Play With Me

てらだりょう

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アイデンティティ

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ちいさんのベッドはさらさらのシーツで良い香りで。

いつも気持ち良い。

ずうっとこのベッドで寝てたいんだけど。

「起きてちょうだい、私は仕事があるの」

て起こされる。

冷たい。

でも半分寝惚けながらキスしたら、ちゃんと返してくれる。そんで。

「もう、口紅直さなきゃ」

ぶつぶつ言う。

朝ご飯が旨くてカフェオレが甘くて。

幸せ。ほっこり。

ホントは週末じゃなきゃ来ちゃいけない。ってちいさんに言われてるけど。

俺、頑張って仕事して。

疲れたなあ。

とか思ったらどうしてもちいさんに会いたくなっちゃう。

ふっふふふ。

お願いし倒してスペアキーもらっちゃったからな。マジで両手合わせてお願いした。

まあ、平日に来ても朝方だから一緒の時間はちょっとだけだけどさ。

「もう出るから」

ちいさんが俺を部屋から出そうとする。俺は別に鍵あるんだしもうちょっと寝て適当に自分ん家帰りてえんだけど。

「そうやってたらなし崩しにウチにいついてしまうでしょ。そう言うのは嫌い。けじめはちゃんとして」

俺の狙い見透かされてる上に怒られる。

だから一緒に朝出て。

む。今日も悟のヤツが迎え来てるし。

「じゃあね」

ちいさんが車乗ろうとしたから腕引っ張ってキスした。

ちいさんは俺のだからな。もう手出すなよ。

悟が呆れた顔で俺見る。

「気をつけてね、ちいさん」

「…祐輔も早く帰って寝なさい」

ちいさんが車乗って。

見えなくなるまで見送って。

俺は自分ん家帰って寝る。

そんな感じ。




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