49 / 100
第249章『絡み酒』
しおりを挟む
第249章『絡み酒』
「自慢の妹だったんだぞ!可愛くて気立てが良くて家事全般完璧で頭も良くて!俺は大学に行かせて社会に出すべきだって言ったのに、馬鹿親父が許婚だとか言う馬鹿そうな男に嫁がせやがって!しかもあの糞男と糞親、三年子無きは去れとか時代錯誤にも程が有るわ!聞いてるのかタカコ!先任!てめぇもだ!」
「あー……はいはい、聞いてるから、うん、聞いてるぞぉ」
「なら良いけどよ……それで向こうから離縁してくれたと思ったらよ……今度は司令だよ……あの屑中年に拾われてしかも孕まされてるとか……妹の唯一にして最大の欠点は男運が無いところだ!」
「真吾が屑だってぇのに異論は無ぇが、清々しい位に言い切ってるな、普通もう少し自重するだろ。まぁ本人いねぇから好きに言やぁ良いがよ」
夜の中洲、その一角の屋台で三人並ぶのはタカコと敦賀、そして島津。島津を真ん中にして三人で長椅子に並んで腰掛け、島津は只管焼酎や酒を煽り、両脇の二人はやれやれといった面持ちでその様子を眺めつつ思い思いの物を食べている。
日中の再会劇の際、興奮した所為か凛が腹が張ると言い出し、真っ青になった島津が彼女を陸軍病院へと連れて行った。幸い大事は無いという事で入院はせずに済んだものの日中はそのまま寝台を借りて安静にし、夕方になってから仕事を片付けた高根がやって来て自宅へと連れ帰り、付き添いの御役御免となった島津は基地へと戻った。丁度そこで鍛錬を終えて道場から戻って来たタカコと敦賀と出くわし、二人を捕まえて半ば無理矢理にこうして中洲へと出て来たのだが、可愛がっていた歳の離れた妹が屑の悪名も高い高根のものになったのが余程衝撃だったのか、酒が進めば進む程にじっとりと湿った空気になり、付き合わされている二人としては堪ったものではない。
「お前等妹が司令のところにいるって知ってたのか!知ってて黙ってたのか!」
「知らねぇよそんなの、私だって聞いたの今朝だぞ、凛ちゃん迎えに行って連れて来てくれって言われて、その時に初めてお前との関係聞いたんだよ」
「司令と凛が同棲してるのは知ってたんだろうが!名前も!」
「いや、そら知ってたけど」
「ほら見ろ!知ってて俺に隠してたんだな!」
「前後関係がおかしいだろうが阿呆!」
完全に絡み酒が入っている、その内にめそめそと泣き出したのを見て泣き上戸もかと更にうんざりした面持ちになる二人、島津はそんな両側の様子等気付く事も無く、それから二時間程延々と、二人へと絡みまくりつつ高根への恨み言と妹が如何に素晴らしいかという事を繰り返し続けた。
やがてすっかりと酔い潰れてしまった島津、その様子を見てタカコと敦賀は顔を見合わせて溜息を吐き、島津の懐から財布を取り出した敦賀が
「親爺、勘定」
とそう言ってさっさと支払いを済ませ、完全に前後不覚になってしまっている島津に肩を貸し、タカコがその横を歩く形で屋台を後にして島津の自宅へと向かって歩き始める。
「……お前、仁一に全額出させたろ、勝手に財布出して」
「当たり前だ、聞きたくもねぇ愚痴に付き合ってやった上に家迄送り届けてやるんだぞ」
「まぁ確かに……しかし、よっぽど不満なんだなぁ、凛ちゃんと真吾の関係」
人気も少なくなった深夜の道を歩く二人、敦賀に担がれた島津を見て、苦笑いを浮かべつつタカコがそう言えば、微かに眉根を寄せた敦賀が言葉を返す。
「当然だろうが、真吾の『男としては屑』って評価は不動のもんだぞ。任官から十八年、士官学校時代も含めれば二十二年間の積み重ねだ、自業自得だろ。歳の離れた可愛い妹がその屑に孕まされたとか、反対どころか叩っ斬っても責められねぇだろうよ」
「え、じゃあお前も妹さんが凛ちゃんの立場になったら大反対する?」
「問答無用で真吾を斬り捨てるな、俺なら」
「わぁお……しかし、真吾と凛ちゃん、上手くいくと良いねぇ」
「……お前な、どうしてそう人の事ばっかり心配だの何だのしてるんだ。ちったぁ自分の事も考えろこの馬鹿が」
「えー、私は別に心配したりとか悩まないといけない事なんか何も無いし。何も悩み無く能天気に生きてるから、人の事あれこれお節介焼いてる位が丁度良いんだよ」
島津を引き摺って歩きながらの会話、タカコから発せられた言葉に更に険を深くした敦賀が立ち止まり、倣って立ち止まったタカコを見下ろして口を開く。
「……本気で言ってるのかそれ」
「は?なーに恐い顔して――」
「刺されて死に掛けたのは誰だってんだ?それ以前に真吾の家で泣いてたのは誰だ、その後もあれだけ大泣きしてたのは、誰なんだ?」
「……それは……」
周囲に気を遣い、そして自分に対しては気を遣わせない様にというタカコの分かり難い気遣い、それでも自分を軽く扱い過ぎだと流石に敦賀がそれに苛立ちを見せ言葉を荒げ、その気迫にタカコが押し黙れば、畳み掛ける様にして敦賀が言葉を続ける。
「てめぇが色々と抱えてるのはもう充分に分かってる。それがどういう内容なのか俺に全部話せとは言わねぇ。だけどな、それを無かった事になんかするんじゃねぇ、俺も真吾も龍興も、他の連中だってどれだけてめぇの事を心配したと思ってる。退院した今となっては他の連中はともかく、俺と真吾と龍興は今でもてめぇの事を色々と考えてるんだよ、それが見当違いだとでも言いたいのか」
「……そういうわけじゃ……」
「そう言ってるんだよてめぇは。こんな稼業で女の身で人間取り纏めてりゃぁ強がるのも虚勢張るのも必要なんだってのは分かるがな、俺等の、俺の前で迄やるんじゃねぇよ、バレバレなんだよてめぇのそれは。前にも言っただろうが、重けりゃ渡せ、寄っ掛かれ、体格も力も全然違うだろうが、てめぇは女で俺は男だ、理由なんかそれで充分だ、ぐちゃぐちゃくだらねぇ事考えてんじゃねぇよ」
少々きつい口調ではあるものの務めて静かな口調で話す敦賀、タカコは痛いところを突かれたのか押し黙り、
「……すまん」
と、小さな声でそう言った。
「……とにかく、こいつをさっさと家に届けて帰るぞ、これ以上遅くなれば嫁さんも良い顔はしねぇだろうしな」
しょげ返ったタカコの様子に敦賀は目を細め、小さく溜息を吐いて再び島津の自宅へと向けて歩き出す。
「傷の具合はどうなんだ」
「もうだいぶ良いよ、銃も太刀も扱うのには問題無い。まぁ随分鈍ってるから先ずは体力戻さないとだけどな」
「そうか、無茶はするなよ……俺の腕と目の届かないところに一人で行くんじゃねぇぞ」
「……うん、ありがと」
夜道に小さく響く会話、月の光を受けて伸びる影。静かに、夜は更けていった。
「自慢の妹だったんだぞ!可愛くて気立てが良くて家事全般完璧で頭も良くて!俺は大学に行かせて社会に出すべきだって言ったのに、馬鹿親父が許婚だとか言う馬鹿そうな男に嫁がせやがって!しかもあの糞男と糞親、三年子無きは去れとか時代錯誤にも程が有るわ!聞いてるのかタカコ!先任!てめぇもだ!」
「あー……はいはい、聞いてるから、うん、聞いてるぞぉ」
「なら良いけどよ……それで向こうから離縁してくれたと思ったらよ……今度は司令だよ……あの屑中年に拾われてしかも孕まされてるとか……妹の唯一にして最大の欠点は男運が無いところだ!」
「真吾が屑だってぇのに異論は無ぇが、清々しい位に言い切ってるな、普通もう少し自重するだろ。まぁ本人いねぇから好きに言やぁ良いがよ」
夜の中洲、その一角の屋台で三人並ぶのはタカコと敦賀、そして島津。島津を真ん中にして三人で長椅子に並んで腰掛け、島津は只管焼酎や酒を煽り、両脇の二人はやれやれといった面持ちでその様子を眺めつつ思い思いの物を食べている。
日中の再会劇の際、興奮した所為か凛が腹が張ると言い出し、真っ青になった島津が彼女を陸軍病院へと連れて行った。幸い大事は無いという事で入院はせずに済んだものの日中はそのまま寝台を借りて安静にし、夕方になってから仕事を片付けた高根がやって来て自宅へと連れ帰り、付き添いの御役御免となった島津は基地へと戻った。丁度そこで鍛錬を終えて道場から戻って来たタカコと敦賀と出くわし、二人を捕まえて半ば無理矢理にこうして中洲へと出て来たのだが、可愛がっていた歳の離れた妹が屑の悪名も高い高根のものになったのが余程衝撃だったのか、酒が進めば進む程にじっとりと湿った空気になり、付き合わされている二人としては堪ったものではない。
「お前等妹が司令のところにいるって知ってたのか!知ってて黙ってたのか!」
「知らねぇよそんなの、私だって聞いたの今朝だぞ、凛ちゃん迎えに行って連れて来てくれって言われて、その時に初めてお前との関係聞いたんだよ」
「司令と凛が同棲してるのは知ってたんだろうが!名前も!」
「いや、そら知ってたけど」
「ほら見ろ!知ってて俺に隠してたんだな!」
「前後関係がおかしいだろうが阿呆!」
完全に絡み酒が入っている、その内にめそめそと泣き出したのを見て泣き上戸もかと更にうんざりした面持ちになる二人、島津はそんな両側の様子等気付く事も無く、それから二時間程延々と、二人へと絡みまくりつつ高根への恨み言と妹が如何に素晴らしいかという事を繰り返し続けた。
やがてすっかりと酔い潰れてしまった島津、その様子を見てタカコと敦賀は顔を見合わせて溜息を吐き、島津の懐から財布を取り出した敦賀が
「親爺、勘定」
とそう言ってさっさと支払いを済ませ、完全に前後不覚になってしまっている島津に肩を貸し、タカコがその横を歩く形で屋台を後にして島津の自宅へと向かって歩き始める。
「……お前、仁一に全額出させたろ、勝手に財布出して」
「当たり前だ、聞きたくもねぇ愚痴に付き合ってやった上に家迄送り届けてやるんだぞ」
「まぁ確かに……しかし、よっぽど不満なんだなぁ、凛ちゃんと真吾の関係」
人気も少なくなった深夜の道を歩く二人、敦賀に担がれた島津を見て、苦笑いを浮かべつつタカコがそう言えば、微かに眉根を寄せた敦賀が言葉を返す。
「当然だろうが、真吾の『男としては屑』って評価は不動のもんだぞ。任官から十八年、士官学校時代も含めれば二十二年間の積み重ねだ、自業自得だろ。歳の離れた可愛い妹がその屑に孕まされたとか、反対どころか叩っ斬っても責められねぇだろうよ」
「え、じゃあお前も妹さんが凛ちゃんの立場になったら大反対する?」
「問答無用で真吾を斬り捨てるな、俺なら」
「わぁお……しかし、真吾と凛ちゃん、上手くいくと良いねぇ」
「……お前な、どうしてそう人の事ばっかり心配だの何だのしてるんだ。ちったぁ自分の事も考えろこの馬鹿が」
「えー、私は別に心配したりとか悩まないといけない事なんか何も無いし。何も悩み無く能天気に生きてるから、人の事あれこれお節介焼いてる位が丁度良いんだよ」
島津を引き摺って歩きながらの会話、タカコから発せられた言葉に更に険を深くした敦賀が立ち止まり、倣って立ち止まったタカコを見下ろして口を開く。
「……本気で言ってるのかそれ」
「は?なーに恐い顔して――」
「刺されて死に掛けたのは誰だってんだ?それ以前に真吾の家で泣いてたのは誰だ、その後もあれだけ大泣きしてたのは、誰なんだ?」
「……それは……」
周囲に気を遣い、そして自分に対しては気を遣わせない様にというタカコの分かり難い気遣い、それでも自分を軽く扱い過ぎだと流石に敦賀がそれに苛立ちを見せ言葉を荒げ、その気迫にタカコが押し黙れば、畳み掛ける様にして敦賀が言葉を続ける。
「てめぇが色々と抱えてるのはもう充分に分かってる。それがどういう内容なのか俺に全部話せとは言わねぇ。だけどな、それを無かった事になんかするんじゃねぇ、俺も真吾も龍興も、他の連中だってどれだけてめぇの事を心配したと思ってる。退院した今となっては他の連中はともかく、俺と真吾と龍興は今でもてめぇの事を色々と考えてるんだよ、それが見当違いだとでも言いたいのか」
「……そういうわけじゃ……」
「そう言ってるんだよてめぇは。こんな稼業で女の身で人間取り纏めてりゃぁ強がるのも虚勢張るのも必要なんだってのは分かるがな、俺等の、俺の前で迄やるんじゃねぇよ、バレバレなんだよてめぇのそれは。前にも言っただろうが、重けりゃ渡せ、寄っ掛かれ、体格も力も全然違うだろうが、てめぇは女で俺は男だ、理由なんかそれで充分だ、ぐちゃぐちゃくだらねぇ事考えてんじゃねぇよ」
少々きつい口調ではあるものの務めて静かな口調で話す敦賀、タカコは痛いところを突かれたのか押し黙り、
「……すまん」
と、小さな声でそう言った。
「……とにかく、こいつをさっさと家に届けて帰るぞ、これ以上遅くなれば嫁さんも良い顔はしねぇだろうしな」
しょげ返ったタカコの様子に敦賀は目を細め、小さく溜息を吐いて再び島津の自宅へと向けて歩き出す。
「傷の具合はどうなんだ」
「もうだいぶ良いよ、銃も太刀も扱うのには問題無い。まぁ随分鈍ってるから先ずは体力戻さないとだけどな」
「そうか、無茶はするなよ……俺の腕と目の届かないところに一人で行くんじゃねぇぞ」
「……うん、ありがと」
夜道に小さく響く会話、月の光を受けて伸びる影。静かに、夜は更けていった。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
冷たかった夫が別人のように豹変した
京佳
恋愛
常に無表情で表情を崩さない事で有名な公爵子息ジョゼフと政略結婚で結ばれた妻ケイティ。義務的に初夜を終わらせたジョゼフはその後ケイティに触れる事は無くなった。自分に無関心なジョゼフとの結婚生活に寂しさと不満を感じながらも簡単に離縁出来ないしがらみにケイティは全てを諦めていた。そんなある時、公爵家の裏庭に弱った雄猫が迷い込みケイティはその猫を保護して飼うことにした。
ざまぁ。ゆるゆる設定
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる