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序章/赤き砂塵 第7話『クトルブ乱舞す』
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一
「さて、俺達の腕をいくらで、買ってくれるかな?」
傭兵隊長が呟く。
その物言いが、ファラシャトにはたまらなく不愉快だった。
わかっている、別にこの男に悪意は無い。
踏みにじられた自分の自尊心が、必要以上にこの男の言葉を悪意あるものに、感じさせているだけだ。
上に立つものとしてこれではいけない…そう自分に言い聞かせると、なだめるようにファラシャトは軽く息を吸った。
「それは父上──太守が決めることだ。だが、かすり傷ひとつ負わずにアル・シャルクの兵士三十人を倒し、貴重な情報源として捕虜を確保した、その腕前と機転。それなりの地位と報酬で、仕えていただくことになるであろう。今日のことは、私からも大守に伝えておく」
「かたじけない」
抑揚のない声で、傭兵隊長が応えた。
ファラシャト以上に、戦士としてのプライドをズタズタにされた近衛隊の面々は、その言葉に驚いた。
驚いたと同時に不安にも駆られる。
確かにこの男達の技量は、一個連隊に匹敵する。
だが、素性もはっきりしない者を、いきなり軍に入れて良いものか。
アル・シャルクの間者である可能性も、完全には捨てきれないではないか。
ヴィリヤー軍師が皆の不安を代表し、何かを言いかけた。
「しかしファラシャト様……」
「案ずるな。もし彼らがアル・シャルクの間者なら、わざわざ傭兵として雇われ、危険な橋を渡るよりも、先ほど私の首を刎ねていたであろう」
二
なおも不審の念を拭いきれない兵達の意を察して、ファラシャトは制した。
「これほどの腕を持っているのだ。私を殺した後で、おまえたち全員を屠ることも可能だったはずだ」
足下に転がるアル・シャルク兵の死体を見ながらファラシャトは言った。
「それをやらなかったということは、少なくとも敵では無い……そうではないか?」
確かに。
ウルクルの兵力など、多寡がしれている。
現に、城内の壮年の者をほとんどすべて駆り出しても、アル・シャルクの北方方面軍の十分の一の戦力にしかならない。
しかも、そのような急ごしらえの元農民や元商人の兵が、ウルクルの全兵力の約半分を占めるのだ。
兵農分離が実行され、全軍が専門の軍事訓練を受けたアル・シャルクとは、兵の錬度は比ぶるべくもない。
実際の戦闘力の差は数十倍。
ひと呑みに出来る弱小国に、わざわざこのような芝居を打ってまで間者を潜り込ませる必要などない。しかも三十人もの兵士を犠牲にしてまで。
それだけではない。
アル・シャルク兵が乗っていた驢馬は、ほとんど無傷で生き残っているのだ。
彼らが手にしていた武器も。
ウルクルにとっては、貴重な物資だ。
戦さの後、敵味方を問わず死体の身につけているものはすべて、はぎ取って回収する。
いくら交易で潤っているとはいえ、ウルクルは決して大きな国ではない。
鏃一個ですら、無駄にはできないのだ。
それは長期遠征中のアル・シャルク軍にしても、同じである。
これで素槍しか持っていないウルクルの農民兵に、30人分の武器ができるのだ。
ウルクルにとってのメリットは計り知れない。
狂言にしては、アル・シャルク側の損害が大きすぎるのだ。
もしアル・シャルクの大隊の目前に、ウルクル近衛隊の隊長と精鋭が十人も現れたら、迷わず殺す。
そうすることのメリットの方が、殺さずにおいて利用することよりも、何十倍も大きい。
赤獅団……この連中ならば、それぐらいは可能だろう。
どうせ証拠は残らないのだ。
ここで全員を殺しておいた上で、何食わぬ顔で傭兵に志願しても良い。
その方が、一石二鳥ではないか。
三
「信用してもらってありがたいが、どうもそちらの軍師殿は、納得できかねているようだな」
傭兵隊長が自分の手にした戈を、右手に持ち変えた。
「それではお見せしよう」
そう言うと傭兵隊長は、戈をゆっくりと自分の右肩に担ぐように構えた。
ヴィリヤー軍師の顔がこわばる。
見せる?
何を?
誰を相手に?
……まさか自分を!
その刹那、男の戈がヴィリヤーの頭上を一閃した。
ドサッッッ
空中から人間の形をした影が落ちて来る。
軍師の全身に真っ赤な血飛沫を浴びせながら……。
屍肉喰らいだ!
しかも最も凶暴で、生きた人間さえ襲うというクトルブ!
だがアル・シャルクの兵と同じく、一撃で首を刈られている。
「どうやら、血の臭いに惹かれてきたようだな」
傭兵隊長の言葉に、ファラシャトは初めて自分達の周囲に潜む気配に気がついた。
仲間の死をきっかけに、大岩の影から、いっせいにクトルブが姿を現した。
今までどこに隠れていたのか、その数三十以上。
ファラシャト達が先刻見かけたグールより、はるかに大きい。
体高は10キュビット近いだろう。
「しまった! 囲まれている」
ウルクルの兵達に動揺が走る。
下級の妖魔とはいえ、クトルブの腕力は並外れている。
しかもこの数。この集団なら、人間を狩ることも可能だろう。
「ウルクルの方々、そのまま動かずに。下手に動かれては、かえってやりづらい」
相も変わらぬ静かな声で、傭兵隊長が呟いた。
(動くなだと? こいつはいったい何を言って……)
ファラシャトがそう思った瞬間、赤い影が疾走していた。
斬
斬
斬
戈が煌めき、緋色のマントが怪鳥の翼のようにひるがえる度に、クトルブ達の首が中空に舞う。
しなやかな肢体から繰り出される必殺の一撃は、無人の野を行くがごとく、飛ぶがごとく、舞うがごとく…………
斬
撃
跳
戈が舞う
クトルブの首が飛ぶ
戈が舞う
クトルブの首が飛ぶ
斬
撃
跳……
四
「───終わった」
何ごとも無かったように、彼が呟いたとき、三十数匹のクトルブはすべて死んでいた。
現実に引き戻されたファラシャト以下の近衛隊の面々は、今度こそ恐怖した。
息も乱さず表情も変えず、返り血ひとつ浴びずに悠然と立つこの男に。
「ねえ、ねえ、軍師のおっちゃん、どうだい大将の腕。ちっとは信用した?」
明るいミアトの声に、ヴィリヤー軍師は顔を引き攣らせて、何度も頷いた。
「さっき、こいつらの群の頭を殺した。それでこいつらも襲ってきたのだろう」
傭兵隊長の言葉に、ファラシャトはもう一度、アル・シャルクの兵士達の死体を見回した。
人間の死体に紛れて、そこには一撃で首を切り落とされた、ひときわ巨大なクトルブの姿があった。
彼女はこれほど巨大なクトルブは見たことが無かった。
いかに最下級の妖魔とはいえ、この巨躯…その力の凄まじさは想像できる。
それをこの男は……。
「日暮れも近い。ウルクルの城邑まで先導してくれ」
傭兵隊長の言葉を無視するように、ファラシャトは戦車を後退させると、隊列のしんがりについた。
後ろから襲われないようにするための予防策だ。
「言っておくが、まだ完全に信用したわけじゃない。それに……」
「それに?」
「まあいい。それより、おまえ名は?」
「傭兵に名前などない」
「それではこちらも不便だ。まさか大将と呼ぶわけにもいかんだろう。何か通り名はないのか?」
「アサド……」
「え?」
ふいの傭兵隊長の言葉に、ファラシャトは思わず聞き返した。
「アサド・アハマル。呼びにくければアサドで構わん」
どこか遠くを見るような目で、馬上の傭兵隊長──いや、アサドは答えた。
必要最低限のことだけを言うと、アサドはもうウルクルへ向けて馬を歩ませ始めていた。
「アサド…獅子? アサド・アハマル──赤い獅子、か」
ファラシャトはアサドの後ろ姿をじっと見つめてから、ぽつりと呟いた。
「いい名だ……いかにもおまえに相応しい」
最後の言葉は、ほとんど彼女の口の中だけで、発せられた。
ファラシャトが鞭を一振り。
近衛隊と傭兵団の奇妙な一行は、ウルクルに向けて歩み始めた。
今日以上の恐怖を、これから何度も味わうとも、ファラシャトは知らなかった。
■序章/赤き砂塵 第7話『クトルブ乱舞す』/終■
「さて、俺達の腕をいくらで、買ってくれるかな?」
傭兵隊長が呟く。
その物言いが、ファラシャトにはたまらなく不愉快だった。
わかっている、別にこの男に悪意は無い。
踏みにじられた自分の自尊心が、必要以上にこの男の言葉を悪意あるものに、感じさせているだけだ。
上に立つものとしてこれではいけない…そう自分に言い聞かせると、なだめるようにファラシャトは軽く息を吸った。
「それは父上──太守が決めることだ。だが、かすり傷ひとつ負わずにアル・シャルクの兵士三十人を倒し、貴重な情報源として捕虜を確保した、その腕前と機転。それなりの地位と報酬で、仕えていただくことになるであろう。今日のことは、私からも大守に伝えておく」
「かたじけない」
抑揚のない声で、傭兵隊長が応えた。
ファラシャト以上に、戦士としてのプライドをズタズタにされた近衛隊の面々は、その言葉に驚いた。
驚いたと同時に不安にも駆られる。
確かにこの男達の技量は、一個連隊に匹敵する。
だが、素性もはっきりしない者を、いきなり軍に入れて良いものか。
アル・シャルクの間者である可能性も、完全には捨てきれないではないか。
ヴィリヤー軍師が皆の不安を代表し、何かを言いかけた。
「しかしファラシャト様……」
「案ずるな。もし彼らがアル・シャルクの間者なら、わざわざ傭兵として雇われ、危険な橋を渡るよりも、先ほど私の首を刎ねていたであろう」
二
なおも不審の念を拭いきれない兵達の意を察して、ファラシャトは制した。
「これほどの腕を持っているのだ。私を殺した後で、おまえたち全員を屠ることも可能だったはずだ」
足下に転がるアル・シャルク兵の死体を見ながらファラシャトは言った。
「それをやらなかったということは、少なくとも敵では無い……そうではないか?」
確かに。
ウルクルの兵力など、多寡がしれている。
現に、城内の壮年の者をほとんどすべて駆り出しても、アル・シャルクの北方方面軍の十分の一の戦力にしかならない。
しかも、そのような急ごしらえの元農民や元商人の兵が、ウルクルの全兵力の約半分を占めるのだ。
兵農分離が実行され、全軍が専門の軍事訓練を受けたアル・シャルクとは、兵の錬度は比ぶるべくもない。
実際の戦闘力の差は数十倍。
ひと呑みに出来る弱小国に、わざわざこのような芝居を打ってまで間者を潜り込ませる必要などない。しかも三十人もの兵士を犠牲にしてまで。
それだけではない。
アル・シャルク兵が乗っていた驢馬は、ほとんど無傷で生き残っているのだ。
彼らが手にしていた武器も。
ウルクルにとっては、貴重な物資だ。
戦さの後、敵味方を問わず死体の身につけているものはすべて、はぎ取って回収する。
いくら交易で潤っているとはいえ、ウルクルは決して大きな国ではない。
鏃一個ですら、無駄にはできないのだ。
それは長期遠征中のアル・シャルク軍にしても、同じである。
これで素槍しか持っていないウルクルの農民兵に、30人分の武器ができるのだ。
ウルクルにとってのメリットは計り知れない。
狂言にしては、アル・シャルク側の損害が大きすぎるのだ。
もしアル・シャルクの大隊の目前に、ウルクル近衛隊の隊長と精鋭が十人も現れたら、迷わず殺す。
そうすることのメリットの方が、殺さずにおいて利用することよりも、何十倍も大きい。
赤獅団……この連中ならば、それぐらいは可能だろう。
どうせ証拠は残らないのだ。
ここで全員を殺しておいた上で、何食わぬ顔で傭兵に志願しても良い。
その方が、一石二鳥ではないか。
三
「信用してもらってありがたいが、どうもそちらの軍師殿は、納得できかねているようだな」
傭兵隊長が自分の手にした戈を、右手に持ち変えた。
「それではお見せしよう」
そう言うと傭兵隊長は、戈をゆっくりと自分の右肩に担ぐように構えた。
ヴィリヤー軍師の顔がこわばる。
見せる?
何を?
誰を相手に?
……まさか自分を!
その刹那、男の戈がヴィリヤーの頭上を一閃した。
ドサッッッ
空中から人間の形をした影が落ちて来る。
軍師の全身に真っ赤な血飛沫を浴びせながら……。
屍肉喰らいだ!
しかも最も凶暴で、生きた人間さえ襲うというクトルブ!
だがアル・シャルクの兵と同じく、一撃で首を刈られている。
「どうやら、血の臭いに惹かれてきたようだな」
傭兵隊長の言葉に、ファラシャトは初めて自分達の周囲に潜む気配に気がついた。
仲間の死をきっかけに、大岩の影から、いっせいにクトルブが姿を現した。
今までどこに隠れていたのか、その数三十以上。
ファラシャト達が先刻見かけたグールより、はるかに大きい。
体高は10キュビット近いだろう。
「しまった! 囲まれている」
ウルクルの兵達に動揺が走る。
下級の妖魔とはいえ、クトルブの腕力は並外れている。
しかもこの数。この集団なら、人間を狩ることも可能だろう。
「ウルクルの方々、そのまま動かずに。下手に動かれては、かえってやりづらい」
相も変わらぬ静かな声で、傭兵隊長が呟いた。
(動くなだと? こいつはいったい何を言って……)
ファラシャトがそう思った瞬間、赤い影が疾走していた。
斬
斬
斬
戈が煌めき、緋色のマントが怪鳥の翼のようにひるがえる度に、クトルブ達の首が中空に舞う。
しなやかな肢体から繰り出される必殺の一撃は、無人の野を行くがごとく、飛ぶがごとく、舞うがごとく…………
斬
撃
跳
戈が舞う
クトルブの首が飛ぶ
戈が舞う
クトルブの首が飛ぶ
斬
撃
跳……
四
「───終わった」
何ごとも無かったように、彼が呟いたとき、三十数匹のクトルブはすべて死んでいた。
現実に引き戻されたファラシャト以下の近衛隊の面々は、今度こそ恐怖した。
息も乱さず表情も変えず、返り血ひとつ浴びずに悠然と立つこの男に。
「ねえ、ねえ、軍師のおっちゃん、どうだい大将の腕。ちっとは信用した?」
明るいミアトの声に、ヴィリヤー軍師は顔を引き攣らせて、何度も頷いた。
「さっき、こいつらの群の頭を殺した。それでこいつらも襲ってきたのだろう」
傭兵隊長の言葉に、ファラシャトはもう一度、アル・シャルクの兵士達の死体を見回した。
人間の死体に紛れて、そこには一撃で首を切り落とされた、ひときわ巨大なクトルブの姿があった。
彼女はこれほど巨大なクトルブは見たことが無かった。
いかに最下級の妖魔とはいえ、この巨躯…その力の凄まじさは想像できる。
それをこの男は……。
「日暮れも近い。ウルクルの城邑まで先導してくれ」
傭兵隊長の言葉を無視するように、ファラシャトは戦車を後退させると、隊列のしんがりについた。
後ろから襲われないようにするための予防策だ。
「言っておくが、まだ完全に信用したわけじゃない。それに……」
「それに?」
「まあいい。それより、おまえ名は?」
「傭兵に名前などない」
「それではこちらも不便だ。まさか大将と呼ぶわけにもいかんだろう。何か通り名はないのか?」
「アサド……」
「え?」
ふいの傭兵隊長の言葉に、ファラシャトは思わず聞き返した。
「アサド・アハマル。呼びにくければアサドで構わん」
どこか遠くを見るような目で、馬上の傭兵隊長──いや、アサドは答えた。
必要最低限のことだけを言うと、アサドはもうウルクルへ向けて馬を歩ませ始めていた。
「アサド…獅子? アサド・アハマル──赤い獅子、か」
ファラシャトはアサドの後ろ姿をじっと見つめてから、ぽつりと呟いた。
「いい名だ……いかにもおまえに相応しい」
最後の言葉は、ほとんど彼女の口の中だけで、発せられた。
ファラシャトが鞭を一振り。
近衛隊と傭兵団の奇妙な一行は、ウルクルに向けて歩み始めた。
今日以上の恐怖を、これから何度も味わうとも、ファラシャトは知らなかった。
■序章/赤き砂塵 第7話『クトルブ乱舞す』/終■
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