325 / 428
九州漫遊編
第三百二十五話 美女の力
しおりを挟む
「八兵衛さん、なにかいい物は見つかりましたか?」
宿舎のロビーで食後のお茶を楽しんでいると、久遠さんが話しかけてきた。
「いいえ。ここは死の街になっています。人の気配すらありません。せっかくの農地が放置されて荒れ放題です」
俺は暗い表情をしていたと思う。
「八兵衛さんから見たら、筑前も高評価して貰えなさそうですね」
「えっ!?」
「うふふ、筑前の安東家もあまり人がいませんでした。農業にも手が付けられていませんでした。ごめんなさい。ふふ、安東家はつぶれて良かったのかもしれません。私も島津家の田畑を見て、すごく驚きました。きっと十田一族のいた加賀は、綺麗に手入れされた水田で、秋にはお米がいっぱい収穫出来そうですね」
久遠さんは、マグカップの中に視線を落とすと静かに目を閉じた。
それは、まだ見ぬ加賀の地を想像しているようだった。
「ええ、加賀だけではありません。越中も越後も水田の準備が終っています。来年は飢える人がいなくなると思います」
「くすくす。八兵衛さん、あなたにそう言われると、本当に飢えが無くなりそうです」
「いやだなあ。私が太っているからですか?」
「あら、ごめんなさい。そんな悪意は無かったのですよ」
「そうですね。私の方こそすみません」
「八兵衛さん」
「はい」
「あなたはとてもいい人ね。皆に愛されていそうね」
久遠さんがそう言うと、全員の視線が久遠さんに集った。
「そうなのでしょうか。優しくはされていると思いますが、この姿なので愛されるのはあきらめています」
「……」
久遠さんは、目をうるませて無言でまっすぐ俺を見つめている。
きっと、みにくい俺を可哀想に哀れんでくれているのだろう。
「お話の途中ですが、少し良いですか」
「はい。なんですか? 久美子さん」
「肝属兼続はどう動くと思いますか」
「きっと、大勢で仕返しに来るでしょうね。そして、私達がまだいる事に驚くでしょう」
「あの、その時はどうしたら良いのですか?」
久美子さんが心配そうに聞いてきた。
「本当は、騒ぎは起こさず静かに大隅、日向を見て回れればと思いましたが、肝属家は正直期待外れでした。民衆の事を考えない為政者は許す事が出来ません。追い払いましょう」
「あ、あの。八兵衛さん。あなたはどういうお方なのですか?」
久遠さんが、目を見ひらいて聞いてきた。視線が痛い。
そりゃあ、何か感づきますよね。
でも、もう少し秘密です。
「え、あ、やだなあ。ただの豚顔のデブ、十田家の使用人八兵衛ですよ」
「ぷっ、そうですね。くすくす」
久遠さんがいたずらっぽく笑っている。
少し、元気になってくれたのだろうか。それなら良いのだけれど。
翌日、太陽が真上になった頃、お客さんが国道を歩いて来た。
今日は、少し暑い。夏日じゃないだろうか。
空はとても青く、雲一つ無い。良い天気だ。
「兼続様! 奴らです」
兼続と呼ばれた男は、顔中に髭を生やした大男で腕っ節は強そうだ。
山賊の親分としては申し分の無い容姿をしている。
まあ、俺の苦手な恐そうな奴だ。
「ほう、本当に逃げずに待っていたのか? 馬鹿なのか?」
「見てください。あの女達です」
「なにーーっ!!!! 滅茶苦茶美人じゃねえか!! あんな美女見た事がねえ!! 今晩は、寝る暇がねえぞおい!! ひゃはははー!」
「まあ」
響子さんとカノンちゃんが赤くなって、両手でほっぺを押さえゆらゆら揺れている。
相変わらずそっくりな反応で、マイペースだ。
「あの、どの女を選ばれるのですか?」
兼続の横の家臣が、おこぼれに預かろうと聞いている。
「バ、バカヤロー! 全部だよ! あんな上玉は全員俺の側室にする。……そうかわかった!! てめーらの魂胆は全てわかった。仕方がねえ望み通りにしてやろうじゃねえか」
「兼続様、どういうことですか?」
「ちっ、馬鹿が! わからねえのか! 奴らは、俺に女を渡して、重臣に取り立ててもらおうという魂胆なのさ。俺は全てお見通しだ」
「あー、なるほど」
「あの、おっぱい姉ちゃんは、メインディッシュだ。前菜は少し落ちるあの二人で、あの美少女はメインディッシュの付け合わせ。デザートに絶世の美女か。甘美そうだなー」
兼続は、自分の世界にトリップしているようだ。
兼続がトリップしている間に俺達のまわりを兼続の配下が取り囲む。
「おいおい。お前ら、馬鹿なのか? 三百人くらいしかいねーじゃねーか」
つい、俺は言ってしまった。
まあ、十人足らずの相手に三百人なら多い方か。
「な、なにーーっ!!!!」
兼続の横の重臣の顔が真っ赤になっている。
「おいおい、つっぱる必要はない。もう仕官の件は了承した。今日よりお前達は全員肝属家の家臣にしてやる。おお! 違う違う、喜べ重臣だ。肝属家の重臣にしてやる」
兼続はご機嫌なため、笑顔で言った。
しかし、美人の力というのはすごいなあ。感心する。
でも、だからこそ不幸なんだよな。
響子さんとカノンちゃんが心配になり顔を見た。
二人は、まるでピクニックを楽しむ美人姉妹のような笑顔で自然体だ。
この二人、なんでこんなに余裕なんだ。不思議だ。
「オイサスト! シュヴァイン!」
響子さんとカノンちゃんが変身した。
「久美子様、もう良いですよね。あの馬鹿黙らせてきます」
――ぎゃあああああ!!!!
二人とも怒っていました。
激おこです。でも、顔は天使の笑顔のままです。
「オイサスト! シュヴァイン!」
遅れて、残りの全員が変身した。
だが、この時にはすでに、兼続は二人の攻撃で伸びていた。
「き、貴様らーー。不意打ちとは卑怯だぞーー」
「薬丸様、あいつらは、さらにパンツとおっぱいで隙をついてきます」
重臣の薬丸に、番兵のかしらが昨日の事を伝えた。
「馬鹿もーーん!!!! こんな時にパンツだのおっぱいだのふざけているのかーーーー!!」
「ぎゃあああーーー!!!!」
パンツとおっぱいに目を奪われた兵士達が次々倒されて行く。
こんなこともあろうかと、フリフリスカートにしておいたのだよ。
俺にはそれ以外のやましい気持ちなどは全くないからな。
「馬鹿もーーん!! パンツとおっぱいに目を奪われるなーー!! もういっそ目を閉じて戦えーー!!!!」
薬丸が叫んだ。
配下の兵士が目を閉じたため、三百人はあっという間に全員倒された。
「くっ、くそーー。不意打ちとは卑怯だぞ!」
兼続が目を覚ましたようだ。
「なーーーーーっ!!」
兼続はこの光景を見て目が飛び出している。
そして大声で叫ぶと、ガックリひざをついた。
宿舎のロビーで食後のお茶を楽しんでいると、久遠さんが話しかけてきた。
「いいえ。ここは死の街になっています。人の気配すらありません。せっかくの農地が放置されて荒れ放題です」
俺は暗い表情をしていたと思う。
「八兵衛さんから見たら、筑前も高評価して貰えなさそうですね」
「えっ!?」
「うふふ、筑前の安東家もあまり人がいませんでした。農業にも手が付けられていませんでした。ごめんなさい。ふふ、安東家はつぶれて良かったのかもしれません。私も島津家の田畑を見て、すごく驚きました。きっと十田一族のいた加賀は、綺麗に手入れされた水田で、秋にはお米がいっぱい収穫出来そうですね」
久遠さんは、マグカップの中に視線を落とすと静かに目を閉じた。
それは、まだ見ぬ加賀の地を想像しているようだった。
「ええ、加賀だけではありません。越中も越後も水田の準備が終っています。来年は飢える人がいなくなると思います」
「くすくす。八兵衛さん、あなたにそう言われると、本当に飢えが無くなりそうです」
「いやだなあ。私が太っているからですか?」
「あら、ごめんなさい。そんな悪意は無かったのですよ」
「そうですね。私の方こそすみません」
「八兵衛さん」
「はい」
「あなたはとてもいい人ね。皆に愛されていそうね」
久遠さんがそう言うと、全員の視線が久遠さんに集った。
「そうなのでしょうか。優しくはされていると思いますが、この姿なので愛されるのはあきらめています」
「……」
久遠さんは、目をうるませて無言でまっすぐ俺を見つめている。
きっと、みにくい俺を可哀想に哀れんでくれているのだろう。
「お話の途中ですが、少し良いですか」
「はい。なんですか? 久美子さん」
「肝属兼続はどう動くと思いますか」
「きっと、大勢で仕返しに来るでしょうね。そして、私達がまだいる事に驚くでしょう」
「あの、その時はどうしたら良いのですか?」
久美子さんが心配そうに聞いてきた。
「本当は、騒ぎは起こさず静かに大隅、日向を見て回れればと思いましたが、肝属家は正直期待外れでした。民衆の事を考えない為政者は許す事が出来ません。追い払いましょう」
「あ、あの。八兵衛さん。あなたはどういうお方なのですか?」
久遠さんが、目を見ひらいて聞いてきた。視線が痛い。
そりゃあ、何か感づきますよね。
でも、もう少し秘密です。
「え、あ、やだなあ。ただの豚顔のデブ、十田家の使用人八兵衛ですよ」
「ぷっ、そうですね。くすくす」
久遠さんがいたずらっぽく笑っている。
少し、元気になってくれたのだろうか。それなら良いのだけれど。
翌日、太陽が真上になった頃、お客さんが国道を歩いて来た。
今日は、少し暑い。夏日じゃないだろうか。
空はとても青く、雲一つ無い。良い天気だ。
「兼続様! 奴らです」
兼続と呼ばれた男は、顔中に髭を生やした大男で腕っ節は強そうだ。
山賊の親分としては申し分の無い容姿をしている。
まあ、俺の苦手な恐そうな奴だ。
「ほう、本当に逃げずに待っていたのか? 馬鹿なのか?」
「見てください。あの女達です」
「なにーーっ!!!! 滅茶苦茶美人じゃねえか!! あんな美女見た事がねえ!! 今晩は、寝る暇がねえぞおい!! ひゃはははー!」
「まあ」
響子さんとカノンちゃんが赤くなって、両手でほっぺを押さえゆらゆら揺れている。
相変わらずそっくりな反応で、マイペースだ。
「あの、どの女を選ばれるのですか?」
兼続の横の家臣が、おこぼれに預かろうと聞いている。
「バ、バカヤロー! 全部だよ! あんな上玉は全員俺の側室にする。……そうかわかった!! てめーらの魂胆は全てわかった。仕方がねえ望み通りにしてやろうじゃねえか」
「兼続様、どういうことですか?」
「ちっ、馬鹿が! わからねえのか! 奴らは、俺に女を渡して、重臣に取り立ててもらおうという魂胆なのさ。俺は全てお見通しだ」
「あー、なるほど」
「あの、おっぱい姉ちゃんは、メインディッシュだ。前菜は少し落ちるあの二人で、あの美少女はメインディッシュの付け合わせ。デザートに絶世の美女か。甘美そうだなー」
兼続は、自分の世界にトリップしているようだ。
兼続がトリップしている間に俺達のまわりを兼続の配下が取り囲む。
「おいおい。お前ら、馬鹿なのか? 三百人くらいしかいねーじゃねーか」
つい、俺は言ってしまった。
まあ、十人足らずの相手に三百人なら多い方か。
「な、なにーーっ!!!!」
兼続の横の重臣の顔が真っ赤になっている。
「おいおい、つっぱる必要はない。もう仕官の件は了承した。今日よりお前達は全員肝属家の家臣にしてやる。おお! 違う違う、喜べ重臣だ。肝属家の重臣にしてやる」
兼続はご機嫌なため、笑顔で言った。
しかし、美人の力というのはすごいなあ。感心する。
でも、だからこそ不幸なんだよな。
響子さんとカノンちゃんが心配になり顔を見た。
二人は、まるでピクニックを楽しむ美人姉妹のような笑顔で自然体だ。
この二人、なんでこんなに余裕なんだ。不思議だ。
「オイサスト! シュヴァイン!」
響子さんとカノンちゃんが変身した。
「久美子様、もう良いですよね。あの馬鹿黙らせてきます」
――ぎゃあああああ!!!!
二人とも怒っていました。
激おこです。でも、顔は天使の笑顔のままです。
「オイサスト! シュヴァイン!」
遅れて、残りの全員が変身した。
だが、この時にはすでに、兼続は二人の攻撃で伸びていた。
「き、貴様らーー。不意打ちとは卑怯だぞーー」
「薬丸様、あいつらは、さらにパンツとおっぱいで隙をついてきます」
重臣の薬丸に、番兵のかしらが昨日の事を伝えた。
「馬鹿もーーん!!!! こんな時にパンツだのおっぱいだのふざけているのかーーーー!!」
「ぎゃあああーーー!!!!」
パンツとおっぱいに目を奪われた兵士達が次々倒されて行く。
こんなこともあろうかと、フリフリスカートにしておいたのだよ。
俺にはそれ以外のやましい気持ちなどは全くないからな。
「馬鹿もーーん!! パンツとおっぱいに目を奪われるなーー!! もういっそ目を閉じて戦えーー!!!!」
薬丸が叫んだ。
配下の兵士が目を閉じたため、三百人はあっという間に全員倒された。
「くっ、くそーー。不意打ちとは卑怯だぞ!」
兼続が目を覚ましたようだ。
「なーーーーーっ!!」
兼続はこの光景を見て目が飛び出している。
そして大声で叫ぶと、ガックリひざをついた。
0
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説
死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?
わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。
ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。
しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。
他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。
本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。
贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。
そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。
家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした
田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。
しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。
そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。
そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。
なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。
あらすじを読んでいただきありがとうございます。
併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。
より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる