144 / 428
第百四十四話 先生のところへ
しおりを挟む ルゴプス・アンフィスバエナ。
それは【ドラゴンズ・ティアラ】のファンならば誰もが嫌悪する、作中最悪の悪役だ。
このキャラクターはクズの中のクズと言って遜色ない。
ネルヴァがまだかわいく見えるほどの、ありとあらゆる悪に手を染めて災厄をまき散らす、悪意と傲慢の結晶体そのものだ。
ヤツはここアンフィス王国の第二王子、さらに魔法学院の生徒会長である立場を利用して、これから暴虐の限りを尽くすことになる。
本来、関わるべき人物ではない。
敵対関係となってしまう主人公に全てを任せてしまいたい、最悪の敵だ。
しかしこのルゴプス王子は、俺とメメさんが愛するミシェーラ皇女を狙っている。
ルゴプス王子の狙いは皇帝家への婿入りだ。
自分が次の皇帝となって、世継ぎである兄を追い落とし、最終的に世界を我が物とする。そんな馬鹿げた夢のために、これから多くの者が犠牲になる。
当然、主人公の座を横取りするならば、この最悪の悪役との敵対関係が必要となる。それが多くのイベントのトリガーとなる。
とはいえ俺にはミシェーラ皇女との友好関係があるので、既に敵視されている可能性も高い。
しかし念には念を入れて、主人公登場前に、ルプゴス王子との敵対イベントをこれから起こす。
このイベントのトリガーとなるのは、クラスメイトであり攻略キャラであるコルリ・ルリハだ。
ルプゴス王子は邪魔者であるコルリを生徒会から追放するために、彼女を卑劣な罠にかける。
このイベントは主人公の転入前から既に始まっているはずだ。
かくして4月13日。
コルリの良くない噂を耳にした俺は、ライバル関係強奪のためにコルリに接触した。
「おまえー、なやみとかー、あんのー?」
「え……っ」
とはいえあまり接点のないクラスメイトだ。
男性恐怖症気味の彼女との接点を持つには、まおー様という『ぷにぷに』の緩衝材が必要不可欠だった。
コルリは教室に独り残り、悲しそうに教室の黒板を見つめていた。
「ワレ、まおー。おまえのはなし、きかせろー?」
「まおーさん、ですか?」
「さまをつけろよー、でこすけやろー」
「わ、私っ、そんなにオデコちゃんじゃないです……っ」
と言いながらも額を抱えられると、教頭ではないがまあ気になってしまう。
てか頼むよ、まおー様、話が脱線してるってっ。
「なやみ、あんだろー? きいてやるよー」
「スライムさんにはわかりません……」
「ワレ、さわっていいからさー。さっさと、はなせ、めんどくせーなー」
ぷにぷにのスライムに触っていいと言われたら、それは当然触る。
コルリ・ルリハはまおー様のヘブンな触り心地に目を広げた。
「私、やってません……。お金なんて、盗んでません……」
「おうー、それ、つれーなー……」
コルリ・ルリハのエピソードはそういう話だ。
最初からぶっちゃけてしまうと、コルリは最悪のルプゴス王子に冤罪を着せられた。
「装備共同購入制度のお金を、私が盗んだとみんなが言うんです……」
「そっかー。でもなー、ワレにはなー、そうはみえねーなー」
「ありがとう、まおー様……」
「なんか、ムカつくなー。なんかー、やだなー、そういうのー」
装備共同購入制度というのは、何かと高価な武器防具を学生が少しでも安く購入するための仕組みだ。
共同購入者が集まるまで1~3ヶ月がかかるが、人さえ集まれば市場価格の7~9割ほどのお値段で武器防具が買える。
この制度は購入前に代金を積み立てる。
代金は金属製の【空色の小箱】に積められ、学校側が大切にこれを保管する。
「そのお金がね……消えてしまったの……。私は確かに先生に渡したはずなのに、保管中に箱の中から、お金が消えてしまったんですって……」
「えーー? ならおまえー、わるくないと、おもーけどなー?」
「箱を開けるには、パスワードが必要なの……。そのパスワードを知っているのは、業者の人か、私か、私に任せた生徒会長さんしかいないの……」
「へへへー、ワレ、はんにん、わかったー。はんにんは、せーとかいちょー、だな」
「そう、なのかしら……」
普段、あれだけ温厚な少女コルリが人を疑う顔をした。
だがまおー様の推理には穴がある。生徒会長ルプゴス王子にはアリバイがあった。コルリも同じことをまおー様に説明した。
「それ、うら、あんなー」
「裏、ですか……?」
「だってさー、べつにさー、せいとかいちょーが、じっこーはん? ならなくても、いいしなー?」
「あ、言われてみれば……そうですね……?」
「ぱすわーど? ほかのやつにさー、おしえれば、いいだろー? だったらアリバイなんて、いみねーし」
まおー様、やるな。
今回の事件、ぶっちゃけてしまうとその通りだ。
今回の事件の実行犯は若い用務員の男だ。
ルプゴス王子は普段から飼っていたこの男にパスワードを教え、金を盗ませた。
生徒会から書記コルリを追い出し、もっと操りやすい腐った人間に交代させるために。
「私、どうすればいいんでしょうか……」
「へへへー、ワレが、たすけてやろーかー?」
「え、まおー様が……?」
「ワレ、こーみえてなー、つかえるこぶん、もってんだよなー」
「子分がいるんですかっ、そのお姿で!?」
「よぶかー? よんでやろーかー? あたま、まあまあいいし、つえーし、けっこー、つかえるぜー?」
「もう……なんでもいいです……。助けて下さるなら、もう誰でもいいです!! 助けて下さい、まおー様っ!!」
「だってよー、さっさとこいよなー、ヴァレリウスー」
「えっっ、ヴァレリウスくんっ?!」
子分扱いがちょっとしゃくだが、なかなか面白い切り口だった。
俺はのぞき見を止めて本校舎2階に壁をすり抜けると、コルリとまおー様のいる教室にノックをしてから踏み入った。
「待ったか、まおー親分」
「へっ、これ、よべばくるやつなー。なまえ、ヴァレリウス」
「調子に乗るな。……あー、ご紹介に与りました、ヴァレリウスだ」
コルリさんは男性恐怖症だ。
女の子同士なら無邪気に笑える女の子だが、男を前にするとてんでダメだ。
そんないたいけな女性が恐怖にひきつった目で俺を見る。
3回も攻略したのに、現実の好感度はゼロどころかマイナスだった……。
「よ……よろしく、お願いします……」
「話はまおー様から聞いた。その、テレパシー的な、何かで。……とにかく、まおー様の忠実な下僕である俺が、この事態を解決してみせよう」
これは俺が主役になるより、まおー様を立てた方が話が早いな。
俺が下僕と認めたことがそんなに嬉しいのか、まおー様は高々と跳ねて喜んでいた。
「うまくやれよー、めーたんてー。コルリのためにー、どれーとなって、はたらけよなー?」
安心したようにコルリがまおー様に微笑んだ。
コルリさんは冤罪を着せられ、いつ退学させられるかもわからない立場だ。
その微笑みには黄金よりも高い価値があった。
「まおー様のお言葉のままに。では、俺は調査に向かいますので、明日あらためてご報告を」
「ほらねー、ワレの、ちゅーじつな、こぶんでしょー? ワレ、きょうはコルリとー、ねたいなー? だめかー?」
「い、いえっっ、ぜひご一緒して下さい! 部屋に独りだと、胸が、潰れてしまいそうで……」
「へっ、ワレがあたためてやんよー、べいべー」
ディスプレイ越しに見ていた頃は、これは結局のところ介入の出来ない別世界の出来事だった。
だがこうしてこの世界に立ち、実際に事案を目の当たりにすると無性に腹が立つ。
生徒会を我が物にするために、なぜ真面目な女子生徒を退学まで追い込む必要があるのか。
ルプゴス・アンフィスバエナ王子ってやつは相当にヤバい。コイツは人の破滅を楽しんでいる。
俺は今日だけまおー様の下僕として、事件をスピード解決させるべく動き出した。
それは【ドラゴンズ・ティアラ】のファンならば誰もが嫌悪する、作中最悪の悪役だ。
このキャラクターはクズの中のクズと言って遜色ない。
ネルヴァがまだかわいく見えるほどの、ありとあらゆる悪に手を染めて災厄をまき散らす、悪意と傲慢の結晶体そのものだ。
ヤツはここアンフィス王国の第二王子、さらに魔法学院の生徒会長である立場を利用して、これから暴虐の限りを尽くすことになる。
本来、関わるべき人物ではない。
敵対関係となってしまう主人公に全てを任せてしまいたい、最悪の敵だ。
しかしこのルゴプス王子は、俺とメメさんが愛するミシェーラ皇女を狙っている。
ルゴプス王子の狙いは皇帝家への婿入りだ。
自分が次の皇帝となって、世継ぎである兄を追い落とし、最終的に世界を我が物とする。そんな馬鹿げた夢のために、これから多くの者が犠牲になる。
当然、主人公の座を横取りするならば、この最悪の悪役との敵対関係が必要となる。それが多くのイベントのトリガーとなる。
とはいえ俺にはミシェーラ皇女との友好関係があるので、既に敵視されている可能性も高い。
しかし念には念を入れて、主人公登場前に、ルプゴス王子との敵対イベントをこれから起こす。
このイベントのトリガーとなるのは、クラスメイトであり攻略キャラであるコルリ・ルリハだ。
ルプゴス王子は邪魔者であるコルリを生徒会から追放するために、彼女を卑劣な罠にかける。
このイベントは主人公の転入前から既に始まっているはずだ。
かくして4月13日。
コルリの良くない噂を耳にした俺は、ライバル関係強奪のためにコルリに接触した。
「おまえー、なやみとかー、あんのー?」
「え……っ」
とはいえあまり接点のないクラスメイトだ。
男性恐怖症気味の彼女との接点を持つには、まおー様という『ぷにぷに』の緩衝材が必要不可欠だった。
コルリは教室に独り残り、悲しそうに教室の黒板を見つめていた。
「ワレ、まおー。おまえのはなし、きかせろー?」
「まおーさん、ですか?」
「さまをつけろよー、でこすけやろー」
「わ、私っ、そんなにオデコちゃんじゃないです……っ」
と言いながらも額を抱えられると、教頭ではないがまあ気になってしまう。
てか頼むよ、まおー様、話が脱線してるってっ。
「なやみ、あんだろー? きいてやるよー」
「スライムさんにはわかりません……」
「ワレ、さわっていいからさー。さっさと、はなせ、めんどくせーなー」
ぷにぷにのスライムに触っていいと言われたら、それは当然触る。
コルリ・ルリハはまおー様のヘブンな触り心地に目を広げた。
「私、やってません……。お金なんて、盗んでません……」
「おうー、それ、つれーなー……」
コルリ・ルリハのエピソードはそういう話だ。
最初からぶっちゃけてしまうと、コルリは最悪のルプゴス王子に冤罪を着せられた。
「装備共同購入制度のお金を、私が盗んだとみんなが言うんです……」
「そっかー。でもなー、ワレにはなー、そうはみえねーなー」
「ありがとう、まおー様……」
「なんか、ムカつくなー。なんかー、やだなー、そういうのー」
装備共同購入制度というのは、何かと高価な武器防具を学生が少しでも安く購入するための仕組みだ。
共同購入者が集まるまで1~3ヶ月がかかるが、人さえ集まれば市場価格の7~9割ほどのお値段で武器防具が買える。
この制度は購入前に代金を積み立てる。
代金は金属製の【空色の小箱】に積められ、学校側が大切にこれを保管する。
「そのお金がね……消えてしまったの……。私は確かに先生に渡したはずなのに、保管中に箱の中から、お金が消えてしまったんですって……」
「えーー? ならおまえー、わるくないと、おもーけどなー?」
「箱を開けるには、パスワードが必要なの……。そのパスワードを知っているのは、業者の人か、私か、私に任せた生徒会長さんしかいないの……」
「へへへー、ワレ、はんにん、わかったー。はんにんは、せーとかいちょー、だな」
「そう、なのかしら……」
普段、あれだけ温厚な少女コルリが人を疑う顔をした。
だがまおー様の推理には穴がある。生徒会長ルプゴス王子にはアリバイがあった。コルリも同じことをまおー様に説明した。
「それ、うら、あんなー」
「裏、ですか……?」
「だってさー、べつにさー、せいとかいちょーが、じっこーはん? ならなくても、いいしなー?」
「あ、言われてみれば……そうですね……?」
「ぱすわーど? ほかのやつにさー、おしえれば、いいだろー? だったらアリバイなんて、いみねーし」
まおー様、やるな。
今回の事件、ぶっちゃけてしまうとその通りだ。
今回の事件の実行犯は若い用務員の男だ。
ルプゴス王子は普段から飼っていたこの男にパスワードを教え、金を盗ませた。
生徒会から書記コルリを追い出し、もっと操りやすい腐った人間に交代させるために。
「私、どうすればいいんでしょうか……」
「へへへー、ワレが、たすけてやろーかー?」
「え、まおー様が……?」
「ワレ、こーみえてなー、つかえるこぶん、もってんだよなー」
「子分がいるんですかっ、そのお姿で!?」
「よぶかー? よんでやろーかー? あたま、まあまあいいし、つえーし、けっこー、つかえるぜー?」
「もう……なんでもいいです……。助けて下さるなら、もう誰でもいいです!! 助けて下さい、まおー様っ!!」
「だってよー、さっさとこいよなー、ヴァレリウスー」
「えっっ、ヴァレリウスくんっ?!」
子分扱いがちょっとしゃくだが、なかなか面白い切り口だった。
俺はのぞき見を止めて本校舎2階に壁をすり抜けると、コルリとまおー様のいる教室にノックをしてから踏み入った。
「待ったか、まおー親分」
「へっ、これ、よべばくるやつなー。なまえ、ヴァレリウス」
「調子に乗るな。……あー、ご紹介に与りました、ヴァレリウスだ」
コルリさんは男性恐怖症だ。
女の子同士なら無邪気に笑える女の子だが、男を前にするとてんでダメだ。
そんないたいけな女性が恐怖にひきつった目で俺を見る。
3回も攻略したのに、現実の好感度はゼロどころかマイナスだった……。
「よ……よろしく、お願いします……」
「話はまおー様から聞いた。その、テレパシー的な、何かで。……とにかく、まおー様の忠実な下僕である俺が、この事態を解決してみせよう」
これは俺が主役になるより、まおー様を立てた方が話が早いな。
俺が下僕と認めたことがそんなに嬉しいのか、まおー様は高々と跳ねて喜んでいた。
「うまくやれよー、めーたんてー。コルリのためにー、どれーとなって、はたらけよなー?」
安心したようにコルリがまおー様に微笑んだ。
コルリさんは冤罪を着せられ、いつ退学させられるかもわからない立場だ。
その微笑みには黄金よりも高い価値があった。
「まおー様のお言葉のままに。では、俺は調査に向かいますので、明日あらためてご報告を」
「ほらねー、ワレの、ちゅーじつな、こぶんでしょー? ワレ、きょうはコルリとー、ねたいなー? だめかー?」
「い、いえっっ、ぜひご一緒して下さい! 部屋に独りだと、胸が、潰れてしまいそうで……」
「へっ、ワレがあたためてやんよー、べいべー」
ディスプレイ越しに見ていた頃は、これは結局のところ介入の出来ない別世界の出来事だった。
だがこうしてこの世界に立ち、実際に事案を目の当たりにすると無性に腹が立つ。
生徒会を我が物にするために、なぜ真面目な女子生徒を退学まで追い込む必要があるのか。
ルプゴス・アンフィスバエナ王子ってやつは相当にヤバい。コイツは人の破滅を楽しんでいる。
俺は今日だけまおー様の下僕として、事件をスピード解決させるべく動き出した。
0
お気に入りに追加
137
あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

おじさんが異世界転移してしまった。
明かりの元
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか?
モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる