140 / 250
第10章 北関東・会津郡山方面奪還作戦編I
第7話 孝弘と宏光の日記《2037年1月5日より抜粋》
しおりを挟む
・・4・・
【米原孝弘の日記・2037年1月5日】
帰還したらまたやろうと思ってた日記代わりにしていたアプリが、このご時世で使えなくなっていた。だから代わりに紙へ書き留めておくかと思い始めたけれど、もう1ヶ月も続いてることにびっくりしている。毎日は難しいかもしれないけれど、何かあったら書きためておこう。
てわけで、早速書き残しておきたい事があったから、今日は日記を書くことにした。
今日は第101魔法旅団戦闘団の幹部連の会議があった。作戦の内容などが話された。後方部隊も含めて精鋭揃いの旅団戦闘団だから激戦地に赴くことは既定路線だろうけど、これからも勝てるはずだ。勝てなければ奪われたままなのだから。
会議のあとは地球世界では初めて正式に率いることになる部隊、特務小隊の面々がいる小会議室に行き幹部連会議で話された内容を伝えることになった。
メンバーの半分以上は第1特務からの選抜で、水帆達を入れれば4分の3以上は見知った顔。ただし残り4人は初めて会う人だ。
九十九里組と呼ばれている3人は街中にいたらおじさんと思われるだろう男の人と、俺より少し若い兄妹だ。異世界帰還おじさんこと慎吾少佐は私服だったら普通の人に紛れそうなくらいに見えるけど、彼は本物の能力者だと思う。
九十九里方面における戦闘記録を見れば明らかだし、CTのキルスコア数はとんでもない数値になっている。これは慎吾少佐を先生と呼ぶ兄妹もそうだけど、これだけの戦闘をこなしておいてかすり傷程度で済んでいるのだから驚きだ。
異世界における経験は申し分無し。九十九里での戦闘記録も文句無し。それでいて三人とも人格面で特に問題無しなのだから、とても頼りになるだろう。特に慎吾少佐は俺より十数年長く生きている。異世界での経験も俺達と似たような場数をこなしているようだから、様々な面で参考になるだろう。
あと1人は金山中尉だ。やや小柄な女性とほぼ同じ体躯。衣服と髪型次第では女性と言われても違和感が無い彼は、前情報が政府帰還者保護チームと魔法軍が聴取した内容しか無かったから、会う前までの判断材料は少なかった。
気になったのは彼の経歴だ。かなり向こうの世界で苦労していたらしい。もう一人の転移者に相当振り回されたようだ。結構辛い目にも遭っていたとか。
魔法軍の聴取結果欄に「軍人として適性はあると思われるが、異世界Lにおける数々のネガティブな経験によりやや人間不信の様子が見られる。特に帰還組のような転移者に対する偏見が強い。物事に対する考え方も少々悲観的であるが、これは故郷の旭川が神聖帝国に占領されている点が影響している可能性アリ。復讐に傾倒しないよう、要観察を」とあったから少し警戒していたが、実際に話してみると心配するほどの要素は無かった。
確かに俺のような転移者に対して第一印象は良くなかったようだけど、彼自身水帆達と話して考えが変わったようだ。偏見が少しでも和らいだのなら結果オーライだろう。
けど、裏を返せば他の転移者に対しての印象は悪いままだろうし、故郷が神聖帝国に奪われたままという要素も時には彼を不安定にさせるだろう。
帰還してまだそう経っていないのもある。暫くの間は彼への精神的なケアはしていこうと思う。いざ戦地に赴けばそれも難しくなるかもしれないが。
とりあえず、彼の事は七条准将にも定期的に相談してみよう。アルストルムでも地球世界でも報連相は変わらないし。
追記
福島に向かう日にちも決まったから、伊丹基地食堂名物『粉もんセット』はもうあと1回食べておきたい。アレは美味かったし、しばらく味を忘れないようにしたいしな。
【金山宏光の日記・2037年1月5日】
異世界で気を紛らわせる為に書いていた日記を帰還してからも続けてるけど、一度習慣になると書ける日は書きたくなるのは戻ってきても変わらなかった。忙しくてバタバタしていた日以外は日記を残しているし、今日もこうして書いている。
日本軍の総司令部たる伊丹に来た翌日。早速僕は新しい部隊の人達に会うことになった。部隊名は『第101魔法旅団戦闘団本部中隊付特務小隊』。長いから特務小隊って書こう。毎回正式名称にしてたら面倒だし。
特務小隊は簡単に言っちゃえば精鋭中の精鋭が集まる部隊で、たった20人の小隊にSランクが4人もいる。普通ならありえない編成だけど、旅団長の七条准将(ああいう人を合法ロリって言うんだっけ。目の前で言おうもんならしばかれそうだけど)が去年の秋に引っ張ってきた人材らしく、最精鋭を前線でフル活用出来るようにする為なんだとか。
で、そのSランク4人と九十九里組と呼ばれている3人の内1人(残り2人は帰還者と一緒に来る事を選んだ異世界出身者)の計5人は僕と同類。つまりは帰還者らしい。
初めてそれを聞いた時、僕は凄く警戒した。何せ転移者だとかあの手の連中はとにかく信用ならない。あっちで散々酷い目にあった事で証明済みだ。
けど、七条准将の話を聞くと、どうやらマトモな人らしい。極めて軍人的で好意能力者の責務も良く果たしている。能力は言うまでもなし。性格的にも問題なく、周辺とのコミュニケーションもそつなく取れており、関係性はまあまあ良好。4人で行動する事が多いが、他部隊員との意思疎通も難なく取れる。総合的に判断すると、軍としては失ってはならない貴重な人材である。これが新しい上官を含めた転移者の情報だ。九十九里組のおじさん少佐も先生と同行組に呼ばれるくらい慕われているから、まあこっちはあんまり心配してない。現地の人間に好かれてるんなら、個人的な経験からすると、良い人間であると思えるからね。
新しい上官の上官が悪い人じゃないと言うんだから、ちょっとだけは信用してみるか。
そう思って実際に会って話してみたけど、皆めちゃくちゃいい人だった。あのクソ勇者と比較に上げるのが失礼どころのレベルじゃないくらい、いい人達だった。僕の話をよく聞いてくれたし、帰還者同士だからと気にかけてくれていそうな様子だった。たぶん異世界での境遇を書類で読んで、その上で同情もしてるんだろうけど、腫れ物にさわるような扱いじゃなかったから悪くは思ってない。会って初日にこの感情を抱けてるんなら、たぶん大丈夫だと思う。
ただ、一つだけ米原中佐にあることについて釘を刺された。旭川が神聖帝国に占領されてることだ。
君の異世界での経歴と書類からしかまだ判断してないけど性格面から先走ることは無いし無意味な独断専行を嫌っているから大丈夫だと思うけど、復讐に囚われたりだけはしないように。
そう言われた。まあ言わんとするのは分かるんだよね。未だにCTとは遭遇してないし、神聖帝国軍とやらも見たことないけど、故郷を占領したヤツらを憎くは思ってる。やっと異世界から帰ってこれたと思ったらこっちも戦争なんだから、腹も立つし。
なんというか、米原中佐達帰還者や小隊の人達は皆良い意味でお人好しなんだと思う。米原中佐については七条准将に見してもらった書類に『異世界において上官として苦しい判断を直ぐに決断した。時には少数の部下を見捨てて多数の部隊を救う覚悟がある』ってあったから、いざって時は冷酷な判断もするんだろうけど、普段はただの良い大人っぽそうなんだよね。
他の人もそう。皆ちゃんとした軍人だ。それぞれ欠点があるかどうかまではまだ分かんないけど、いい人なんだろう。だから、僕はこの部隊については悪くない居心地でいれると思う。とりあえず、最初の懸念は払拭出来たって感じかな。
明日は早速小隊で訓練をやるらしい。米原中佐達4人は高級課程なんたらプログラムがあって忙しいからやれる時にやっときたいんだとか。
明日の訓練、色々と見させてもらおうと思う。
何せまだ、僕は新しい部隊の人達を完全には信用までしていないから。初日でそこそこ信用してる時点で、人間関係的に悪いことは起きないと思うけど。
【米原孝弘の日記・2037年1月5日】
帰還したらまたやろうと思ってた日記代わりにしていたアプリが、このご時世で使えなくなっていた。だから代わりに紙へ書き留めておくかと思い始めたけれど、もう1ヶ月も続いてることにびっくりしている。毎日は難しいかもしれないけれど、何かあったら書きためておこう。
てわけで、早速書き残しておきたい事があったから、今日は日記を書くことにした。
今日は第101魔法旅団戦闘団の幹部連の会議があった。作戦の内容などが話された。後方部隊も含めて精鋭揃いの旅団戦闘団だから激戦地に赴くことは既定路線だろうけど、これからも勝てるはずだ。勝てなければ奪われたままなのだから。
会議のあとは地球世界では初めて正式に率いることになる部隊、特務小隊の面々がいる小会議室に行き幹部連会議で話された内容を伝えることになった。
メンバーの半分以上は第1特務からの選抜で、水帆達を入れれば4分の3以上は見知った顔。ただし残り4人は初めて会う人だ。
九十九里組と呼ばれている3人は街中にいたらおじさんと思われるだろう男の人と、俺より少し若い兄妹だ。異世界帰還おじさんこと慎吾少佐は私服だったら普通の人に紛れそうなくらいに見えるけど、彼は本物の能力者だと思う。
九十九里方面における戦闘記録を見れば明らかだし、CTのキルスコア数はとんでもない数値になっている。これは慎吾少佐を先生と呼ぶ兄妹もそうだけど、これだけの戦闘をこなしておいてかすり傷程度で済んでいるのだから驚きだ。
異世界における経験は申し分無し。九十九里での戦闘記録も文句無し。それでいて三人とも人格面で特に問題無しなのだから、とても頼りになるだろう。特に慎吾少佐は俺より十数年長く生きている。異世界での経験も俺達と似たような場数をこなしているようだから、様々な面で参考になるだろう。
あと1人は金山中尉だ。やや小柄な女性とほぼ同じ体躯。衣服と髪型次第では女性と言われても違和感が無い彼は、前情報が政府帰還者保護チームと魔法軍が聴取した内容しか無かったから、会う前までの判断材料は少なかった。
気になったのは彼の経歴だ。かなり向こうの世界で苦労していたらしい。もう一人の転移者に相当振り回されたようだ。結構辛い目にも遭っていたとか。
魔法軍の聴取結果欄に「軍人として適性はあると思われるが、異世界Lにおける数々のネガティブな経験によりやや人間不信の様子が見られる。特に帰還組のような転移者に対する偏見が強い。物事に対する考え方も少々悲観的であるが、これは故郷の旭川が神聖帝国に占領されている点が影響している可能性アリ。復讐に傾倒しないよう、要観察を」とあったから少し警戒していたが、実際に話してみると心配するほどの要素は無かった。
確かに俺のような転移者に対して第一印象は良くなかったようだけど、彼自身水帆達と話して考えが変わったようだ。偏見が少しでも和らいだのなら結果オーライだろう。
けど、裏を返せば他の転移者に対しての印象は悪いままだろうし、故郷が神聖帝国に奪われたままという要素も時には彼を不安定にさせるだろう。
帰還してまだそう経っていないのもある。暫くの間は彼への精神的なケアはしていこうと思う。いざ戦地に赴けばそれも難しくなるかもしれないが。
とりあえず、彼の事は七条准将にも定期的に相談してみよう。アルストルムでも地球世界でも報連相は変わらないし。
追記
福島に向かう日にちも決まったから、伊丹基地食堂名物『粉もんセット』はもうあと1回食べておきたい。アレは美味かったし、しばらく味を忘れないようにしたいしな。
【金山宏光の日記・2037年1月5日】
異世界で気を紛らわせる為に書いていた日記を帰還してからも続けてるけど、一度習慣になると書ける日は書きたくなるのは戻ってきても変わらなかった。忙しくてバタバタしていた日以外は日記を残しているし、今日もこうして書いている。
日本軍の総司令部たる伊丹に来た翌日。早速僕は新しい部隊の人達に会うことになった。部隊名は『第101魔法旅団戦闘団本部中隊付特務小隊』。長いから特務小隊って書こう。毎回正式名称にしてたら面倒だし。
特務小隊は簡単に言っちゃえば精鋭中の精鋭が集まる部隊で、たった20人の小隊にSランクが4人もいる。普通ならありえない編成だけど、旅団長の七条准将(ああいう人を合法ロリって言うんだっけ。目の前で言おうもんならしばかれそうだけど)が去年の秋に引っ張ってきた人材らしく、最精鋭を前線でフル活用出来るようにする為なんだとか。
で、そのSランク4人と九十九里組と呼ばれている3人の内1人(残り2人は帰還者と一緒に来る事を選んだ異世界出身者)の計5人は僕と同類。つまりは帰還者らしい。
初めてそれを聞いた時、僕は凄く警戒した。何せ転移者だとかあの手の連中はとにかく信用ならない。あっちで散々酷い目にあった事で証明済みだ。
けど、七条准将の話を聞くと、どうやらマトモな人らしい。極めて軍人的で好意能力者の責務も良く果たしている。能力は言うまでもなし。性格的にも問題なく、周辺とのコミュニケーションもそつなく取れており、関係性はまあまあ良好。4人で行動する事が多いが、他部隊員との意思疎通も難なく取れる。総合的に判断すると、軍としては失ってはならない貴重な人材である。これが新しい上官を含めた転移者の情報だ。九十九里組のおじさん少佐も先生と同行組に呼ばれるくらい慕われているから、まあこっちはあんまり心配してない。現地の人間に好かれてるんなら、個人的な経験からすると、良い人間であると思えるからね。
新しい上官の上官が悪い人じゃないと言うんだから、ちょっとだけは信用してみるか。
そう思って実際に会って話してみたけど、皆めちゃくちゃいい人だった。あのクソ勇者と比較に上げるのが失礼どころのレベルじゃないくらい、いい人達だった。僕の話をよく聞いてくれたし、帰還者同士だからと気にかけてくれていそうな様子だった。たぶん異世界での境遇を書類で読んで、その上で同情もしてるんだろうけど、腫れ物にさわるような扱いじゃなかったから悪くは思ってない。会って初日にこの感情を抱けてるんなら、たぶん大丈夫だと思う。
ただ、一つだけ米原中佐にあることについて釘を刺された。旭川が神聖帝国に占領されてることだ。
君の異世界での経歴と書類からしかまだ判断してないけど性格面から先走ることは無いし無意味な独断専行を嫌っているから大丈夫だと思うけど、復讐に囚われたりだけはしないように。
そう言われた。まあ言わんとするのは分かるんだよね。未だにCTとは遭遇してないし、神聖帝国軍とやらも見たことないけど、故郷を占領したヤツらを憎くは思ってる。やっと異世界から帰ってこれたと思ったらこっちも戦争なんだから、腹も立つし。
なんというか、米原中佐達帰還者や小隊の人達は皆良い意味でお人好しなんだと思う。米原中佐については七条准将に見してもらった書類に『異世界において上官として苦しい判断を直ぐに決断した。時には少数の部下を見捨てて多数の部隊を救う覚悟がある』ってあったから、いざって時は冷酷な判断もするんだろうけど、普段はただの良い大人っぽそうなんだよね。
他の人もそう。皆ちゃんとした軍人だ。それぞれ欠点があるかどうかまではまだ分かんないけど、いい人なんだろう。だから、僕はこの部隊については悪くない居心地でいれると思う。とりあえず、最初の懸念は払拭出来たって感じかな。
明日は早速小隊で訓練をやるらしい。米原中佐達4人は高級課程なんたらプログラムがあって忙しいからやれる時にやっときたいんだとか。
明日の訓練、色々と見させてもらおうと思う。
何せまだ、僕は新しい部隊の人達を完全には信用までしていないから。初日でそこそこ信用してる時点で、人間関係的に悪いことは起きないと思うけど。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
旧陸軍の天才?に転生したので大東亜戦争に勝ちます
竹本田重朗
ファンタジー
転生石原閣下による大東亜戦争必勝論
東亜連邦を志した同志達よ、ごきげんようである。どうやら、私は旧陸軍の石原莞爾に転生してしまったらしい。これは神の思し召しなのかもしれない。どうであれ、現代日本のような没落を回避するために粉骨砕身で働こうじゃないか。東亜の同志と手を取り合って真なる独立を掴み取るまで…
※超注意書き※
1.政治的な主張をする目的は一切ありません
2.そのため政治的な要素は「濁す」又は「省略」することがあります
3.あくまでもフィクションのファンタジーの非現実です
4.そこら中に無茶苦茶が含まれています
5.現実的に存在する如何なる国家や地域、団体、人物と関係ありません
6.カクヨムとマルチ投稿
以上をご理解の上でお読みください
この争いの絶えない世界で ~魔王になって平和の為に戦いますR
ばたっちゅ
ファンタジー
相和義輝(あいわよしき)は新たな魔王として現代から召喚される。
だがその世界は、世界の殆どを支配した人類が、僅かに残る魔族を滅ぼす戦いを始めていた。
無為に死に逝く人間達、荒廃する自然……こんな無駄な争いは止めなければいけない。だが人類にもまた、戦うべき理由と、戦いを止められない事情があった。
人類を会話のテーブルまで引っ張り出すには、結局戦争に勝利するしかない。
だが魔王として用意された力は、死を予感する力と全ての文字と言葉を理解する力のみ。
自分一人の力で戦う事は出来ないが、強力な魔人や個性豊かな魔族たちの力を借りて戦う事を決意する。
殺戮の果てに、互いが共存する未来があると信じて。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる