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九州漫遊編
第三百四十二話 一騎打ち 後半
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「では、姫様! わしと一騎打ちをお願いいたします」
伊集院が、島津の兵士の間を抜けて前に出て来た。
手には、木製の棒が握られているようだ。
殺さないように配慮したように見える。
「はい、お手柔らかにお願いします」
久美子さんも一騎打ちを受けるつもりのようだ。
だが、久美子さんは変身をしたまま戦うみたいだ。
「ふふふ、姫様の物言い強者の貫禄を感じますぞ」
「お眼鏡に、かなうとうれしいわ」
伊藤軍の前で、荒武宗幸殿とスケさん。島津軍の前で伊集院忠朗と久美子さんが向かい合い対峙した。
両軍の兵士は、その勝負を静かに見守っている。
「うおおおおおおおおおーーーーーーーーっ!!!!!」
先に仕掛けたのは、宗幸殿と伊集院だった。
スケさんは、宗幸殿の真剣の切っ先を見切っているのか紙一重で避けている。
ここからだと、かすっているように見える。とても心臓に悪い。
「さすがですなあ。ところで変身したときより今の方が強いのですかな?」
宗幸殿は、真剣を振るスピードを緩める事無くスケさんに話しかけている。
「いいえ。変身後の方が強いです。ですが、一騎打ちとなれば正々堂々生身で戦いたかったのです」
「ほう、変身後の方が強いのですか。そう言えば昔見たTV番組でもそうでしたなあ。だが、弱い状態でもなお、お強い!! すでに勝てる気がしませんなあ」
そう言いながら、宗幸殿の刀を振る速さが上がった。
なかなかのタヌキっぷりだ。
「姫ーー! この伊集院感動しておりますぞ!!」
「何をですか?」
「このように強くなられて。以前はたいして強くも無いのに鼻っ柱ばかり強くて、実力が伴っておりませなんだ」
「うふふ、そう見えていたのですね。それは、済みませんでした。反省いたします」
「おっ、おおおお!! ひ、姫が成長しておられる。ちょっと見ない間に成長しておられるーー!!」
伊集院は、うれしさの余り、ありゃあ泣いているんじゃないかな。
伊集院は鼻水を垂らしながらも、攻撃の手は緩めなかった。
「うわあっ!!」
スケさんと久美子さんが足を取られたように体勢を崩した。
ど、同時は駄目だろう。まあ、たまたまなんだろうけど。
「ふははっ、うおおおおーーーーーっ!!」
それを好機と、宗幸殿と伊集院は大きくふりかぶった。
「ぐはあああああーーーーー!!!!!」
スケさんと久美子さんの掌底が、宗幸殿と伊集院の胸に当たった。
ほぼ、動きがシンクロしている。
違うのは、宗幸殿の飛ぶ距離が少なかった事ぐらいだろうか。
どうやら、わざとこけて、相手の大技をさそったようだ。
んっ、どっかで見た事がある、そんな気がするぞ。
飛ばされた二人は、地面の上に倒れると再び起き上がる事は出来なかった。
しかし、スケさんが驚くほどに強い。
変身してもいないのに、武器を持った伊藤家の最強を子供扱いだ。
スケさんは、カクさんとケンさんのもとに戻ると、グータッチしている。
どうやら、これでもまだ余裕の戦いだったようだ。
「宗幸様が負けた。正々堂々、戦って負けてしまった!!」
伊藤軍の兵士に動揺が走り、ざわめき立った。
「ほあーー! 姫様が伊集院様に勝ってしまわれた。すげーー!! うおーー姫様ーー!!!!」
島津は違う意味でざわめいている。
両軍のざわめきは、次第に大きくなり戦場は騒然となった。
「静まれーー!! 静まれーーーー!!!!」
声を出したのは、楼閣の上のカノンちゃんだった。
良く通る美しい声だが、その音量がすごい! 戦場全体がビリビリ震動するほどだった。
「!?」
戦場の兵士達の視線が楼閣に集った。
待ってましたとばかりに、スケさんとカクさんが叫んだ。
「控えーーい!! 皆の者ひかえおろーー!!」
伊藤家の兵士は、まだ事態を飲み込めないでいた。
だが、島津の兵士は姿勢を正すと、俺に正対し平伏を始めた。
倒れている伊集院も、まわりの兵士が助け起こし平伏しようとしている。
「あちらにおわす方をどなたと心得る。関東木田家当主、木田とう様にあらせられるぞ!! 一同の者頭が高ーーい、ひかえおろーー!!!!」
スケさんが叫んだ。
「ひかえーーい、ひかえおろーー!!!!」
そして、カクさんも大声を出した。
「はっ、ははあーーーっ!!」
伊藤家の兵士も、伊藤義祐殿も慌てて地面に両手をつくと平伏した。
荒武宗幸殿は、まわりの兵士に助けられながら遅れて平伏した。
俺の両横で、響子さんとカノンちゃんが俺のジャージのズボンを下げようと準備を始めた。
楼閣の上から見下ろしている俺の目には、五千人近い兵士が平伏する姿が見える。
俺みたいな者でも、ジーンと胸に熱い物がこみ上げてくる。
「皆さん、おもてを上げてください。そして楽にして下さい。伊藤義祐殿前に出てきて下さい」
俺が言うと、伊藤殿が楼閣の前まで歩み出た。
そして、再び平伏した。
「こたびの一件、すべてこの伊藤の不徳のいたすところにございます。平にお許し願いますよう伏してお願い申し上げます」
「もう済んだ事です。それより、俺みたいなブタを木田とうと信じてくれるのですか?」
「な、なんと、このような実力を見せつけられて信じない方がおかしい。願わくは、伊藤家は木田家の軍門に降り配下の末席にお加え頂きたい」
響子さんとカノンちゃんが少し残念そうな顔をしている。
「えっ!? し、しかし……」
俺は断りたいと思っていた。
だが、それを察してか十田の一門、スケさん、カクさん、ケンさん、響子さんカノンちゃんが俺の顔を見つめてきた。
ふーーむ、ここで伊藤家を配下にしておけば、九州が一つになって新政府と戦うのに都合はいいのだが、無理矢理力で心服させるのはやり過ぎな気がする。
「何と、我らが配下では不服と申されますか? そ、それは弱すぎるから……」
「いえ、俺は伊藤義祐殿が考えるほどの大した人間ではありません。底辺にいる他よりも駄目なただのおじさんです。俺は、新政府軍と戦うのに今のままでは戦力不足、九州ががっしり一枚岩となってほしいと願っているだけです」
「なるほど、何故木田家がこれ程の戦力を持ちながら、日本統一がこれ程遅いのか合点がいきました。木田殿、いいえ大殿、我らはすでに大殿に忠誠の意をあらわすため、妹を大殿に嫁がせようと決定したところにございます。今日大殿の配下の方々の強さを知り、その決定が間違いでは無かったと痛感いたしました。伊藤家は木田家の軍門に降り、木田家の存続する限り忠誠をお誓いいたします。どうか配下の末席にお加え頂きますよう伏してお願い申し上げます」
そう言うと、底辺おじさんの俺にうやうやしく頭を下げた。
それと同時に、ミサや響子さん、カノンちゃんに久美子さん、久遠さんが俺の顔をジロジロ見てきた。
「配下の件はいいとして、政略結婚は無しだ。木田家ではそれはしない事にしている。結婚とはお互いの気持ちがそうなったときにのみするものだ。第三者が決めていいものでは無い」
俺の顔をのぞき込んでいた女性達が、ほっとした表情になった。
分っていますよ、本人の望まぬ結婚をしてきた人ばかりですもんね。
俺はそんな事は断じていたしません。安心して下さい。
「なんと、やっかい、こほん。我が妹祐子は、それなりに日向美人でございますぞ」
「ふふふ、美人ならなおのこと、俺のような醜男に嫁がない方が幸せであろう」
「そうでございますか。大殿!! 益々この伊藤義祐! 大殿に忠義を尽くしたいと思いますぞ」
「はぁ??」
「はぁ? では、ございませぬ。ふふ、かの織田信長様などは恐ろしいお方と聞いています。大殿にはその様な、おごった尊大な態度が見られませぬ。今の、この日の本には大殿のような方こそ、もっとも待ち望まれた、必要とされているお方と思いまする」
「うーーん、買いかぶりだと思うぞ。だが、この日の本の為に力を貸してくれるというのなら、もう何も言う事はない。こちらこそよろしく頼む」
俺は楼閣から飛び降りて、伊藤義祐の前に出て深く頭を下げた。
「うおおおおおおおおおーーーーーーーー!!!!!」
それまで静かにしていた伊藤家の配下から歓声があがった。
伊集院が、島津の兵士の間を抜けて前に出て来た。
手には、木製の棒が握られているようだ。
殺さないように配慮したように見える。
「はい、お手柔らかにお願いします」
久美子さんも一騎打ちを受けるつもりのようだ。
だが、久美子さんは変身をしたまま戦うみたいだ。
「ふふふ、姫様の物言い強者の貫禄を感じますぞ」
「お眼鏡に、かなうとうれしいわ」
伊藤軍の前で、荒武宗幸殿とスケさん。島津軍の前で伊集院忠朗と久美子さんが向かい合い対峙した。
両軍の兵士は、その勝負を静かに見守っている。
「うおおおおおおおおおーーーーーーーーっ!!!!!」
先に仕掛けたのは、宗幸殿と伊集院だった。
スケさんは、宗幸殿の真剣の切っ先を見切っているのか紙一重で避けている。
ここからだと、かすっているように見える。とても心臓に悪い。
「さすがですなあ。ところで変身したときより今の方が強いのですかな?」
宗幸殿は、真剣を振るスピードを緩める事無くスケさんに話しかけている。
「いいえ。変身後の方が強いです。ですが、一騎打ちとなれば正々堂々生身で戦いたかったのです」
「ほう、変身後の方が強いのですか。そう言えば昔見たTV番組でもそうでしたなあ。だが、弱い状態でもなお、お強い!! すでに勝てる気がしませんなあ」
そう言いながら、宗幸殿の刀を振る速さが上がった。
なかなかのタヌキっぷりだ。
「姫ーー! この伊集院感動しておりますぞ!!」
「何をですか?」
「このように強くなられて。以前はたいして強くも無いのに鼻っ柱ばかり強くて、実力が伴っておりませなんだ」
「うふふ、そう見えていたのですね。それは、済みませんでした。反省いたします」
「おっ、おおおお!! ひ、姫が成長しておられる。ちょっと見ない間に成長しておられるーー!!」
伊集院は、うれしさの余り、ありゃあ泣いているんじゃないかな。
伊集院は鼻水を垂らしながらも、攻撃の手は緩めなかった。
「うわあっ!!」
スケさんと久美子さんが足を取られたように体勢を崩した。
ど、同時は駄目だろう。まあ、たまたまなんだろうけど。
「ふははっ、うおおおおーーーーーっ!!」
それを好機と、宗幸殿と伊集院は大きくふりかぶった。
「ぐはあああああーーーーー!!!!!」
スケさんと久美子さんの掌底が、宗幸殿と伊集院の胸に当たった。
ほぼ、動きがシンクロしている。
違うのは、宗幸殿の飛ぶ距離が少なかった事ぐらいだろうか。
どうやら、わざとこけて、相手の大技をさそったようだ。
んっ、どっかで見た事がある、そんな気がするぞ。
飛ばされた二人は、地面の上に倒れると再び起き上がる事は出来なかった。
しかし、スケさんが驚くほどに強い。
変身してもいないのに、武器を持った伊藤家の最強を子供扱いだ。
スケさんは、カクさんとケンさんのもとに戻ると、グータッチしている。
どうやら、これでもまだ余裕の戦いだったようだ。
「宗幸様が負けた。正々堂々、戦って負けてしまった!!」
伊藤軍の兵士に動揺が走り、ざわめき立った。
「ほあーー! 姫様が伊集院様に勝ってしまわれた。すげーー!! うおーー姫様ーー!!!!」
島津は違う意味でざわめいている。
両軍のざわめきは、次第に大きくなり戦場は騒然となった。
「静まれーー!! 静まれーーーー!!!!」
声を出したのは、楼閣の上のカノンちゃんだった。
良く通る美しい声だが、その音量がすごい! 戦場全体がビリビリ震動するほどだった。
「!?」
戦場の兵士達の視線が楼閣に集った。
待ってましたとばかりに、スケさんとカクさんが叫んだ。
「控えーーい!! 皆の者ひかえおろーー!!」
伊藤家の兵士は、まだ事態を飲み込めないでいた。
だが、島津の兵士は姿勢を正すと、俺に正対し平伏を始めた。
倒れている伊集院も、まわりの兵士が助け起こし平伏しようとしている。
「あちらにおわす方をどなたと心得る。関東木田家当主、木田とう様にあらせられるぞ!! 一同の者頭が高ーーい、ひかえおろーー!!!!」
スケさんが叫んだ。
「ひかえーーい、ひかえおろーー!!!!」
そして、カクさんも大声を出した。
「はっ、ははあーーーっ!!」
伊藤家の兵士も、伊藤義祐殿も慌てて地面に両手をつくと平伏した。
荒武宗幸殿は、まわりの兵士に助けられながら遅れて平伏した。
俺の両横で、響子さんとカノンちゃんが俺のジャージのズボンを下げようと準備を始めた。
楼閣の上から見下ろしている俺の目には、五千人近い兵士が平伏する姿が見える。
俺みたいな者でも、ジーンと胸に熱い物がこみ上げてくる。
「皆さん、おもてを上げてください。そして楽にして下さい。伊藤義祐殿前に出てきて下さい」
俺が言うと、伊藤殿が楼閣の前まで歩み出た。
そして、再び平伏した。
「こたびの一件、すべてこの伊藤の不徳のいたすところにございます。平にお許し願いますよう伏してお願い申し上げます」
「もう済んだ事です。それより、俺みたいなブタを木田とうと信じてくれるのですか?」
「な、なんと、このような実力を見せつけられて信じない方がおかしい。願わくは、伊藤家は木田家の軍門に降り配下の末席にお加え頂きたい」
響子さんとカノンちゃんが少し残念そうな顔をしている。
「えっ!? し、しかし……」
俺は断りたいと思っていた。
だが、それを察してか十田の一門、スケさん、カクさん、ケンさん、響子さんカノンちゃんが俺の顔を見つめてきた。
ふーーむ、ここで伊藤家を配下にしておけば、九州が一つになって新政府と戦うのに都合はいいのだが、無理矢理力で心服させるのはやり過ぎな気がする。
「何と、我らが配下では不服と申されますか? そ、それは弱すぎるから……」
「いえ、俺は伊藤義祐殿が考えるほどの大した人間ではありません。底辺にいる他よりも駄目なただのおじさんです。俺は、新政府軍と戦うのに今のままでは戦力不足、九州ががっしり一枚岩となってほしいと願っているだけです」
「なるほど、何故木田家がこれ程の戦力を持ちながら、日本統一がこれ程遅いのか合点がいきました。木田殿、いいえ大殿、我らはすでに大殿に忠誠の意をあらわすため、妹を大殿に嫁がせようと決定したところにございます。今日大殿の配下の方々の強さを知り、その決定が間違いでは無かったと痛感いたしました。伊藤家は木田家の軍門に降り、木田家の存続する限り忠誠をお誓いいたします。どうか配下の末席にお加え頂きますよう伏してお願い申し上げます」
そう言うと、底辺おじさんの俺にうやうやしく頭を下げた。
それと同時に、ミサや響子さん、カノンちゃんに久美子さん、久遠さんが俺の顔をジロジロ見てきた。
「配下の件はいいとして、政略結婚は無しだ。木田家ではそれはしない事にしている。結婚とはお互いの気持ちがそうなったときにのみするものだ。第三者が決めていいものでは無い」
俺の顔をのぞき込んでいた女性達が、ほっとした表情になった。
分っていますよ、本人の望まぬ結婚をしてきた人ばかりですもんね。
俺はそんな事は断じていたしません。安心して下さい。
「なんと、やっかい、こほん。我が妹祐子は、それなりに日向美人でございますぞ」
「ふふふ、美人ならなおのこと、俺のような醜男に嫁がない方が幸せであろう」
「そうでございますか。大殿!! 益々この伊藤義祐! 大殿に忠義を尽くしたいと思いますぞ」
「はぁ??」
「はぁ? では、ございませぬ。ふふ、かの織田信長様などは恐ろしいお方と聞いています。大殿にはその様な、おごった尊大な態度が見られませぬ。今の、この日の本には大殿のような方こそ、もっとも待ち望まれた、必要とされているお方と思いまする」
「うーーん、買いかぶりだと思うぞ。だが、この日の本の為に力を貸してくれるというのなら、もう何も言う事はない。こちらこそよろしく頼む」
俺は楼閣から飛び降りて、伊藤義祐の前に出て深く頭を下げた。
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