Play With Me

大脳皮質

4

別にさあ？ちいさんはたいして気にしてねえんだよ。

俺の仕事について。

「職業とか学歴とか、そんなステータスで好きとか嫌いとかにならないし」

って、言う。でもさあ？

「じゃあ、彼氏！がホストとか他人に言える？」

ちょっと、彼氏、の部分強調してみた。

「まあ、それは…警察官と水商売、って一般的になにか誤解を受ける事はあるかもしれないけど」

ほらあ。やっぱ色々とさ。俺がこのまま水商売続けてたら先々なんか問題出てくるかもじゃん。

もし俺の仕事が原因で別れないといけなくなったりとか。そんなん絶対嫌だけど。

もしかしてあるかも知んねえじゃん。

いーやーだーっ！！

俺絶対ちいさんから離れねえもんっ！！

これはマジで考えねえと。

朝ちいさん家から帰る途中でコンビニ寄って。ちょっと眼に入った就職情報のフリーペーパー、パラ見。

食い物屋とか俺絶対無理。つうか、年的に今から修行とか無理。

普通に営業とかの仕事見たけど。

なんか怪しいのばっか。月収100万、って。なんだよ、これ。基本給ねえじゃん。

前の俺なら100万につられて速攻電話してるとこだな。

けど、こんなのって営業成績上げた分給料なるけどその分ありえねえくれえキツいはずだし、なんつっても会社がいつまであるのかわかんねえ様なのばっかだし。

なんでもかんでもITって言えば良いと思ってるだろ。騙されねえぞ。

んじゃ、なんか資格取ってそれからちゃんと仕事探そうかな。

今度は資格の情報誌棚から取って。

資格くれえ無いと厳しいよな、今って。と、思うんだけどさ。理想としてはすぐに仕事に結びつく様な資格。

って、言っても自分でなんの仕事したいかとかが今んとこねえから。なんの資格取りゃ良いのかわかんねえ。

堂々巡りしながら。あ？俺を可愛がってくれてるかどうかは別にして。

相談に乗ってくれそうな人が一人いるの、思い出す。

だって、一番大事なひとのためにさっさと水商売抜けたんだから。俺の今の気持ちわかってくれるはずだよな。

俺がどうしたら良いのか。

尊さんに、聞いてみよう。