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21、マルーン戦 2
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俺(シュウ)は、刀を正眼に構え、マルーンと対峙した。
マルーンも、剣を正眼に構えている。
「さて、どうするか、小細工は通用しないよな」
「ルトを信じて、正面からいくか」
覚悟を決めたシュウは、正面からマルーンに切りかかった。
マルーンは、それに対応して、剣でシュウの刀を防ぎ、攻撃してくる。
シュウは、自分の刀や、時には左手の防具(ルト)で防ぎながら、攻撃を繰り返していた。
「俺はやれる!もっとだ!もっと早く!早く!」
シュウの攻撃は、スピードを上げていく、常人では、もう、視覚出来ない速さになっていた。
一瞬、シュウの刀が、マルーンのローブを切り裂いた。
マルーンは、シュウの前から姿を消すと、5m程後ろに現れた。
「これは、転移か?」
シュウは、呟いた。
「異界人よ、なかなかやるが、これはどうだ」
そういうと、マルーンは、左手をシュウの方へ向け、呪文を唱えた。
すると、マルーンの左手から黒い瘴気が現れ
、何発ものテニスボールほどの黒い玉となり、向かっていった。
シュウは、それを避けながら進んだ。
避けた黒い玉が、地面に落ちると、落ちた場所は、
黒く変色し、地面がブスブスと溶け落ちていった。
一度、避けきれず、左手の防具で受けた。
黒い玉は、左手に絡んできたが、左手の防具が、一度、金色に輝くと、
次の瞬間には、黒い玉は、霧散した。
「ルト、有難う」
シュウは、小さく呟くと、マルーンの方へ向かった。
マルーンは、剣を仕舞い、両手を重ね、シュウの方へ向け、呪文を唱えた。
すると、マルーンの手からは、黒く大きな稲妻の様な光が、シュウに向かって放たれた。
シュウは、刀を振りかぶり、その黒い光にむけて、振り下ろした。
刀は、金色に輝き、光を切り裂いていく。
マルーンの姿が見えた。
シュウは、左手の上に刀を乗せ、前半身になり、マルーンへ向かって走る、
いや、飛んでいったという方が確かか。
マルーンが、転移する前に、シュウの刀は、
マルーンの身体を捉えたかに見えたが、
マルーンは、一言、「ルブラム!」
マルーンとシュウの間に、ルブラムが現れ、
シュウの刀は、ルブラムを貫いていた。
ルブラムの身体は、黒く霧散して消えた。
その間に、マルーンは、シュウとの間に、距離を取り、
「やはり、その刀は厄介よの」
そう言いながら、呪文を唱え、その場から消え失せた。
「ん、気配が消えたか」
シュウは、そう呟くと、刀を戻した。
左手の防具は、そのままだった。
「ルト、本当にありがとう おかげで助かった」
「シュウさん、大丈夫ですか」
バルチャームが、息を切らして走ってくる。
「姫さん、逃げられちまったな。」
「マルーンが、エルフたちに内をしていたか、良く分かったよ」
「魔術のスクロールって、エルフや妖精が材料だったんだな」
「あいつの事も良く分かった、だけど、絶対許されない事だよな」
俺がそう言うと、
姫さんは、
「私にも何故か、理解できました」
「ルトのおかげでしょうか、シュウさんの感じた事を理解できました」
俺は頷きながら、地面に落ちているREXを拾い、姫さんに渡した。
「それじゃ、分かるよな」
姫さんは、頷き、REXを受け取り、頭の上に、そのREXを乗せた。
REXは、金色に輝き、光が収まると、REXは消えていた。
「シュウさん、これで祭壇が4つ揃いましたね」
「ああ、揃ったね 本当は、一人で行きたいところだったけど、
申し訳ないが、姫さんも一緒じゃないとダメみたいだね」
「一緒に、行ってくれるかい」
「ええ、もちろん、一緒に行きましょう」
2人は、お互いの顔を見ながら、同時に、
「暗黒の国 スペロへ」
「どうなるか分からないが、とにかく、祭壇は4つ揃った」
「テネブリス・・神様か」
「俺に出来る事を、精一杯やるだけだ」
マルーンも、剣を正眼に構えている。
「さて、どうするか、小細工は通用しないよな」
「ルトを信じて、正面からいくか」
覚悟を決めたシュウは、正面からマルーンに切りかかった。
マルーンは、それに対応して、剣でシュウの刀を防ぎ、攻撃してくる。
シュウは、自分の刀や、時には左手の防具(ルト)で防ぎながら、攻撃を繰り返していた。
「俺はやれる!もっとだ!もっと早く!早く!」
シュウの攻撃は、スピードを上げていく、常人では、もう、視覚出来ない速さになっていた。
一瞬、シュウの刀が、マルーンのローブを切り裂いた。
マルーンは、シュウの前から姿を消すと、5m程後ろに現れた。
「これは、転移か?」
シュウは、呟いた。
「異界人よ、なかなかやるが、これはどうだ」
そういうと、マルーンは、左手をシュウの方へ向け、呪文を唱えた。
すると、マルーンの左手から黒い瘴気が現れ
、何発ものテニスボールほどの黒い玉となり、向かっていった。
シュウは、それを避けながら進んだ。
避けた黒い玉が、地面に落ちると、落ちた場所は、
黒く変色し、地面がブスブスと溶け落ちていった。
一度、避けきれず、左手の防具で受けた。
黒い玉は、左手に絡んできたが、左手の防具が、一度、金色に輝くと、
次の瞬間には、黒い玉は、霧散した。
「ルト、有難う」
シュウは、小さく呟くと、マルーンの方へ向かった。
マルーンは、剣を仕舞い、両手を重ね、シュウの方へ向け、呪文を唱えた。
すると、マルーンの手からは、黒く大きな稲妻の様な光が、シュウに向かって放たれた。
シュウは、刀を振りかぶり、その黒い光にむけて、振り下ろした。
刀は、金色に輝き、光を切り裂いていく。
マルーンの姿が見えた。
シュウは、左手の上に刀を乗せ、前半身になり、マルーンへ向かって走る、
いや、飛んでいったという方が確かか。
マルーンが、転移する前に、シュウの刀は、
マルーンの身体を捉えたかに見えたが、
マルーンは、一言、「ルブラム!」
マルーンとシュウの間に、ルブラムが現れ、
シュウの刀は、ルブラムを貫いていた。
ルブラムの身体は、黒く霧散して消えた。
その間に、マルーンは、シュウとの間に、距離を取り、
「やはり、その刀は厄介よの」
そう言いながら、呪文を唱え、その場から消え失せた。
「ん、気配が消えたか」
シュウは、そう呟くと、刀を戻した。
左手の防具は、そのままだった。
「ルト、本当にありがとう おかげで助かった」
「シュウさん、大丈夫ですか」
バルチャームが、息を切らして走ってくる。
「姫さん、逃げられちまったな。」
「マルーンが、エルフたちに内をしていたか、良く分かったよ」
「魔術のスクロールって、エルフや妖精が材料だったんだな」
「あいつの事も良く分かった、だけど、絶対許されない事だよな」
俺がそう言うと、
姫さんは、
「私にも何故か、理解できました」
「ルトのおかげでしょうか、シュウさんの感じた事を理解できました」
俺は頷きながら、地面に落ちているREXを拾い、姫さんに渡した。
「それじゃ、分かるよな」
姫さんは、頷き、REXを受け取り、頭の上に、そのREXを乗せた。
REXは、金色に輝き、光が収まると、REXは消えていた。
「シュウさん、これで祭壇が4つ揃いましたね」
「ああ、揃ったね 本当は、一人で行きたいところだったけど、
申し訳ないが、姫さんも一緒じゃないとダメみたいだね」
「一緒に、行ってくれるかい」
「ええ、もちろん、一緒に行きましょう」
2人は、お互いの顔を見ながら、同時に、
「暗黒の国 スペロへ」
「どうなるか分からないが、とにかく、祭壇は4つ揃った」
「テネブリス・・神様か」
「俺に出来る事を、精一杯やるだけだ」
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