141 / 151
Trust
15
しおりを挟むちいさんの返事は。
わかった。
それだけで、なにがわかったのかわかんねえよ。
たいてい、ちいさんはメールしても長文の返事なんか来ねえけど。
ちいさんは俺の事、適当なヤツだと思っちゃった?違うな。元々が適当だったんだから。
俺が自分の周りの女は、ヤれるかヤれねえか、とかそんな風に今まで関ってきたんだから。
ちいさんの男友達、をそれと一緒くたにしちゃ怒るよな。ちいさんは大人だから、友達だって大人だろうし、俺みてえにヤリ友がどうとかって違うよな。
自分の子供さに呆れる。
美咲の事があって、俺が今もそんなんだって思われたくねえから。
ちいさんに見せるワケじゃねえけどさ。
携帯のアドレス帳、前カノもヤリ友も、ホントの女友達以外、全部消した。
何百件、て自分でも名前見ても顔出て来ねえのとか多くて、俺こんな連絡先残しといてどうするつもりだったんだろ。
消してたら朝までかかって、もう会社行かないとだよ。
ちいさんと話したい。俺はまだホントに子供でバカだけど。
俺の事、信じて欲しい。
昼休みに電話したら。
『うーん、残念』
って、また悟かよっ!!
「なんでアンタが出るんだよ」
『それは例のごとく、ちいさんが偉い人とお話してるから』
む。ちいさんまた忙しくなったのかな。あ!?まさか、またこの前みてえな危ない仕事じゃねえだろうな!?
「今度はどんな仕事だよ!?また危ない事なったりしねえだろうなっ!?」
『捜査上のことを君に話したりは出来ないよ。この前みたいな危険な事は滅多に無いから大丈夫だよ。でも、しばらく忙しいけどね』
ちいさんは忙しい時は、よっぽどじゃねえと連絡取れない。
悟と電話切って、会社の帰りにちいさん家に行こうかな、って考えた。
けど、我慢した。
すっげえ、ちいさんの顔見て、ごめんなさいが言いてえんだけど。
代わりにメールで。
仕事落ち着いたら連絡してね。待ってるから。
て、送った。
そしたら、また。
わかった。
一言だけ、返事来た。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説


【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる