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第十二話 決戦
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人目に付かない所でサエと別れ、少し近くで様子を見ていると、サエは気前よくダンボール箱を渡し、コンビニの方を指さしている。
数人の男達が、大きなリュックを背負いコンビニへ走って行く。
「サエはもう大丈夫だな」
俺は勇者様の出現ポイントを探すことにする。
真っ暗闇なら探しやすかったが、あたりが少し明るくなっている今、魔方陣は見つけられなかった。
それでもこの辺りで一番高いところで様子を見ていると、勇者様の姿を見つけることが出来た。
五十人位で隊列を組み歩いている。
サエの所まではまだ十分距離がある。
安心していると、大きな声がした。
「避難民の皆さん、我々は自衛隊です……」
いよいよ自衛隊さんの登場の様です。
勇者様一行にもこの音声は届いている様で、進行方向が少し変わった。
避難民は自衛隊の防衛ラインの方にどんどん集まっている。
ここから、良く見ると自衛隊のバリケードが微かに見える、
勇者様一行もよく見える。
サエの避難所の連中もバリケードの方へ向かっている。
ここから見ている限りでは、勇者に追いつかれることは無いだろう。
何しろ勇者様は余裕でゆっくり行進しているのだから。
ダダダダ
やばい少し退屈で眠ってしまった。
戦闘が始まったようだ。
いつか、見たアニメじゃあ、ドラゴンも自衛隊が倒していた。
楽勝だろうと思っていたら、勇者の盾が銃弾を防いでいる。
「やべーー、サエが危ない」
俺は、自衛隊が勝つことしか考えていなかった。
スライムがどんな武装をしても勇者には効かないって事か。
折角骨折が治って、明るく笑っていたサエが死んじまう。
焦って必死で走った。
勇者達には、砲撃すら通らないようだった。
「ぎゃーーはっはっ。スライムが何をしてもダメージは1だーーー」
一応ダメージはあるようだが、1らしい。
良く見ると、殺しまくっている勇者が時々光り輝く。
あれは、レベルアップか。
どんどん強くなっていくって事か。
くそーうかつだった。
近づくと、バリケードの奥に避難民が、あたふたしている姿が見える。
「ちーなんで逃げてねーんだ」
「ぎゃーーああ!」
「ぎゃーあはっはつはー」
避難民まで虐殺し始めた。
勇者のでかい笑い声が不快だ。
「くそう、勇者の野郎! くそう、サエを殺したら許さんぞ!!」
バッキッ
やっと一番後ろの強そうな勇者を殴り飛ばせた。
転がっている勇者から剣を奪い取り。
「勇者どもーーー。俺はここにいるぞーーー!」
そして転がっている勇者にとどめを刺した。
こいつらは殺しても神殿でよみがえるから罪悪感はねー。
だが、すげー血が噴き出した。
しかも俺、折角透明なのに大声を出してしまった。
数人の男達が、大きなリュックを背負いコンビニへ走って行く。
「サエはもう大丈夫だな」
俺は勇者様の出現ポイントを探すことにする。
真っ暗闇なら探しやすかったが、あたりが少し明るくなっている今、魔方陣は見つけられなかった。
それでもこの辺りで一番高いところで様子を見ていると、勇者様の姿を見つけることが出来た。
五十人位で隊列を組み歩いている。
サエの所まではまだ十分距離がある。
安心していると、大きな声がした。
「避難民の皆さん、我々は自衛隊です……」
いよいよ自衛隊さんの登場の様です。
勇者様一行にもこの音声は届いている様で、進行方向が少し変わった。
避難民は自衛隊の防衛ラインの方にどんどん集まっている。
ここから、良く見ると自衛隊のバリケードが微かに見える、
勇者様一行もよく見える。
サエの避難所の連中もバリケードの方へ向かっている。
ここから見ている限りでは、勇者に追いつかれることは無いだろう。
何しろ勇者様は余裕でゆっくり行進しているのだから。
ダダダダ
やばい少し退屈で眠ってしまった。
戦闘が始まったようだ。
いつか、見たアニメじゃあ、ドラゴンも自衛隊が倒していた。
楽勝だろうと思っていたら、勇者の盾が銃弾を防いでいる。
「やべーー、サエが危ない」
俺は、自衛隊が勝つことしか考えていなかった。
スライムがどんな武装をしても勇者には効かないって事か。
折角骨折が治って、明るく笑っていたサエが死んじまう。
焦って必死で走った。
勇者達には、砲撃すら通らないようだった。
「ぎゃーーはっはっ。スライムが何をしてもダメージは1だーーー」
一応ダメージはあるようだが、1らしい。
良く見ると、殺しまくっている勇者が時々光り輝く。
あれは、レベルアップか。
どんどん強くなっていくって事か。
くそーうかつだった。
近づくと、バリケードの奥に避難民が、あたふたしている姿が見える。
「ちーなんで逃げてねーんだ」
「ぎゃーーああ!」
「ぎゃーあはっはつはー」
避難民まで虐殺し始めた。
勇者のでかい笑い声が不快だ。
「くそう、勇者の野郎! くそう、サエを殺したら許さんぞ!!」
バッキッ
やっと一番後ろの強そうな勇者を殴り飛ばせた。
転がっている勇者から剣を奪い取り。
「勇者どもーーー。俺はここにいるぞーーー!」
そして転がっている勇者にとどめを刺した。
こいつらは殺しても神殿でよみがえるから罪悪感はねー。
だが、すげー血が噴き出した。
しかも俺、折角透明なのに大声を出してしまった。
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