写真、見る?」
結婚の報告に訪れた実家、その居間の襖を開けつつ放った母幸恵の言葉に、聞き捨てならんと貴之は立ち上がった。
「お袋!何を――」
その言葉を最初に遮ったのはタカコ。彼女が立ち上がりかけ中腰になった貴之の服の裾を掴み尻餅を突かせ、流れる様な動きで背後に現れた妹四人が
「ほらお兄ちゃん!久し振りに来たんだし子供達と遊んであげてよ!」
そう言ってシャツの襟首や袖を掴み、力尽くで隣の部屋へと引き摺って行く。
「見ます!是非見せて下さい!!」
「おい!タカコ!お前等も離せ!!」
目を輝かせ鼻の穴を広げるタカコ、そんな彼女への呼びかけも妹達への抵抗も虚しく、貴之は何処かへと引き摺られ去って行く。居間に残ったのはタカコと幸恵、その幸恵がいそいそと分厚いアルバムを何冊も机の上に置き、タカコはその一冊を手に取り逸る心を抑えつつ、ゆっくりと表紙を開いた。
「うっわ……小さい……」
「これはね、お宮参りの時の写真。これが貴一郎さんでこれが私、私が抱っこしてるのが貴之ね。こっちが私の父と母で、こっちが貴一郎さんのお父さんとお母さん」
「こんなに小さく生まれたのにあんなに大きくなったんですね……生まれた時から二十kg位有ったのかと思ってました」
「そう思うでしょ?でもね、少しばかり早産でね、二千八百gしか無かったのよ、あの子。私達にとっても初めての子供で両家にとっても初孫でしかも男の子でしょ、だからもう皆心配して最初の頃は大騒ぎだったわ」
「そうなんですか……若い頃のお義父さん、貴之さんとそっくりですね」
「そう思うでしょ?貴之は貴一郎さんと気は合わないみたいだけど見た目は瓜二つなのよ。あの子も今の貴一郎さん位の年になったらあんな見た目になってると思うわ」
タカコよりも背が高いとは言えそこ迄背が高いわけでもない幸恵、その彼女が腕に抱く赤ん坊は本当に小さく、黒と薄墨色の祝い着に殆ど埋もれてしまっている。それを見ながらタカコは小さく息を吐き、台紙へと手を掛けて次へと捲る。
「これはね、百日祝いの時の写真、お宮参りの頃に比べてだいぶ顔つきもしっかりして来たでしょ?」
幸恵がそう言いながら指し示すのは、お宮参りの時と同じ祝い着を掛けられた赤ん坊の写真、前には祝い膳が置かれた赤ん坊は生後百日前後とは思えない程のきりりとした一文字眉で、少々険しい面持ちで撮影者へと視線を向けている。
「……多佳子さん?」
「っ……、目と眉は今のまんまなのに……口……唇は山の形……ぶふっ!!」
あまりのちくはぐさに机へと突っ伏し拳で天板をどんどんと叩きながら肩を震わせるタカコ、幸恵はそれを見て目を細め微笑みつつ、次の写真の説明を始めた。
「これはね、七五三、数えで五歳の時ね。着物はお宮参りの時と同じで、それに袴を合わせたの。この着物はこれが最後になったわね、何せどんどん大きなるから、この時ももうだいぶ小さくなってたのよ」
そう言いつつ指し示すのは袴姿の幼子の姿。この頃になると口元もだいぶ引き締まり、目付きの鋭さはほぼ今の貴之と同じ様に見て取れる。しかしそれでも全体的な印象はまだまだ小さな子供で、これが成長するとあれになるのかと思えばまた笑いが込み上げて来る。幸恵はそんなタカコを見て笑みを深めつつまた台紙を捲り
「それでね、これは撮影が長引いちゃってちょっとご機嫌斜めになっちゃったのね」
そう言って並んだ二枚の写真を指し示した。
そこに在ったのは、唇を噛み締め下顎の皮膚が梅干しの様になった泣き顔の貴之と、撮影者がご機嫌をとろうとしたのか千歳飴をしゃぶり口の周りをベタベタにして笑顔の貴之。どちらも今の彼を見ても想像すら出来ない代物で、タカコはそれを見て完全に決壊し、夫の実家で夫の実母の前という事も忘れ畳へと突っ伏し、その後はもう涙を流し身体を痙攣させながら只管に畳を拳で叩くだけとなった。
「お袋!いい加減に――」
「おじちゃーん!お馬さんやってー!!」
「だめー!次はあたしとおままごとするのー!!」
「おじさん!算数の宿題見てってば!もう直ぐ学校始まるんだから!」
「お兄ちゃん!ちゃんと面倒見ててよ!片付け出来ないでしょ!!」
甥姪の猛攻を振り切った貴之が居間へと戻って来て、タカコの状態と机の上に広げられたアルバムの写真を見て幸恵へと声を張り上げる。しかしそれを言い切る前に甥姪に追い付かれ飛び付かれ、更には兄に共の相手を押し付け家事をしていた妹達からも抗議の声が飛んで来た。そしてそのまま総勢十名に纏わりつかれ引き摺られ再び何処かへと去って行き、居間へと残ったのは痙攣して笑い続けるタカコと、それをにこにこと見詰める幸恵だけ。
タカコが何とか持ち直した後も『幼き日の貴之』鑑賞は続き、小学校の入学式の写真では大き過ぎる背負い式の鞄と顔を半分程隠してしまっている帽子にまた笑い、学校の行事等で撮られた数々の写真の中の彼が少しずつ、少しずつ大きくなる様子に目を細めた。
何冊ものアルバム、その最後の一つの最後のページに貼られていたのは二枚の写真、小学校の卒業式と、中学校の入学式。この頃になると今とは比べ様も無く線は細いとは言えど、今の原型がほぼ整った顔立ちと佇まいへと姿を変えている。
「写真はこれが最後ね……小学校の卒業前辺りから少し早めの反抗期でね、この写真も相当あれこれ言って漸く撮った位だったの。中学に入ってからはもうね、貴一郎さんとの関係は日に日に悪くなるばかりで、高校も受験は一応したんだけど、最初から行く気は無かったんでしょうね。卒業式の日に家を出て海兵隊に入っちゃって、それっきりよ」
「お義父さんはやっぱり陸軍へと望まれてたんですか?」
「だと思うわ、あの人も不器用な人だしね、歩み寄りもなかなか出来なくて。あ、でも今はもう違うわよ?今のあの子をとても誇りに思ってる」
「そうですか……それなら、良かった」
しんみりとする二人、その背後で障子が開き、
「ただいま。随分と楽しそうだな」
そう言いながら手に鞄を提げた制服姿の貴一郎が居間へと入って来る。
「あら、貴一郎さん、お帰りなさい」
「お帰りなさい。貴之さんの写真を見せて頂いてました」
「あいつの?ああ、随分懐かしいな。あいつにもこんな時期が有ったんだった。ところで、本人は?」
「貴之さんなら甥っ子君姪っ子ちゃん達に遊ばれてます、宿題も見てるみたいで」
「久し振りに帰って来たからね、下の妹達の子供とは前回は会っていないし、チビ達も嬉しいんだろうね」
そんな事を言いながらシャツのボタンを一つ二つ外した貴一郎がタカコの横へと腰を下ろして胡坐を掻き、三人で写真鑑賞が再開される。そして、その和やかな語らいは貴之の妹達が作った夕飯が運ばれて来る迄続き、タカコにとっては自分の知らなかった貴之の過去を知るという、掛け替えの無い貴重なひと時となった。
貴之はと言えば、こちらは実家に足を踏み入れてからこちらタカコとの時間を満喫出来る機会は皆無で機嫌は刻々と悪くなり、遂に堪忍袋の緒が切れたのかタカコを連れて家を出て温泉宿へと入った。そして個室露天風呂付きの部屋へと籠り、博多へと戻る刻限の当日迄そこから動かず、そこで漸く再会から初めて二人だけの時間を満喫する事が出来た。
七五三での泣き顔と飴をしゃぶりつつの笑顔、その二枚の写真の写しを貰っていたタカコが博多へと戻ってからそれを更に複製し海兵隊基地へとばらまいたのは、それから少し後の話。
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