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第169章『目線と身長』
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第169章『目線と身長』
「……理由は?それだけ言って納得するとでも思ってるのかお前」
珍しく、と言うよりも初めてタカコの方から話が有ると誘われ、金は自分が出すと言い張る彼女を宥め賺し、黒川はいつもの旅館のいつもの離れを手配した。敦賀は当然として高根にも教えていない馴染みの旅館、ここなら鬱陶しい乱入の心配も無いし翌日迄ゆっくり出来る、彼女から誘って来た事やその時の面持ちからすると良い話ではなさそうだ、その黒川の判断は正しかったと言うべきだろう。
食卓を挟んで向かいに座るタカコの表情は硬いまま、普段なら相好を崩して食事を楽しむ彼女らしくもなく無言のまま箸を進め、その速度はいつもよりもひどく鈍い。やがて食事を終え箸を置いた彼女は一つ大きく深呼吸をして、意を決した様に顔を上げ、真っ直ぐな視線を黒川へと向けて口を開いた。
「私が言い張ってたのに勝手だとは思うんだけど、身体だけの付き合いとか、もう、止めよう」
その言葉に黒川は然して動揺もせず、猪口の中身を飲み干しゆっくりと口を開き、タカコへと理由を尋ねる。硬い表情から予想はしていた、それでもその提案を飲む気は無いし、言い出した以上理由を聞かずに流す事も出来ないともう一度
「理由を話せ」
と、そう短く要求する。
「……京都に行った時、敦賀の実家に泊まったんだけど、その時に中将とお母さんと話をして、ああ、敦賀はとっても大切に育てられて来たんだなって、あの二人の大切な子供なんだなって思った。それって多分タツさんも同じで、そういう風に誰かの大切な子供を身体だけの付き合いとか、そういう風に扱うのは凄く失礼だなって思ったんだ」
「……確かに俺も人並みに大切にされて育てられて来たとは思うけどよ、お前と直接関わってるのは俺だろうが。その俺が良いって言ってるんだから親は関係無いだろうよ」
「そう言うと思った……もう一つね、理由が有るんだ」
「……何だよ、言ってみろ」
黒川の言葉にタカコは小さく、そして申し訳無さそうに笑い、ゆっくりと言葉を紡ぎ出した。
「……私ね、タツさんを見てたんじゃない、タツさんに抱かれたんじゃないんだ。タツさんの優しさって凄く旦那に、タカユキに似てるんだ。だから、一緒にいて凄く心地良かった。それにタツさんには千鶴さんがいて、私にとって凄く安全だったんだ、ややこしい事にならずに済むと思ったから」
「……充分ややこしくなっちまったけどな」
「……うん、そうだね。……タツさんのそのタカユキにそっくりな優しさに触れていたくて、タツさんの中にタカユキを見てた。タツさん自身を見てたんじゃないんだ、それって凄くタツさんに対して失礼だと思って。敦賀の御両親の事とかも考えてたら、自分自身がしんどくなっちゃってさ。だから、終わりにしたいんだ」
静かな、静かなタカコの言葉、本心を言っているのだと手に取る様に分かる、芯はとても誠実で優しい彼女、その彼女にとっては身体だけの付き合いというのは重荷に過ぎるのだろう、馬鹿な事を言い出したものだ、黒川はそんな事を考えつつ、徳利の中身を猪口へと注ぎそれを一気に飲み干した。
「……百九十五cm」
「……え?何?」
「旦那の身長、それ位じゃないか?」
「……百九十四、だけど……何で知ってるの?」
「お前と深く付き合う様になってから気付いたんだけどな、お前、俺の顔を見る時に時々俺の視線よりもずっと高い位置を見る事が有るんだよ、で、その後俺の目に視線を合わせるの。最初は意味が分からんかったよ、何処を、何を見てるのかも。でもな、敦賀と話してるところを見てたら奴と話してる時も時々それやってて、離れて見てると丁度敦賀の額の辺りを見上げてるのが分かったんだよな。他の奴に対しては真吾でもそんな事は無くて、それで、ああ、こいつは旦那と話してるつもりになってて、それで慣れ親しんだ高さを見上げてるんだなって気付いたんだわ。だからさ、お前が態々こうして言わなくても……知ってたよ、お前が俺自身を見てるんじゃないんだって、俺や敦賀の中に、旦那を見てるんだって。俺が中身で、敦賀は身体に旦那を重ねてるんだろ、お前」
今迄誰にも言った事の無い秘密、穏やかに微笑みながらそれを口にすれば、気付かれているとは思っていなかったのかタカコの顔が強張り、直後には申し訳無さそうに俯いてしまうのを見て黒川は笑みを深くする。
「お前、人と話す時には相手の目を真っ直ぐに見るだろ。だから、見当付け易かったよ」
すっかり俯いて小さくなってしまったタカコ、その様にまた笑い立ち上がり、彼女の隣へと腰を下ろして肩を抱き寄せた。
「……俺の親の事とか気にするな、どうせ親父はもう死んでるし、お袋は弟夫婦に大事にされて幸せにしてるしよ。後、俺の気持ちも気にするな。お前はそうやって俺や敦賀を利用してるが、俺だってそれを知ってるのに黙ってて、お前の気持ちに付け込んで関係を続けてたんだからよ。あれだ、お互い様ってやつだよ……悪いと思うのなら、早いとこ俺自身を見るようにしてくんねぇかな」
言葉を続けるに従って抱き寄せたタカコの肩が震え始め、膝の上できつく握り締めた彼女の拳に雫がぽたぽたと落ちる。泣かせてしまったか、そう思いつつ両腕で抱き寄せて額へと口付ければ、腕の中から聞こえて来たのは涙に濡れた声。
「……敦賀もタツさんも、ばっかみたい……そんなの、都合の良い男じゃん」
「そうだよ?でも、それでも俺はお前が欲しいし、今更手放す気なんて欠片も無ぇからな。だったら多少思うところが有っても踏み止まってしがみつくさ、駄目か?」
「駄目とかじゃなくてさ……卑怯な事してるなって、自分が」
「だから、そんな気持ちになるのが嫌なら、俺自身を見ろよ。それで俺を選べ、敦賀みたいな童貞坊主じゃなくてな。時間が掛かっても、俺は待ってるから」
「童貞って……ひどいね、タツさん」
「当然だろうが。旦那はともかくとして、あいつは気に入らねぇな」
その言葉に小さく噴き出す気配が伝わって来て、泣かれるよりも笑っていてくれる方が良い、そんな事を思いつつ顎を掬い上げ、深い口付けを落とす。
「……今日も返す気は無ぇからな?うだうだ考え込んでる余裕なんか無くなる位に悦くしてやるよ……覚悟しとけ?」
時折唇が触れる至近距離で低くそう囁けば小さな手がシャツの袖を緩く掴み、黒川はそれに薄く笑みを浮かべると腕の中の身体を抱き締め、ゆっくりと立ち上がった。
「……理由は?それだけ言って納得するとでも思ってるのかお前」
珍しく、と言うよりも初めてタカコの方から話が有ると誘われ、金は自分が出すと言い張る彼女を宥め賺し、黒川はいつもの旅館のいつもの離れを手配した。敦賀は当然として高根にも教えていない馴染みの旅館、ここなら鬱陶しい乱入の心配も無いし翌日迄ゆっくり出来る、彼女から誘って来た事やその時の面持ちからすると良い話ではなさそうだ、その黒川の判断は正しかったと言うべきだろう。
食卓を挟んで向かいに座るタカコの表情は硬いまま、普段なら相好を崩して食事を楽しむ彼女らしくもなく無言のまま箸を進め、その速度はいつもよりもひどく鈍い。やがて食事を終え箸を置いた彼女は一つ大きく深呼吸をして、意を決した様に顔を上げ、真っ直ぐな視線を黒川へと向けて口を開いた。
「私が言い張ってたのに勝手だとは思うんだけど、身体だけの付き合いとか、もう、止めよう」
その言葉に黒川は然して動揺もせず、猪口の中身を飲み干しゆっくりと口を開き、タカコへと理由を尋ねる。硬い表情から予想はしていた、それでもその提案を飲む気は無いし、言い出した以上理由を聞かずに流す事も出来ないともう一度
「理由を話せ」
と、そう短く要求する。
「……京都に行った時、敦賀の実家に泊まったんだけど、その時に中将とお母さんと話をして、ああ、敦賀はとっても大切に育てられて来たんだなって、あの二人の大切な子供なんだなって思った。それって多分タツさんも同じで、そういう風に誰かの大切な子供を身体だけの付き合いとか、そういう風に扱うのは凄く失礼だなって思ったんだ」
「……確かに俺も人並みに大切にされて育てられて来たとは思うけどよ、お前と直接関わってるのは俺だろうが。その俺が良いって言ってるんだから親は関係無いだろうよ」
「そう言うと思った……もう一つね、理由が有るんだ」
「……何だよ、言ってみろ」
黒川の言葉にタカコは小さく、そして申し訳無さそうに笑い、ゆっくりと言葉を紡ぎ出した。
「……私ね、タツさんを見てたんじゃない、タツさんに抱かれたんじゃないんだ。タツさんの優しさって凄く旦那に、タカユキに似てるんだ。だから、一緒にいて凄く心地良かった。それにタツさんには千鶴さんがいて、私にとって凄く安全だったんだ、ややこしい事にならずに済むと思ったから」
「……充分ややこしくなっちまったけどな」
「……うん、そうだね。……タツさんのそのタカユキにそっくりな優しさに触れていたくて、タツさんの中にタカユキを見てた。タツさん自身を見てたんじゃないんだ、それって凄くタツさんに対して失礼だと思って。敦賀の御両親の事とかも考えてたら、自分自身がしんどくなっちゃってさ。だから、終わりにしたいんだ」
静かな、静かなタカコの言葉、本心を言っているのだと手に取る様に分かる、芯はとても誠実で優しい彼女、その彼女にとっては身体だけの付き合いというのは重荷に過ぎるのだろう、馬鹿な事を言い出したものだ、黒川はそんな事を考えつつ、徳利の中身を猪口へと注ぎそれを一気に飲み干した。
「……百九十五cm」
「……え?何?」
「旦那の身長、それ位じゃないか?」
「……百九十四、だけど……何で知ってるの?」
「お前と深く付き合う様になってから気付いたんだけどな、お前、俺の顔を見る時に時々俺の視線よりもずっと高い位置を見る事が有るんだよ、で、その後俺の目に視線を合わせるの。最初は意味が分からんかったよ、何処を、何を見てるのかも。でもな、敦賀と話してるところを見てたら奴と話してる時も時々それやってて、離れて見てると丁度敦賀の額の辺りを見上げてるのが分かったんだよな。他の奴に対しては真吾でもそんな事は無くて、それで、ああ、こいつは旦那と話してるつもりになってて、それで慣れ親しんだ高さを見上げてるんだなって気付いたんだわ。だからさ、お前が態々こうして言わなくても……知ってたよ、お前が俺自身を見てるんじゃないんだって、俺や敦賀の中に、旦那を見てるんだって。俺が中身で、敦賀は身体に旦那を重ねてるんだろ、お前」
今迄誰にも言った事の無い秘密、穏やかに微笑みながらそれを口にすれば、気付かれているとは思っていなかったのかタカコの顔が強張り、直後には申し訳無さそうに俯いてしまうのを見て黒川は笑みを深くする。
「お前、人と話す時には相手の目を真っ直ぐに見るだろ。だから、見当付け易かったよ」
すっかり俯いて小さくなってしまったタカコ、その様にまた笑い立ち上がり、彼女の隣へと腰を下ろして肩を抱き寄せた。
「……俺の親の事とか気にするな、どうせ親父はもう死んでるし、お袋は弟夫婦に大事にされて幸せにしてるしよ。後、俺の気持ちも気にするな。お前はそうやって俺や敦賀を利用してるが、俺だってそれを知ってるのに黙ってて、お前の気持ちに付け込んで関係を続けてたんだからよ。あれだ、お互い様ってやつだよ……悪いと思うのなら、早いとこ俺自身を見るようにしてくんねぇかな」
言葉を続けるに従って抱き寄せたタカコの肩が震え始め、膝の上できつく握り締めた彼女の拳に雫がぽたぽたと落ちる。泣かせてしまったか、そう思いつつ両腕で抱き寄せて額へと口付ければ、腕の中から聞こえて来たのは涙に濡れた声。
「……敦賀もタツさんも、ばっかみたい……そんなの、都合の良い男じゃん」
「そうだよ?でも、それでも俺はお前が欲しいし、今更手放す気なんて欠片も無ぇからな。だったら多少思うところが有っても踏み止まってしがみつくさ、駄目か?」
「駄目とかじゃなくてさ……卑怯な事してるなって、自分が」
「だから、そんな気持ちになるのが嫌なら、俺自身を見ろよ。それで俺を選べ、敦賀みたいな童貞坊主じゃなくてな。時間が掛かっても、俺は待ってるから」
「童貞って……ひどいね、タツさん」
「当然だろうが。旦那はともかくとして、あいつは気に入らねぇな」
その言葉に小さく噴き出す気配が伝わって来て、泣かれるよりも笑っていてくれる方が良い、そんな事を思いつつ顎を掬い上げ、深い口付けを落とす。
「……今日も返す気は無ぇからな?うだうだ考え込んでる余裕なんか無くなる位に悦くしてやるよ……覚悟しとけ?」
時折唇が触れる至近距離で低くそう囁けば小さな手がシャツの袖を緩く掴み、黒川はそれに薄く笑みを浮かべると腕の中の身体を抱き締め、ゆっくりと立ち上がった。
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