Reincarnation 〜TOKYO輪廻〜

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11. 再来の危機

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エレベーターが地下1階の駐車場に着いた。
先程の指紋採取テープを見た豊川。

「ちょっと待て」

「どうかしたの?」

「こりゃあ、二つ指紋があるな」

「安斎さん?」紗夜が問う。

首を振る安斎。(違う)

「てことは…滝川ってことね!」

「安斎さん、彼は?」

「今朝の会議の後、体調が悪いと行って帰りましたけど…彼がまさか?」

今朝から彼の異変に気づいていた紗夜。

「電話を!」

安斎がかける。

「出ません」

「アイ、GPS」

皆んなの携帯に地図が送られて来た。

「この住所は滝川さんの自宅です。嫌な予感がします。急いでください」

ラブの声に慌てて車に乗る。


(教授は気付いていたのね…)
それを見送り、安斎がビルへと戻っていった。



TERRAテラ

ラブが皆んなと別れ、TERRAに戻ったのは、全く別の理由であった。

「ティーク、状況はどう?」

「NASAも調べているが、隕石の落下などではないな。街には全く損害が見られない」

南米大陸の西海岸に南北に伸びる国ペルー。
そこにある人口20万人程の街。

ある夜から、その街との通信が途絶えた。
そして、世が明けた街には、誰もいなくなっていたのである。

NASAからの連絡を受け、ラブが率いる機密組織EARTHアースとティークを派遣したのであった。

過去の悲しい記憶が甦る。
宿敵HEAVENヘブンとの戦い。
ペルーにあるナスカの地に散った芽依《メイ》。

何かがまた、始まりを告げていたのである。



~文京区~

滝川宅へ着いた紗夜と昴。
咲と豊川、ヴェロニカは本部へ帰った。

(おかしい…)

家の中に、何の気配も感じられなかった。
玄関前で呼び鈴を押す昴。

滝川の携帯に電話をかける。
すると、中から微かに呼び出し音がした。

「昴!救急車を」

家の横にある廊下の窓ガラスを警棒で割る。
割れた窓から中へ入り、二階へ駆け上がる。

ドアを明けた紗夜の動きが止まる。

(…なぜなの…)

デスクに突っ伏した滝川がいた。

昴が駆け上がって来た。

「そんな!滝川さん!」

既に死後硬直が始まっていた。

「青酸カリ…」デスクにあった瓶を見た。

「これは…遺書? 紗夜さん!」

我に返った紗夜が近寄り、デスクのノートに書き留められた文字を読む。

「私は取り返しのつかない罪を犯しました。あのビルの地下には、殺人鬼が大勢います。あそこを開いてはいけない。興味本意で、私はうっかりその檻の扉を開いてしまいました。あの17人の殺人鬼は、私が解き放ったもの。全て私の責任です。わたしのために、大勢の方が亡くなられた。もう生きてはいけません。死んでお詫びします。すみません。」

「紗夜さん❗️」

「昴これを本部に送って!」

昴がスマホで写真に収め、送信する。

「もしもし、紗夜です。滝川さんは自殺してました。今、その遺書を送りました。私たちは、とんでもないことをしてしまったかもしれません!」



~警視庁捜査本部~

モニターに滝川の遺書が映し出された。

「そんな…大変!私達はさっき、全ての檻を開いてしまった❗️」

富士本が非常事態警報を鳴らす。

「全員に告ぐ、千代田区周辺へ直行しろ!全員銃を携帯、殺人鬼が多数出没する恐れあり❗️」

ラブの通信が割り込む。

「前回の出没場所から推定すると、奴等は下水道か、地下経路から現れたと考えられます。先まわりして、食い止めて!」

モニターに映し出された、ペルーの廃墟に唇を噛み締める。

「ティーク、引き続き捜査を!アイ、千代田区周辺の全ての通信を使って、危険を知らせて。今すぐ丈夫な建物へ逃げる様に呼びかけて❗️
T2、戦闘モード!」

「はいよ❗️」

「私は渋谷へ、T2は港区へ」

「了解!」

T2がスイッチを押すと、別室が開き、あらゆる武器が現れた。

「神さん!」

「ただことじゃねぇな」

「新宿をお願い!また殺人鬼が❗️」

「了解したぜ」
それだけで、十分伝わった。


千代田区周辺の6区にある、あらゆるモニターに通り魔出没注意の掲示が表示された。

そしてアイの放送が流れる。

「複数の危険な通り魔が出没する可能性があります。直ちに丈夫な建物に避難し、鍵をかけてください、繰り返します…」

前回の恐怖を知らない者はいない。
パニックになりながらも、皆んな助け合って、避難を開始する。

店舗はシャッターを下ろし、周囲の人々を中へ誘導していく。

ラブから連絡を貰った高松警視総監も、都内全域の警察官に出動を命じた。



~新宿~

転んだ子供を助けに、サラリーマンが戻る。
と、その間にあるマンホールの蓋が開き、2人の狂人が現れた。

「坊や逃げろ!」

逃げ出す子供に気付いた2人が振り向いた瞬間。
歩道をバイクで走ってきた神の日本刀が一閃。

2人の首が転がった。

「あんた、早くこの子を安全なとこへ!」

そこへ手下が車で駆けつける。

「行け❗️」

「しゃぁー!」

4人がマンホールの穴から下へ降りて行く。
すぐに複数の銃声が響いて来た。 

「死ぬなよ」

神の命令で500人余りの兵隊が、新宿の街に繰り出していた。



~港区~

六本木ヒルズがシャッターを下ろし、人々を誘導する。

「皆さん早く中へ、まだまだ入れます」

そのそばの地下店舗から、悲鳴を上げながら女性が出て来る。

その後に、狂人が湧き出るように続く。

手が女性に届く瞬間。
道路を走って来たバイクから跳んだ人影が、狂人の横に着地し、腕を掴む。

大柄な狂人が、T2を見下ろす。

「チビ…って目がきにいらねぇな!」

掴んだ狂人の腕を握り潰す。
それを引き寄せ、渾身のアッパーが、アゴを直撃し、巨体が宙に舞い上がる。

間髪入れず、後ろにいた狂人へ瞬足の回し蹴りがめり込む。

狂人が後ろの者と共に階段を転げ落ちて行く。

「さて、久しぶりだぜ」

地下店舗へと降りて行くT2。

その後に、さっきの1人が落ちて来る。
少し遅れて、首から上が落下して転がった。

T2は、関節や筋肉に埋め込まれたパワーチップで、強大な力を出せるのである。




~東京駅~

突然現れた狂人2人に、弾を打ち込む警察官。

「早く逃げて!」必死で人々を逃がす。

弾が切れ、走り来る狂人に死を覚悟した。
その時である。

警察官の両サイドを走り抜ける巨大。

「うらぁ~❗️」「どすこい~い❗️」

相撲取りの強烈な当たりが、狂人を弾き飛ばしていた。

「しゃがんで!」

背後からの声に、俊敏に対応する2人。

「パン!、パン!」

咲と紗夜の銃が、起き上がる狂人の額を撃ち抜いていた。

「ありがとうございます」
「やるじゃない。国技はさすがね!」

「ごっつぁんです❗️」

「…敬礼は…似合わないかも💧」




~渋谷~

大きな電気店のシャッターに10人程が群がり、中のガラスまで破壊していた。

その真上。
ヘリで屋上に降りたラブが、ビルの壁を駆け下りる。

「ウォォー❗️」

気づいた1人が顔を上げる。
その顔面に反転したラブが着地した。

鈍い音で潰れた狂人。
一瞬離れかけた者達が一斉に襲いかかる。

斬撃一閃。
全ての首に赤い線が生まれて行く。

中に入り込んだ1人が外を見る。
それを見ることなく、伸ばした右手の銃が、そいつの頭を貫く。

(アイ、次)
(右……正面の歩道)

(…気ィ遣わなくていいから💧)

逃げるサラリーマンを追う狂人。

左右に行き交う車に集中するラブ。
不意に銃を上げ、即撃「バシュ❗️」

全6車線を走る車の間を抜ける弾。
「ドサッ」
頭を撃ち抜かれて倒れる標的。



全ての状況が富士本の本部に集まる。

「全員に告ぐ、脅威は去った。ご苦労❗️」


アイの放送が全地区に流れる。

「ご協力をありがとうございました。もう安全です。被害者はありません。お気をつけてお帰りください」


街中のあちこちから歓喜の声が上がる。
互いを讃え、勇気と信頼を喜び合っていた。




~新宿~

「組長!お疲れ様でした」

「おぅ、みんな無事で良かった」

肩を叩く手が寸前で止まる。

「臭っせー❗️こら、近づくんじゃねぇ💦」

「おい、車回せ!、あん?…お前まで!絶対車に乗るなよ、臭ぇ~」

「そんなぁ、神さん…」

「と、とにかくだ、皆んな良くやった!礼は必ずするからな!」

タクシーを捕まえて、立ち去る神であった。




(ラブ様、あなたがこの国を愛する意味がよく分かりました)

(アイ、これが…本当の日本なんだよ)




~京極ビル地下3階~

「やったな、昴」

「はい。でも本当にもう大丈夫なんですか?」

頭と手首に包帯を巻いた、淳一がいた。

「当たり前だろ!血ィ抜かれただけだぜ」

実際のところ、出血量は致死量に達していた淳一。助かったのは奇跡に近かったのである。

ここに来たのは、仕留めた殺人鬼の数と、収容されていた檻の数を確認するためであった。

「さて、帰りますか」

「そうだな、愛しの紗夜ちゃんの元へ❣️」

(キモっ💧)

エレベーターに乗る。

「まさかこの下はないですよね~」

ふざけ半分に押した昴。

「もうあるわけ…な…」

エレベーターが動き出した。

咄嗟にイヤホン型通信機のスイッチを入れる。

「誰かいますか?ビルにまだ下がありました」

警官達は後始末に追われ、本部には警視総監が感謝の訪問に来ていた。

アイとアイを通じて、ラブだけにはその声が届いた。

(まさか…)

「昴さん!ダメ、そこへ行っちゃダメ❗️後1人いるの、アイツが❗️」

「ら…さ………」

(ラブ様、電波が届きません)

(アイ、本部に繋いで!)




~警視庁対策本部~

「では、私はこれで」

警視総監が出ようとした時、緊急連絡網から、ラブの叫びが流れた。

「大至急京極ビルへ!地下4階に、アイツがいる❗️昴さんと淳さんが危険です❗️」

「淳が…なぜ⁉️」
「そんな…昴⁉️」
「地下…4階⁉️」


もう1人の行方不明者。

溝口 清 

伝統工芸家の家に生まれ、小さな頃から手先が器用で、刃物の扱いにも長けていた。

厳しい父親の抑圧に、次第に精神を病み、動物を切り刻んでは『作品』を作る様になる。

ふとした興味から、浮浪者を殺害し、『作品』製作中に逮捕された。

千葉刑務所で20年の刑期を終え、その後行方不明であった。



~中央区総合病院~

日本最大の病床数を誇る巨大病院。
各階にナースセンターがあり、万全の医療体制が整っていた。

そこに、異変が起きていた。

機器の異常を告げる警告音が響く。

「えっ、また?」
看護師長5年の島原が、首をひねる。

「佐伯さん、見て来て、私は主治医を」

「はい」
(622号室、小室のおじいさん)

部屋に入る。

「そんな!」
酸素供給量が1.5倍に上がっていた。

「佐伯です、緊急処置を!」
(落ち着かなきゃ)

酸素供給機を一旦止める。
(心拍下がらない、なぜ?)

医師が駆けつけた。

「何だこの数値は!何があった?」

「酸素供給量が1.5倍に」

その時、激しく脈打っていた鼓動が止まった。

「急性心筋梗塞か?いやあり得ない」

「点滴は何を?」

「先生、準備出来ました」

「いつもの安定剤と…?」

「離れて!」

「これ…は違う、待って❗️」

「ドンッ!」「うわっ!」

口、鼻、目、耳、至る穴から血液が流れ出す。

「し、心破裂…」

今日、三人目の死亡が確認された…




~京極ビル地下4階~

エレベーターのドアが開く。

「ドサッ」

瞬間、脳がそれを拒絶する。
が、すぐに機能を取り戻す。

「うわぁ❗️」

それは人の腕であった。

「これは!」

手の甲に、ラブが引っ掻いた跡があり、手首には包帯が巻かれていた。

「京極恒彦!」

「なに!」

「上がりましょう」
昴が地下1階のボタンを押す。

しかし、腕が挟まりドアが閉まらない。

「引っ張れ!」

昴が無我夢中で引っ張る。
しかし、全く動かない。

時間が来てドアがまた開く。

「見てみます」

「バカ、俺が行く!」

淳一がエレベーターから出た。
薄明かりが灯る。

見ると、京極の腕は右半分の胴体に繋がっており、脚はすぐ横の部屋の中へ続いていた。

部屋の前に立った淳一。
その目が驚きに見開かれる。

走り寄る音が聞こえた。

咄嗟《とっさ》に、昴が淳一を突き飛ばす。

腹部に冷たいものを感じた。
そこから生暖かいものが流れ出す。

横を見ると、ソレが目の前に…いた。

無意識に横腹に刺さったナイフを握る腕を掴み、手錠をかけ、片方を自分の腕にかけた。

「逃がさない!」

ふと、ソイツが笑った。

「グフッ!」

腹から抜かれたものはナイフではなく、西洋の短剣に見えた。

「昴❗️」

淳一が叫んだ時には、昴の手首から先が切り落とされていた。

「グぁあぁ❗️」

ソレは、平然とエレベーターに乗り、京極の腕を放り出した。

エレベーターが閉まる。

「昴!しっかりしろ!」

淳一が抱き起す。
血溜まりが通路いっぱいに広がっていた。

「バカ野郎❗️なんでお前が…」

悔しくて涙が止まらない。

「淳さん…良かった無事で」

「大丈夫、大したことねぇ」
絶望的なことは一目瞭然である。

「紗夜さんと…幸せにな………」

「昴ぅー❗️…昴…」
涙がぼたぼた落ちる。

「クッソ野郎め❗️絶対に、ぶっ殺す❗️」



~地下1階~

「あら?教授帰ったのね?」

京極の車がなくなっていた。

「残念」

そう言って、安斎はビルを後にした。







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