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てらだりょう

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大脳皮質

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むふ。

むふふ。

あー、ダメだ。どうしても顔がにやけちゃうっ。

片手でほっぺた叩いてみるけど、にやけちゃう。だってさあ。

いつもなら平日は朝ちいさんと一緒に出るけど。

「疲れてるなら、お昼まで寝て会社行きなさい」

って、言ってくれたからちいさんに行ってらっしゃいしてもっかい寝て。そんでそんで、そんでっ!

「元気出しなさい」

って、お弁当作ってくれたんだもんっ!!だからわざわざいつもより早い時間に会社行く俺。彼女が作ってくれたお弁当、なんて見せびらかしてえに決まってるじゃん!!

ちいさんの家の鍵閉める時超感動!!

なんか、俺ってちいさんと付き合ってんだなあとかって嬉しくなっちゃったよ。

「お疲れさまでえす」

事務所入ったらミーティングテーブルで事務のおばさん達がお昼休み中。

「あら、今日早いわね」

声かけられて愛想笑い返す。

「あ、俺もお昼ご飯にしよっかなあ」

とか何気に言ったら。

「あら。じゃあこっちおいでよ。一人で食べると寂しいでしょ」

ま、その言葉期待して言ったんだけど。

開いてる椅子に座ってお弁当箱出したら。

「えーっ?高田くん自分で作ったの?」

一斉にみんな俺のお弁当箱見る。うふふ。

「んなワケないですよお。彼女ですよお」

俺が言ったら、きゃあっ、とかおばさん達が騒ぐ。

蓋開けたら。あん、もう、ちいさんってばあ。ご飯にハート、とかあるワケねえか。でも。

トマトソースで煮込んだ白身の魚と、じゃがいもとか人参とかのサラダと卵焼き。

「あら美味しそうねえ!」

うん、ちいさんの愛感じる。

「高田くんの彼女ってどんな人?いくつ?」

とか、お昼の話題は俺で決まり。

俺がなんか答えるたびにおばさん達がきゃあきゃあ言う。年の事言ったらみんな、羨ましいっ、とかって。それはちいさんが羨ましいって事?

「でも三十代で十歳下と付き合うとか勇気あるわねえ」

おばさんの一人が言った。

「そうっすか?」

「うん、だって一緒にご飯食べるくらいなら良いけど本気で付き合うのはねえ…陰で色々言われたりするでしょ?本気になるのは勇気いると思うなあ」

じゃあ俺はちいさんの勇気のおかげで。

ちいさんと一緒いられるのか。




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