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第4章 関東平野橋頭堡構築編
第9話 八王子中心市街地遭遇戦〜現れるは時代錯誤の〜
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・・9・・
11月15日
午前7時過ぎ
八王子市・西八王子駅付近
関東平野橋頭堡構築作戦二日目。
八王子側では午前六時より本格的に各部隊が前進を再開した。
本隊が合流した事で一日目のように中央本線を挟んだ南北エリアだけではなく、北浅川以北方面や片倉・八王子みなみ野方面へも副戦力が前進。奪還領域を広げていく。
その中で孝弘達や璃佳等特務連隊は北八王子方面で合流し、敵主力がおり後背にも多数の戦力が控えている八王子中心市街地へ味方主力部隊と共に進んでいた。
『京王片倉・JR片倉方面進行、陸魔法連合一個連隊、敵三個大隊とエンゲージ。交戦開始』
『北浅川以北方面進行陸海兵隊連合一個連隊、敵二個大隊規模と二度目のエンゲージ。戦闘開始』
『高尾FHQ《前線司令部》より攻撃ヘリ各隊へ。エンザリアCTの攻撃に警戒しつつ地上部隊を支援せよ』
『Copy』
『Copy that』
各部隊に様々な無線が飛び交う。孝弘達のいる第一特務連隊――中心市街地突入に向けて連隊は魔力温存。陸軍の戦車や装甲車など重火力部隊を先頭に進んでいた――も戦闘を行いつつ無線での会話が行われていた。
『1stCRよりセブンス。現在南北展開副部隊は順調に侵攻中。我々含む一個旅団規模は西八王子方面から八王子・京王八王子に向けて侵攻中ですが、八王子駅周辺直径一○キロに魔法阻害が続いています。あと少し進むと無線の感度もかなり悪くなるかと。無人機による強行偵察によると敵の規模は推定一個師団規模。ただしもっと多い可能性もあります』
『セブンスより了解。当初の作戦通り機器破壊を優先とする。魔法阻害無線不通圏内に入ってからは圏外部隊への情報支援をよろしく』
『了解』
無線を終えると、璃佳は麾下の部下――南北副戦力の支援についている第二大隊の一部を除く――へ通信を送る。
『セブンスより連隊各員へ。我々はこれより、陸軍戦車二個中隊を含む陸軍一個旅団と八王子中心市街地へ突入する。相変わらず敵の戦力は多いがこれまで通り撃滅せよ。ただしエンザリアCTと交戦した際には暫定対処方針を守るよう。また対無線魔法阻害圏内は強行偵察のみしか情報が無いから何が出てくるか分からない。霧中から不明体が現れる位のつもりでいるよう』
『1stBt《第一大隊》了解』
『2ndBt《第二大隊》、Copy』
『3rdBt《第三大隊》了解』
各大隊長から速やかに返答。璃佳はそれを確認すると、陸軍にも通信を行う。
『戦車中隊各位へ。我々が地上及び上空警戒は行うが、周辺警戒はよろしく。特に中心市街地へ突入後は要警戒。我々でも対処出来ない可能性はある』
『第一中隊了解。貴部隊の手が間に合わない大型目標は任せてください』
『第二中隊了解しました』
戦車中隊からも返答があり、璃佳はさらに陸軍諸部隊とも交信を行う。
作戦開始から一時間。西八王子地区を通過して八王子中心市街地へ向かう。無線感度が徐々に悪くなってきていた。
「こりゃあと少しもすりゃ無線がダメになるな。ったく、魔法阻害ってのはめんどくせえったらありゃしねえ」
「私達の使うマジックジャミングとは違うし強力だからね。魔法に近いことを分かっているんだけど大輝くんの言う通り、面倒っていうか不便にさせられてるね」
「だからこその優先破壊目標よね。知花、機器の推定出来そう?」
「もうちょっと近づかないと詳しくは出来ないかな……。一キロ半くらいまで近づけば露骨に分かるんだけど」
「だそうよ孝弘」
「了解。関、分かったらまた教えてくれ」
「了解したよ」
孝弘は知花との話を終えると少し離れた所で茜や熊川といる璃佳の方へ向かう。
「米原少佐、やっぱまだ分からない感じだった?」
「はい、七条大佐。一キロ半まで近づけば絞れるそうですが、今はまだ難しいとのこと」
「了解。まー、とっとと突入するしか無いかー」
「どの道市街地は魑魅魍魎の渦中じゃろうて、儂らで捻り潰した方がよかろう」
「そろそろでしょう、連隊長」
茜、熊川の発言に璃佳は頷く。
璃佳はふぅ、と息をつくと赤い円形に斜線が引かれた区域になっている中心市街地を地図で確認すると、無線が生きている内に各部隊へ通達する。
『セブンスより各隊。陸軍がCTの露払いをしてくれているお陰で敵戦力は漸減している。そろそろ行くよ。第一大隊は私や米原少佐達と共に中央本線を挟んで北区域を、第三大隊は南区域を。第二大隊は上空支援中心としつつ地上での戦闘も視野に柔軟に行動するよう。陸軍部隊も間もなく二手に分かれるから同行するよ。作戦二日目第二段階を始めなさい』
璃佳の命令に各大隊からはすぐさま返答。特務連隊は前面に広がる各戦車中隊と随伴兵力の前に出る。
八王子中心市街地まで三キロ地点。ここで部隊は中央本線を挟んで南北に展開していく。
相も変わらずCTはぞろぞろと現れるが一日目より大型CTは少なく、エンザリアCTも三体ほど現れたが戦車部隊の集中砲火や璃佳に孝弘達といったSランク能力者によって蹴散らしていく。
この頃、他方面でもエンザリアCT出現の報告は上がっていたが、暫定対処方針が出たこともあって初見だった一日目より被害は少なくなっていた。
というのも、一日目からひっきりなしにエンザリアCTへの警戒はしながら航空爆撃と地上砲撃が行われていたのだ。あちこちに瓦礫が広がってはいるが、爆撃や砲撃の効果は高かったのである。
八王子中心市街地まであと二キロ。CTの密度は上がっているが、順調に彼等は進んでいく。
孝弘達の前に大型CTが数体現れた。しかしその程度阻まれるわけが無い。
「焔は燃やし、焔は貫く。遍く全ては、私の手により焼却される。『焔槍・十六重射出』!」
「目の前の全ては、地獄へ引きずり落とされる。『呪殺滅却』」
「狐火よ、塵すら残すな。『狐火焼却』」
水帆の中級火属性魔法、璃佳の上級闇魔法、茜の術式は大型CTだけでなく周辺に広がるCT諸共燃やし、闇が飲み込んでいく。三個大隊規模のCTが纏めて消し飛んだ事で中心市街地への視界が一気に開ける。
随伴歩兵や戦車のキューポラから顔を出していた車長等から歓声が巻き起こり、部隊は進撃していく。
中心市街地まであと一キロ半を切り、間もなく一キロ地点になる頃。魔法阻害の探知に専念していた知花の眉がぴくりと動く。
「見つけたよ。京王八王子駅付近直径一○○メートル。この辺だと思う」
「でかしたぜ知花! 孝弘、京王八王子付近直径一○○メートル周辺だそうだ!」
「了解!」
ゴーレムを動かしつつ知花の護衛役をしていた大輝は、彼女の頭をぽんぽんと軽く撫でながら孝弘に伝える。知花は戦場の最中ではあるが、頬を緩めていた。
孝弘は二人の微笑ましいやり取りに微笑しながらも、すぐに璃佳に伝えた。
「さっすが関少佐だね本当に一キロ地点で見つけてくれたよ。各員へ報告! 優先目標は京王八王子駅から直径一○○メートル付近! 目標へ突っ込むぞ!」
『了解ッ!』
特務連隊は目標に向けて突撃を、戦車部隊など陸軍各部隊は特務連隊の支援等の為に速やかに動き始める。
孝弘達は瓦礫の山があちこちに広がる中心市街地を小型CTは蹴散らし、大型CT等をものともせずに突き進んでいく。
だが、敵もこれだけでは終わらなかった。
「警報! 京王八王子駅周辺から魔力探知にて敵を発見! 規模は二個小隊程度で識別不明! たぶん新手! 統率が取れてるから『理性のある』方!」
JR八王子駅まであと少しというところだった。知花が険しい顔つきで周りにいた友軍に報告をする。
璃佳もすぐに反応した。
「各員警戒! 確かに魔力を感じるね。間違いなく甲府の時の潜入兵より強いよ」
甲府の時の潜入兵より強い。
少なくともCTより厄介であるという璃佳の言葉に周りにいた将兵達は仲間に伝達をしながらも、緊張感が高まっていく。
孝弘達や璃佳達は最大限の警戒を保ちながら、再開発によって以前より広くなった八王子駅北口に差し掛かる。
「何が出てくるか分からないとは思ってたけど、まさかのこれかぁ……」
さしもの璃佳も、眼前に広がる光景にはあ然としていた。
確かにそこにいたのは、理性のある敵だった。その集団は概ね知花の予測通り二個小隊規模。
だが、今まで目にしてきた者の中でも明らかに格好が違っている。
軽鎧ながらも西洋甲冑のそれに近く近代というよりかは近世、いや中世寄りといってもいいだろう。装飾は華美で、控えめにいっても派手であった。甲府の時の潜入兵は近代軍の軍服に近かったが、それとはかけ離れていて時代錯誤。
八王子駅北口に、そこだけファンタジー感甚だしい光景があったのだ。
11月15日
午前7時過ぎ
八王子市・西八王子駅付近
関東平野橋頭堡構築作戦二日目。
八王子側では午前六時より本格的に各部隊が前進を再開した。
本隊が合流した事で一日目のように中央本線を挟んだ南北エリアだけではなく、北浅川以北方面や片倉・八王子みなみ野方面へも副戦力が前進。奪還領域を広げていく。
その中で孝弘達や璃佳等特務連隊は北八王子方面で合流し、敵主力がおり後背にも多数の戦力が控えている八王子中心市街地へ味方主力部隊と共に進んでいた。
『京王片倉・JR片倉方面進行、陸魔法連合一個連隊、敵三個大隊とエンゲージ。交戦開始』
『北浅川以北方面進行陸海兵隊連合一個連隊、敵二個大隊規模と二度目のエンゲージ。戦闘開始』
『高尾FHQ《前線司令部》より攻撃ヘリ各隊へ。エンザリアCTの攻撃に警戒しつつ地上部隊を支援せよ』
『Copy』
『Copy that』
各部隊に様々な無線が飛び交う。孝弘達のいる第一特務連隊――中心市街地突入に向けて連隊は魔力温存。陸軍の戦車や装甲車など重火力部隊を先頭に進んでいた――も戦闘を行いつつ無線での会話が行われていた。
『1stCRよりセブンス。現在南北展開副部隊は順調に侵攻中。我々含む一個旅団規模は西八王子方面から八王子・京王八王子に向けて侵攻中ですが、八王子駅周辺直径一○キロに魔法阻害が続いています。あと少し進むと無線の感度もかなり悪くなるかと。無人機による強行偵察によると敵の規模は推定一個師団規模。ただしもっと多い可能性もあります』
『セブンスより了解。当初の作戦通り機器破壊を優先とする。魔法阻害無線不通圏内に入ってからは圏外部隊への情報支援をよろしく』
『了解』
無線を終えると、璃佳は麾下の部下――南北副戦力の支援についている第二大隊の一部を除く――へ通信を送る。
『セブンスより連隊各員へ。我々はこれより、陸軍戦車二個中隊を含む陸軍一個旅団と八王子中心市街地へ突入する。相変わらず敵の戦力は多いがこれまで通り撃滅せよ。ただしエンザリアCTと交戦した際には暫定対処方針を守るよう。また対無線魔法阻害圏内は強行偵察のみしか情報が無いから何が出てくるか分からない。霧中から不明体が現れる位のつもりでいるよう』
『1stBt《第一大隊》了解』
『2ndBt《第二大隊》、Copy』
『3rdBt《第三大隊》了解』
各大隊長から速やかに返答。璃佳はそれを確認すると、陸軍にも通信を行う。
『戦車中隊各位へ。我々が地上及び上空警戒は行うが、周辺警戒はよろしく。特に中心市街地へ突入後は要警戒。我々でも対処出来ない可能性はある』
『第一中隊了解。貴部隊の手が間に合わない大型目標は任せてください』
『第二中隊了解しました』
戦車中隊からも返答があり、璃佳はさらに陸軍諸部隊とも交信を行う。
作戦開始から一時間。西八王子地区を通過して八王子中心市街地へ向かう。無線感度が徐々に悪くなってきていた。
「こりゃあと少しもすりゃ無線がダメになるな。ったく、魔法阻害ってのはめんどくせえったらありゃしねえ」
「私達の使うマジックジャミングとは違うし強力だからね。魔法に近いことを分かっているんだけど大輝くんの言う通り、面倒っていうか不便にさせられてるね」
「だからこその優先破壊目標よね。知花、機器の推定出来そう?」
「もうちょっと近づかないと詳しくは出来ないかな……。一キロ半くらいまで近づけば露骨に分かるんだけど」
「だそうよ孝弘」
「了解。関、分かったらまた教えてくれ」
「了解したよ」
孝弘は知花との話を終えると少し離れた所で茜や熊川といる璃佳の方へ向かう。
「米原少佐、やっぱまだ分からない感じだった?」
「はい、七条大佐。一キロ半まで近づけば絞れるそうですが、今はまだ難しいとのこと」
「了解。まー、とっとと突入するしか無いかー」
「どの道市街地は魑魅魍魎の渦中じゃろうて、儂らで捻り潰した方がよかろう」
「そろそろでしょう、連隊長」
茜、熊川の発言に璃佳は頷く。
璃佳はふぅ、と息をつくと赤い円形に斜線が引かれた区域になっている中心市街地を地図で確認すると、無線が生きている内に各部隊へ通達する。
『セブンスより各隊。陸軍がCTの露払いをしてくれているお陰で敵戦力は漸減している。そろそろ行くよ。第一大隊は私や米原少佐達と共に中央本線を挟んで北区域を、第三大隊は南区域を。第二大隊は上空支援中心としつつ地上での戦闘も視野に柔軟に行動するよう。陸軍部隊も間もなく二手に分かれるから同行するよ。作戦二日目第二段階を始めなさい』
璃佳の命令に各大隊からはすぐさま返答。特務連隊は前面に広がる各戦車中隊と随伴兵力の前に出る。
八王子中心市街地まで三キロ地点。ここで部隊は中央本線を挟んで南北に展開していく。
相も変わらずCTはぞろぞろと現れるが一日目より大型CTは少なく、エンザリアCTも三体ほど現れたが戦車部隊の集中砲火や璃佳に孝弘達といったSランク能力者によって蹴散らしていく。
この頃、他方面でもエンザリアCT出現の報告は上がっていたが、暫定対処方針が出たこともあって初見だった一日目より被害は少なくなっていた。
というのも、一日目からひっきりなしにエンザリアCTへの警戒はしながら航空爆撃と地上砲撃が行われていたのだ。あちこちに瓦礫が広がってはいるが、爆撃や砲撃の効果は高かったのである。
八王子中心市街地まであと二キロ。CTの密度は上がっているが、順調に彼等は進んでいく。
孝弘達の前に大型CTが数体現れた。しかしその程度阻まれるわけが無い。
「焔は燃やし、焔は貫く。遍く全ては、私の手により焼却される。『焔槍・十六重射出』!」
「目の前の全ては、地獄へ引きずり落とされる。『呪殺滅却』」
「狐火よ、塵すら残すな。『狐火焼却』」
水帆の中級火属性魔法、璃佳の上級闇魔法、茜の術式は大型CTだけでなく周辺に広がるCT諸共燃やし、闇が飲み込んでいく。三個大隊規模のCTが纏めて消し飛んだ事で中心市街地への視界が一気に開ける。
随伴歩兵や戦車のキューポラから顔を出していた車長等から歓声が巻き起こり、部隊は進撃していく。
中心市街地まであと一キロ半を切り、間もなく一キロ地点になる頃。魔法阻害の探知に専念していた知花の眉がぴくりと動く。
「見つけたよ。京王八王子駅付近直径一○○メートル。この辺だと思う」
「でかしたぜ知花! 孝弘、京王八王子付近直径一○○メートル周辺だそうだ!」
「了解!」
ゴーレムを動かしつつ知花の護衛役をしていた大輝は、彼女の頭をぽんぽんと軽く撫でながら孝弘に伝える。知花は戦場の最中ではあるが、頬を緩めていた。
孝弘は二人の微笑ましいやり取りに微笑しながらも、すぐに璃佳に伝えた。
「さっすが関少佐だね本当に一キロ地点で見つけてくれたよ。各員へ報告! 優先目標は京王八王子駅から直径一○○メートル付近! 目標へ突っ込むぞ!」
『了解ッ!』
特務連隊は目標に向けて突撃を、戦車部隊など陸軍各部隊は特務連隊の支援等の為に速やかに動き始める。
孝弘達は瓦礫の山があちこちに広がる中心市街地を小型CTは蹴散らし、大型CT等をものともせずに突き進んでいく。
だが、敵もこれだけでは終わらなかった。
「警報! 京王八王子駅周辺から魔力探知にて敵を発見! 規模は二個小隊程度で識別不明! たぶん新手! 統率が取れてるから『理性のある』方!」
JR八王子駅まであと少しというところだった。知花が険しい顔つきで周りにいた友軍に報告をする。
璃佳もすぐに反応した。
「各員警戒! 確かに魔力を感じるね。間違いなく甲府の時の潜入兵より強いよ」
甲府の時の潜入兵より強い。
少なくともCTより厄介であるという璃佳の言葉に周りにいた将兵達は仲間に伝達をしながらも、緊張感が高まっていく。
孝弘達や璃佳達は最大限の警戒を保ちながら、再開発によって以前より広くなった八王子駅北口に差し掛かる。
「何が出てくるか分からないとは思ってたけど、まさかのこれかぁ……」
さしもの璃佳も、眼前に広がる光景にはあ然としていた。
確かにそこにいたのは、理性のある敵だった。その集団は概ね知花の予測通り二個小隊規模。
だが、今まで目にしてきた者の中でも明らかに格好が違っている。
軽鎧ながらも西洋甲冑のそれに近く近代というよりかは近世、いや中世寄りといってもいいだろう。装飾は華美で、控えめにいっても派手であった。甲府の時の潜入兵は近代軍の軍服に近かったが、それとはかけ離れていて時代錯誤。
八王子駅北口に、そこだけファンタジー感甚だしい光景があったのだ。
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