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第15章 滅亡を防ぐために
第3話 最終作戦に向けて、準備は進む
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・・3・・
2037年3月29日
午前8時過ぎ
兵庫県伊丹市・陸軍伊丹基地
日本軍統合司令本部・本部棟
「本部への緊急召集、理由はだいたい察しているけど穏やかじゃないね」
「昨日連絡があった件でしょう。ここにいる者達が寝ずの様子で動き回っている辺り相当です。既にされているでしょうが、覚悟が必要でしょう」
璃佳が険しい顔つきで言うと、熊川も似たような表情で返答する。
昨日夕方に大嶺がもたらした情報を耳にした璃佳はその日の夜に中澤大将直々に連絡があり、福島空港に直行便を飛ばすから伊丹へ戻ってくるよう命令を受けた。
璃佳は副官である熊川を伴って福島空港まではフェアルで、福島空港からは小型ジェット機で伊丹空港に着いて今に至るわけだが、これから中澤が話す内容はロクでもないことだろうと感じていた。
「熊川。私達、何を命じられると思う?」
「大ざっぱに言うのであれば槍の矛先でしょうね。しかも全人類の運命を背負ったそれの鋒です」
「だよね。話を聞く前から腹を括る必要がありそう」
「自分はもう括ってますよ」
「私もそうするかあ」
気軽な会話を装っているが、璃佳や熊川とて人生で最も重大な作戦に身を投じることへはかなり緊張していたし、今もどんな作戦を命じられるのか戦々恐々としていた。
璃佳は両頬を手のひらで軽く叩くと、気合いを入れ直した。
「よし括った」
「ちょうどいいタイミングでしたね。中澤大将閣下の軍務室はもう目の前です」
二人は中澤のいる部屋に着くと、璃佳がノックをする。
「第一〇一魔法旅団戦闘団・旅団戦闘団長、七条璃佳及び副官熊川彰、到着致しました」
「入ってよし」
「はっ! 失礼致します!」
璃佳と熊川は軍務室に入ると、部屋の主たる中澤は疲労感を少しだけ滲ませてはいたが普段とほとんど変わらない様子だった。
(軽度だけど強壮魔法を使ってるね。不眠不休はマジみたい。)
璃佳の勘は当たっていた。中澤は仮眠前に璃佳と会うからと強壮魔法を軽めに使っていたのだ。
「仙台から遠路ご苦労だったな、七条准将。熊川中佐。二人とも怪我は問題ないか?」
「はっ。顔のかすり傷でしたが、跡が残るものでもありませんから問題ありません」
「自分も支障はありません」
「なら良かった。久しぶりの対面であるからゆっくり話をしたいんだが、貴官等も知っての通り時間に余裕が無い。早々に本題へ入る。座ってくれ」
『はっ』
三人はソファに座ると、口を開いたのは中澤の方からだった。
「結論から伝える。これから伝える作戦は本大戦の最終作戦と位置づけている。負けたら滅亡が待っている、そういった戦いだ。聡明な貴官等なら察しているだろうがね」
「門を直接叩く。でしたか。手段と方法はいかようなものになりそうですか?」
「今から説明しよう。貴官等の旅団戦闘団の動きにも関わってくる」
「はっ。承知致しました」
中澤は口頭で説明を始めた。作戦はまだ作成の途上で、参加させる部隊の編成も始まったばかりだからだ。紙面無しで地図を用いた説明は三〇分から四〇分かかった。
「――現時点で組み立てられている作戦の概要はこれくらいだ。スタートとゴールは決まっているが、その間を繋ぐ部分は作成途上でな。最高機密情報であるからオンラインではなくこうやって対面で呼び出したが、貴官等の考えも聞きたくて召集したというのもある」
「なるほど。現場組の意見も反映させたいと」
「有り体に言うとそうなるな、七条准将。ちなみにだが、単刀直入に聞こう。貴官等の部隊にはいくつかの他部隊と共にゴールにおける重要な役目を任せることになるが、やれそうか?」
中澤は璃佳を見つめる。
璃佳は中澤の方をまっすぐ見てこう返答した。
「人類の命運がかかっているのなら、やらないという選択肢はありません。中澤大将閣下。少なくとも私は、座して死を待つなどありえませんよ」
「作戦内容によっては多くの部下が死ぬかもしれん。私は魔法軍最高司令官として、貴官等一〇一に死んでこいと言うかもしれん」
「死んでこいと言われないようやってみせますよ。私はSランクの能力者です。最悪の場合は私の命を引き換えにすればいいだけです。七条家にとっては痛手かもしれませんが後継者はいますし、七条家どころか日本や世界が滅んでは意味がありませんので。それに――」
「それに?」
「戦勝後に結婚式を控えている部下が四人もいるんです。いや、あの四人以外にもう五人いました。九人もいるんです。死なせてたまるもんですかってとこです」
「結婚式。ふ、ふふ。はははっ!! そりゃそうだ!! 結婚式があるなら死んではならんな!! ..............悪いな、七条准将」
中澤は珍しく大声で笑うと、少しの間だけ璃佳を見て、璃佳を見つめる熊川へ視線をちらりとだけ向けると、彼は頭を深く下げた。
「頭を上げてください、中澤大将閣下。我々は高位能力者の集まる部隊として当然のことをするまでです。国を守ること、国民を守ることは能力者軍人の責務ですから」
「ああ、そうだな。立案した作戦次第で貴官の等の役目が変わるが頼んだぞ」
「お任せください」
「ところで、挙式をあげる予定の例の四人の様子はどうだ? 部隊は壊滅した上に二人は軽傷で、あと二人も相当に消耗したと戦闘詳報にあったが」
中澤が気にかけたのは孝弘達のことだ。個人的に気に入っているというのは二番目の理由で、最終作戦で重要な役割を果たしてもらおうと思っているからこその心配だった。
「米原中佐達ですか? 川島中佐は無事に目を覚ましました。関中佐含め、昨日療養が明けました。米原中佐と高崎中佐は一昨日に」
「そうか。精神的にはどうだった?」
「昨日四人に会ってきましたが、特に米原中佐は半分も失ったのが堪えたようです。生存している者も傷痍退役となるか、一ヶ月後には間に合わない程度に重傷です。あの作戦は敵の度重なる想定外の出方によるものでしたからそちら由来の罪悪感は少ないようでした。ただ、『帰還組』の自分の指揮で部隊を半壊させたことに、一種の懸念を抱いていましたね」
「マルトクの件があってさほど経っていないからだろうな」
孝弘が心配していたのは自分というより他の帰還組に対してだった。マルトク事件に続いて、今度は帰還組筆頭格のようになっている自分が理由はどうあれ率いた部隊が壊滅判定となったのだ。悪意のある者は必ずいるから、それらが尾ひれに背びれも付けて風評を流したらどうなるかは予想出来なかった。
「で、実際のところは?」
「米原中佐には杞憂もいいとこだと嘘偽りなく伝えました。彼等の身を案じる者はウチだけでなく他でも大勢いましたが、貶す者はおりません。そもそも、一〇一も第一特務も、戦友を陥れるように育てた覚えはありません」
璃佳の言葉に、熊川は強く頷いた。一日には復帰を果たす長浜含め、大隊長や中隊長の面々が大崎の作戦を知ってからまず最初に聞いてきたのは孝弘達の安否だった。少なくとも、自分の周りに孝弘達をああだこうだと悪く言うヤツは皆無だったのだ。
「周りがそう思っていないとしても、当人が気にすることは往々にしてあるものだ。彼の懸念が杞憂で、伝わっているのなら問題な無さそうだな」
「はっ。はい。少なくとも、精神的には。反面、兵員数の面では先の作戦で手痛い目に遭っています。この後の話にも関わってくる数字である事はご存知だとは思いますが」
「ああ。資料にはよく目を通しておいた。数的不足を気合で補うにも限界がある。この後の立案会議ではその点も含めて話すつもりであるし、現場の実情を参謀の面々に伝えてくれ。丸一日、時間を貰うぞ」
「承知致しました。微力ではありますが、力を尽くさせて頂きます」
中澤が言った通り、璃佳と熊川は二四時間ほぼフル稼働で最終作戦の立案に対してアドバイスなどをしたのだった。
2037年3月29日
午前8時過ぎ
兵庫県伊丹市・陸軍伊丹基地
日本軍統合司令本部・本部棟
「本部への緊急召集、理由はだいたい察しているけど穏やかじゃないね」
「昨日連絡があった件でしょう。ここにいる者達が寝ずの様子で動き回っている辺り相当です。既にされているでしょうが、覚悟が必要でしょう」
璃佳が険しい顔つきで言うと、熊川も似たような表情で返答する。
昨日夕方に大嶺がもたらした情報を耳にした璃佳はその日の夜に中澤大将直々に連絡があり、福島空港に直行便を飛ばすから伊丹へ戻ってくるよう命令を受けた。
璃佳は副官である熊川を伴って福島空港まではフェアルで、福島空港からは小型ジェット機で伊丹空港に着いて今に至るわけだが、これから中澤が話す内容はロクでもないことだろうと感じていた。
「熊川。私達、何を命じられると思う?」
「大ざっぱに言うのであれば槍の矛先でしょうね。しかも全人類の運命を背負ったそれの鋒です」
「だよね。話を聞く前から腹を括る必要がありそう」
「自分はもう括ってますよ」
「私もそうするかあ」
気軽な会話を装っているが、璃佳や熊川とて人生で最も重大な作戦に身を投じることへはかなり緊張していたし、今もどんな作戦を命じられるのか戦々恐々としていた。
璃佳は両頬を手のひらで軽く叩くと、気合いを入れ直した。
「よし括った」
「ちょうどいいタイミングでしたね。中澤大将閣下の軍務室はもう目の前です」
二人は中澤のいる部屋に着くと、璃佳がノックをする。
「第一〇一魔法旅団戦闘団・旅団戦闘団長、七条璃佳及び副官熊川彰、到着致しました」
「入ってよし」
「はっ! 失礼致します!」
璃佳と熊川は軍務室に入ると、部屋の主たる中澤は疲労感を少しだけ滲ませてはいたが普段とほとんど変わらない様子だった。
(軽度だけど強壮魔法を使ってるね。不眠不休はマジみたい。)
璃佳の勘は当たっていた。中澤は仮眠前に璃佳と会うからと強壮魔法を軽めに使っていたのだ。
「仙台から遠路ご苦労だったな、七条准将。熊川中佐。二人とも怪我は問題ないか?」
「はっ。顔のかすり傷でしたが、跡が残るものでもありませんから問題ありません」
「自分も支障はありません」
「なら良かった。久しぶりの対面であるからゆっくり話をしたいんだが、貴官等も知っての通り時間に余裕が無い。早々に本題へ入る。座ってくれ」
『はっ』
三人はソファに座ると、口を開いたのは中澤の方からだった。
「結論から伝える。これから伝える作戦は本大戦の最終作戦と位置づけている。負けたら滅亡が待っている、そういった戦いだ。聡明な貴官等なら察しているだろうがね」
「門を直接叩く。でしたか。手段と方法はいかようなものになりそうですか?」
「今から説明しよう。貴官等の旅団戦闘団の動きにも関わってくる」
「はっ。承知致しました」
中澤は口頭で説明を始めた。作戦はまだ作成の途上で、参加させる部隊の編成も始まったばかりだからだ。紙面無しで地図を用いた説明は三〇分から四〇分かかった。
「――現時点で組み立てられている作戦の概要はこれくらいだ。スタートとゴールは決まっているが、その間を繋ぐ部分は作成途上でな。最高機密情報であるからオンラインではなくこうやって対面で呼び出したが、貴官等の考えも聞きたくて召集したというのもある」
「なるほど。現場組の意見も反映させたいと」
「有り体に言うとそうなるな、七条准将。ちなみにだが、単刀直入に聞こう。貴官等の部隊にはいくつかの他部隊と共にゴールにおける重要な役目を任せることになるが、やれそうか?」
中澤は璃佳を見つめる。
璃佳は中澤の方をまっすぐ見てこう返答した。
「人類の命運がかかっているのなら、やらないという選択肢はありません。中澤大将閣下。少なくとも私は、座して死を待つなどありえませんよ」
「作戦内容によっては多くの部下が死ぬかもしれん。私は魔法軍最高司令官として、貴官等一〇一に死んでこいと言うかもしれん」
「死んでこいと言われないようやってみせますよ。私はSランクの能力者です。最悪の場合は私の命を引き換えにすればいいだけです。七条家にとっては痛手かもしれませんが後継者はいますし、七条家どころか日本や世界が滅んでは意味がありませんので。それに――」
「それに?」
「戦勝後に結婚式を控えている部下が四人もいるんです。いや、あの四人以外にもう五人いました。九人もいるんです。死なせてたまるもんですかってとこです」
「結婚式。ふ、ふふ。はははっ!! そりゃそうだ!! 結婚式があるなら死んではならんな!! ..............悪いな、七条准将」
中澤は珍しく大声で笑うと、少しの間だけ璃佳を見て、璃佳を見つめる熊川へ視線をちらりとだけ向けると、彼は頭を深く下げた。
「頭を上げてください、中澤大将閣下。我々は高位能力者の集まる部隊として当然のことをするまでです。国を守ること、国民を守ることは能力者軍人の責務ですから」
「ああ、そうだな。立案した作戦次第で貴官の等の役目が変わるが頼んだぞ」
「お任せください」
「ところで、挙式をあげる予定の例の四人の様子はどうだ? 部隊は壊滅した上に二人は軽傷で、あと二人も相当に消耗したと戦闘詳報にあったが」
中澤が気にかけたのは孝弘達のことだ。個人的に気に入っているというのは二番目の理由で、最終作戦で重要な役割を果たしてもらおうと思っているからこその心配だった。
「米原中佐達ですか? 川島中佐は無事に目を覚ましました。関中佐含め、昨日療養が明けました。米原中佐と高崎中佐は一昨日に」
「そうか。精神的にはどうだった?」
「昨日四人に会ってきましたが、特に米原中佐は半分も失ったのが堪えたようです。生存している者も傷痍退役となるか、一ヶ月後には間に合わない程度に重傷です。あの作戦は敵の度重なる想定外の出方によるものでしたからそちら由来の罪悪感は少ないようでした。ただ、『帰還組』の自分の指揮で部隊を半壊させたことに、一種の懸念を抱いていましたね」
「マルトクの件があってさほど経っていないからだろうな」
孝弘が心配していたのは自分というより他の帰還組に対してだった。マルトク事件に続いて、今度は帰還組筆頭格のようになっている自分が理由はどうあれ率いた部隊が壊滅判定となったのだ。悪意のある者は必ずいるから、それらが尾ひれに背びれも付けて風評を流したらどうなるかは予想出来なかった。
「で、実際のところは?」
「米原中佐には杞憂もいいとこだと嘘偽りなく伝えました。彼等の身を案じる者はウチだけでなく他でも大勢いましたが、貶す者はおりません。そもそも、一〇一も第一特務も、戦友を陥れるように育てた覚えはありません」
璃佳の言葉に、熊川は強く頷いた。一日には復帰を果たす長浜含め、大隊長や中隊長の面々が大崎の作戦を知ってからまず最初に聞いてきたのは孝弘達の安否だった。少なくとも、自分の周りに孝弘達をああだこうだと悪く言うヤツは皆無だったのだ。
「周りがそう思っていないとしても、当人が気にすることは往々にしてあるものだ。彼の懸念が杞憂で、伝わっているのなら問題な無さそうだな」
「はっ。はい。少なくとも、精神的には。反面、兵員数の面では先の作戦で手痛い目に遭っています。この後の話にも関わってくる数字である事はご存知だとは思いますが」
「ああ。資料にはよく目を通しておいた。数的不足を気合で補うにも限界がある。この後の立案会議ではその点も含めて話すつもりであるし、現場の実情を参謀の面々に伝えてくれ。丸一日、時間を貰うぞ」
「承知致しました。微力ではありますが、力を尽くさせて頂きます」
中澤が言った通り、璃佳と熊川は二四時間ほぼフル稼働で最終作戦の立案に対してアドバイスなどをしたのだった。
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