7 / 390
第1章転生編
第6話 今日は屋敷の外へ出ます
しおりを挟む
・・6・・
アカツキとして生きる事になってから三日後、二の月十六の日。朝はよく晴れていて、積もっていた雪もほとんど溶けていた。
起床してから室内で着るのとは別の服を着替え、ホテルのイングリッシュブレックファストのような朝食を採ってから一度自室に戻ると外出の準備を始める。
持っていくのは革製の立派な鞄。後は装飾が立派なサーベル。護身だけでなく身分にも由来する物品だ。
というのも、このサーベルは今の格好と行先に理由がある。
「軍服、十九世紀半ばのイギリス軍の士官用のに似ているな」
僕が今着用しているのは、アルネシア連合王国軍の士官用軍服だ。士官用らしく装飾が多く、一目で偉い階級と分かるくらいだ。
事実、階級は肩章の星の数で判別可能で銀色の下地に銀色の星が一つ。
「この歳で既に少佐か……。さすが貴族……」
そう、僕ことアカツキ・ノースロードは二十二歳にして既に少佐の階級なのだ。これは司令官を兼ねる貴族の家の生まれである要素が大きく、魔法が使えるのがさらにその理由を補強している。
とはいえ、この世界では十五歳で立派な成人扱いで、記憶によれば十八から形だけとはいえ軍の階級を貰いそれなりに活動はしてるので決してお飾りのというわけではないみたいだ。魔力値からして、能力はそれなりにあるんだしね。
話を戻そう。軍服にサーベルなのは今回の行き先が軍の駐屯地だからだ。なので、軍人でもある僕の格好も軍服になるわけだね。
「アカツキ様、失礼します」
「はーい。どーぞー」
僕が返事をすると入ってきたのはメイドのレーナだった。
「軍用コートをお持ちしました」
「ありがとね」
「お着せします」
「うん、よろしく」
本当は自分で着ればいいと思うのだけど、ここで断るとどうしたんだと思われかねないので素直に頷く。
レーナの手を借りてコートを羽織るとボタンを閉じてサーベルを腰からさげる。鏡の前にはいかにも偉そうな軍人の出来上がりだ。サイズは合っているはずなのに身長のせいで着せられてる感があるけどね!
「馬車の用意は整っております。ご一緒致しますね」
「うん。行こうか」
「御意」
用意も終わったので、レーナに鞄を持ってもらって僕は自室を出て屋敷の玄関に向かう。朝という事もあって屋敷の使用人達は忙しなく動いていた。途中、お爺様にあって挨拶をし、まだ寒いから気を付けるのじゃぞと言葉を掛けられてから外に出ると、確かにコートを着用していても寒かった。体感で言えば氷点下にギリギリいかないくらいだろうか。
「お待ちしておました、アカツキ様。お迎えの用意は完了しております」
玄関で待機していたのは同じように軍用コートを羽織った五十代手前の中肉中背の男性だった。オールバックの髪型は整っており、その所作はいかにも執事という感じだけどそれは半分間違っていない。
「待たせて悪かったね、クラウド」
「いえ、この寒さは北の国を思えばどうということはありませんな」
「ははっ、あっちはもっと寒いからねえ」
「その通りにございます」
彼の名前はクラウド・ボイル。アルネシア連合王国軍の大尉で、代々アルネシア家に仕えている軍人家系の人だ。彼も魔法が使えて才能もあったことからこの階級になっている。そして、クラウドは軍人ではあるけれど同時に僕の執事でもある。それは、彼がノースロード家の専属護衛部隊隊長でもあるからだ。僕付になっているのは年齢的にも当主受継ぎが近くなっているからだね。一度に移管すると大変だからだろう。僕にとっても楽ではあるね。
なお、父上は今回の王都行きに彼の部隊から一部を引き抜いて連れていっているみたい。
あ、そうそう。ちなみに彼は平民出身だけれど苗字はある。連合王国は妖魔大戦以降、システムを変えて平民でも苗字が持てるようになっている。理由は大戦で軍功ある者は苗字を名乗れるなんてしていたら大量に対象者が現れ、それならいっそ平民全員名乗れるようにしようという、なんとも面倒だからやったろそれ。というものだ。お陰で元々の対象者には追加で報奨を出したらしい。まあ、苗字によって家毎の戸籍管理把握は楽になったらしいからいいらしいけど。
なので、レーナにも苗字はあるんだよね。確か、レーナ・ブラウンだっけか。
この三日で様々な再確認をしておいて良かったと思いつつ僕はクラウドにとある提案をする。
「悪いんだけど目的地に向かうまでに経路を変更したい。いいかな?」
「はっ。時間に余裕はあるので構いませんが、何かありましたか?」
「通るだけだけど、街の視察もしておきたいんだ。次期当主として、さ」
「ご立派な考えでありますな。分かりました」
クラウドは微笑むと、快く了承する。主人が最もな理由の提案をすれば断るはずもないといった様子だった。
僕はクラウドとの会話を終えると、用意された馬車へ向かう。貴族の馬車だけあって、なかなか豪奢だった。かといって華美ではないのは軍人家系の貴族だからだろうか。僕が乗る馬車の前後には護衛として馬に乗る騎銃兵が数人控えていた。
「道中、よろしくね」
「は、はっ!お任せ下さい」
「護衛の君達も」
『ぎょ、御意!』
僕は馬車の御者である二十代前半の男性――護衛部隊が担当するので彼も軍服だった。階級は軍曹かな――に声をかけると、まさか自分が話しかけられると思ってなかったのか驚いていたけど、すぐに軍人らしく敬礼をして返答した。それは護衛の騎兵達も同じだった。
クラウドはそれを見てやや驚いている。あれ、もしかしてまずかった?
まあいいや。気にしても仕方ないかと思いつつ馬車に乗る。
「アカツキ様、いってらっしゃいませ」
「行ってくるよ。遅くても夕方までには戻るからよろしくね」
「かしこまりました。ご夕食の希望はございますか?料理長に取り次いでおきますので」
「何か温かいものかな。グラータンとか」
「グラータンですね。かしこまりました」
グラタンと同じような料理を所望すると、レーナは柔和に笑って了承し見送ってくれた。美人系にあたる彼女だけど、笑うと可愛いよねなんて思う。
クラウドも乗車して扉が閉まった馬車はゆっくりと動き出す。サスペンションがちゃんと機能しているからか、揺れはあまり無かった。
僕とクラウドを乗せた馬車は、護衛達数人を含めて屋敷の外へ出て目的地へと向かうのだった。
アカツキとして生きる事になってから三日後、二の月十六の日。朝はよく晴れていて、積もっていた雪もほとんど溶けていた。
起床してから室内で着るのとは別の服を着替え、ホテルのイングリッシュブレックファストのような朝食を採ってから一度自室に戻ると外出の準備を始める。
持っていくのは革製の立派な鞄。後は装飾が立派なサーベル。護身だけでなく身分にも由来する物品だ。
というのも、このサーベルは今の格好と行先に理由がある。
「軍服、十九世紀半ばのイギリス軍の士官用のに似ているな」
僕が今着用しているのは、アルネシア連合王国軍の士官用軍服だ。士官用らしく装飾が多く、一目で偉い階級と分かるくらいだ。
事実、階級は肩章の星の数で判別可能で銀色の下地に銀色の星が一つ。
「この歳で既に少佐か……。さすが貴族……」
そう、僕ことアカツキ・ノースロードは二十二歳にして既に少佐の階級なのだ。これは司令官を兼ねる貴族の家の生まれである要素が大きく、魔法が使えるのがさらにその理由を補強している。
とはいえ、この世界では十五歳で立派な成人扱いで、記憶によれば十八から形だけとはいえ軍の階級を貰いそれなりに活動はしてるので決してお飾りのというわけではないみたいだ。魔力値からして、能力はそれなりにあるんだしね。
話を戻そう。軍服にサーベルなのは今回の行き先が軍の駐屯地だからだ。なので、軍人でもある僕の格好も軍服になるわけだね。
「アカツキ様、失礼します」
「はーい。どーぞー」
僕が返事をすると入ってきたのはメイドのレーナだった。
「軍用コートをお持ちしました」
「ありがとね」
「お着せします」
「うん、よろしく」
本当は自分で着ればいいと思うのだけど、ここで断るとどうしたんだと思われかねないので素直に頷く。
レーナの手を借りてコートを羽織るとボタンを閉じてサーベルを腰からさげる。鏡の前にはいかにも偉そうな軍人の出来上がりだ。サイズは合っているはずなのに身長のせいで着せられてる感があるけどね!
「馬車の用意は整っております。ご一緒致しますね」
「うん。行こうか」
「御意」
用意も終わったので、レーナに鞄を持ってもらって僕は自室を出て屋敷の玄関に向かう。朝という事もあって屋敷の使用人達は忙しなく動いていた。途中、お爺様にあって挨拶をし、まだ寒いから気を付けるのじゃぞと言葉を掛けられてから外に出ると、確かにコートを着用していても寒かった。体感で言えば氷点下にギリギリいかないくらいだろうか。
「お待ちしておました、アカツキ様。お迎えの用意は完了しております」
玄関で待機していたのは同じように軍用コートを羽織った五十代手前の中肉中背の男性だった。オールバックの髪型は整っており、その所作はいかにも執事という感じだけどそれは半分間違っていない。
「待たせて悪かったね、クラウド」
「いえ、この寒さは北の国を思えばどうということはありませんな」
「ははっ、あっちはもっと寒いからねえ」
「その通りにございます」
彼の名前はクラウド・ボイル。アルネシア連合王国軍の大尉で、代々アルネシア家に仕えている軍人家系の人だ。彼も魔法が使えて才能もあったことからこの階級になっている。そして、クラウドは軍人ではあるけれど同時に僕の執事でもある。それは、彼がノースロード家の専属護衛部隊隊長でもあるからだ。僕付になっているのは年齢的にも当主受継ぎが近くなっているからだね。一度に移管すると大変だからだろう。僕にとっても楽ではあるね。
なお、父上は今回の王都行きに彼の部隊から一部を引き抜いて連れていっているみたい。
あ、そうそう。ちなみに彼は平民出身だけれど苗字はある。連合王国は妖魔大戦以降、システムを変えて平民でも苗字が持てるようになっている。理由は大戦で軍功ある者は苗字を名乗れるなんてしていたら大量に対象者が現れ、それならいっそ平民全員名乗れるようにしようという、なんとも面倒だからやったろそれ。というものだ。お陰で元々の対象者には追加で報奨を出したらしい。まあ、苗字によって家毎の戸籍管理把握は楽になったらしいからいいらしいけど。
なので、レーナにも苗字はあるんだよね。確か、レーナ・ブラウンだっけか。
この三日で様々な再確認をしておいて良かったと思いつつ僕はクラウドにとある提案をする。
「悪いんだけど目的地に向かうまでに経路を変更したい。いいかな?」
「はっ。時間に余裕はあるので構いませんが、何かありましたか?」
「通るだけだけど、街の視察もしておきたいんだ。次期当主として、さ」
「ご立派な考えでありますな。分かりました」
クラウドは微笑むと、快く了承する。主人が最もな理由の提案をすれば断るはずもないといった様子だった。
僕はクラウドとの会話を終えると、用意された馬車へ向かう。貴族の馬車だけあって、なかなか豪奢だった。かといって華美ではないのは軍人家系の貴族だからだろうか。僕が乗る馬車の前後には護衛として馬に乗る騎銃兵が数人控えていた。
「道中、よろしくね」
「は、はっ!お任せ下さい」
「護衛の君達も」
『ぎょ、御意!』
僕は馬車の御者である二十代前半の男性――護衛部隊が担当するので彼も軍服だった。階級は軍曹かな――に声をかけると、まさか自分が話しかけられると思ってなかったのか驚いていたけど、すぐに軍人らしく敬礼をして返答した。それは護衛の騎兵達も同じだった。
クラウドはそれを見てやや驚いている。あれ、もしかしてまずかった?
まあいいや。気にしても仕方ないかと思いつつ馬車に乗る。
「アカツキ様、いってらっしゃいませ」
「行ってくるよ。遅くても夕方までには戻るからよろしくね」
「かしこまりました。ご夕食の希望はございますか?料理長に取り次いでおきますので」
「何か温かいものかな。グラータンとか」
「グラータンですね。かしこまりました」
グラタンと同じような料理を所望すると、レーナは柔和に笑って了承し見送ってくれた。美人系にあたる彼女だけど、笑うと可愛いよねなんて思う。
クラウドも乗車して扉が閉まった馬車はゆっくりと動き出す。サスペンションがちゃんと機能しているからか、揺れはあまり無かった。
僕とクラウドを乗せた馬車は、護衛達数人を含めて屋敷の外へ出て目的地へと向かうのだった。
0
お気に入りに追加
146
あなたにおすすめの小説
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
udonlevel2
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください
むとうみつき
ファンタジー
暇を持て余した王女殿下が、自らの婚約者候補達にゲームの提案。
「勉強しか興味のない、あのガリ勉女を恋に落としなさい!」
それって私のことだよね?!
そんな王女様の話しをうっかり聞いてしまっていた、ガリ勉女シェリル。
でもシェリルには必死で勉強する理由があって…。
長編です。
よろしくお願いします。
カクヨムにも投稿しています。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる