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第六十五話 ミッド一家出陣
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「セイちゃん裸だー!」
あいの大声である。
クロは後ろから四人を見ていた。
クロの位置からはセイの体は、ミドムラサキの日本刀、血染の鞘で隠れて見えていない。
「まず、ぶらじゃーとぱんつを出すから」
「出現!」
セイの前に白にピンクのリボンの清楚な、あいがいま付けている、ぱんつとぶらじゃーの予備がでる。
クロが少し近づくと、あいが貧民服を脱ぎ自分の物を見せていた。
セイはあいを見ながらぱんつを履き、ぶらじゃーを付けようとしているところだった。
しかし、セイのは大きくてあいの大きさのぶらじゃーでは、全く付けられなかった。
「ど、どうしよう」
「あっ」
あいは一つのことが出来ないかと試そうと思った。
セイを良く見て、セイの体に合うぶらじゃーを想像して、錬金魔法で出す。
いままでは、そのものとまったく同じ物しか出していなかったが、形が違う物が出せないか試そうと思ったのだ。
「出でよぶらじゃー」
セイの前にさっきとは、大きさの違う物が出た。
セイが付けてみるとぴったりだった。
「ひゃっ!」
あいが声を上げる。後ろでミドムラサキとホイがあいを突っついたのだ。
「私もそれ付けたい」
二人の声が揃った。
「じゃあ色々出してみるわね」
いぜんアド商会で見た、桃色のフリフリや水色の清楚な感じのもの、シャムが使っている黒いのを出してみた。
ミドムラサキは、桃色のフリフリ、ホイは水色のを桃色で出して欲しいと注文した。
二人の体を良く見て、大きさを合わせて二人の前に出す。
二人がそれを付けるとぴったりの大きさだった。
あいは三人を見て満足していると、横にクロの本体がちょこんと立っていた。
クロは白い清楚な物をリボン無しで注文してきた。
ご要望通り出してあげると喜んで付けていた。
五人の華やかな下着大会になった。
セイにはその後、セーラー服を錬金魔法で大きめに造り着てもらった。
気が付くとすでに太陽が傾き夕日であたりは赤くなっていた。
「ホイちゃん帰らなくて大丈夫?」
あいが心配になりホイに尋ねた。
「大丈夫です、そうなると思って大姐様は、私に案内させたのですから」
「じゃあ、食事にしましょう」
「うふふ、今日はちょっと試したいことがあるの」
「出でよさいだー」
ミドムラサキとホイがなんだ、さいだーかと思っていたら色が違う。
紫色のさいだーが目の前にでた。飲んでみると葡萄の味がした。
「次は餃子よ」
ミドムラサキとホイがなんだ餃子かーと、思って食べると、全然違う味がした。
「お、おいしー」
すごい勢いで、食べ出した。
餃子は、ロイが大好きなエビを肉の代わりにして生成したのだ。
エビ餃子である。
セイはよく分からないのでボーとしていると、ホイが世話をやきだした。
セイは、さいだーを飲み、目をまん丸にし、餃子を食べて目をまん丸にしていた。
その後は口をリスのように、ぽんぽんに膨らましてどんどん食べている。
その姿を見てあいは、嬉しかったが単体ではおいしいものでも、毎日ではあきてくる、種類を増やさなくてはと思っていた。
だが、新しくておいしい料理など、貧民のあいには考えることが不可能なことである。
やっぱり、まなちゃんに教えてもらうしかない。
まなちゃんのことを考えたら、まなちゃんにすごく会いたくなっちゃった。
あいはまなにどうしても会いたい気持ちになってしまうのだった。
ホイは寝る準備をしようとして驚いた。
まわりに蟻の子一匹いないのだ。
「なにこれ、虫が一匹もいなくなっている」
「ミドムラサキさんの能力なのですよ」
あいが誇らしげに胸をはる。
「あのー、お母様の魔法といい、ミドムラサキさんの能力といい、凄すぎます」
四人はあいとミドムラサキが隣同士、ホイとセイが隣同士で眠ることになった。
ミドムラサキは超ご機嫌であった。
翌朝、グエン商会コオリ支店
ミッド一家の幹部と後イ団のメンバーが集まっている。
死に神受付嬢は、朝からこんなに人がいるのが嬉しいらしく、ニコニコしながらお茶を運んで軽食の準備をしている。
「では、皆集まったな、これより大人の話をしようではないか」
メイが、にんまりして一同の顔を見回した。
「すでに、シマさんとクロちゃんにより各拠点への移動は確保出来ている」
「ガイ君、ロイ君、ハイさん、チュウさん、モリさんを班長に五班に別れ襲撃してもらう」
「人選はチュウさんとモリさんに任せる」
「クロちゃんは随時、重傷者をここへ運んでほしい」
「レイちゃんと私は運ばれた重傷者をここで治療をする」
「コウさんは酒の販路の確保に動いてほしい」
メイは目を閉じ一際真剣な顔になる。
「始めてしまえば、後戻りできないが覚悟は大丈夫ですか」
「……」
「反対意見は、なしということでいいのですね」
こうしてミッド一家はゴルド一家に、奇襲作戦で闘いを挑んだ。
現時点でゴルド一家の配下は世界に四万人、対するミッド一家の配下は世界に四千人、虎に子猫が噛みつくようなものである。
「では、武運を祈る」
「ミッド一家出陣!」
「じゃあ、コウさん、オオリのことは、お任せします」
静かになった店内で、メイがコウにオオリ行きをお願いする。
メイは、ゴルド一家の配下を全部オオリに移動魔法でクロに送ってもらう予定である。
罪状により法での裁きを受けさせるつもりなのだ。
「分かりました」
「では」
コウの姿が消えた。
あいの大声である。
クロは後ろから四人を見ていた。
クロの位置からはセイの体は、ミドムラサキの日本刀、血染の鞘で隠れて見えていない。
「まず、ぶらじゃーとぱんつを出すから」
「出現!」
セイの前に白にピンクのリボンの清楚な、あいがいま付けている、ぱんつとぶらじゃーの予備がでる。
クロが少し近づくと、あいが貧民服を脱ぎ自分の物を見せていた。
セイはあいを見ながらぱんつを履き、ぶらじゃーを付けようとしているところだった。
しかし、セイのは大きくてあいの大きさのぶらじゃーでは、全く付けられなかった。
「ど、どうしよう」
「あっ」
あいは一つのことが出来ないかと試そうと思った。
セイを良く見て、セイの体に合うぶらじゃーを想像して、錬金魔法で出す。
いままでは、そのものとまったく同じ物しか出していなかったが、形が違う物が出せないか試そうと思ったのだ。
「出でよぶらじゃー」
セイの前にさっきとは、大きさの違う物が出た。
セイが付けてみるとぴったりだった。
「ひゃっ!」
あいが声を上げる。後ろでミドムラサキとホイがあいを突っついたのだ。
「私もそれ付けたい」
二人の声が揃った。
「じゃあ色々出してみるわね」
いぜんアド商会で見た、桃色のフリフリや水色の清楚な感じのもの、シャムが使っている黒いのを出してみた。
ミドムラサキは、桃色のフリフリ、ホイは水色のを桃色で出して欲しいと注文した。
二人の体を良く見て、大きさを合わせて二人の前に出す。
二人がそれを付けるとぴったりの大きさだった。
あいは三人を見て満足していると、横にクロの本体がちょこんと立っていた。
クロは白い清楚な物をリボン無しで注文してきた。
ご要望通り出してあげると喜んで付けていた。
五人の華やかな下着大会になった。
セイにはその後、セーラー服を錬金魔法で大きめに造り着てもらった。
気が付くとすでに太陽が傾き夕日であたりは赤くなっていた。
「ホイちゃん帰らなくて大丈夫?」
あいが心配になりホイに尋ねた。
「大丈夫です、そうなると思って大姐様は、私に案内させたのですから」
「じゃあ、食事にしましょう」
「うふふ、今日はちょっと試したいことがあるの」
「出でよさいだー」
ミドムラサキとホイがなんだ、さいだーかと思っていたら色が違う。
紫色のさいだーが目の前にでた。飲んでみると葡萄の味がした。
「次は餃子よ」
ミドムラサキとホイがなんだ餃子かーと、思って食べると、全然違う味がした。
「お、おいしー」
すごい勢いで、食べ出した。
餃子は、ロイが大好きなエビを肉の代わりにして生成したのだ。
エビ餃子である。
セイはよく分からないのでボーとしていると、ホイが世話をやきだした。
セイは、さいだーを飲み、目をまん丸にし、餃子を食べて目をまん丸にしていた。
その後は口をリスのように、ぽんぽんに膨らましてどんどん食べている。
その姿を見てあいは、嬉しかったが単体ではおいしいものでも、毎日ではあきてくる、種類を増やさなくてはと思っていた。
だが、新しくておいしい料理など、貧民のあいには考えることが不可能なことである。
やっぱり、まなちゃんに教えてもらうしかない。
まなちゃんのことを考えたら、まなちゃんにすごく会いたくなっちゃった。
あいはまなにどうしても会いたい気持ちになってしまうのだった。
ホイは寝る準備をしようとして驚いた。
まわりに蟻の子一匹いないのだ。
「なにこれ、虫が一匹もいなくなっている」
「ミドムラサキさんの能力なのですよ」
あいが誇らしげに胸をはる。
「あのー、お母様の魔法といい、ミドムラサキさんの能力といい、凄すぎます」
四人はあいとミドムラサキが隣同士、ホイとセイが隣同士で眠ることになった。
ミドムラサキは超ご機嫌であった。
翌朝、グエン商会コオリ支店
ミッド一家の幹部と後イ団のメンバーが集まっている。
死に神受付嬢は、朝からこんなに人がいるのが嬉しいらしく、ニコニコしながらお茶を運んで軽食の準備をしている。
「では、皆集まったな、これより大人の話をしようではないか」
メイが、にんまりして一同の顔を見回した。
「すでに、シマさんとクロちゃんにより各拠点への移動は確保出来ている」
「ガイ君、ロイ君、ハイさん、チュウさん、モリさんを班長に五班に別れ襲撃してもらう」
「人選はチュウさんとモリさんに任せる」
「クロちゃんは随時、重傷者をここへ運んでほしい」
「レイちゃんと私は運ばれた重傷者をここで治療をする」
「コウさんは酒の販路の確保に動いてほしい」
メイは目を閉じ一際真剣な顔になる。
「始めてしまえば、後戻りできないが覚悟は大丈夫ですか」
「……」
「反対意見は、なしということでいいのですね」
こうしてミッド一家はゴルド一家に、奇襲作戦で闘いを挑んだ。
現時点でゴルド一家の配下は世界に四万人、対するミッド一家の配下は世界に四千人、虎に子猫が噛みつくようなものである。
「では、武運を祈る」
「ミッド一家出陣!」
「じゃあ、コウさん、オオリのことは、お任せします」
静かになった店内で、メイがコウにオオリ行きをお願いする。
メイは、ゴルド一家の配下を全部オオリに移動魔法でクロに送ってもらう予定である。
罪状により法での裁きを受けさせるつもりなのだ。
「分かりました」
「では」
コウの姿が消えた。
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