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四章
ー閑話8ー 少女の独白1
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注意 胸糞です 嫌いな方はブラバ推奨
幼い頃、まだ本当に本当に幼かった頃は幸せだった。
小料理屋を営む優しくて少しふくよかな両親に、明るい近所の人々、にぎわう町。
たぶん、そのころにはもう、魔物の出現は増えていたのだと思う。実際、小料理屋の隅で遊んだりしていると、良く冒険者の人たちや、たまに騎士たちも見かけた。
みんな、気のいい兄ちゃんで、たまに遊んでくれたことを朧げにおぼえている。
ただ、城塞都市だったその町は、堅固な城壁に囲まれていて、町から出なければ魔物の脅威を感じることはなかった。
だがらか、みんな本当に明るくて、私も小さい頃は周囲の家の子供たちとも遊びまわっていた。
両親と一緒に買い物に行って、途中でわがまま言って二人と手をつないで帰ることも良くあった。二人の手は大きくて、温かかった。
そんなある日、私は両親にタンスの中に押し込められた。
母は私をぎゅっと痛いくらい強く抱きしめた。父はその上から覆いかぶさるように私たちを抱きしめていた。
「生き残って、幸せになってね」って言われて、よくわかんないまま言われたままにタンスの中に隠れてた。早く迎えに来てくれないかなって。
やがてタンスの中にも聞こえてくるぐらい、外が騒がしくなって、ガラガラとかバキッとか何かが壊れるような音がそこかしこから聞こえてきた。
怖かったけど、タンスの中からでて外を確かめるほうがもっと怖くて、じっと数を数えてうずくまってた。
そのうち、なんか夏よりも、あたりが炙られるみたいに熱くなって、次第に頭がぼんやりしてきて、汗だくになって、そんで目の前が真っ暗闇になった。
怖い、怖いってずっと思ってた。最初は両親の事呼んでたけど、最後の方、覚えてるのは誰でもいいから助けてよって思ってたことだけ。
それで、誰かに呼ばれてる声がして、体だるくて、でも必死に読んでるからうっすら目を開けたら、黒髪のかっこいい男の人が私を抱き上げてた。
「大丈夫か?」って聞こえた。思わず涙がこぼれ落ちたの。
ああ、助けてくれたんだって思った。
なんとなく、その人の周りがきらきらしてるように見えて、私のお星さまだ、光だって思ったの。
その人は、私をいかついおじさんに預けると、すぐに別の場所に行ってしまったけど、あの時の事は忘れない。
暫くして、あの時私を助けてくれた人が、この国の英雄様だって知った。
周りの人が話してた。黒髪は英雄様しか持ってないんだよって。
最初、こじんまりとした建物に連れていかれた時は、まだ両親が迎えに来てくれるって信じてた。
でも、そこには私みたいに魔物に家族が襲われて一人になった人が大勢いて、自分が孤児になったんだって、次第に理解していった。
もちろん、すぐには受け入れられなかったし、沢山泣いたけど、泣いても日常は何一つ変わらなかったし、次第に慣れて行った。
それで、寂しいときは助けてくれたかっこいいお兄さんの事を思い出して頑張って元気になった。いつか、お礼言おうって。
最初はそこでも友達ができてたし、孤児院の大人たちも優しかったんだけど、何がきっかけか分からないんだけど、急にみんな冷たくなった。
訳が分からなくて、最初は「ごめんなさい」を繰り返した。謝ったら許してくれて、またみんな優しくしてくれるって 思ってたから。
でも、謝るたびに顔をしかめられたり、殴られたり、避けられてるうちに謝らなくなった。
だって、無意味だったから。
それでも嫌われる理由が分からなくて、途方にくれていたら、ある親切な人が教えてくれた。
「あなたは呪われてるのよ」って。
そんなはずは無いって思ってた。両親も、近所の人たちも、みんな私の事かわいがってくれてたから。
でも、「あなたの呪いのせいで魔物が城壁内に入ってきて、町のみんな全員死んだ」「あなたのせい」「やくびょうがみ」「呪いの子」って繰り返されてるうちにほんとなのかなって思い始めた。
ある日、あんまりにも辛くて、孤児院を抜け出して、近くの町に行ったの。
そこには前にお世話になってた行商人の家があって、その人なら助けてくれるんじゃないかって。
でも、その人の家の前についたら、頭から濁った水をかけられたわ。それで言われたの。
「とある信用できる筋の人からきいた、お前のせいで町の人が死んだって?なんて子だい、恩をあだで返すなんて、この疫病神!!私達にも呪いを振りまくつもりじゃないだろうね」
それで気がついたの。
ーーああ、私は呪われてるんだって。
とぼとぼと孤児院に返ったら、こんな呪いの子を孤児院総出で探しててびっくりした。
それで、「お前がいなくなって他のところに呪いをまき散らしたら、私たちが責められるんだよ!!」って怒鳴られて、殴ったり蹴ったりされたの。
痛かったけど、私が『呪いの子』だから仕方ないって思った。それに、頭がふわふわしてて、痛みが遠い世界の事に感じたの。
幼い頃、まだ本当に本当に幼かった頃は幸せだった。
小料理屋を営む優しくて少しふくよかな両親に、明るい近所の人々、にぎわう町。
たぶん、そのころにはもう、魔物の出現は増えていたのだと思う。実際、小料理屋の隅で遊んだりしていると、良く冒険者の人たちや、たまに騎士たちも見かけた。
みんな、気のいい兄ちゃんで、たまに遊んでくれたことを朧げにおぼえている。
ただ、城塞都市だったその町は、堅固な城壁に囲まれていて、町から出なければ魔物の脅威を感じることはなかった。
だがらか、みんな本当に明るくて、私も小さい頃は周囲の家の子供たちとも遊びまわっていた。
両親と一緒に買い物に行って、途中でわがまま言って二人と手をつないで帰ることも良くあった。二人の手は大きくて、温かかった。
そんなある日、私は両親にタンスの中に押し込められた。
母は私をぎゅっと痛いくらい強く抱きしめた。父はその上から覆いかぶさるように私たちを抱きしめていた。
「生き残って、幸せになってね」って言われて、よくわかんないまま言われたままにタンスの中に隠れてた。早く迎えに来てくれないかなって。
やがてタンスの中にも聞こえてくるぐらい、外が騒がしくなって、ガラガラとかバキッとか何かが壊れるような音がそこかしこから聞こえてきた。
怖かったけど、タンスの中からでて外を確かめるほうがもっと怖くて、じっと数を数えてうずくまってた。
そのうち、なんか夏よりも、あたりが炙られるみたいに熱くなって、次第に頭がぼんやりしてきて、汗だくになって、そんで目の前が真っ暗闇になった。
怖い、怖いってずっと思ってた。最初は両親の事呼んでたけど、最後の方、覚えてるのは誰でもいいから助けてよって思ってたことだけ。
それで、誰かに呼ばれてる声がして、体だるくて、でも必死に読んでるからうっすら目を開けたら、黒髪のかっこいい男の人が私を抱き上げてた。
「大丈夫か?」って聞こえた。思わず涙がこぼれ落ちたの。
ああ、助けてくれたんだって思った。
なんとなく、その人の周りがきらきらしてるように見えて、私のお星さまだ、光だって思ったの。
その人は、私をいかついおじさんに預けると、すぐに別の場所に行ってしまったけど、あの時の事は忘れない。
暫くして、あの時私を助けてくれた人が、この国の英雄様だって知った。
周りの人が話してた。黒髪は英雄様しか持ってないんだよって。
最初、こじんまりとした建物に連れていかれた時は、まだ両親が迎えに来てくれるって信じてた。
でも、そこには私みたいに魔物に家族が襲われて一人になった人が大勢いて、自分が孤児になったんだって、次第に理解していった。
もちろん、すぐには受け入れられなかったし、沢山泣いたけど、泣いても日常は何一つ変わらなかったし、次第に慣れて行った。
それで、寂しいときは助けてくれたかっこいいお兄さんの事を思い出して頑張って元気になった。いつか、お礼言おうって。
最初はそこでも友達ができてたし、孤児院の大人たちも優しかったんだけど、何がきっかけか分からないんだけど、急にみんな冷たくなった。
訳が分からなくて、最初は「ごめんなさい」を繰り返した。謝ったら許してくれて、またみんな優しくしてくれるって 思ってたから。
でも、謝るたびに顔をしかめられたり、殴られたり、避けられてるうちに謝らなくなった。
だって、無意味だったから。
それでも嫌われる理由が分からなくて、途方にくれていたら、ある親切な人が教えてくれた。
「あなたは呪われてるのよ」って。
そんなはずは無いって思ってた。両親も、近所の人たちも、みんな私の事かわいがってくれてたから。
でも、「あなたの呪いのせいで魔物が城壁内に入ってきて、町のみんな全員死んだ」「あなたのせい」「やくびょうがみ」「呪いの子」って繰り返されてるうちにほんとなのかなって思い始めた。
ある日、あんまりにも辛くて、孤児院を抜け出して、近くの町に行ったの。
そこには前にお世話になってた行商人の家があって、その人なら助けてくれるんじゃないかって。
でも、その人の家の前についたら、頭から濁った水をかけられたわ。それで言われたの。
「とある信用できる筋の人からきいた、お前のせいで町の人が死んだって?なんて子だい、恩をあだで返すなんて、この疫病神!!私達にも呪いを振りまくつもりじゃないだろうね」
それで気がついたの。
ーーああ、私は呪われてるんだって。
とぼとぼと孤児院に返ったら、こんな呪いの子を孤児院総出で探しててびっくりした。
それで、「お前がいなくなって他のところに呪いをまき散らしたら、私たちが責められるんだよ!!」って怒鳴られて、殴ったり蹴ったりされたの。
痛かったけど、私が『呪いの子』だから仕方ないって思った。それに、頭がふわふわしてて、痛みが遠い世界の事に感じたの。
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