底辺おじさん、助けた異世界転生美少女の異世界魔法と異世界アイテムそして特殊能力ゴミ処理で世界を救う

覧都

文字の大きさ
上 下
309 / 428
北と南の戦い

第三百九話 九州での再会

しおりを挟む
「うわっ、このカレー、メチャクチャ辛い!」と高校生の河井が舌を出し、ハァハァしながら言った。
俺も一口食べて目を白黒させてしまった。
中年スタッフは、「これは鬼落カレーで、ここら辺の名物なんです。あまりの辛さで鬼をも落とすと言われてます」
すると二階堂が「ははは、ほらこれだ!」と言って僕らにスマホでユーチューブを見せた。
それはトリケラ田嶋が「今日は鬼落島の名物、激辛カレーに挑戦!」と高い声で言って、(やはり高い声で)悲鳴をあげ、もがきながらも完食する動画だった。俺も見たことがあったが忘れていた!

「行くところの鬼落島はどんなところなのですか?」と神藤が聞くと「鬼神様を祭られている無人島で、鬼落山の中腹にロッジがひとつと、船着き場の近くに大きな露天の温泉がある島です。島ごと予約して貸しきりで過ごすことができるのです」
と教えてくれた。
「バーベキューや釣りの大会が開かれたり、サバイバルゲームの舞台として使われることもあります」と説明した。
「あと、その島は、島外から来た人は、まずその露天の温泉に入って体を清めるのがきまりなんです」そういって全員に「鬼落島」とかかれた日本手拭いを配った。「着いたらまず、この手拭いで温泉に入り体を清めてください」と説明を受けると「ここまで来るのに暑くて汗かいてるからちょうどいいや!」「そうだな、カレー食って更に汗出たし!」と宇佐美と河井が話をしていた。
一人だけ、田中は青い顔をしていた。

島につくと「2日後の16時にお迎えにあがります」と言って船は帰ってしまった。「2日後まで帰れないんだね」と俺はボソッと言った。
申込の注意事項に「参加されると3日間帰ることができません。連絡も取れません」となっていた。
「あれ、なんだここ電波届くじゃん。最悪ここの船着き場まで来ればスマホ通じるんですね」と宇佐美がスマホを見ながら言ったので、俺も確認した。「本当だ、ちょっと安心した」と言ったが、ちょっとガッカリした面もあった。友達にも「この期間LINE見られないから」と宣言してきたし、スマホのない生活に少し憧れていた。
まぁ、ロッジがあるのだから電波が届かなくても何かしらの通信手段はあるとは思ってはいたが。
船を降りたところに「Men's Islandにご参加のみなさん、ここまでの長旅お疲れ様です。まずはしきたりに従って温泉に入ってからロッジにお越しください」と貼り紙がされている。「じゃあ行きましょう」と二階堂が促してゾロゾロと男性用の脱衣場に行った。
なかなか新しくて立派な脱衣場だ!俺は手早く脱ぐと手拭いを持って、ちょっと神藤を待って一緒に温泉に向かった。
田中は脱ぐ事をためらっていて「やっぱり俺は止めとくよ」と言って入り口から出ようとしている。それを「しきたりだから温泉に入らなきゃダメですよ、もう船も帰っちゃったし」と二階堂が説得している。
田中は涙目でパンツを脱いだ。
俺は温泉へ向かう時に二人が気になりチラッと振り向いたのだが、パンツの中から出した巨大な黒くて長い物体に目を奪われた!
俺は思わず神藤の肩を叩いて教えた。神藤も「うゎっ!」と小さく声をだし二度見していた。
俺は田中がダボダボのパンツを履いていた事に納得をした。
しかし、あまりジロジロと見ているわけにもいかず「スゲーな」と、こそこそと言いながら二人で湯船に向かった。
俺たちの後ろから田中が歩いてきたらしく、高校生の二人が「すげー」と呟きながら俺たちの後方に焦点を合わせて固まっていた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界なんて救ってやらねぇ

千三屋きつね
ファンタジー
勇者として招喚されたおっさんが、折角強くなれたんだから思うまま自由に生きる第二の人生譚(第一部) 想定とは違う形だが、野望を実現しつつある元勇者イタミ・ヒデオ。 結構強くなったし、油断したつもりも無いのだが、ある日……。 色んな意味で変わって行く、元おっさんの異世界人生(第二部) 期せずして、世界を救った元勇者イタミ・ヒデオ。 平和な生活に戻ったものの、魔導士としての知的好奇心に終わりは無く、新たなる未踏の世界、高圧の海の底へと潜る事に。 果たして、そこには意外な存在が待ち受けていて……。 その後、運命の刻を迎えて本当に変わってしまう元おっさんの、ついに終わる異世界人生(第三部) 【小説家になろうへ投稿したものを、アルファポリスとカクヨムに転載。】 【第五巻第三章より、アルファポリスに投稿したものを、小説家になろうとカクヨムに転載。】

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。  俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。 そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・ 「俺、死んでるじゃん・・・」 目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。 新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。  元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...