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第10章 北関東・会津郡山方面奪還作戦編I
第11話 孝弘が気付く違和感
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・・8・・
喜多方と会津坂下の二つの橋頭堡が繋がった一月二〇日の昼過ぎ。現有兵力ではこれ以上の進出が戦線を薄く広くしすぎる事もあって以降はあまり前進せず残敵掃討にあたりつつ本隊の合流を待つことになった。
翌日二一日。第三戦線の本隊が到着。喜多方と会津坂下方面の兵力が強化され喜多方市方面からは南南東へ、会津坂下方面からは南へ前進を再開する。
しかし、この日の会津盆地方面は予報より雪が強くなってしまった。その結果、有視界戦闘が難しくなり思ったような前進は果たせなくなってしまう。それは冬季戦に強い北特団とて例外では無く、この日の前進スピードは想定より遅いものになってしまう。
それでも会津坂下方面は新鶴駅周辺から県道五九号の近辺まで進出。喜多方方面からの部隊も塩川駅周辺まで進出する事が出来ていた。会津若松市街までは、喜多方方面から進出した部隊があと約一二キロ。会津坂下方面から進出した部隊があと約九キロ。強雪という悪天候があったものの、着実に会津若松市街に接近することが出来ていた。
雪が弱まってきた二一日夕方前から翌二二日の早朝にかけて、市街地戦準備攻撃が行われた。
まず会津若松市街を中心として広がっているマジックジャミング装置の破壊を目的として戦闘機とフェアル部隊による会津若松市街への空爆――市街地突入の際に反撃があったが高度を取っていた為、被撃墜に至るまでの被害はほぼ無かった――が実行される。装置があると推定される数箇所に対して集中爆撃が行われた。
爆撃は成功した。マジックジャミング装置の破壊が確認され、会津若松市街周辺だけでなく郡山方面からのCT流入経路、磐梯町方面もレーダーでの視認が可能になった。
この時に判明した敵兵力は、CTが盆地全体と磐梯町方面に約二〇〇〇〇。会津若松市街周辺に神聖帝国軍が約三〇〇〇の計二三〇〇〇。郡山方面からの流入は第一戦線が当初想定より順調に前進出来ているからか、会津盆地方面への進出兆候の可能性は薄いとのことだった。
そこまで分かった時点で、第三戦線の各部隊は会津若松市街への本格的な攻撃を開始した。新潟方面からはミサイルが、喜多方や会津坂下からは重砲による砲撃が行われた。フェアル部隊による空爆も実施された。それらは夜間も行われ、神聖帝国軍将兵の体力と士気を削いでいく。
そして二二日早朝。天気は引き続きの雪だが、昨日よりは明らかに弱まっていた。
各戦線前面には戦車や機動戦闘車などが揃えられ、第一〇一魔法旅団戦闘団も矛の鋒となるべく部隊が展開されていた。
ここに会津若松の戦いは火蓋が切られたのであった。
・・Φ・・
1月22日
午前8時過ぎ
会津若松市・ホタルの森公園南
『SA4より各部隊へ。一一時方向及び一二時方向より新たなCT群を確認。一一時方向からは約一五〇〇。一二時方向からは約一〇〇〇。現在交戦中の一群と合流するとその数は約四〇〇〇に増加。合計大型CT数は約五五。――一〇一会津坂下方面部隊より第三五戦車大隊へ砲撃支援要請』
『こちら第三五戦車大隊大隊長車。一〇一会津坂下方面部隊からの支援要請を了解。一個中隊を新たに出す。大型CTを近づけさせないようにしてくれ』
『SA4了解。支援感謝します。大型CTについても了解』
孝弘達がいる会津坂下方面の部隊――陸軍一個旅団と海兵隊二個連隊に加え、第一〇一からは特務連隊から二個大隊と北特団から一個大隊――はまずは南下し、会津西病院の方面から会津若松市街に突入しようと進んでいたところ、早速CT群と交戦していた。
形勢は孝弘達へ大きく有利に傾いていた。前日から当日明朝まで繰り返し行われた砲撃と空爆が効いていたのもあったが、初日と違って陸軍と海兵隊の部隊がいることが大きく作用していた。
『SA4よりSA1へ。第三五戦車大隊から一個戦車中隊の支援が入ったよ。大型CTを接近させないようにって』
「SA1了解。SA2、火力を上げてくれ。SA3、ゴーレムを前に押し出してくれ」
『SA3了解したぜ』
『SA2了解よ』
孝弘は特務小隊や周辺にいる部隊のカバーをしつつ、小隊そのものの指揮を行っていた。通信を終えた直後も接近していたヒト型CTに対して鉛玉を食らわせ、ヘルハウンド型の頭に銃弾をヒットさせる。
友軍が増えた分、初日より楽に戦えるなと思いつつ孝弘は特務小隊の面々の戦い方も見守っていた。
(元々特務連隊にいたメンツは言うことなしだな。九十九里組の鳴海家も問題無し。流石は向こうで師弟関係だっただけある。金山中尉もあっちじゃ集団で戦うことに重きを置いていたから、連携がよく取れてるし、何より視野が広い。痒いとこに手が届く感じで援護も出来てるし大丈夫そうだな。)
正直なところ、孝弘が部隊長として配慮する場面は現時点では皆無に等しかった。指揮をすれば部隊は完璧に動き、かつ各々が的確な自己判断で各所のカバーを行っている。
この戦争は開戦以来、特に近中距離の戦闘が時代がやや逆戻りになったのではないかと考えられている部分があるのだが、これは余りにも敵が多すぎて白兵戦になりがちな結果だ。当然超近距離にもなれば銃より近接武器で戦った方が早いこともあり、軍全体が近接戦の見直しをしたのだが、特務小隊は最精鋭だけにその時々において最も効率のいい殺し方を出来ていた。
(油断しなければ昼過ぎか夕方前には会津若松市街に入れそうだな。CTが一番有利になる数による圧殺は兵力差からしてもう出来ないだろうし、新型は出てきていない。ただ、一つ気がかりなのは……)
孝弘は銃弾を撃ったCTへの手応えに少しだけ違和感を抱いていた。
どうやらそれは水帆も感じ取っていたらしい。彼女は孝弘が少し下がったタイミングで声をかけてきた。
「ねえ孝弘。CTなんだけど」
「こっちのCTは少し耐久力が上がってる、か?」
「ええ。やっぱ孝弘も感じとってた?」
「まあな。水帆や大輝に知花は、七条家から新しい主武装で長杖や召喚符を貰ったから中型までなら相変わらずオーバーキル気味だけど、陸や海兵隊のアサルトライフルのダメージがちょっと鈍ってる気がする」
「ううん、気になるわね。違和感がウソならいいけれど、アナタの推察ってよく当たるから知花にデータ収集を頼みましょ」
「だな」
孝弘と水帆はCTへの攻撃を続けつつ違和感の正体を探るための手法を話し合い、孝弘は知花に通信を繋げる。
「SA1よりSA4へ。友軍がCTに与えているダメージの分析を頼めるか? 解析対象は陸軍や海兵隊の一般小火器と第一〇一の初級魔法だ」
『SA4よりSA1へ。その範囲だと簡易解析でも集中しないといけないから法撃に参加出来なくなるけど大丈夫かな? あと、今よりさらに下がる必要が出ると思う』
「許可する。友軍と敵の兵力比は以前の戦いに比べて小さいから、カバーは可能だ。それよりも今後を考えるとデータが欲しい。簡易解析が終わったらBCTCRに送ってくれ」
『SA4了解。三五〇メートル後退して分析を始めるね』
「頼んだ。SA3、ゴーレムは前に出したままSA4の援護に回ってくれ」
『SA3了解。話は聞いてたぜ。オレも感じてた所だ。勘のいいヤツならオレらと同じ風に思ってるだろうからちょうどいいんじゃねえか』
「第一戦線や第二戦線でも同じ事が起きてるんなら影響が出るからな」
『同感だ。お前は勘が鋭いからな。当たって欲しくはねえけど、アタリだろうな』
「気付きたくなかったけどな。さて、じゃあ俺はまた前に戻るからよろしく」
『おう』
戦車による砲撃と一〇一の将兵達による法撃が続く中、孝弘は水帆達の支援のもと、再び前の方へ戻っていく。
出来れば予測が外れててくれ。そう思いながら孝弘はまた魔法拳銃のトリガーに指をかけて銃撃を続けるのだった。
喜多方と会津坂下の二つの橋頭堡が繋がった一月二〇日の昼過ぎ。現有兵力ではこれ以上の進出が戦線を薄く広くしすぎる事もあって以降はあまり前進せず残敵掃討にあたりつつ本隊の合流を待つことになった。
翌日二一日。第三戦線の本隊が到着。喜多方と会津坂下方面の兵力が強化され喜多方市方面からは南南東へ、会津坂下方面からは南へ前進を再開する。
しかし、この日の会津盆地方面は予報より雪が強くなってしまった。その結果、有視界戦闘が難しくなり思ったような前進は果たせなくなってしまう。それは冬季戦に強い北特団とて例外では無く、この日の前進スピードは想定より遅いものになってしまう。
それでも会津坂下方面は新鶴駅周辺から県道五九号の近辺まで進出。喜多方方面からの部隊も塩川駅周辺まで進出する事が出来ていた。会津若松市街までは、喜多方方面から進出した部隊があと約一二キロ。会津坂下方面から進出した部隊があと約九キロ。強雪という悪天候があったものの、着実に会津若松市街に接近することが出来ていた。
雪が弱まってきた二一日夕方前から翌二二日の早朝にかけて、市街地戦準備攻撃が行われた。
まず会津若松市街を中心として広がっているマジックジャミング装置の破壊を目的として戦闘機とフェアル部隊による会津若松市街への空爆――市街地突入の際に反撃があったが高度を取っていた為、被撃墜に至るまでの被害はほぼ無かった――が実行される。装置があると推定される数箇所に対して集中爆撃が行われた。
爆撃は成功した。マジックジャミング装置の破壊が確認され、会津若松市街周辺だけでなく郡山方面からのCT流入経路、磐梯町方面もレーダーでの視認が可能になった。
この時に判明した敵兵力は、CTが盆地全体と磐梯町方面に約二〇〇〇〇。会津若松市街周辺に神聖帝国軍が約三〇〇〇の計二三〇〇〇。郡山方面からの流入は第一戦線が当初想定より順調に前進出来ているからか、会津盆地方面への進出兆候の可能性は薄いとのことだった。
そこまで分かった時点で、第三戦線の各部隊は会津若松市街への本格的な攻撃を開始した。新潟方面からはミサイルが、喜多方や会津坂下からは重砲による砲撃が行われた。フェアル部隊による空爆も実施された。それらは夜間も行われ、神聖帝国軍将兵の体力と士気を削いでいく。
そして二二日早朝。天気は引き続きの雪だが、昨日よりは明らかに弱まっていた。
各戦線前面には戦車や機動戦闘車などが揃えられ、第一〇一魔法旅団戦闘団も矛の鋒となるべく部隊が展開されていた。
ここに会津若松の戦いは火蓋が切られたのであった。
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1月22日
午前8時過ぎ
会津若松市・ホタルの森公園南
『SA4より各部隊へ。一一時方向及び一二時方向より新たなCT群を確認。一一時方向からは約一五〇〇。一二時方向からは約一〇〇〇。現在交戦中の一群と合流するとその数は約四〇〇〇に増加。合計大型CT数は約五五。――一〇一会津坂下方面部隊より第三五戦車大隊へ砲撃支援要請』
『こちら第三五戦車大隊大隊長車。一〇一会津坂下方面部隊からの支援要請を了解。一個中隊を新たに出す。大型CTを近づけさせないようにしてくれ』
『SA4了解。支援感謝します。大型CTについても了解』
孝弘達がいる会津坂下方面の部隊――陸軍一個旅団と海兵隊二個連隊に加え、第一〇一からは特務連隊から二個大隊と北特団から一個大隊――はまずは南下し、会津西病院の方面から会津若松市街に突入しようと進んでいたところ、早速CT群と交戦していた。
形勢は孝弘達へ大きく有利に傾いていた。前日から当日明朝まで繰り返し行われた砲撃と空爆が効いていたのもあったが、初日と違って陸軍と海兵隊の部隊がいることが大きく作用していた。
『SA4よりSA1へ。第三五戦車大隊から一個戦車中隊の支援が入ったよ。大型CTを接近させないようにって』
「SA1了解。SA2、火力を上げてくれ。SA3、ゴーレムを前に押し出してくれ」
『SA3了解したぜ』
『SA2了解よ』
孝弘は特務小隊や周辺にいる部隊のカバーをしつつ、小隊そのものの指揮を行っていた。通信を終えた直後も接近していたヒト型CTに対して鉛玉を食らわせ、ヘルハウンド型の頭に銃弾をヒットさせる。
友軍が増えた分、初日より楽に戦えるなと思いつつ孝弘は特務小隊の面々の戦い方も見守っていた。
(元々特務連隊にいたメンツは言うことなしだな。九十九里組の鳴海家も問題無し。流石は向こうで師弟関係だっただけある。金山中尉もあっちじゃ集団で戦うことに重きを置いていたから、連携がよく取れてるし、何より視野が広い。痒いとこに手が届く感じで援護も出来てるし大丈夫そうだな。)
正直なところ、孝弘が部隊長として配慮する場面は現時点では皆無に等しかった。指揮をすれば部隊は完璧に動き、かつ各々が的確な自己判断で各所のカバーを行っている。
この戦争は開戦以来、特に近中距離の戦闘が時代がやや逆戻りになったのではないかと考えられている部分があるのだが、これは余りにも敵が多すぎて白兵戦になりがちな結果だ。当然超近距離にもなれば銃より近接武器で戦った方が早いこともあり、軍全体が近接戦の見直しをしたのだが、特務小隊は最精鋭だけにその時々において最も効率のいい殺し方を出来ていた。
(油断しなければ昼過ぎか夕方前には会津若松市街に入れそうだな。CTが一番有利になる数による圧殺は兵力差からしてもう出来ないだろうし、新型は出てきていない。ただ、一つ気がかりなのは……)
孝弘は銃弾を撃ったCTへの手応えに少しだけ違和感を抱いていた。
どうやらそれは水帆も感じ取っていたらしい。彼女は孝弘が少し下がったタイミングで声をかけてきた。
「ねえ孝弘。CTなんだけど」
「こっちのCTは少し耐久力が上がってる、か?」
「ええ。やっぱ孝弘も感じとってた?」
「まあな。水帆や大輝に知花は、七条家から新しい主武装で長杖や召喚符を貰ったから中型までなら相変わらずオーバーキル気味だけど、陸や海兵隊のアサルトライフルのダメージがちょっと鈍ってる気がする」
「ううん、気になるわね。違和感がウソならいいけれど、アナタの推察ってよく当たるから知花にデータ収集を頼みましょ」
「だな」
孝弘と水帆はCTへの攻撃を続けつつ違和感の正体を探るための手法を話し合い、孝弘は知花に通信を繋げる。
「SA1よりSA4へ。友軍がCTに与えているダメージの分析を頼めるか? 解析対象は陸軍や海兵隊の一般小火器と第一〇一の初級魔法だ」
『SA4よりSA1へ。その範囲だと簡易解析でも集中しないといけないから法撃に参加出来なくなるけど大丈夫かな? あと、今よりさらに下がる必要が出ると思う』
「許可する。友軍と敵の兵力比は以前の戦いに比べて小さいから、カバーは可能だ。それよりも今後を考えるとデータが欲しい。簡易解析が終わったらBCTCRに送ってくれ」
『SA4了解。三五〇メートル後退して分析を始めるね』
「頼んだ。SA3、ゴーレムは前に出したままSA4の援護に回ってくれ」
『SA3了解。話は聞いてたぜ。オレも感じてた所だ。勘のいいヤツならオレらと同じ風に思ってるだろうからちょうどいいんじゃねえか』
「第一戦線や第二戦線でも同じ事が起きてるんなら影響が出るからな」
『同感だ。お前は勘が鋭いからな。当たって欲しくはねえけど、アタリだろうな』
「気付きたくなかったけどな。さて、じゃあ俺はまた前に戻るからよろしく」
『おう』
戦車による砲撃と一〇一の将兵達による法撃が続く中、孝弘は水帆達の支援のもと、再び前の方へ戻っていく。
出来れば予測が外れててくれ。そう思いながら孝弘はまた魔法拳銃のトリガーに指をかけて銃撃を続けるのだった。
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