夢幻の灯火

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 全ての労働がAIに取って代わられた近未来。人々は豊かとまではいかないが、平和で幸せな生活を営んでいた。誰もが労働に縛られず、自由を謳歌している。
 高校生のエイタはゲームに明け暮れ、仮想世界の探索を日課としていた。
 百年以上も前にサービスが終了したVRMMORPG――《フィヨルディア》。このソフトはゲームとしての目的を失いつつも、どういうわけかログインが可能であった。更に、フィヨルディアは他のゲームとは異なる点がある。それはNPCが意思を持ち、放置された仮想世界で生きているということだ。まるで人間のように心を通わせることができ、現実世界に友達がいないエイタはNPCと友誼を育んだ。そうしてエイタはNPCの仲間を連れて、毎日仮想世界の探索へ出掛けるのだった。
 フィヨルディアという仮想世界を調査していくにつれて、エイタは現実世界を取り巻く残酷な闇を知ることとなる。現実世界の人間が何げなく享受しているAIの普及について、フィヨルディアの中に全ての真相が隠されていたのだった。

※「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアップ+」にも投稿しています。
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