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最終章 『 オペレーション・ブレイクドア』
第12話 世界の命運を決める15分(5)
しおりを挟むさて、まずはこの岩(?)をどうやって壊すかだけど、闘気を使ってはいけないと言っていたけど、試しにまずは闘気を込めて殴ってみよう。
「痛っ…!」
なるほど、どういう原理かはわからないけど闘気を込めるとそのまま攻撃が反射されるのか。
後でどういう仕組みなのかは聞くとしてやはり闘気は使えないみたいだな…
さて、龍脈の力はどうやったら使えるのかな。
エレメントを感じ取り、体内で魔力へと練ったように龍脈の力も感じ取れたので、体内に取り込んで何かに変えることができるだろうか?
とりあえずやってみよう、まずは瞑想の姿勢をとり集中した。
周囲に感じる力を呼吸と共に体内に取り込み、何か別の力に変換できないか試してみる。
魔力のように体内のウィスと混ぜてみようとするも上手く混ざらない。
次は闘気のように体全体を巡らせてみる。
少し体が淡く光りだし、上手くいったかと思うも、体の中心で消えてしまう。
力が消えてしまった場所に意識を向けると以前は感じなかったが、力が消えるごとにそこが熱くなっているように感じる。
これが龍珠だろうか?
まだ龍珠のことはよくわからないけれど、そこに力を流し込み続けてみる。
どんどん力を流し込むも一方に溜まる気配は無いが少しずつ熱く、体が燃えているような感覚になる。
少し苦しいと思い目を開けると自分の体が光に包まれていた。
闘気のように内側から光が漏れているのではなく、淡い光のような膜に包まれている感じがした。
その状態で岩に触ってみると、触った場所から崩れ落ちていった。
「これが龍脈の力?」
思わず口に出すと後ろからパチパチと手を叩く音が聞こえてきた。
「さすがです、たった1日で龍脈の力を扱うどころか、龍珠の使い方まで理解されるとは。
まだ言葉で説明するのは難しいかと思われますが、体が理解できたかと思います。
それでは応用訓練に向かいましょう。
あ、ここにいる時はその状態をできるだけ維持してくださいね。」
プラエルさんに言われるがままに、今の状態を維持しようとするも気を抜くとすぐに空気が抜けるように光が霧散してしまう。
「これはなかなか疲れますね…」
「この空間から出ますと、空間全体に龍脈の力が満ちているということはそうなくなります。
ですので、ここで可能な限り感覚を掴み、常に龍脈の力を取り込む習慣をつけていただければと思います。
さて、着きましたね。
その状態を維持しながら、扉を押してみてください。」
バルトロ兄さんが開いた時はこんな扉開けられないと思ったが、この状態ならいける気がする。
そして力を込めると重い物を引きずる音と共に扉が開いて行った。
目の前には崖と広大な森が広がっていた。
「おめでとうございます。ではここからが応用訓練になります。
先程体得した力を使って、この森を抜け出してあの山を目指してください。
食料に困りましたら、木になっている実を食べてください。
もちろん毒なんて入っていないですよ。」
そう言うとプロエルさんから足元に広がっていた森へと突き落とされた。
「痛たたた… 急に突き落とすなんて酷いな。」
辺りを見回すと木しか見えなかったが、木の隙間から見える目的地の山の方角はよくわかった。
「怪我はないな。よし、とりあえず向かうとするか。バルトロ兄さんとアリシアは大丈夫かな…」
歩きながら、木になっていた果実をとって食べてみた。
「美味しい…!見たこともないない実だけど、ここにしかないのかな…」
一口齧っただけで口の中が多幸感に満ち溢れ、体力も回復しているような気がする。
「植物ですら龍脈の力を使いこなして、強靭にそして果実を豊潤に育てているのか。
早く使いこなせるようにならないと。」
念のためにと果実を抱えて歩いていたら頭上から複数の猿のようなものが襲いかかってきた。
どうやら果実を奪い取ろうとしている様子だ。
急なことだったので、近づいてきたところを闘気を込めて薙ぎ払うも簡単に弾かれる。
「何っ!?」
闘気を込めた一撃を簡単にいなされてしまい、戸惑っていると猿達は笑いながら果実を奪い取り去っていってしまった。
「やっぱり龍脈の力を攻撃に乗せないと効かないのかな。常に龍脈の力を維持していないと咄嗟の時に対応ができないのか。しばらくは訓練しつつ進むしかないか。」
その後は食料を探し、奪われ、訓練しながら進むということを何度も繰り返していた。
昼も夜もないのかと思っていたが、普通に時間が経つと暗くなり、また朝がやってきた。
大木の洞に草を敷いて簡易的な寝床とした。
特に夜に襲いかかってくる獣がいるわけでもなかったため、夜はしっかりと休むことができた。
そうして数日が経つと常に龍脈の力を維持できるようになってきた。
猿達もそれに気付いた様子で、いたずらはしてくるものの直接奪うということはして来なくなった。
ここで採れる食料を食べていると体力はすぐ回復するけど、龍脈の力を維持しているせいか少し疲れやすくなってきた。
歩いていると巨大な猿が寝転がって、果実を貪っていた。
今までに出会った猿達の親玉だろうか。
まだこちらには気付いていない様子なので奇襲をすればいけるだろうか…
足に闘気を込めて跳躍して、腕に龍脈の力を集めて振り下ろすと巨大猿の尻尾が切れて、逃げていった。
見掛け倒しだったのか。
少し進むと開けた草原に出た。
「山が見えてきたな。草原なら猿達もいないだろうし、邪魔が入らないと良いけど。」
進んで行くと何かがこちらに向かってきている様子だ。
だんだん近づいてきて、僕を目掛けて走ってきている。
二本の巨大な角を持つ牛だ!
なんとか突進をかわすも、向きを変えてまた突進してきた。
龍脈の力を込めて、足元を薙ぎ払うと転倒して起き上がれなくなった。
ちょうど空腹を感じていたところだったので、解体して食事にすることにした。
こういう時、基礎魔術が使えて良かったと感じる。
肉を焼き、持てるだけの肉で保存食を作り、臓物や骨を埋葬した。
バルトロ兄さんやアリシアは大丈夫だろうか。
命の危険はそこまでないものの、なかなか厳しい試練だと思う。
魔術のようになんとか離れた場所に龍脈の力を飛ばすことができないかと思い、試してみる。
魔術とは違い詠唱は必要ないはずだが想像力を膨らませて、自分がどうしたいのかをよく考え、力を込めて口に出してみた。
「爆ぜろ。」
ポンッと言う音と共に力の流れを感じた。
「これは上手くいけば使えるかもしれない。道中に試すことが増えたな。」
新しい力の使い方の研究をしながらさらに進んで行くと山の麓に辿り着いた。
そこには巨大な蛇がとぐろを巻いて佇んでいた。
「あれはサーペントかな、それにしても出会う生き物がどんどん大きくなっていくな…」
横をすり抜けて先に進めないかと試みるもどうやら気付かれた様子だ。
「珍しい客人だな。この山を登りたいのであれば、力を見せてみよ!」
そう言うと尻尾を叩きつけてきた。
危うげなく交わすとすぐさま口を開けて噛みついてきた。
近くにあった岩の背後に逃げ込むも簡単に噛み砕かれてしまった。
「岩が、溶けてる?酸か…!」
「ほぉ、見ただけでわかるのか。だが、避けてるだけでは先へは進めんぞ?」
サーペントは尻尾を器用に使って叩きつけ、薙ぎ払い、突きと休む間もなく攻撃を続けてきた。
「1人だと守りに専念することしかできなくて、攻撃ができない…
このままだと体力がもたないな。バルトロ兄さんかアリシアがいれば攻守を分担できて良かったんだけど…
しまった…!」
考えごとをしながら攻撃を避け続けていたが、酸と尻尾の同時攻撃により逃げ場を塞がれてしまった。
「上手く避けていたが、これで終わりだな!」
逃げ場を失い、回避を諦めて全力で防御に力を集中した。
大きな衝撃音がしたものの、攻撃を受けた感じがしなかった。
何が起きたのかを目を開けて見ると目の前に1人の男が立っていた。
「アルクス、無事だったか?あの大きい蛇を倒すんだろ?
俺が来たからには守りは任せておけ。」
そう、目の前にいたのはバルトロ兄さんだった。
「痛っ…!」
なるほど、どういう原理かはわからないけど闘気を込めるとそのまま攻撃が反射されるのか。
後でどういう仕組みなのかは聞くとしてやはり闘気は使えないみたいだな…
さて、龍脈の力はどうやったら使えるのかな。
エレメントを感じ取り、体内で魔力へと練ったように龍脈の力も感じ取れたので、体内に取り込んで何かに変えることができるだろうか?
とりあえずやってみよう、まずは瞑想の姿勢をとり集中した。
周囲に感じる力を呼吸と共に体内に取り込み、何か別の力に変換できないか試してみる。
魔力のように体内のウィスと混ぜてみようとするも上手く混ざらない。
次は闘気のように体全体を巡らせてみる。
少し体が淡く光りだし、上手くいったかと思うも、体の中心で消えてしまう。
力が消えてしまった場所に意識を向けると以前は感じなかったが、力が消えるごとにそこが熱くなっているように感じる。
これが龍珠だろうか?
まだ龍珠のことはよくわからないけれど、そこに力を流し込み続けてみる。
どんどん力を流し込むも一方に溜まる気配は無いが少しずつ熱く、体が燃えているような感覚になる。
少し苦しいと思い目を開けると自分の体が光に包まれていた。
闘気のように内側から光が漏れているのではなく、淡い光のような膜に包まれている感じがした。
その状態で岩に触ってみると、触った場所から崩れ落ちていった。
「これが龍脈の力?」
思わず口に出すと後ろからパチパチと手を叩く音が聞こえてきた。
「さすがです、たった1日で龍脈の力を扱うどころか、龍珠の使い方まで理解されるとは。
まだ言葉で説明するのは難しいかと思われますが、体が理解できたかと思います。
それでは応用訓練に向かいましょう。
あ、ここにいる時はその状態をできるだけ維持してくださいね。」
プラエルさんに言われるがままに、今の状態を維持しようとするも気を抜くとすぐに空気が抜けるように光が霧散してしまう。
「これはなかなか疲れますね…」
「この空間から出ますと、空間全体に龍脈の力が満ちているということはそうなくなります。
ですので、ここで可能な限り感覚を掴み、常に龍脈の力を取り込む習慣をつけていただければと思います。
さて、着きましたね。
その状態を維持しながら、扉を押してみてください。」
バルトロ兄さんが開いた時はこんな扉開けられないと思ったが、この状態ならいける気がする。
そして力を込めると重い物を引きずる音と共に扉が開いて行った。
目の前には崖と広大な森が広がっていた。
「おめでとうございます。ではここからが応用訓練になります。
先程体得した力を使って、この森を抜け出してあの山を目指してください。
食料に困りましたら、木になっている実を食べてください。
もちろん毒なんて入っていないですよ。」
そう言うとプロエルさんから足元に広がっていた森へと突き落とされた。
「痛たたた… 急に突き落とすなんて酷いな。」
辺りを見回すと木しか見えなかったが、木の隙間から見える目的地の山の方角はよくわかった。
「怪我はないな。よし、とりあえず向かうとするか。バルトロ兄さんとアリシアは大丈夫かな…」
歩きながら、木になっていた果実をとって食べてみた。
「美味しい…!見たこともないない実だけど、ここにしかないのかな…」
一口齧っただけで口の中が多幸感に満ち溢れ、体力も回復しているような気がする。
「植物ですら龍脈の力を使いこなして、強靭にそして果実を豊潤に育てているのか。
早く使いこなせるようにならないと。」
念のためにと果実を抱えて歩いていたら頭上から複数の猿のようなものが襲いかかってきた。
どうやら果実を奪い取ろうとしている様子だ。
急なことだったので、近づいてきたところを闘気を込めて薙ぎ払うも簡単に弾かれる。
「何っ!?」
闘気を込めた一撃を簡単にいなされてしまい、戸惑っていると猿達は笑いながら果実を奪い取り去っていってしまった。
「やっぱり龍脈の力を攻撃に乗せないと効かないのかな。常に龍脈の力を維持していないと咄嗟の時に対応ができないのか。しばらくは訓練しつつ進むしかないか。」
その後は食料を探し、奪われ、訓練しながら進むということを何度も繰り返していた。
昼も夜もないのかと思っていたが、普通に時間が経つと暗くなり、また朝がやってきた。
大木の洞に草を敷いて簡易的な寝床とした。
特に夜に襲いかかってくる獣がいるわけでもなかったため、夜はしっかりと休むことができた。
そうして数日が経つと常に龍脈の力を維持できるようになってきた。
猿達もそれに気付いた様子で、いたずらはしてくるものの直接奪うということはして来なくなった。
ここで採れる食料を食べていると体力はすぐ回復するけど、龍脈の力を維持しているせいか少し疲れやすくなってきた。
歩いていると巨大な猿が寝転がって、果実を貪っていた。
今までに出会った猿達の親玉だろうか。
まだこちらには気付いていない様子なので奇襲をすればいけるだろうか…
足に闘気を込めて跳躍して、腕に龍脈の力を集めて振り下ろすと巨大猿の尻尾が切れて、逃げていった。
見掛け倒しだったのか。
少し進むと開けた草原に出た。
「山が見えてきたな。草原なら猿達もいないだろうし、邪魔が入らないと良いけど。」
進んで行くと何かがこちらに向かってきている様子だ。
だんだん近づいてきて、僕を目掛けて走ってきている。
二本の巨大な角を持つ牛だ!
なんとか突進をかわすも、向きを変えてまた突進してきた。
龍脈の力を込めて、足元を薙ぎ払うと転倒して起き上がれなくなった。
ちょうど空腹を感じていたところだったので、解体して食事にすることにした。
こういう時、基礎魔術が使えて良かったと感じる。
肉を焼き、持てるだけの肉で保存食を作り、臓物や骨を埋葬した。
バルトロ兄さんやアリシアは大丈夫だろうか。
命の危険はそこまでないものの、なかなか厳しい試練だと思う。
魔術のようになんとか離れた場所に龍脈の力を飛ばすことができないかと思い、試してみる。
魔術とは違い詠唱は必要ないはずだが想像力を膨らませて、自分がどうしたいのかをよく考え、力を込めて口に出してみた。
「爆ぜろ。」
ポンッと言う音と共に力の流れを感じた。
「これは上手くいけば使えるかもしれない。道中に試すことが増えたな。」
新しい力の使い方の研究をしながらさらに進んで行くと山の麓に辿り着いた。
そこには巨大な蛇がとぐろを巻いて佇んでいた。
「あれはサーペントかな、それにしても出会う生き物がどんどん大きくなっていくな…」
横をすり抜けて先に進めないかと試みるもどうやら気付かれた様子だ。
「珍しい客人だな。この山を登りたいのであれば、力を見せてみよ!」
そう言うと尻尾を叩きつけてきた。
危うげなく交わすとすぐさま口を開けて噛みついてきた。
近くにあった岩の背後に逃げ込むも簡単に噛み砕かれてしまった。
「岩が、溶けてる?酸か…!」
「ほぉ、見ただけでわかるのか。だが、避けてるだけでは先へは進めんぞ?」
サーペントは尻尾を器用に使って叩きつけ、薙ぎ払い、突きと休む間もなく攻撃を続けてきた。
「1人だと守りに専念することしかできなくて、攻撃ができない…
このままだと体力がもたないな。バルトロ兄さんかアリシアがいれば攻守を分担できて良かったんだけど…
しまった…!」
考えごとをしながら攻撃を避け続けていたが、酸と尻尾の同時攻撃により逃げ場を塞がれてしまった。
「上手く避けていたが、これで終わりだな!」
逃げ場を失い、回避を諦めて全力で防御に力を集中した。
大きな衝撃音がしたものの、攻撃を受けた感じがしなかった。
何が起きたのかを目を開けて見ると目の前に1人の男が立っていた。
「アルクス、無事だったか?あの大きい蛇を倒すんだろ?
俺が来たからには守りは任せておけ。」
そう、目の前にいたのはバルトロ兄さんだった。
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