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第14章 仙台方面奪還作戦編Ⅱ
第9話 激戦に次ぐ激戦
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・・9・・
刈谷達が希望の景色を見た時から遡ること数分前。孝弘達は昨日に続き東側の戦線におり、エンザリア出現の報が入ったのは名取川河口から北西に一キロ半の場所にいた頃だった。
出現数は合計一○人。名取市街西部方面は奇襲を受ける形であり、太子堂方面は攻勢が強まったタイミングで現れたのだ。
これに対して璃佳は孝弘達Sランク四人の緊急派遣を決定。孝弘は部隊の指揮権を異世界で部隊指揮が豊富な鳴海慎吾に一時移譲。四人が抜けた穴は空狐・茜で補う事にして、孝弘達は上空に舞い上がったのである。
「SA1よりSA3、4へ。太子堂方面は任せた。俺とSA2は名取の方に行く」
『SA3了解! 任せとけ!』
『SA4了解だよ。戦線を遮断されちゃ孤立しちゃうもんね』
「そういうことだ。頼んだぞ」
『おうっ』
『うんっ』
早々に二手に分かれた四人はフェアルを増速させ、現場に急ぎ向かう。孝弘はレーダーでエンザリア出現地点付近を確認すると、味方の損害が拡大していた。特に魔法軍将兵の被害が酷い。重火器類や戦闘車両を守ろうとした結果だろう。
「戦闘車両の損害は戦車二、キドセン二、自走砲一。装甲車が三台もやられてる。人的損害は戦死四三。トリアージレッドが約七○。イエロー約五○か……」
『自走砲の弾薬庫がやられたせいね。惨いわ……』
「早く行かないと不味いな。エンザリアの総合戦闘力はBランクまでには荷が重すぎる。…………水帆、付近で高度を上げたらギリギリまで魔力を抑えた滑空で行くぞ」
『魔力探知対策ね。了解したわ』
「他のにロックオンされない限りって条件付きだけどな。高度上昇」
二人は西進しつつ高度を上げ、一定のところまで進むと魔導エンジンを最小限にまで絞り滑空状態になった。
交戦地域までの距離は約八○○○。先程までかなりの速度で飛んでおり、高度を上げてから降下を開始したから時速はほとんど落ちていなかった。レーダーが示す目標地点までの距離はあっという間に縮まっていく。
「……今だ。魔導エンジン再始動。上空停止直後、やるぞ」
『了解。詠唱準備は終わってるわ』
地上ではエンザリア一人を撃破するも、二人のエンザリアが味方を法撃しようとしていた。孝弘と水帆は目標を速やかにロックすると、それぞれが詠唱を口にする。
『風属性、貫通力向上付与。ハイチャージ。ショット!』
『これは浄化の炎。堕天使を貫き焼く炎。さあ、燃えて消えなさい。『炎矢・八重射出』!』
二人の攻撃はギリギリ間に合った。レーダーには目標撃破が表示される。
『SA1、2へ!! 助かりました!!』
「SA1より地上の友軍へ。まだ二人いる。こちらで残りは対処するから、そちらは支援攻撃とCTや神聖帝国軍への反撃を頼みたい」
『了解!! 部隊を立て直しつつ、反撃に移ります!』
無線の相手は刈谷だった。孝弘は地上の部隊に手早く指示を出すと後は彼に任せ二人は残った二人のエンザリアに目標を移す。
エンザリアは突如現れた孝弘と水帆に気を取られ空へ視線を移していた。これを地上の味方が見逃すはずがなかった。戦車二両がそれぞれ一発ずつエンザリアに砲撃したのである。動いていない目標を現代の戦車が命中させることは容易い。それぞれ一発ずつ命中すると魔法障壁の四割が破壊された。
「ナイス砲撃だ。――属性、付与式変更無し。ハイチャージ、ショット」
『貫け、貫け。ギロチンが如く、裁きを与えてあげる。『断頭の風刃』』
水帆が放った風属性の大きな刃はエンザリアを魔法障壁ごと一刀両断。撃破に成功する。しかし孝弘が狙っていたエンザリアは、水帆が狙っていたのより早く二人の存在に気づき魔法障壁のほとんどが破壊されるもギリギリのところで回避してみせた。
「ちっ、勘のいい堕天使だな」
『報告。味方がジャベリンを発射。エンザリア、術式発動』
「よし、それならやれる」
「私もやるわ」
「頼む」
孝弘と水帆は残ったエンザリアがジャベリンの迎撃をしている間にポジションを堕天使の真上に変える。
エンザリアは見事にジャベリンを迎撃してみせた。だが五人いた時、いや三人いれば孝弘と水帆に対応出来たであろうが一人だけではそこまでだった。
二人はロックオンすると、即時攻撃。風属性の銃弾と法撃がエンザリアを襲う。為す術などあるはずもなく、最後のエンザリアも撃破となった。
「SA1よりセブンスへ。名取西部のエンザリア五人を殲滅。これで最悪の事態は脱するかと」
『セブンスよりSA1へ。よくやった! SA3からもついさっき殲滅完了の報告が入ったよ。ただ』
「ただ?」
『エンザリア一○人の出現と同時に行われている敵の攻勢のせいで四人がいる戦線はまだ危ない。遮断されたら太子堂方面が孤立する危険はまだ残ってる。東部はこっちでなんとかするから、四人には現域にとどまって敵の撃破を』
「了解しました。作戦を継続します」
『頼んだよ』
地上にいる敵部隊に上空から攻撃しながら孝弘は無線を終えると、高度を下げて地上へ向かった。二人の本分は空からの支援攻撃ではなく、地上での攻撃だからだ。
二人が着陸すると大歓声で迎えられるが、やいのやいのやっている暇は誰にもない。すぐにそれは収まって銃に杖に砲は敵の方に向く。
まず孝弘が狙ったのはあと六五○メートルにまで迫った大型CT数体だった。大型の背後にいる神聖帝国軍の将兵が動揺しながらも突撃を諦めてはいないことを、彼は弾倉を交換しながら確認し詠唱を手早く行っていく。
「火属性爆発系へ変更。ハイチャージ、ツインショット」
孝弘が放った二発の銃弾は大型CT数体を一気に撃破。続けて水帆の火属性広域爆発系魔法が直撃し、二人の攻撃で神聖帝国軍将兵と中型以下のCTの盾役になっていた大型CTは半数近くにまで数を減らした。
(友軍の火力が減じているな……。戦車とキドセンが四両もやられたのが痛すぎる。だけど、ここがやられるわけにはいかないんだよ。)
『BTL2よりSA1へ。すまない、待たせた。あと三○秒で一個中隊がそちらに届く。エンザリアCTが二体だけいるだろう? それを排除してくれないか』
「SA1よりBTL2へ。助かります。エンザリアCT二体了解。マップにマークしたので優先的に潰しにかかる」
『ああ、頼んだ』
「SA2。エンザリアCT二体へクラスタータイプでやれるか?」
『任せなさいな!』
孝弘は水帆の法撃が寸前まで悟られないよう、マガジンの残弾全てを大型CTや高速で接近するヘルハウンド型の一群に叩き込む。
「マガジン交換!」
「オレたちに任せてください!」
孝弘がマガジン交換をしている間、付近にいた兵士達がカバーに入る。
「ありがとう。交換完了。――ハイチャージ、ショット」
彼がさらに二発発射した直後、水帆は詠唱を完了。火属性拡散型魔法がエンザリアCT二体とその周辺にいたCTを襲う。
『優先目標、エンザリアCT二体撃破』
『よーし!! これで空からの法撃はバッチリでしょ!!』
『CO2LよりSA2へ。バッチリです!! ぶっぱなしますから伏せてください!!』
孝弘と水帆にとっても待望の支援者達が現れた。第二大隊第二中隊がきてくれたのだ。彼等は迫るCTの一群とその後方にいる神聖帝国軍将兵を広域ロックオンすると、中隊統制法撃を一度、二度、三度と放っていく。法撃が命中した一帯は多数の肉塊に変わっていた。
『CO2LよりSA1へ。支援攻撃は一回きりです。こっから太子堂方面に向かうんで、健闘祈ります!』
『SA1よりCO2Lへ。支援感謝する。貴官等も気をつけて』
『ラジャー!!』
孝弘達の緊急派遣と、第一○一魔法旅団戦闘団の緊急的な機動攻撃。そして各将兵達の奮闘によって太子堂・富沢・名取間の戦線遮断と北部方面展開部隊の孤立という最悪の事態を脱し、余力を持って反撃を始めた事でピンチも切り抜けられた日本軍。名取・南仙台間の包囲網も徐々に狭まり、翌日には当該地域の制圧も完了する。
だがしかし。
孝弘はここいくつかの、特に自分達が出ずっぱりになっている戦闘を経てとある懸念が脳裏に過ぎっていた。
答えになるほど明確な要素はまだない。でも、そうではないのかという予測が近いうちに確証に変わるのではと、ひしひしと感じていた。
刈谷達が希望の景色を見た時から遡ること数分前。孝弘達は昨日に続き東側の戦線におり、エンザリア出現の報が入ったのは名取川河口から北西に一キロ半の場所にいた頃だった。
出現数は合計一○人。名取市街西部方面は奇襲を受ける形であり、太子堂方面は攻勢が強まったタイミングで現れたのだ。
これに対して璃佳は孝弘達Sランク四人の緊急派遣を決定。孝弘は部隊の指揮権を異世界で部隊指揮が豊富な鳴海慎吾に一時移譲。四人が抜けた穴は空狐・茜で補う事にして、孝弘達は上空に舞い上がったのである。
「SA1よりSA3、4へ。太子堂方面は任せた。俺とSA2は名取の方に行く」
『SA3了解! 任せとけ!』
『SA4了解だよ。戦線を遮断されちゃ孤立しちゃうもんね』
「そういうことだ。頼んだぞ」
『おうっ』
『うんっ』
早々に二手に分かれた四人はフェアルを増速させ、現場に急ぎ向かう。孝弘はレーダーでエンザリア出現地点付近を確認すると、味方の損害が拡大していた。特に魔法軍将兵の被害が酷い。重火器類や戦闘車両を守ろうとした結果だろう。
「戦闘車両の損害は戦車二、キドセン二、自走砲一。装甲車が三台もやられてる。人的損害は戦死四三。トリアージレッドが約七○。イエロー約五○か……」
『自走砲の弾薬庫がやられたせいね。惨いわ……』
「早く行かないと不味いな。エンザリアの総合戦闘力はBランクまでには荷が重すぎる。…………水帆、付近で高度を上げたらギリギリまで魔力を抑えた滑空で行くぞ」
『魔力探知対策ね。了解したわ』
「他のにロックオンされない限りって条件付きだけどな。高度上昇」
二人は西進しつつ高度を上げ、一定のところまで進むと魔導エンジンを最小限にまで絞り滑空状態になった。
交戦地域までの距離は約八○○○。先程までかなりの速度で飛んでおり、高度を上げてから降下を開始したから時速はほとんど落ちていなかった。レーダーが示す目標地点までの距離はあっという間に縮まっていく。
「……今だ。魔導エンジン再始動。上空停止直後、やるぞ」
『了解。詠唱準備は終わってるわ』
地上ではエンザリア一人を撃破するも、二人のエンザリアが味方を法撃しようとしていた。孝弘と水帆は目標を速やかにロックすると、それぞれが詠唱を口にする。
『風属性、貫通力向上付与。ハイチャージ。ショット!』
『これは浄化の炎。堕天使を貫き焼く炎。さあ、燃えて消えなさい。『炎矢・八重射出』!』
二人の攻撃はギリギリ間に合った。レーダーには目標撃破が表示される。
『SA1、2へ!! 助かりました!!』
「SA1より地上の友軍へ。まだ二人いる。こちらで残りは対処するから、そちらは支援攻撃とCTや神聖帝国軍への反撃を頼みたい」
『了解!! 部隊を立て直しつつ、反撃に移ります!』
無線の相手は刈谷だった。孝弘は地上の部隊に手早く指示を出すと後は彼に任せ二人は残った二人のエンザリアに目標を移す。
エンザリアは突如現れた孝弘と水帆に気を取られ空へ視線を移していた。これを地上の味方が見逃すはずがなかった。戦車二両がそれぞれ一発ずつエンザリアに砲撃したのである。動いていない目標を現代の戦車が命中させることは容易い。それぞれ一発ずつ命中すると魔法障壁の四割が破壊された。
「ナイス砲撃だ。――属性、付与式変更無し。ハイチャージ、ショット」
『貫け、貫け。ギロチンが如く、裁きを与えてあげる。『断頭の風刃』』
水帆が放った風属性の大きな刃はエンザリアを魔法障壁ごと一刀両断。撃破に成功する。しかし孝弘が狙っていたエンザリアは、水帆が狙っていたのより早く二人の存在に気づき魔法障壁のほとんどが破壊されるもギリギリのところで回避してみせた。
「ちっ、勘のいい堕天使だな」
『報告。味方がジャベリンを発射。エンザリア、術式発動』
「よし、それならやれる」
「私もやるわ」
「頼む」
孝弘と水帆は残ったエンザリアがジャベリンの迎撃をしている間にポジションを堕天使の真上に変える。
エンザリアは見事にジャベリンを迎撃してみせた。だが五人いた時、いや三人いれば孝弘と水帆に対応出来たであろうが一人だけではそこまでだった。
二人はロックオンすると、即時攻撃。風属性の銃弾と法撃がエンザリアを襲う。為す術などあるはずもなく、最後のエンザリアも撃破となった。
「SA1よりセブンスへ。名取西部のエンザリア五人を殲滅。これで最悪の事態は脱するかと」
『セブンスよりSA1へ。よくやった! SA3からもついさっき殲滅完了の報告が入ったよ。ただ』
「ただ?」
『エンザリア一○人の出現と同時に行われている敵の攻勢のせいで四人がいる戦線はまだ危ない。遮断されたら太子堂方面が孤立する危険はまだ残ってる。東部はこっちでなんとかするから、四人には現域にとどまって敵の撃破を』
「了解しました。作戦を継続します」
『頼んだよ』
地上にいる敵部隊に上空から攻撃しながら孝弘は無線を終えると、高度を下げて地上へ向かった。二人の本分は空からの支援攻撃ではなく、地上での攻撃だからだ。
二人が着陸すると大歓声で迎えられるが、やいのやいのやっている暇は誰にもない。すぐにそれは収まって銃に杖に砲は敵の方に向く。
まず孝弘が狙ったのはあと六五○メートルにまで迫った大型CT数体だった。大型の背後にいる神聖帝国軍の将兵が動揺しながらも突撃を諦めてはいないことを、彼は弾倉を交換しながら確認し詠唱を手早く行っていく。
「火属性爆発系へ変更。ハイチャージ、ツインショット」
孝弘が放った二発の銃弾は大型CT数体を一気に撃破。続けて水帆の火属性広域爆発系魔法が直撃し、二人の攻撃で神聖帝国軍将兵と中型以下のCTの盾役になっていた大型CTは半数近くにまで数を減らした。
(友軍の火力が減じているな……。戦車とキドセンが四両もやられたのが痛すぎる。だけど、ここがやられるわけにはいかないんだよ。)
『BTL2よりSA1へ。すまない、待たせた。あと三○秒で一個中隊がそちらに届く。エンザリアCTが二体だけいるだろう? それを排除してくれないか』
「SA1よりBTL2へ。助かります。エンザリアCT二体了解。マップにマークしたので優先的に潰しにかかる」
『ああ、頼んだ』
「SA2。エンザリアCT二体へクラスタータイプでやれるか?」
『任せなさいな!』
孝弘は水帆の法撃が寸前まで悟られないよう、マガジンの残弾全てを大型CTや高速で接近するヘルハウンド型の一群に叩き込む。
「マガジン交換!」
「オレたちに任せてください!」
孝弘がマガジン交換をしている間、付近にいた兵士達がカバーに入る。
「ありがとう。交換完了。――ハイチャージ、ショット」
彼がさらに二発発射した直後、水帆は詠唱を完了。火属性拡散型魔法がエンザリアCT二体とその周辺にいたCTを襲う。
『優先目標、エンザリアCT二体撃破』
『よーし!! これで空からの法撃はバッチリでしょ!!』
『CO2LよりSA2へ。バッチリです!! ぶっぱなしますから伏せてください!!』
孝弘と水帆にとっても待望の支援者達が現れた。第二大隊第二中隊がきてくれたのだ。彼等は迫るCTの一群とその後方にいる神聖帝国軍将兵を広域ロックオンすると、中隊統制法撃を一度、二度、三度と放っていく。法撃が命中した一帯は多数の肉塊に変わっていた。
『CO2LよりSA1へ。支援攻撃は一回きりです。こっから太子堂方面に向かうんで、健闘祈ります!』
『SA1よりCO2Lへ。支援感謝する。貴官等も気をつけて』
『ラジャー!!』
孝弘達の緊急派遣と、第一○一魔法旅団戦闘団の緊急的な機動攻撃。そして各将兵達の奮闘によって太子堂・富沢・名取間の戦線遮断と北部方面展開部隊の孤立という最悪の事態を脱し、余力を持って反撃を始めた事でピンチも切り抜けられた日本軍。名取・南仙台間の包囲網も徐々に狭まり、翌日には当該地域の制圧も完了する。
だがしかし。
孝弘はここいくつかの、特に自分達が出ずっぱりになっている戦闘を経てとある懸念が脳裏に過ぎっていた。
答えになるほど明確な要素はまだない。でも、そうではないのかという予測が近いうちに確証に変わるのではと、ひしひしと感じていた。
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