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第一章
015 ハジミナ村からの脱出
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あれからハプンは、必死になってお願いしてきた。
言い訳のように、これまでの経緯を話し始める。
どうやら元々息子のハンスは冒険者であり、友人たちとパーティを組んでいたらしい。
そして身内であるハンスに、護衛依頼をしたという。
だが結果として、盗賊が現れた時にハンスの仲間たちは逃げ出したそうだ。
ちなみにその仲間はハンスのコネと金、スキル構成を知って近寄って来た者とのこと。
元々友情や信頼は無かったようだ。
更に本当は十歳の時に属性魔法をプレゼントしようとしたが、サマンサが止めたらしい。
あの性格で幼い頃に属性魔法が使えたら、より酷いことになっている気がする。
サマンサの判断は正しいだろう。
だが交渉の末、下級生活魔法をプレゼントしたようだ。
属性魔法を覚えていれば、盗賊などハンスが倒していたはずだとハプンは言う。
いや、属性魔法があっても負けていたと思うぞ。
属性魔法が使えるハンスより、エーゲルの方が強いはずだ。
道中の戦いを見れば、何となくわかる。
結局ハプンが何を言いたいのかというと、才能のあるハンスは運が悪かっただけであり、良き指導者と仲間がいれば大成するに違いないとのこと。
剣と中級生活魔法を使い、モンスターを従える俺は正にハンスの仲間にピッタリらしい。
仲間として活躍しながら、ハンスに戦い方を教えてほしいと言ってきた。
そのための報酬は弾むという。
いや、だから絶対に嫌だって。
金銭以上にデメリットしかない。
ハンスが俺を嫌っていることも含めて断りを入れると、説得すると迫ってきた。
交渉も何もない。本当にこいつは商人なのだろうか。
結局モンスターを召喚して脅すことで、ハプンは部屋から出ていった。
あれは、また来そうな気がする。
明日の早朝に村を出るか。
エーゲルとランジにもそのことを説明すると、呆れているようだった。
それと二人は、パーティを組むことにしたらしい。
俺とは実力差がありすぎるので、誘うのは止めたようだ。
その気遣いを今はありがたく感じる。
俺は一人の方が気楽だ。
数の優位は、モンスターがいればどうにかなる。
それに実力差があるし、言い方は悪いが足手まといになるだろう。
だがそうは言っても。この二人にはどうか成功してもらいたい。
なので俺は、二人を誘って一度村を出る。
そしてベックたちと同じように、グレイウルフのカードを一枚ずつ譲渡した。
最初は断固として受け取りを拒否していたが、俺が気に入った相手には配っていることを教え、何とか納得してもらう。
秘密は命に代えても守るというので、信じる事にした。
正直旅を続けていれば、俺の能力はどんどん露見していくと思うし、早いか遅いかだろう。
あのハンスに知られた時点で、そのうち吹聴される気がする。
それなら気に入った相手には、今の内にカードを渡したい。
おそらく一度別れれば、会うことはほぼ無いだろう。
そういう訳で、二人にグレイウルフのカードを譲渡することにしたのだ。
それにグレイウルフのカードは、まだ十一枚ある。
旅を続けていれば増えると思うし、もっと強いモンスターカードも手に入るだろう。
すると初期に手にしたカードは、次第に使うことがなくなる可能性がある。
そう考えると、気に入った相手に配るのは別に問題ない。
二人はカードを受け取ると、やはりうれしいのか笑みを浮かべていた。
ただハンスたちがいるときは、召喚しないように言っておく。
知られたら寄越せと言ってきそうだ。
それについては二人も理解しているようなので、同意した。
しかし召喚したくてうずうずしていたので、数時間村の外で召喚して戯れる。
従順で人懐っこいグレイウルフに、二人は早くも愛着が湧いたようだ。
そしてグレイウルフをカードに戻したあとは、村で必要物資を買っていく。
二人に冒険者として必要な物を教えられつつ、有意義に過ごした。
夕食時にまたハプンがやってきたが、今度は二人が援護してくれたことで容易にやり過ごす。
だが問題は、その深夜だった。
何故かサマンサが一人でやって来ると、お礼といって迫ってくる。
どうやらこれまでハプンが商人として成功していたのは、サマンサが相手の商人と寝ていたかららしい。
流石に身の毛がよだち、俺はサマンサを追い出した。
まともだと思っていたサマンサも、ヤバいやつだったようだ。
あの親子は、助けない方がよかったかもしれない。
けれどもエーゲルとランジと出会えたのは、運が良かった。
というか、ハプンから助けたお礼をまだ貰っていないのだが。
まあ、それよりもハンスの仲間になってほしいが先だったので、タイミングが合わなかったのかもしれない。
いや、今更報酬とかどうでもいいか。
もう関わりたくない。
二人には悪いが、もう村を出よう。
置手紙を書いて二人の部屋のドアの下に差し込むと、宿屋の受付にも出ることを伝えるため置いておく。
村の門は閉まっているが、デミゴッドの身体能力で容易に飛び越えた。
見張りもいたようだが、気付かれていない。
エーゲルとランジが成功することを祈りながら、俺はハジミナの村を後にした。
それからしばらく街道を走り、人気のない場所で野営をする。
普通ならモンスターが現れて野営に適さない場所も、俺の場合は問題がない。
ゴブリン軍団とホブゴブリン、グレイウルフたちとジャイアントバットを召喚する。
おまけに抱き枕として、ホーンラビットたちも呼び出した。
総勢、四十六匹の軍団である。
俺のモンスター軍団も、規模が大きくなったものだ。
モンスターたちに見張りをさせつつ、グレイウルフを枕にして、ホーンラビットを抱き枕にする。
中級生活魔法の清潔を使えば、もふもふ感が増す。
マントを掛け布団代わりにすれば、熱がこもって温かくなる。
次の村か町では、何か寝具になるものを買おう。
ストレージがある俺なら、大きさなどは関係ない。
特に地面に敷く何かが欲しいな。
普通の冒険者はテントや寝袋、それかローブなどに包まって寝る。
なので村では買いそびれてしまった。
虫に噛まれないことを祈ろう。
そんなことを思いながら、俺は眠りにつくのだった。
◆
翌朝目覚めると、一匹もモンスターが襲ってこなかったらしい。
流石に野生のゴブリンでも、この軍団に挑む気はなかったのだろう。
次回は、もう少し小規模にしてもよさそうだ。
モンスターをカードに戻しつつ、俺は朝食代わりに保存食を口にする。
うーん。ストレージは時間が止まるし、食料も次で買い溜めよう。
幸い盗賊から得た金銭があるので、かなり余裕がある。
それと今の内に、二人からもらった物を鑑定してみよう。
名称:シャドーネイル
説明
闇属性の適性があれば、使用することでシャドーネイルのスキルが習得できる。
名称:微光の短剣
説明
・魔力を流すと僅かに光る。
・魔力を過剰に流すと破裂して、込められた魔力分だけ一瞬強く光る。
スキルオーブは聞いた通りだが、この短剣は魔力を過剰に流すと破裂するようだ。
場合によっては、使い道があるかもしれない。
しかし破裂すれば当然ガラクタになるので、ここぞという場面に限るが。
それとスキルの習得数などの容量問題があるらしいが、属性魔法の攻撃手段は欲しいし、シャドーネイルを習得しよう。
俺はシャドーネイルのスキルオーブを手に持つと、使用する。
『スキル【シャドーネイル】を習得しました』
『神授スキル【二重取り】が発動しました。スキル【シャドーネイル】を獲得しました』
『スキルが重複しているため、スキルが統合されました。スキル【シャドーネイル】は、スキル【シャドーアーマー】に進化しました』
そして予想通りスキルが二重取りで進化したが、シャドーネイルの上位互換がシャドーアーマーとは意外だ。
能力欄、ステータスから効果を確認してみる。
名称:シャドーアーマー
効果
闇属性の鎧を身につけることができる。
効果内容がシンプル過ぎて逆に分かりづらいな。一度使ってみるか。
「シャドーアーマー」
そう思い使用してみると、漆黒の全身鎧が俺を包む。
「おおっ」
フルフェイスの兜をしているようだが、内側からは視界が遮られていない。
見える範囲の体を見れば、全身鎧なのに身軽そうな細身をしている。
全体的に漆黒だが、所々に赤い線が走っていた。
指先は鋭く、暗殺者のようだ。
意識すれば、漆黒の爪が伸びる。
もしかすると、これがシャドーネイルなのかもしれない。
なるほど。シャドーネイルとは、シャドーアーマーの一部だったのか。
だから進化した結果が、シャドーアーマーなのだろう。
しかし何となくだが、この見た目は悪の暗黒騎士という感じだな。
モンスター軍団を率いれば、最強の四天王や魔王という印象がする。
それはそうと、身につけていた衣服や剣はどこに行ったのだろうか。
衣服は鎧の下と考えても、剣はどうした?
あ、意識したら目の前に出てきた。
どうやらシャドーアーマーを発動させると、一時的に身につけている邪魔なものは異空間に保管されるらしい。
意識すると取り出せるが、落ちている石とかを拾っても収納とかはできないようだ。
あくまでも装備の一時避難で、ストレージにはならないらしい。
けれども元々身につけていた剣は、再び異空間に入れることができた。
発動時に自動で収納されるのは、便利だな。
ストレージは、自分で選択する必要がある。
それと身長も高くなっているな。
元々の身長は165cmくらいだった。
しかし今では185cmはありそうだ。
身体に違和感は無いし、むしろ快適といえる。
けれども悪い意味で目立ちそうなので、使う場所は考えた方がいい。
念じれば、元の姿に戻った。
正体を隠したいときにも使えそうだし、思ったよりも良いスキルを手に入れたな。
そうして朝の支度を終えると、赤布を巻いたグレイウルフを一匹召喚して歩き出すのだった。
言い訳のように、これまでの経緯を話し始める。
どうやら元々息子のハンスは冒険者であり、友人たちとパーティを組んでいたらしい。
そして身内であるハンスに、護衛依頼をしたという。
だが結果として、盗賊が現れた時にハンスの仲間たちは逃げ出したそうだ。
ちなみにその仲間はハンスのコネと金、スキル構成を知って近寄って来た者とのこと。
元々友情や信頼は無かったようだ。
更に本当は十歳の時に属性魔法をプレゼントしようとしたが、サマンサが止めたらしい。
あの性格で幼い頃に属性魔法が使えたら、より酷いことになっている気がする。
サマンサの判断は正しいだろう。
だが交渉の末、下級生活魔法をプレゼントしたようだ。
属性魔法を覚えていれば、盗賊などハンスが倒していたはずだとハプンは言う。
いや、属性魔法があっても負けていたと思うぞ。
属性魔法が使えるハンスより、エーゲルの方が強いはずだ。
道中の戦いを見れば、何となくわかる。
結局ハプンが何を言いたいのかというと、才能のあるハンスは運が悪かっただけであり、良き指導者と仲間がいれば大成するに違いないとのこと。
剣と中級生活魔法を使い、モンスターを従える俺は正にハンスの仲間にピッタリらしい。
仲間として活躍しながら、ハンスに戦い方を教えてほしいと言ってきた。
そのための報酬は弾むという。
いや、だから絶対に嫌だって。
金銭以上にデメリットしかない。
ハンスが俺を嫌っていることも含めて断りを入れると、説得すると迫ってきた。
交渉も何もない。本当にこいつは商人なのだろうか。
結局モンスターを召喚して脅すことで、ハプンは部屋から出ていった。
あれは、また来そうな気がする。
明日の早朝に村を出るか。
エーゲルとランジにもそのことを説明すると、呆れているようだった。
それと二人は、パーティを組むことにしたらしい。
俺とは実力差がありすぎるので、誘うのは止めたようだ。
その気遣いを今はありがたく感じる。
俺は一人の方が気楽だ。
数の優位は、モンスターがいればどうにかなる。
それに実力差があるし、言い方は悪いが足手まといになるだろう。
だがそうは言っても。この二人にはどうか成功してもらいたい。
なので俺は、二人を誘って一度村を出る。
そしてベックたちと同じように、グレイウルフのカードを一枚ずつ譲渡した。
最初は断固として受け取りを拒否していたが、俺が気に入った相手には配っていることを教え、何とか納得してもらう。
秘密は命に代えても守るというので、信じる事にした。
正直旅を続けていれば、俺の能力はどんどん露見していくと思うし、早いか遅いかだろう。
あのハンスに知られた時点で、そのうち吹聴される気がする。
それなら気に入った相手には、今の内にカードを渡したい。
おそらく一度別れれば、会うことはほぼ無いだろう。
そういう訳で、二人にグレイウルフのカードを譲渡することにしたのだ。
それにグレイウルフのカードは、まだ十一枚ある。
旅を続けていれば増えると思うし、もっと強いモンスターカードも手に入るだろう。
すると初期に手にしたカードは、次第に使うことがなくなる可能性がある。
そう考えると、気に入った相手に配るのは別に問題ない。
二人はカードを受け取ると、やはりうれしいのか笑みを浮かべていた。
ただハンスたちがいるときは、召喚しないように言っておく。
知られたら寄越せと言ってきそうだ。
それについては二人も理解しているようなので、同意した。
しかし召喚したくてうずうずしていたので、数時間村の外で召喚して戯れる。
従順で人懐っこいグレイウルフに、二人は早くも愛着が湧いたようだ。
そしてグレイウルフをカードに戻したあとは、村で必要物資を買っていく。
二人に冒険者として必要な物を教えられつつ、有意義に過ごした。
夕食時にまたハプンがやってきたが、今度は二人が援護してくれたことで容易にやり過ごす。
だが問題は、その深夜だった。
何故かサマンサが一人でやって来ると、お礼といって迫ってくる。
どうやらこれまでハプンが商人として成功していたのは、サマンサが相手の商人と寝ていたかららしい。
流石に身の毛がよだち、俺はサマンサを追い出した。
まともだと思っていたサマンサも、ヤバいやつだったようだ。
あの親子は、助けない方がよかったかもしれない。
けれどもエーゲルとランジと出会えたのは、運が良かった。
というか、ハプンから助けたお礼をまだ貰っていないのだが。
まあ、それよりもハンスの仲間になってほしいが先だったので、タイミングが合わなかったのかもしれない。
いや、今更報酬とかどうでもいいか。
もう関わりたくない。
二人には悪いが、もう村を出よう。
置手紙を書いて二人の部屋のドアの下に差し込むと、宿屋の受付にも出ることを伝えるため置いておく。
村の門は閉まっているが、デミゴッドの身体能力で容易に飛び越えた。
見張りもいたようだが、気付かれていない。
エーゲルとランジが成功することを祈りながら、俺はハジミナの村を後にした。
それからしばらく街道を走り、人気のない場所で野営をする。
普通ならモンスターが現れて野営に適さない場所も、俺の場合は問題がない。
ゴブリン軍団とホブゴブリン、グレイウルフたちとジャイアントバットを召喚する。
おまけに抱き枕として、ホーンラビットたちも呼び出した。
総勢、四十六匹の軍団である。
俺のモンスター軍団も、規模が大きくなったものだ。
モンスターたちに見張りをさせつつ、グレイウルフを枕にして、ホーンラビットを抱き枕にする。
中級生活魔法の清潔を使えば、もふもふ感が増す。
マントを掛け布団代わりにすれば、熱がこもって温かくなる。
次の村か町では、何か寝具になるものを買おう。
ストレージがある俺なら、大きさなどは関係ない。
特に地面に敷く何かが欲しいな。
普通の冒険者はテントや寝袋、それかローブなどに包まって寝る。
なので村では買いそびれてしまった。
虫に噛まれないことを祈ろう。
そんなことを思いながら、俺は眠りにつくのだった。
◆
翌朝目覚めると、一匹もモンスターが襲ってこなかったらしい。
流石に野生のゴブリンでも、この軍団に挑む気はなかったのだろう。
次回は、もう少し小規模にしてもよさそうだ。
モンスターをカードに戻しつつ、俺は朝食代わりに保存食を口にする。
うーん。ストレージは時間が止まるし、食料も次で買い溜めよう。
幸い盗賊から得た金銭があるので、かなり余裕がある。
それと今の内に、二人からもらった物を鑑定してみよう。
名称:シャドーネイル
説明
闇属性の適性があれば、使用することでシャドーネイルのスキルが習得できる。
名称:微光の短剣
説明
・魔力を流すと僅かに光る。
・魔力を過剰に流すと破裂して、込められた魔力分だけ一瞬強く光る。
スキルオーブは聞いた通りだが、この短剣は魔力を過剰に流すと破裂するようだ。
場合によっては、使い道があるかもしれない。
しかし破裂すれば当然ガラクタになるので、ここぞという場面に限るが。
それとスキルの習得数などの容量問題があるらしいが、属性魔法の攻撃手段は欲しいし、シャドーネイルを習得しよう。
俺はシャドーネイルのスキルオーブを手に持つと、使用する。
『スキル【シャドーネイル】を習得しました』
『神授スキル【二重取り】が発動しました。スキル【シャドーネイル】を獲得しました』
『スキルが重複しているため、スキルが統合されました。スキル【シャドーネイル】は、スキル【シャドーアーマー】に進化しました』
そして予想通りスキルが二重取りで進化したが、シャドーネイルの上位互換がシャドーアーマーとは意外だ。
能力欄、ステータスから効果を確認してみる。
名称:シャドーアーマー
効果
闇属性の鎧を身につけることができる。
効果内容がシンプル過ぎて逆に分かりづらいな。一度使ってみるか。
「シャドーアーマー」
そう思い使用してみると、漆黒の全身鎧が俺を包む。
「おおっ」
フルフェイスの兜をしているようだが、内側からは視界が遮られていない。
見える範囲の体を見れば、全身鎧なのに身軽そうな細身をしている。
全体的に漆黒だが、所々に赤い線が走っていた。
指先は鋭く、暗殺者のようだ。
意識すれば、漆黒の爪が伸びる。
もしかすると、これがシャドーネイルなのかもしれない。
なるほど。シャドーネイルとは、シャドーアーマーの一部だったのか。
だから進化した結果が、シャドーアーマーなのだろう。
しかし何となくだが、この見た目は悪の暗黒騎士という感じだな。
モンスター軍団を率いれば、最強の四天王や魔王という印象がする。
それはそうと、身につけていた衣服や剣はどこに行ったのだろうか。
衣服は鎧の下と考えても、剣はどうした?
あ、意識したら目の前に出てきた。
どうやらシャドーアーマーを発動させると、一時的に身につけている邪魔なものは異空間に保管されるらしい。
意識すると取り出せるが、落ちている石とかを拾っても収納とかはできないようだ。
あくまでも装備の一時避難で、ストレージにはならないらしい。
けれども元々身につけていた剣は、再び異空間に入れることができた。
発動時に自動で収納されるのは、便利だな。
ストレージは、自分で選択する必要がある。
それと身長も高くなっているな。
元々の身長は165cmくらいだった。
しかし今では185cmはありそうだ。
身体に違和感は無いし、むしろ快適といえる。
けれども悪い意味で目立ちそうなので、使う場所は考えた方がいい。
念じれば、元の姿に戻った。
正体を隠したいときにも使えそうだし、思ったよりも良いスキルを手に入れたな。
そうして朝の支度を終えると、赤布を巻いたグレイウルフを一匹召喚して歩き出すのだった。
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