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第4章 関東平野橋頭堡構築編
第10話 閉鎖型魔法障壁内近接戦(上)
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・・10・・
「簡易分析完了。敵集団の能力者ランク推定A-からAです、七条大佐」
「報告ありがと熊川少佐。格好と武装は時代錯誤でも、能力者ランク換算すると一流ねえ。戦車部隊や一般部隊は分が悪いね。下げさせて。川崎少佐、そっちから一○名選抜」
「はっ」
敵と相対した直後、璃佳は戦車部隊や随伴歩兵部隊を下げさせる。周辺ではCTが迫っている為、そちらに集中させることにした。
代わりに残したのは川崎少佐達一○名と孝弘達四人、自分と熊川に茜の計一七名。敵より数は少ないが、璃佳も含めSランクが五人もおり茜もSランクのようなものだから計六人。二○名以上は戦闘の際に却って混戦になるからそれを避ける為の選抜だった。
軽鎧の一団は何も言わない。が部隊長格らしき者の隣にいた軽鎧――装飾が隊長格よりは控えめだが他よりは派手であることから副隊長格のようにもみえる――が、何やら石を取り出した。石は青白く光っていた。
「警戒!」
璃佳は何らかの攻撃をすると思ったのか強めの口調で言うが、それは攻撃では無かった。
軽鎧が石を地面に叩きつける。すると、彼等の頭上に現れたのは半透明の膜。膜は数瞬の内に半円に広がり地に着いた。
孝弘達は、この膜に記憶との違いがあれど似たようなものの覚えがあった。
「使い捨て型の結界。魔導具式の閉鎖型広域魔法障壁、か」
「ええ。あっちでもあったわね。ただ、強度が違うわ。たぶんこれ」
「ミサイル程度じゃ破壊は不可能。私達が経験してきたものより断然強力なシロモノだよ」
「神聖帝国ってのは、魔法関連は進んでいるみてえだな」
閉鎖型広域魔法障壁。
人が扱う魔法障壁は基本的には防御に用いるもので、強度は能力者によってまちまちである。一般的には個人を守るのが普通で、大輝等でもある程度までの部隊を守るのがせいぜいであるのだ。
だが、今目の前に起きたのは範囲がもっと広い上に用途も違う。半円の大きさは直径約四五○メートルで高さは約一○○メートル。強度は知花が測定したところによると対地爆弾でヒビが入るかどうかで、戦車砲では傷つけられない。魔法で破壊するならば上級魔法を相当数叩き込む必要がある程に硬いもので、早い話が孝弘達は味方と遮断され閉じ込められた形になったのだ。
「後方の友軍と遮断。こちらと奴等の数的差異は三倍ね」
璃佳は南の方から第三大隊が放った二発の黄色信号弾、『敵多数集中。対処中』を表すそれをちらりと横目で見ながらぽそりと呟く。
後方の友軍へは手出し無用。周辺のCT対処優先を意味する手信号を送った。
璃佳は再度、軽鎧の方へ向く。
「ふぅん。我等で私達を叩き潰すって腹積もりってわけね。しゃらくせぇ」
璃佳が軽鎧の一団に向けて睨み、強烈な殺気を放つと、軽鎧達は僅かにたじろいだように見えるがすぐに彼等は立て直し、逆に彼等は威嚇を始めた。
『ハッ、ハッ、ハッ、オオオォォォォ!!!!』
五○名が一斉に片脚で地面を強く踏み、雄叫びを上げ始めたのである。それは二一世紀も半ばに入り始めた現代では異様な光景だった。
璃佳は、へぇ、と少しだけ感心しつつ。すぐ後ろにいる孝弘達と部下達に手振りを送る。
(近接戦闘用意)
璃佳は相手の慣習――と言ってもいいのだろうか――に付き合うつもりはないらしい。当たり前だ。ここは現代日本。鎌倉時代よろしく一騎打ちに応じる必要など無いのだから。
「我等ハ神聖帝国第五コノエ騎士ダ――」
「どこのどいつだか知らないけど、古くせえことしてんじゃないよ」
そう吐き捨てた瞬間、璃佳は左手に持っていた黒い大鎌を構えて突撃を始める。
それが戦闘開始の合図だった。
茜と熊川は璃佳に同行し。
川崎の部下三名が魔法主体で戦う水帆や知花の護衛へ。
大輝は、「近接戦は専門じゃねえんだけどなぁ」とぼやきながらも薙刀を手に璃佳の後を追う。
孝弘は二丁拳銃に武装を変えて大輝の横に並んだ。水帆や知花の護衛三名を除く、川崎含めた残りの面子は彼等と行動を共にした。
「ハァ!?!?」
『ナッ!?!?』
璃佳達の突然の行動。彼らにとっては不意打ちだったのか、ここで初めて隊長格らしき軽鎧が驚愕の声を上げ、周りの軽鎧も似たような声音になる。神聖帝国が使用する言語も捕虜への聞き取りで分析が進んでおり、片言ながら意味を掴める――捕虜使用言語と神聖帝国言語が比較的近かったからである――ようになっていたが、驚きの声は言葉になっていなかった。
真っ先に突き進んだ璃佳は僅かな間で隊長格の軽鎧に接近。デスサイズで身体を刈れる所まで詰め寄る。
「サセルカ!!」
「邪魔」
石を地面に叩きつけた副隊長格らしき軽鎧が割り込むのと、璃佳がデスサイズを薙いだのはほぼ同時だった。
「ア」
副隊長格の軽鎧は魔法障壁をデスサイズが迫る右方に集中展開していた、はずだった。
しかし、あっさりと魔法障壁は全破壊され軽鎧ごと璃佳の大鎌によって真っ二つにされる。
「儂とて時代遅れと思うておるのに、貴様等は阿呆か?」
「悪いな。そのやり口はこっちじゃ数百年前のモンなんだ」
さらに茜と熊川の追撃。
茜はどこからともなく日本刀を顕現させると、急いで隊長格を守ろうとした軽鎧二名と肉薄。一名を鎧など無かったかの如く袈裟斬りし、もう一名も首から上を一刀両断する。
熊川は同じように隊長格を守ろうとして迫った一名が相手となる。
軽鎧の一名は魔法剣を抜剣し、縦に斬ろうとするが熊川はこれを易々と回避する。
「熊川!」
「ありがとうございます!」
璃佳は先程切り伏せた副隊長格が腰に提げていた魔法剣を戦いながら器用に熊川へ投げつけ、熊川はキャッチする。
彼は鞘から剣を抜くと、まずは剣では無く腰に提げていた魔法拳銃で何発か相対していた軽鎧に撃ち込む。
「グッ……!!」
叩き込んだ銃弾は五発。純粋な魔力のみを込めた魔力銃弾は魔法障壁を全て破壊し、熊川は追撃。続けて魔法剣を縦に振り下ろし、軽鎧は斬殺されることとなる。
この間に隊長格は後ろに下がれたものの彼を守ろうとした軽鎧は璃佳によって四名、茜によって三名、熊川によって一名倒され、僅かな時間で八名が血を流して地に伏した。
「怯ムナッッ!! カカレッッ!!」
隊長格の軽鎧は吼える。
ここで潰走せずに継戦に持ち込んだことを、璃佳は評価していた。名乗りを上げた時に隊長格は『神聖帝国第五近衛騎士団』と言おうしてた事から、敵が精鋭なのは間違いない。神聖帝国の近衛で騎士団なのだ。お飾りではない、実戦向きの戦闘要員。だから崩れない。
璃佳は戦いつつそこまで分析をし、故に可能なら捕虜に取りたいと思っていた。
勝つ前提での分析と思考。膜の外の様子をちらりと見ると苦戦している様子は無い。自分が閉鎖された空間の中にいても、外側にいる将兵達は戸惑う事無く目の前の戦闘をこなしていく。
これなら何も心配しなくていい。とっととファンタジーもいいとこの連中を潰してしまおう。璃佳は口角を少しだけ上げなら戦う。
近接戦はまだ始まったばかりだ。
「簡易分析完了。敵集団の能力者ランク推定A-からAです、七条大佐」
「報告ありがと熊川少佐。格好と武装は時代錯誤でも、能力者ランク換算すると一流ねえ。戦車部隊や一般部隊は分が悪いね。下げさせて。川崎少佐、そっちから一○名選抜」
「はっ」
敵と相対した直後、璃佳は戦車部隊や随伴歩兵部隊を下げさせる。周辺ではCTが迫っている為、そちらに集中させることにした。
代わりに残したのは川崎少佐達一○名と孝弘達四人、自分と熊川に茜の計一七名。敵より数は少ないが、璃佳も含めSランクが五人もおり茜もSランクのようなものだから計六人。二○名以上は戦闘の際に却って混戦になるからそれを避ける為の選抜だった。
軽鎧の一団は何も言わない。が部隊長格らしき者の隣にいた軽鎧――装飾が隊長格よりは控えめだが他よりは派手であることから副隊長格のようにもみえる――が、何やら石を取り出した。石は青白く光っていた。
「警戒!」
璃佳は何らかの攻撃をすると思ったのか強めの口調で言うが、それは攻撃では無かった。
軽鎧が石を地面に叩きつける。すると、彼等の頭上に現れたのは半透明の膜。膜は数瞬の内に半円に広がり地に着いた。
孝弘達は、この膜に記憶との違いがあれど似たようなものの覚えがあった。
「使い捨て型の結界。魔導具式の閉鎖型広域魔法障壁、か」
「ええ。あっちでもあったわね。ただ、強度が違うわ。たぶんこれ」
「ミサイル程度じゃ破壊は不可能。私達が経験してきたものより断然強力なシロモノだよ」
「神聖帝国ってのは、魔法関連は進んでいるみてえだな」
閉鎖型広域魔法障壁。
人が扱う魔法障壁は基本的には防御に用いるもので、強度は能力者によってまちまちである。一般的には個人を守るのが普通で、大輝等でもある程度までの部隊を守るのがせいぜいであるのだ。
だが、今目の前に起きたのは範囲がもっと広い上に用途も違う。半円の大きさは直径約四五○メートルで高さは約一○○メートル。強度は知花が測定したところによると対地爆弾でヒビが入るかどうかで、戦車砲では傷つけられない。魔法で破壊するならば上級魔法を相当数叩き込む必要がある程に硬いもので、早い話が孝弘達は味方と遮断され閉じ込められた形になったのだ。
「後方の友軍と遮断。こちらと奴等の数的差異は三倍ね」
璃佳は南の方から第三大隊が放った二発の黄色信号弾、『敵多数集中。対処中』を表すそれをちらりと横目で見ながらぽそりと呟く。
後方の友軍へは手出し無用。周辺のCT対処優先を意味する手信号を送った。
璃佳は再度、軽鎧の方へ向く。
「ふぅん。我等で私達を叩き潰すって腹積もりってわけね。しゃらくせぇ」
璃佳が軽鎧の一団に向けて睨み、強烈な殺気を放つと、軽鎧達は僅かにたじろいだように見えるがすぐに彼等は立て直し、逆に彼等は威嚇を始めた。
『ハッ、ハッ、ハッ、オオオォォォォ!!!!』
五○名が一斉に片脚で地面を強く踏み、雄叫びを上げ始めたのである。それは二一世紀も半ばに入り始めた現代では異様な光景だった。
璃佳は、へぇ、と少しだけ感心しつつ。すぐ後ろにいる孝弘達と部下達に手振りを送る。
(近接戦闘用意)
璃佳は相手の慣習――と言ってもいいのだろうか――に付き合うつもりはないらしい。当たり前だ。ここは現代日本。鎌倉時代よろしく一騎打ちに応じる必要など無いのだから。
「我等ハ神聖帝国第五コノエ騎士ダ――」
「どこのどいつだか知らないけど、古くせえことしてんじゃないよ」
そう吐き捨てた瞬間、璃佳は左手に持っていた黒い大鎌を構えて突撃を始める。
それが戦闘開始の合図だった。
茜と熊川は璃佳に同行し。
川崎の部下三名が魔法主体で戦う水帆や知花の護衛へ。
大輝は、「近接戦は専門じゃねえんだけどなぁ」とぼやきながらも薙刀を手に璃佳の後を追う。
孝弘は二丁拳銃に武装を変えて大輝の横に並んだ。水帆や知花の護衛三名を除く、川崎含めた残りの面子は彼等と行動を共にした。
「ハァ!?!?」
『ナッ!?!?』
璃佳達の突然の行動。彼らにとっては不意打ちだったのか、ここで初めて隊長格らしき軽鎧が驚愕の声を上げ、周りの軽鎧も似たような声音になる。神聖帝国が使用する言語も捕虜への聞き取りで分析が進んでおり、片言ながら意味を掴める――捕虜使用言語と神聖帝国言語が比較的近かったからである――ようになっていたが、驚きの声は言葉になっていなかった。
真っ先に突き進んだ璃佳は僅かな間で隊長格の軽鎧に接近。デスサイズで身体を刈れる所まで詰め寄る。
「サセルカ!!」
「邪魔」
石を地面に叩きつけた副隊長格らしき軽鎧が割り込むのと、璃佳がデスサイズを薙いだのはほぼ同時だった。
「ア」
副隊長格の軽鎧は魔法障壁をデスサイズが迫る右方に集中展開していた、はずだった。
しかし、あっさりと魔法障壁は全破壊され軽鎧ごと璃佳の大鎌によって真っ二つにされる。
「儂とて時代遅れと思うておるのに、貴様等は阿呆か?」
「悪いな。そのやり口はこっちじゃ数百年前のモンなんだ」
さらに茜と熊川の追撃。
茜はどこからともなく日本刀を顕現させると、急いで隊長格を守ろうとした軽鎧二名と肉薄。一名を鎧など無かったかの如く袈裟斬りし、もう一名も首から上を一刀両断する。
熊川は同じように隊長格を守ろうとして迫った一名が相手となる。
軽鎧の一名は魔法剣を抜剣し、縦に斬ろうとするが熊川はこれを易々と回避する。
「熊川!」
「ありがとうございます!」
璃佳は先程切り伏せた副隊長格が腰に提げていた魔法剣を戦いながら器用に熊川へ投げつけ、熊川はキャッチする。
彼は鞘から剣を抜くと、まずは剣では無く腰に提げていた魔法拳銃で何発か相対していた軽鎧に撃ち込む。
「グッ……!!」
叩き込んだ銃弾は五発。純粋な魔力のみを込めた魔力銃弾は魔法障壁を全て破壊し、熊川は追撃。続けて魔法剣を縦に振り下ろし、軽鎧は斬殺されることとなる。
この間に隊長格は後ろに下がれたものの彼を守ろうとした軽鎧は璃佳によって四名、茜によって三名、熊川によって一名倒され、僅かな時間で八名が血を流して地に伏した。
「怯ムナッッ!! カカレッッ!!」
隊長格の軽鎧は吼える。
ここで潰走せずに継戦に持ち込んだことを、璃佳は評価していた。名乗りを上げた時に隊長格は『神聖帝国第五近衛騎士団』と言おうしてた事から、敵が精鋭なのは間違いない。神聖帝国の近衛で騎士団なのだ。お飾りではない、実戦向きの戦闘要員。だから崩れない。
璃佳は戦いつつそこまで分析をし、故に可能なら捕虜に取りたいと思っていた。
勝つ前提での分析と思考。膜の外の様子をちらりと見ると苦戦している様子は無い。自分が閉鎖された空間の中にいても、外側にいる将兵達は戸惑う事無く目の前の戦闘をこなしていく。
これなら何も心配しなくていい。とっととファンタジーもいいとこの連中を潰してしまおう。璃佳は口角を少しだけ上げなら戦う。
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