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最終章 『 オペレーション・ブレイクドア』
第11話 世界の命運を決める15分(4)
しおりを挟む就職活動いよいよスタート!
春に始まった戦いに勢い勇んで参加した私。
五月の風を心地よく感じ、じめつく季節にも負けず、夏のギラギラにもくじけず、なのに・・・・ちょっとだけ寂しくなる秋になる頃、はっきり落ち込んだ。
周りが次々と勝利をもぎ取って教授に報告に来る。
ぼんやりとそこにいる私は、とうとう、おめでとうが言えなくなりそうな気分になった。
泣きたい。
ひとりトイレに行って泣いた。
何で私はおいていかれてるんだろう。
すごく頑張ってるのに、全然うれしい報告が出来ない。
いつも教授の部屋にいて、すっかり卒論は合格点を貰った。
卒業出来ちゃうのに、来年の春、私はナニモノになるの?
とうとう最近はお父さんもお母さんも、その話題は出さなくなった。
前は行ってらっしゃい、頑張って、緊張しないでとか声をかけてくれたのに。
小さく行ってきますと声をかけて出ていく私に、気をつけてねと。
それだけ。
さりげなく話題にものぼらないように気を遣ってるのが分かる。
心配かけてばかり。
本当にどうしよう。
成績は悪くない、印象も決して悪くないと思いたい。
じゃあ、何が足りないんだろう。
見た目より普通に、それなりにはいろいろ出来ます、そう思ってる。
面接会場で周りを見渡すと、ビシビシとハキハキと前のめりの皆に圧倒されて、ついひいてしまう。
でもそんなの私だけじゃない。
それに私だって面接本番では前のめりに頑張ってる。
そんなに私は駄目なんだろうか?
こんな私は社会に必要ないんだろうか?
そして今日も教授に慰めて欲しくてやってきてしまった。
きっと大丈夫だよって言ってくれるから、もう最近はずっと口癖か条件反射のように言ってくれる。
そして、今日もそう言ってくれた。
少し心が軽くなったのに・・・・・。
最後まで教授をてこずらせていた落ちこぼれのアンまでもが内定を掴み取り、勝利の報告をしにきた。
やっぱり何かが悪いみたい。
涙があふれてしまう。
カラカラとトイレでロールペーパーを千切り涙を拭く。
5個ある個室の一つをさっきから占領してるけど、今は大学に来る人も少ない時期だから、構わない。
ひとしきり泣いて、廊下を歩く。
出来るだけ顔をあげて、元気な顔でお礼を言いたい。
一度は元気になったし、毎日元気にしてもらってる。多分明日も。
そう思って、元気に教授の部屋のドアを開けた。
ノックもせずに。
だってお客さんなんて滅多にいないから。
学生が好きに来て手伝いながら、教えを請いながら、勝手にコーヒーを飲みながら、教授とお話をしてる場所。
「教授~、もうトイレに流して、スッキリ~。」
大きな声で元気よく入っていったら、明らかに学生じゃない後姿・・・大人二人。
誰?
そう思ったのは一瞬。
「失礼しましたっ。」
その二人が振り向く前に頭を下げて、その状態で後ろに下がりながらドアを閉めて廊下に出た。
ドアを静かに閉じたらダッシュ。
階段まで後退する。
ただバッグがあそこにあるから、戻らないといけない。
お客様ふたりは立ち話中だった。
そうは長居しないだろうと読んでいる。
教授も何も言ってなかった、だからふらりと来たお客様だろう・・・・。
足音が二つして、私は階段の踊り場まで駆け上がった。
スーツの足が二つ、階段を降りていくのを確認した。
きっとあれだ!
私の読みが当たったのだと思いたい!!
足音が聞こえなくなってからゆっくり降りていく。
怪しい中腰なのは仕方ない。
教授の部屋の方を見るとドアの中からひょこりと教授の顔が見えた。
私を見つけて声をかけてくれた。
「大丈夫だよ。」
手が来い来いと呼んでくれている。
「すみませんでした。お客様がいらしゃるなんて、そんな予定だったんですか?」
「いや、ちょっと近くに来てくれたからだって。」
「大丈夫でした?」
「もちろん、気にしないで。」
そうはいきませんが。
「便秘じゃないんだよって言っておいたからね。」
「うっ。」
それ以外でトイレに流してスッキリって・・・・。
二日酔いとか思われた?
どうあっても女子大生が教授に報告することじゃない気がする!
まあ過ぎたことはいい。
「そういえば、お土産にシュークリームをもらったから食べようか?」
「ええっ、いいんですか?」
「もちろん。」
「やった~。」
奥のソファ席に移動する教授に、いそいそとついていく。
箱を見てまた笑顔に。
有名なお店の名前だった。
教授が開けてくれるのを立ち上がったまま覗きこむ。
「誰か来ないですかね。」
「余ったらあげるよ。」
「そんな、ダメです。もらったのは教授ですから。」
「可愛い女子生徒とどうぞって言われたけど。」
「すごく、いい人ですね。」
目の前のシュークリームのお陰で知らない人も知ってる人のように讃辞出来る。
「そうだね。たまにフラって来てくれるんだ。」
そう言えばたまに美味しいお菓子を学生で取り合っていた気がする。
もしかしたら何回かはごちそうになっていたのかもしれない。
もし、そうだったとしたら、ありがとうございます、記憶の中の後姿にそう言った。
「ああ、美味しいです。ここのシュークリーム人気なんです。とっても嬉しいです!」
「元気になった?」
「はい。焦ってもしょうがないですね。でも両親にも早く安心してもらいたいです。」
その時点では、まだ三十パーセントくらいの余裕はあったんだと思う。
自分より両親を引き合いに出して自分を鼓舞するくらいには。
そして、冬の寒さが一層厳しく私を突き刺して。
悲しいことに、最近はどこももう決まっていて、募集がない。
決まる人はほとんど決まった。
決まらない人が静かに焦る今。
劣等生でゼミのお荷物で、何度も面倒を見てきたアンこと安田幸四郎も決めたのに。
まさか負けるなんて。
なんでよ・・・・・。
「教授ぅ、なんだか冬の寒さが身にしみるんです。」
実際にちょっとだけ痩せた。心労以外の何物でもない原因。
相変わらず新しい求人も出尽くした学生課の掲示板をふらりと通り過ぎて、教授の元に日参してぶちっと泣き事を言って、励まされて帰る日々。
窓から入るゆるく暖かい日差しと古い暖房機が、エアコンというよりまさに暖房機が、ウォンウォンと暖気を吐き出してくれている部屋にいても、悲しいかな心が寒い。
テーブルに顎をつけて視線は手元の消しゴムに。
指で弾いてひっくり返して。
コロンコロンと可愛い音を立てながら適当に遊んでる。
「お母さんが、花嫁修業をしてお嫁さんになるのも一つの生き方だよって。そんな事絶対思ってないと思います。だってお父さんがまだまだ子離れできてないんです。孫よりもまだ娘を可愛がりたい年頃なんです。」
「お嫁に行く先の予定はあるの?」
「教授ぅ、あったら紹介してますよ。そんな内緒にできるタイプじゃないです。」
「そうなの?やっぱり働きたい?」
「当たり前ですよ。憧れのOLライフ。いろいろあるとしても、一度は社会人として張りのある生活がしたいです。お給料をもらってみたいです。ボーナスの喜びも知りたいです。満員の通勤電車・・・・は嫌だけど、皆でランチして、皆で課長の悪口言い合って、社内の恋バナとか噂にワクワクして。先輩に恋して、後輩を可愛がって、スーツ着て、ヒールのある靴で歩きたいです。」
「まさか、面接ではそんな事言ってないよね?」
「当たり前ですよぉ。ちゃんと言葉遣いも気を付けて、やる気と元気を見せて笑顔も添えて・・・・。悲しいなあ。」
「何でだろうね?・・・さっき言ったみたいなOL生活じゃなくても、きちんと仕事をこなして、お給料がもらえて、劣悪な環境じゃなければ働ける?」
「今の私は頑張る気しかないです。どんどん夢のレベルは下がってます。とりあえず仕事が出来る環境にいたいです。いろんな努力はします。限りなく適応できるようにしますって思ってるのに。」
「じゃあ・・・・ちょっとだけ声をかけてみるけどあんまり期待しないでね。いい返事も、仕事の内容も。一応会ってもらえれば一つのきっかけになるくらいの気持ちで、明日までには連絡できるだろうから待ってて。」
さすがに顎を乗せて机に頬ずりした姿勢では失礼千万。
顔をあげてウルウルと教授を見つめた。
期待しか込められてないかもしれない。
「お願いいたします。・・・・・すみません。」
「うん、でも、分からないよ、本当に。」
詳しくは聞かなかった。
教授の知り合いに悪い人はいない。
そう思った。
それにまだ声をかけてみるだけ。
どんな偉い人?
どんな仕事?
頑張りますが・・・・・。
明日、携帯を手放すことはないだろう。
ひたすら視界の中にあるか、体にくっつけているか。
期待しかない気持ちで携帯を見つめていそう。
春に始まった戦いに勢い勇んで参加した私。
五月の風を心地よく感じ、じめつく季節にも負けず、夏のギラギラにもくじけず、なのに・・・・ちょっとだけ寂しくなる秋になる頃、はっきり落ち込んだ。
周りが次々と勝利をもぎ取って教授に報告に来る。
ぼんやりとそこにいる私は、とうとう、おめでとうが言えなくなりそうな気分になった。
泣きたい。
ひとりトイレに行って泣いた。
何で私はおいていかれてるんだろう。
すごく頑張ってるのに、全然うれしい報告が出来ない。
いつも教授の部屋にいて、すっかり卒論は合格点を貰った。
卒業出来ちゃうのに、来年の春、私はナニモノになるの?
とうとう最近はお父さんもお母さんも、その話題は出さなくなった。
前は行ってらっしゃい、頑張って、緊張しないでとか声をかけてくれたのに。
小さく行ってきますと声をかけて出ていく私に、気をつけてねと。
それだけ。
さりげなく話題にものぼらないように気を遣ってるのが分かる。
心配かけてばかり。
本当にどうしよう。
成績は悪くない、印象も決して悪くないと思いたい。
じゃあ、何が足りないんだろう。
見た目より普通に、それなりにはいろいろ出来ます、そう思ってる。
面接会場で周りを見渡すと、ビシビシとハキハキと前のめりの皆に圧倒されて、ついひいてしまう。
でもそんなの私だけじゃない。
それに私だって面接本番では前のめりに頑張ってる。
そんなに私は駄目なんだろうか?
こんな私は社会に必要ないんだろうか?
そして今日も教授に慰めて欲しくてやってきてしまった。
きっと大丈夫だよって言ってくれるから、もう最近はずっと口癖か条件反射のように言ってくれる。
そして、今日もそう言ってくれた。
少し心が軽くなったのに・・・・・。
最後まで教授をてこずらせていた落ちこぼれのアンまでもが内定を掴み取り、勝利の報告をしにきた。
やっぱり何かが悪いみたい。
涙があふれてしまう。
カラカラとトイレでロールペーパーを千切り涙を拭く。
5個ある個室の一つをさっきから占領してるけど、今は大学に来る人も少ない時期だから、構わない。
ひとしきり泣いて、廊下を歩く。
出来るだけ顔をあげて、元気な顔でお礼を言いたい。
一度は元気になったし、毎日元気にしてもらってる。多分明日も。
そう思って、元気に教授の部屋のドアを開けた。
ノックもせずに。
だってお客さんなんて滅多にいないから。
学生が好きに来て手伝いながら、教えを請いながら、勝手にコーヒーを飲みながら、教授とお話をしてる場所。
「教授~、もうトイレに流して、スッキリ~。」
大きな声で元気よく入っていったら、明らかに学生じゃない後姿・・・大人二人。
誰?
そう思ったのは一瞬。
「失礼しましたっ。」
その二人が振り向く前に頭を下げて、その状態で後ろに下がりながらドアを閉めて廊下に出た。
ドアを静かに閉じたらダッシュ。
階段まで後退する。
ただバッグがあそこにあるから、戻らないといけない。
お客様ふたりは立ち話中だった。
そうは長居しないだろうと読んでいる。
教授も何も言ってなかった、だからふらりと来たお客様だろう・・・・。
足音が二つして、私は階段の踊り場まで駆け上がった。
スーツの足が二つ、階段を降りていくのを確認した。
きっとあれだ!
私の読みが当たったのだと思いたい!!
足音が聞こえなくなってからゆっくり降りていく。
怪しい中腰なのは仕方ない。
教授の部屋の方を見るとドアの中からひょこりと教授の顔が見えた。
私を見つけて声をかけてくれた。
「大丈夫だよ。」
手が来い来いと呼んでくれている。
「すみませんでした。お客様がいらしゃるなんて、そんな予定だったんですか?」
「いや、ちょっと近くに来てくれたからだって。」
「大丈夫でした?」
「もちろん、気にしないで。」
そうはいきませんが。
「便秘じゃないんだよって言っておいたからね。」
「うっ。」
それ以外でトイレに流してスッキリって・・・・。
二日酔いとか思われた?
どうあっても女子大生が教授に報告することじゃない気がする!
まあ過ぎたことはいい。
「そういえば、お土産にシュークリームをもらったから食べようか?」
「ええっ、いいんですか?」
「もちろん。」
「やった~。」
奥のソファ席に移動する教授に、いそいそとついていく。
箱を見てまた笑顔に。
有名なお店の名前だった。
教授が開けてくれるのを立ち上がったまま覗きこむ。
「誰か来ないですかね。」
「余ったらあげるよ。」
「そんな、ダメです。もらったのは教授ですから。」
「可愛い女子生徒とどうぞって言われたけど。」
「すごく、いい人ですね。」
目の前のシュークリームのお陰で知らない人も知ってる人のように讃辞出来る。
「そうだね。たまにフラって来てくれるんだ。」
そう言えばたまに美味しいお菓子を学生で取り合っていた気がする。
もしかしたら何回かはごちそうになっていたのかもしれない。
もし、そうだったとしたら、ありがとうございます、記憶の中の後姿にそう言った。
「ああ、美味しいです。ここのシュークリーム人気なんです。とっても嬉しいです!」
「元気になった?」
「はい。焦ってもしょうがないですね。でも両親にも早く安心してもらいたいです。」
その時点では、まだ三十パーセントくらいの余裕はあったんだと思う。
自分より両親を引き合いに出して自分を鼓舞するくらいには。
そして、冬の寒さが一層厳しく私を突き刺して。
悲しいことに、最近はどこももう決まっていて、募集がない。
決まる人はほとんど決まった。
決まらない人が静かに焦る今。
劣等生でゼミのお荷物で、何度も面倒を見てきたアンこと安田幸四郎も決めたのに。
まさか負けるなんて。
なんでよ・・・・・。
「教授ぅ、なんだか冬の寒さが身にしみるんです。」
実際にちょっとだけ痩せた。心労以外の何物でもない原因。
相変わらず新しい求人も出尽くした学生課の掲示板をふらりと通り過ぎて、教授の元に日参してぶちっと泣き事を言って、励まされて帰る日々。
窓から入るゆるく暖かい日差しと古い暖房機が、エアコンというよりまさに暖房機が、ウォンウォンと暖気を吐き出してくれている部屋にいても、悲しいかな心が寒い。
テーブルに顎をつけて視線は手元の消しゴムに。
指で弾いてひっくり返して。
コロンコロンと可愛い音を立てながら適当に遊んでる。
「お母さんが、花嫁修業をしてお嫁さんになるのも一つの生き方だよって。そんな事絶対思ってないと思います。だってお父さんがまだまだ子離れできてないんです。孫よりもまだ娘を可愛がりたい年頃なんです。」
「お嫁に行く先の予定はあるの?」
「教授ぅ、あったら紹介してますよ。そんな内緒にできるタイプじゃないです。」
「そうなの?やっぱり働きたい?」
「当たり前ですよ。憧れのOLライフ。いろいろあるとしても、一度は社会人として張りのある生活がしたいです。お給料をもらってみたいです。ボーナスの喜びも知りたいです。満員の通勤電車・・・・は嫌だけど、皆でランチして、皆で課長の悪口言い合って、社内の恋バナとか噂にワクワクして。先輩に恋して、後輩を可愛がって、スーツ着て、ヒールのある靴で歩きたいです。」
「まさか、面接ではそんな事言ってないよね?」
「当たり前ですよぉ。ちゃんと言葉遣いも気を付けて、やる気と元気を見せて笑顔も添えて・・・・。悲しいなあ。」
「何でだろうね?・・・さっき言ったみたいなOL生活じゃなくても、きちんと仕事をこなして、お給料がもらえて、劣悪な環境じゃなければ働ける?」
「今の私は頑張る気しかないです。どんどん夢のレベルは下がってます。とりあえず仕事が出来る環境にいたいです。いろんな努力はします。限りなく適応できるようにしますって思ってるのに。」
「じゃあ・・・・ちょっとだけ声をかけてみるけどあんまり期待しないでね。いい返事も、仕事の内容も。一応会ってもらえれば一つのきっかけになるくらいの気持ちで、明日までには連絡できるだろうから待ってて。」
さすがに顎を乗せて机に頬ずりした姿勢では失礼千万。
顔をあげてウルウルと教授を見つめた。
期待しか込められてないかもしれない。
「お願いいたします。・・・・・すみません。」
「うん、でも、分からないよ、本当に。」
詳しくは聞かなかった。
教授の知り合いに悪い人はいない。
そう思った。
それにまだ声をかけてみるだけ。
どんな偉い人?
どんな仕事?
頑張りますが・・・・・。
明日、携帯を手放すことはないだろう。
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